東宝怪獣指人形



ゴジラシリーズ、というか東宝映画怪獣の指人形達です。
食玩からガシャそしてセット売りと多岐にわたっていますが、ウルトラほど系統だって ないので順に紹介して行きます。


「ゴジラ倶楽部 ゴジラ大図鑑」







記念すべきゴジラ指人形の第1号です。ラインナップを見ればわかるように 「ゴジラVSキングギドラ」の公開当時に発売されました。
作品別のゴジラのおもちゃが同時に発売されたのってこれが最初じゃなかったでしょうか。
初代ゴジラ、ゴジラ(VSキングコング編)、ゴジラ(VSモスラ編)、ゴジラ(VSビオランテ編)、 ラドン、モスラ(幼虫)、キングギドラ、ガイガン、メカゴジラ、メカキングギドラの10種類です。
箱に何が入ってるか書いてあるので、たしか初代ゴジラがなかなか手に入らなかったのを思い出しました。


「ゴジラ倶楽部 ゴジラ大図鑑」









続いて第2弾です。第1弾を補完する意味合いが強いラインナップですね。
ゴジラ(VSキングギドラ編)、ゴジラ(1984版)、ゴジラ(VSメガロ編)、ミニラ アンギラス、バラゴン、へドラ、メガロ、メカゴジラU、二代目キングギドラの10種類です。
VSキングギドラ編のゴジラは第1弾のVSビオランテ編と微妙にちがってます。 メカゴジラUはメカゴジラの右肩に「MGU」のマークが入ってるだけです。
そしてこの第2弾は全く同じ内容でガシャで発売されてます・・・っていうか発売はガシャ の方が先でした。

「ゴジラ倶楽部 ゴジラ大図鑑」







「ゴジラVSモスラ」公開年の夏に第3弾が発売になりました。
ゴジラ(VSメカゴジラ編)、ゴジラ(VSモスラ1993年版)、モスラ(成虫)、バトラ (成虫)、バトラ(幼虫)、バラン、ガバラ、エビラ、ジェットジャガー、モゲラの10種類 です。今回はかなりマイナーな怪獣が入ってますねえ。
今回のゴジラ(VSモスラ1993年版)も新造形です。



「ゴジラ大集合」






これまで発売された「ゴジラ大図鑑」の中から数体と新作を数体交えて「ゴジラVS メカゴジラの公開に合わせてセット売りされてたおもちゃです。写真は新作のみ紹介しています。
メカゴジラ、ファイヤーラドン、ベビーゴジラの最新作に加え、ビオランテ、キングシーサー、 チタノザウルスといったほんと重箱の隅のような連中です。





次の年「ゴジラVSスペースゴジラ」の公開時には指人形ではなく下の穴にスタンプを セットしたスタンプセットとしてのみ発売されました。
ただし、これはスタンプの部分が取り外せて指人形としても遊べるという記載がありました。





そしてこれがその翌年、「ゴジラVSデストロイア」公開時に発売されたユタカの 指人形セットの中に入ってた新作です。A、B2種類発売されており、Aにはゴジラ、 Bにはバーニングゴジラが入っておりどちらにもデストロイアは入っていました。
ゴジラ、モスラ、スペースゴジラは昨年のスタンプのものが用いられていました。
バーニングゴジラは大図鑑第2弾のVSキングギドラの型を使ってます。





これは劇場入場者の全プレの畜光版ゴジラです。何の時だったか忘れたー

「ゴジラ2000 デフォルメ倶楽部」







「ゴジラ2000」の公開に合わせて発売されたユタカの”チビコレバッグ”シリーズです。
ゴジラ1954、ゴジラ1962、ゴジラ1965、ゴジラ1994、ゴジラ1999の 5種類です。
1954、1994は以前の型を使ってますが、1994は微妙に型が違ってます。
そして1965は完全新作で「怪獣大戦争」中での例の”シェー”のシーンを再現しています。

「ゴジラ×メガギラス デフォルメ倶楽部」







「ゴジラ×メガギラス G消滅作戦」の公開に合わせて密かに発売されていたユタカの”チビコレバッグ”。
さすがにこの商品相変わらずあまり売ってないので気がつきませんでしたねえ。
ラインナップはメガギラス(2000)、ゴジラ(1999)、ゴジラ(1954)、キングギドラ(1964)、 メカゴジラ(1974)の5種類ですが新作はメガギラス1個だけです。

「ゴジラカンパニー」







一方、食玩の方はというと小さいサイズの指人形が2個セットされ100円というこの 「ゴジラカンパニー」のシリーズが「ゴジラVSメカゴジラ」公開時に始まりました。
これまでの普通サイズのもののスケールダウンといった感じですがゴロザウルスといった 新作もみられます。
ゴジラ(VS93モスラ編)、ゴジラ(84年度編)、初代ゴジラ、ゴジラ(VSキングコング編)、 ゴジラ(VSモスラ編)、ゴジラ(’65年度編)、新メカゴジラ、モスラ幼虫、バトラ幼虫、 新キングギドラ、新ラドン、アンギラス、ベビーゴジラ、チタノザウルス、メガロ、キングシーサー、 エビラ、ゴロザウルス、ガバラ、スーパーX(’84)の20種類です。
これらの組み合わせは決まってるのですが、箱には何が入ってるか書かれてません。集めるのに 苦労します。

「ゴジラカンパニー」







そして第2弾が「ゴジラVSスペースゴジラ」公開時に発売されました。
スペースゴジラ、ゴジラ(’95)、モゲラ(’95)、リトルゴジラ、ゴジラ(’92)、 ゴジラ(’73)、ゴジラ(’68)、ゴジラ(’67)、ゴジラ(’55)、ミニラ、 バトラ(幼虫)、モスラ(成虫)、メカキングギドラ、初代キングギドラ、スーパーメカゴジラ、 ビオランテ、ラドン(2代目)、ガイガン、ジェットジャガー、スーパーXUの20種類です。
今回はゴジラの種類も並じゃないです。’73は「対メガロ」、’68は「怪獣総進撃」、 ’67は「ゴジラの息子」そして’55は「ゴジラの逆襲」ですね・・・・
このあとしばらく食玩は姿を消します。そして・・・


「ゴジラ超全集」







3年後、ゴジラが眠りにつきモスラが活躍する「モスラ2」公開時に新シリーズが発売 されました。
今回は造形がかなりリアルになっています。
平成ゴジラ、ゴジラ64、ゴジラ62、ゴジラ54、モスラ(水中モード)、 キングギドラ、新メカゴジラ、ダカーラ、スペースゴジラ、デストロイアの10種類です。
これも中身は選べません。今回は初代、キンゴジ、モスゴジというすごくわかりやすい ラインナップです。
ダカーラについては商品化されるのが珍しい怪獣ですね。


「ゴジラ超全集」







第2弾はアメリカ版「GODZILLA」の公開に合わせて発売されました。
アメリカ版ゴジラのポーズ替え2種、アメリカ版ベビーゴジラ、メカキングギドラ、 ファイヤーラドンの新作5種に前回のゴジラ54、ゴジラ62、ゴジラ64の成型色替え、 そしてバーニングゴジラとメカゴジラの10種類です。



「ゴジラ超全集」




これはゴジラ2000公開時に発売されたもので「ゴジラカンパニー」の中からチョイスした だけのものです。

「ゴジラソフビコレクション」







アメリカ版「GODZILLA」公開時に久々にガシャが出ました。

ソフビ人形も進歩し、このサイズでも首等が可動します。
GODZILLA’98、BABYGODZILLA’98、ゴジラ’54、アンギラス’55、 メカゴジラ’93、モスラ幼虫’64、スペースゴジラ、キングギドラ’64の8種類です。
公開劇場のロビーなどによく置かれてました。

「ゴジラソフビコレクション2」







第2弾は「モスラ3」の公開時の発売です。
鎧モスラ、白亜紀型キングギドラ、キングギドラ’98、ガルガルV、ゴジラ’64、 ガイガン’72、バラゴン’65、メカゴジラ’74の8種類です。 半分を”モスラもの”が占めてますね。


「ゴジラ総進撃」







2000年のゴジラの食玩指人形はこの「ゴジラ総進撃」です。
ゴジラ54、アンギラス、ラドン、ゴジラ62、ゴジラ64、モスラ幼虫、モスラ成虫(フロッキー)、 キングギドラ、ガイガン、メガロ、旧メカゴジラ、平成ゴジラ、メカキングギドラ、スーパーメカゴジラ、 スペースゴジラ、バーニングゴジラ、デストロイア、メガギラス、ゴジラ2000と初代ゴジラから 今年の新怪獣メガギラスまで全19種類のラインナップです。
ご覧のようになかなかうまくデフォルメされていていい感じです。
「ゴジラ超全集」と同じなのはメカキングギドラ、スペースゴジラ、デストロイアの3つだけで他は新作あるいは新造形です。 よく見ると今年のバニゴジは超全集の平成ゴジラの型でクリア成型で、今年の平成ゴジラも新造形なんですね。 メカゴジラはわざわざスーパーメカゴジラに改修してあります。
今回1ケース20個入りでゴジラ2000のみ2個アソートされてます。 で、クリア版のゴジラ2000が混入されてるらしいです・・・・
同じ食玩指人形の「ポケモンキッズ」なんかもクリア版がごくわずかに混入されてますが、 今回のように明確に書いてあるのは初めてですね。
ちょっと意地になって買ってみました・・・・なんとかGETできました!
結構きれいですねえ。



結局、37個もかかってしまいました・・・






「ゴジラ総攻撃」







2001年のゴジラの食玩指人形はこの「ゴジラ総攻撃」です。
商品名といいラインナップといい明らかに昨年の「ゴジラ総進撃」の続編的商品です。

1.ゴジラ2001、2.モスラ2001(フロッキー)3.モスラ幼虫2001、4.キングギドラ2000、5.バラゴン2001、 6.初代ゴジラ54、7.エビラ、8.ミニラ67、9.ゴジラ68、10.へドラ、 11.ニセゴジラ74、12.旧メカゴジラ74(飛行形態)、13.ゴジラ84、14.ビオランテ、15.メカゴジラ93、 16.ラドン、17.モゲラ94、18.スペースゴジラ(肩破損)、19.バーニングゴジラ
の19種類。
まずは「ゴジラ モスラ キングギドラ大怪獣総攻撃」の5体。この5つについてはまたクリアバージョンがあるそうな。
そして初代ゴジラは前回と違い戦闘機を掴んだバージョン。ゴジラでは68年の総進撃ゴジと84年の新ゴジ、そして前回は真っ赤だった のが今回は肌の残ってるバーニングゴジラ。エビラ、ミニラ、へドラ、ビオランテ、モゲラ94は新造形、 メカゴジラ、ラドンは以前の型のものです。そしてスペースゴジラは一部型修正の”肩破損”バージョン!考えますねえ。
そして今回の目玉は旧メカゴジラの飛行形態とニセゴジラ74!これはすごいです。特にニセゴジラはおそらく今回初の商品化 ではないでしょうか。
ニセゴジラって何かって・・・アンギラスをボコボコにしたメカゴジラが化けてたあれですよ。 ほらちゃんと金属の皮膚が!(笑)



さて、クリア版が混入されてる5種類を試しにもう一個づつ買ったらなんとモスラ成虫のクリアが出ました!
もとがフロッキーだけにこれは値打ちがありますね。







「怪獣王倶楽部」







1年あけて2003年のゴジラの食玩指人形はこの「怪獣王倶楽部」です。
発売前にはどんな形態なのかよくわかってなかったのですが、予想通りソフビ製で 穴の開いたここでいう”指人形”でした。
今回は困ったことに全15種のブラインドボックス仕様なのです。 これまでバンダイは箱に中味が書いてあることが多かったのですが、最近はブラインドに することが多くなってきてますね。
2000年、2001年と続いた食玩指人形の続編的な位置づけになっていて、 2002年の「ゴジラ×メカゴジラ」と2003年の「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」 に登場する新(というか新しいバージョンね)怪獣が単独で造形されてます。
それ以外は「映画の迫力シーンをコミカルに再現!!」とあるように、今回初の試みとなる ”ジオラマ風の指人形”です。ラインナップは次の15種類。

1.ゴジラと国会議事堂(1954):第1作「ゴジラ」のスチル写真などで有名なシーンです。
2.ゴジラとモスラ(1964):「モスラ対ゴジラ」よりモスラ幼虫がゴジラの尻尾に噛みつき振り回される場面です。
3.ラドンとモスラ(1964):「三大怪獣地球最大の決戦」でラドンの背中にモスラが乗ってキングギドラを攻撃するところです。
4.ゴジラとラドン(1965):「怪獣大戦争」でラドンがゴジラを運びキングギドラにぶつけようとするところです。上とかぶってますね(笑)。
5.ゴジラとメカゴジラ(1974):「ゴジラ対メカゴジラ」でメカゴジラの首をへしおって倒すところです。今回の中では一番いい感じに出来てると思います。
6.ゴジラと原発(1984):リニューアル「ゴジラ」より原発をおそう冒頭のシーンの再現です。
7.ゴジラとビオランテ(1989):「ゴジラVSビオランテ」対決シーン。この映画は私の大好きな映画です。
8.ゴジラとキングギドラ(1991):「ゴジラVSキングギドラ」の大バトル。新しいキングギドラです。
9.ゴジラとバトラ(1992):「ゴジラVSモスラ」よりバトラとゴジラの対決。今となってはバトラはマイナーキャラですね・・・・
10.スペースゴジラ(1994):「ゴジラVSスペースゴジラ」より結晶体になってやってくるスペースゴジラ。珍しいシーンですね。こういうの好きです。
11.ゴジラとデストロイア(1995):「ゴジラVSデストロイア」幼体に絡まれるバーニングゴジラ。
12.機龍・暴走Ver.(2002):「ゴジラ×メカゴジラ」より重装備型の機龍。
13.ゴジラ(2003):「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」バージョンのゴジラ。
14.モスラ(2003):同じくモスラ。モスラの成虫は映画による違いがわからん!
15.機龍(2003):同じく新兵器装備の機龍。

今回は特にレアバージョンやシークレットはないみたいです。




「ハイパーホビー限定版 バンダイ 怪獣王倶楽部 03機龍ガンメタ版」





ハイパーホビー2004年1月号特別付録として「バンダイ 怪獣王倶楽部 03機龍ガンメタバージョン」がつきました。
上の「怪獣王倶楽部」の15.機龍2003の色変えです。ご覧のようなたいそうな箱に入って ますが、中味はちっさいです(笑)。




「バンダイ製2005 ディフォルメイカン ゴジラ プレビュー 
ゴジラ1954スモーククリアバージョン」





ハイパーホビー2005年1月号には特別付録として 「バンダイ製2005 ディフォルメイカン ゴジラ プレビュー ゴジラ1954スモーククリアバージョン」 がついていました。
これは2005年2月以降に発売されるバンダイの食玩のプレビュー版ということです。 どうやら前年の「怪獣王倶楽部」とは違うブランド名で同じ様なジオラマ風指人形を 出すみたいですね。
でも、残念なのは「ゴジラ ファイナルウォーズ」の公開に合わせたキャラクターの 指人形が出ていないことです。今回の映画は怪獣だけでも10匹以上出るんですから、 この映画だけでも充分アイテム数は確保できるはずなんですけどね・・・








「ディフォル名鑑 ゴジラ激闘集!」









そして、2005年の5月にバンダイの食玩「ディフォル名鑑 ゴジラ激闘集!」が発売されました。
けっこう間があいてますね。
前の「怪獣王倶楽部」で、決闘場面のジオラマ風のものも商品化していたのでてっきり100円の指人形だとばかり思っていたら なんと150円でちょっとだけ大きめのサイズでした。
難しいところですねえ。これまでの経緯からしてこのHPでは当然「指人形」して認定されてるんですが・・・
たしかに穴はちゃんと開いていますが、中には指が4本くらい入りそうなのもあります(笑)。
今回のラインナップは全12種。昭和、平成、新世紀からまんべんなくセレクト してあります。今回も特にレアバージョンやシークレットはないみたいです。

1954「ゴジラ」:お約束の第1作。スチールでおなじみの銀座襲撃のシーンです。
1955「ゴジラの逆襲」:これがラインナップされるのもめずらしいですね。暴竜アンギラスを大阪城へ押し倒してるところです。
1962「キングコング対ゴジラ」:この作品はおとなの事情によりキングコングが立体化できないので辛いですね。今回は氷の中から 復活する冒頭のところです。
1966「ゴジラ エビラ モスラ 南海の大決闘」:エビラのハサミをもぎ取ったところです。クリアを使った海のジオラマがよく出来てますね。
1967「怪獣等の決戦 ゴジラの息子」:一番指人形らしいです。ミニラを肩車してるところです。最近はあたりまえですが顔は完全に作り分けられてますねえ。
1971「ゴジラ対ヘドラ」:妙に人気のある作品ですね。ヘドラを抱えてゴジラが空を飛ぶビックリのシーンです。ちゃんと片目はつぶれています。
1984「ゴジラ」:復活した新ゴジラです。今回はカドミウム弾で銀座マリオンに倒れこんだ場面です。いやーゴジラの小さいこと。ほとんどビルの指人形です。
1994「ゴジラVSスペースゴジラ」:作品はつまらないのですがクリアな部分が立体物として面白いのでよく商品化されてますね。
1995「ゴジラVSデストロイア」:これもゴジラがやられてる場面です。
2000「ゴジラ×メガギラス G消滅作戦」:新世紀に復活したゴジラです。なかなか気合の入った造形です。
2001「ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃」:白目ゴジラです。ええもんのバラゴンをぼこぼこにしてるところです。なんかすごい・・・
2003「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」:なんか今回のラインナップで一番メジャーなメカゴジラとのガチンコ対決です!作りこみがすごい。

以上、アイテムの選択とか場面設定もおもしろいですし、造形も彩色もかなり凝っていて申し分ないのですが、 不満はあります。
それは最新作「ゴジラ ファイナルウォーズ」が入ってないことです。
結局、前回の指人形にも入ってなかったし、ポピーからも出ていなかったし、この作品の指人形は全くないのが現状なのです。 怪獣があんなに出ているのに・・・・・・

さて、この新機軸の「デフォル名鑑」ウルトラマンやガンダムでも出して欲しいものです。




「YUBI’S FINGERINES GODZILLA」









2004年の「ゴジラFINAL WARS」でゴジラ映画は姿を消し、その間に2012年に東日本大震災がおこり原発事故が発生し、もう日本でゴジラ映画は作れないと思っていました。
一方で2014年にハリウッドで「ゴジラ」が公開されそのリスペクトされた作風でヒットしました。それを受けて2016年に日本でついにゴジラが復活しました。しかもあの庵野秀明監督の手で。
そして「シン・ゴジラ」は興行成績80億を超える大ヒットになり、なんと日本アカデミー大賞で7部門を制覇しました。
そんな状況の中2016年にこんな指人形がアメリカで発売されていました。

「YUBI’S FINGERINES GODZILLA」 

「指人形大図鑑」さんはこのHPとならんで日本では数少ない”キャラクターもの指人形”を扱ったHPです。うちと違って、アイテムごとにきっちりと分類されていて見やすくていいHPだと思います。このHPでは私の趣味で例えばアンパンマンやディスニーは掲載していませんが、「指人形大図鑑」さんは企業ものとかノンキャラクターもの、そして海外ものまで本当に幅広く網羅されていて頭が下がります。正直「指人形大図鑑」があるので(資料的な意味で)ここまでは手を出さなくてもいいかということもあります(笑)。
お互いに連絡取ったりするわけではないですが、ときどきお互いのHPを見て「あ、こんなんあるんや。」とか思って急いで手に入れることがあります。今回ののそのひとつです。海外の指人形なんてノーチェックでしたから。
アメリカのメーカーであるHUCKLEBERRY TOYSが指人形を「YUBI’S FINGERINES」というブランドで出していたのはなんとなく知っていました。指人形の「指」から来てるネーミングがすごくうれしくて紹介したいなとは思ってました。ただ海外品でアメコミのキャラとかだったので手を出していませんでしたが「ゴジラ」となったら別です。
輸入品の店で一袋390円で!ブラインドボックス仕様全10種で20個入りの箱をばらした状態だったのでなんとか2個のダブりで揃いました。

プラスチック性のスタンディングパウチ包材の中に、厚紙でくるまれた状態で指人形が1個入っていました。日本のように親切に包材にノッチは入っておらず、ハサミで切って取り出します。そのかわり指人形がくるまれたビニール袋には注意書きが書かれています。このあたりはPL法の厳しいアメリカですね。
指人形のサイズとしては日本の標準的なウルトラマンの指人形程度です。
パウチには全10種のラインナップ載っています。海外輸出も想定しているのかいろんな言語で注意書きが書かれています。まあ表には日本の「ゴジラ」のロゴもそのまま載っています。
全10種のラインナップについてはゴジラ映画5作品から各2種類づつ計10種となっています。では順に紹介していきます。
「1954 GODZILLA A」「1954 GODZILLA B」
昭和29年の第1作「ゴジラ」です。なんか造形的にはモスゴジっぽいですが指の数は初代ですね(笑)。
これを見るとがんばってはいると思いますが、やはり日本の指人形の造形師のセンスって素晴らしいですね。ゴジラの指人形は初期からきっちりとどのゴジラかわかるように作られていますから。初代ゴジラのよくあるスチール写真の在来線を口にくわえている場面です。まあ電車の窓まで塗られているのは今の日本の指人形よりいいですね(笑)。
「1995 GODZILLA A」「1995 GODZILLA B」
1995年というといきなり「ゴジラVSデストロイア」ですね。昭和ゴジラはパスなんだ。で、デストロイアと言えば全身が暴走する核エネルギーで真っ赤になったバーニングゴジラです。赤い部分の塗装がなんか安っぽいです(笑)。もうひとつはすごく長いジオラマ風になっています(笑)。
「2001 GODZILLA A」「2001 GODZILLA B」
2001年というと「ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃」の白目ゴジラですね。平成ガメラの金子修介監督の異色作でゴジラが悪でモスラ、キングギドラ、バラゴンが日本を守る護国聖獣という他に類を見ない設定になっています。
「2004 GODZILLA A」「2004 GODZILLA B」
「シン・ゴジラ」公開前は日本の最後のゴジラ映画だった2004年の「ゴジラ FINAL WARS」です。
まあ特徴のないゴジラと言えばゴジラですね。
「2014 GODZILLA A」「2014 GODZILLA B」
2014年公開のギャレス・エドワード監督のハリウッド版「ゴジラ」です。いいですね特徴があって一目で見てそれとわかりますから。これが指人形になっただけでも値打ちはあると思います。このゴジラはギャレゴジと呼ばれてるみたいです。なにしろタイトルは「ゴジラ」ですし、ハリウッド版と言うと以前にもありましたからやむなく監督の名前が付けられたみたいです。ムトゴジじゃあかんかんたんかな。

ということで日本の指人形がいまいちパッとしない中でアメリカでこういう指人形が発売されたのが嬉しいような悔しいような・・・本当なら「シン・ゴジラ」の公開に合わせて食玩やらガシャでゴジラシリーズの指人形が発売されて欲しかったんですけどね。
なによりも「YUBI’S」という名前は日本の「指人形」が世界に認められた気がしてうれしかったのです!




「ゴジラ ソフビパペットマスコット」







2021年5月にエンスカイから「ゴジラソフビパペットマスコット」が発売されました。
エンスカイは「ソフビパペットマスコット」とか「ぱぺマス」というタイトル名でいろんな作品の指人形をがんばって発売しているメーカーです。
カラー印刷された大箱に製品が10個入っています。全10種類で1箱買えば全種すべて揃うような仕様になっています。バンダイの食玩とは違って蓋をシールで封してあってそこに1箱で全種揃うことが名言されています。実際、1度ダブりがあってクレームしたらちゃんと交換してくれました。
触ってわからないようにするためというよりは中身の保護のためにビニールに入った状態の指人形の外側に厚紙がまかれています。
今回のラインナップはゴジラ3種類と人気怪獣ばかりの全10種類となっています。

「ゴジラ(1954)」
1954年の第1作の初代ゴジラです。両方の大きな耳が特徴です。
このソフビパペットマスコットがソフビ指人用として画期的なのは一体成型の型抜きではなく必要に応じて細部を再現するためにパーツを後から接着していることです。大きなサイズのソフビではわりとくあることですがソフビ指人形ではエンスカイのスターウォーズが初めてでした。その分価格も500円となっていますがまあ塗装も充実していますしいまどきは仕方ないと思います。
この初代ゴジラは両腕が別パーツになっています。

「バーニングゴジラ」
1995年公開の「ゴジラVSデストロイア」において体内炉心の暴走によってメルトダウン寸前になった状態のゴジラで全身に赤いマグマのような光る部分が発生しています。
両腕と尻尾が別パーツになっています。

「ゴジラ第4形態(2016)」
12年ぶりに公開された「シン・ゴジラ」に登場するゴジラ第4形態です。それまでゴジラの子供=幼体は何度か出ていますがこのゴジラ第4形態に進化していく途中の段階が登場したのは初めての試みとなっています。
この第4形態は着ぐるみではなくCGなので異様に尻尾が長いです。ということでこれも両腕と尻尾が別パーツになっています。

「ラドン」
1956年公開の「空の大怪獣ラドン」に初登場した初代ラドンです。「三大怪獣地球最大の決戦」以降の2代目ラドンとは若干形状が違っています。両翼が別パーツになっています。

「モスラ」
1961年公開の「モスラ」に登場したモスラの幼虫です。もしかしたら「モスラ対ゴジラ」のモスラかもしれませんが(笑)。
さすがにこれは一体成型になっています。

「キングギドラ」
1964年公開の「三大怪獣地球最大の決戦」に登場した宇宙大怪獣キングギドラです。全身金色で3本の首、巨大な翼、2本の尻尾とゴジラ映画の最大の強敵怪獣とも言える存在です。ちゃんと初代の顔とわかるように造形されていますね。背中の翼は別パーツになっています。

ヘドラ」
1971年公開の「ゴジラ対ヘドラ」に登場するヘドラです。昭和40年代に問題になっていた公害を題材にした怪獣で坂野義光監督による異色作で海外にもファンは多いです。進化する怪獣でこれは最終形態となっています。そして一体成型です。

メカゴジラ」
1974年公開の「ゴジラ対メカゴジラ」に登場したメカゴジラです。これ以前にメカニコングというのがありましたがまさにそれのゴジラ版のロボット怪獣のゴジラです。佐藤勝の音楽に乗っての登場シーンは今でもかっこいいと思います。そして一躍翌年に続編が作られ後になんども登場する人気怪獣になりましたね。両腕と尻尾が別パーツになっています。

「ビオランテ」
1989年公開の「ゴジラVSビオランテ」に登場したビオランテです。メカゴジラに対してバイオゴジラとでもいうべきゴジラ細胞から作られた合成怪獣でこの最終形態は顔にゴジラの意匠が入っているのがいいですね。この映画は今でも私の一番好きなゴジラ映画です。前の2本の触手と顔が別パーツになっています。

「デストロイア(幼体)」
1995年公開の「ゴジラVSデストロイア」に登場したデストロイアです。ゴジラの宿敵である(笑)オキシジェンデストロイアの影響で登場した怪獣でこれもヘドラやシン・ゴジラの様に進化していく怪獣でその幼体が今回ラインナップされています。どうせなら完全体にすればよかったのにね。一見一体成型のように見えますが頭部は別パーツになっています。

結局、全10種のラインナップのうち一体成型なのはモスラとヘドラだけなんですね。素晴らしい!出来も良く満足度も高いのでぜひ第2弾以降を続けて欲しいものです。




「怪獣人形劇 ゴジばん 指の上シリーズ」




ゴジラストアで2020年9月に「怪獣人形劇 ゴジばん 指の上シリーズ」が発売されました。
怪獣人形劇「ゴジばん」はYoutubeの東宝公式の「ゴジラチャンネル」で配信されている怪獣人形劇です。
製作を手掛けているのは人形劇団の「劇団こがねむし」で昔から「ウルトラマンフェスティバル」でずっと「怪獣人形劇ウルトラP」を公演していて1996年4月から9月までテレビ東京系で朝の帯番組「ウルトラマンM730 ウルトラマンランド」として放送されていたのを見てすごく気に入っていました。
その劇団こがねむしが「ゴジラFINAL WARS」でゴジラが終わろうという2004年にゴジラに「新しいステージを!」とゴジラや東宝怪獣たちが活躍する人形劇を製作、イベントなどでの上演を行ってきました。
それが2019年の東宝のクリエーターオーディションに通って即戦力のコンテンツとして採用され配信コンテンツとなったわけです。
「ゴジばん」ではゴジラ(モスゴジ)、ミニラ、リトルゴジラの3体をゴジラくん、ミニラ、リトルという名のゴジラ3兄弟にして彼らを中心としたお話になっています。




その怪獣人形劇「ゴジばん」のグッズとして主役ゴジラ3兄弟のフィンガーパペットが発売されたというわけです。
布製の指人形で本来このHPであつかうカテゴリーではないのですが、なんと本編に登場したので1個1650円とわりと高いのですが指人形のHPとしてはやはり紹介することにしました(笑)。

「ゴジラくん」
「ミニラ」
「リトル」

両手についているボタンと輪っかによって手をつなげることができるようになっています。




「ゴジラ ソフビパペットマスコット2」







2023年7月にエンスカイから「ゴジラソフビパペットマスコット2」が発売されました。
今回のラインナップはゴジラ3種類と他の怪獣で全10種類となっています。

「ゴジラ(1989)」
1989年の「ゴジラVSビオランテ」のゴジラ=通称ビオゴジです。後の平成ゴジラの基本形で白目がないワニのような目が特徴になっています。

「ゴジラ(1999)」
1999年の「ゴジラミレニアム」のゴジラ=通称ミレゴジです。これまでのゴジラよりも緑色の体色とトゲトゲの大きな背ビレが特徴的なゴジラです。

「ゴジラ第2形態(2016)
2016年の「シン・ゴジラ」に登場したちょっと不気味なゴジラ第2形態ですが”鎌田くん”と呼ばれ人気者になりました。

「ミニラ」
1967年の「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」に登場したゴジラの=子供ミニラです。ゴジラをそのまま小さくしたのではない可愛いアレンジと口から輪っかのような放射能を吐いたり父ゴジラと特訓したり当時の子供にとっては人気者だったミニラです。

「モスラ(成虫)」
どの作品か明記はされていませんがデビューは1961年の「モスラ」です。下にあるのは繭なのでおそらく繭から孵化したところを再現しているのだと思います。

「ガイガン」
1972年の「地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン」に登場したガイガンです。いかにもサイボーグという秀逸なデザインのかっこいい怪獣で未来怪獣というネーミングも素晴らしいです。

「ヘドラ(飛行期)」
1971年の「ゴジラ対ヘドラ」に登場したヘドラの飛行形態です。第1弾で普通のヘドラがラインナップされているのに第2弾でまた違う形態のヘドラがラインナップです(笑)。

「ジェットジャガー」
2023年で50周年の1973年の「ゴジラ対メガロ」に登場したジェットジャガーです。人間の作ったロボットがなぜか巨大化してゴジラと共にメガロ・ガイガンを迎え撃つという。

「3式機龍」
2002年の「ゴジラ×メカゴジラ」に登場した特生自衛隊の兵器である3式機龍です。バックユニットを装着した状態での立体化となってます。

「デストロイア(完全体」)」
1995年公開の「ゴジラVSデストロイア」から第1弾では幼体がラインナップされたデストロイアが今回は完全体での商品化となっています。背中に大きな羽根がありすごくボリュームがあります。

今回もいろいろと別パーツを接着して上手く造形されたものが多く良く出来ていると思います。この時代これで600円ならまあいい方かもしれませんね。