2002年11月30日 歌者たち(マーガレットズロース、田辺マモル、バンバンバザール)@秋葉原GOODMAN |
2日続きで秋葉原GOODMAN。今日は、歌者達(だったかな?)というGOODMAN恒例のイベントで、マーガレットズロース、田辺マモルwiht杉浦琢雄、バンバンバザールの出演。最初に登場のマーガレットズロースは今日は激しめの曲がカッコよかったというか、激しい曲じゃないと物足んないぞーって感じだったな。前に新宿ジャムで見た時には、優しげな曲がすっごくよく感じたんだけどな。何かまだ自分の中でよく掴めない不思議なバンドだなぁと思う。で、ベースの人(おかのさん?)の微妙なパーマ頭とセーター姿がとっても素敵だった。結構、美少年系かもと思う(笑)。
2番手がマモルくん。トホホから始まって、新旧の曲をほどよく取り混ぜた選曲。世間ではクリスマスソングばっかりでやんなるとMCというで始まったクリスマスソング「ハッピー」。ほんと久々に聴けて感慨無量。すっごいいい曲なんだよなぁ。あと、10年近くぶりに一緒のステージに立ったというバンバンバザールのドラマーさんも一緒の「ハイウエイ30に霧が」とってもよかった。最初の方は声の調子がちょっと悪いかなぁと思っていたんだけど、「ハイウエイ30に霧が」の時には高くて柔らかくてキレイな声が滑らかに流れ出してきて、いやぁやっぱりマモルくんの高音はいいなぁと思った。大きくうねる琢雄さんのピアノとマモルくんの歌の相性はぴったりだし、それをきゅっと締めるようなドラムのリズムが心地いい。最後の「俺たち、ウイークエンダーズ」もドラムが入って、マモルくんの歌もそれに押されるようにどんどん飛び跳ねた感じになってですっごく楽しかった。なんだかんだと言ってもとっても満足してしまうステージだったなぁ。 最後がバンバンバザール。サポートのピアノは杉浦琢雄さん。のーんびりと揺れるリズムがたまんなく気持ちいい。味のあるというかソウルフルなボーカルは憂歌団によく似ている。もう、酒飲んでだらだらぐてんぐてんしながら聴きたいというか、聴いているうちにそんな気分になってくる。とっても楽しかった。アンコールでは、ボーカルさんがリクエストをした女の子の前で座って、怪しげな熱いまなざしを送りながら、小指をピンと立てて歌ってみたり、客席に下りて歌ってみたりと、芸達者なところも存分に見せてくれて、とっても楽しい幸せになるステージだった。 |
2002年11月29日 残像カフェ、リクオ、カーネーション@秋葉原GOODMAN |
残像カフェ,リクオ,カーネーションの豪華共演ライブ.残像カフェは初めて見た.綺麗なメロディラインの3ピースバンドだけど,メインボーカルの人が時々狂ったようなギターを弾いていて,70年代風のメロディとの塩梅が素敵だった。そしてドラムの人の一生懸命さが印象的だった。
2番手がリクオさん.この日はベース寺岡信芳,パーカッション山本恭久,バイオリン玉城あや,ドラム山崎哲也というバックを率いてのステージ.リクオさんは何度か見ていて,情熱溢れるパフォーマンスに毎度毎度驚かされるけど,今日のステージはそれを遙かに上回るものだったように感じる.パーカッションの山本さんとドラムの山崎さん(あぁいつ見てもカッコいい.コモンビルの玉川さんと共通するカッコよさがあるよなぁ)が作り出すもんの凄く野性味に満ちたリズム(二人のパーカッションセッションを見れただけでもすっごい価値があると思う)で増強されたリクオパワー大噴火って感じだった.サンバっぽい曲が多く,生きるエネルギーが満ちあふれたステージで,久々に踊りまくり.そん中で,初めて聞いた玉城あやさんのバイオリンは理知的で,痒いところに手が届くって感じで,さすがだなぁと感じた。 カーネーションはトリ.新曲や今までほとんどやっていないという曲が多く,久々参戦の新参ファンには聞いたことない曲ばっかり.渋い曲が多く,この日のザラついた音色も相まってすげえおやじロックしてるな、とまずは思った.リクオバンドとは対照的に,ラウドな音の中にじわーっとと気持ちを凍り付かせるような何かがある.寂しさとか悲しさとかじゃなく,もっと冷たい感じのもの.深い穴にゆっくりと落ちていくような酩酊感.頭が痺れて,このまま固まってしまうのかと思いきや,小刻みに揺れるベースとドラムが次第に頭や体を揺らし,妙な酔いに引っ張り込まれる.大きなグルーヴの上で手足の自由を奪われて踊らされている感じだ.機材の調子が悪かったり,よいコンディションのステージじゃなかったと思うんだけど,圧倒されてしまったなぁ.
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2002年11月28日 レピッシュ@新宿ロフト |
このライブの前日にソーイングマシーン無期限活動休止の知らせを知った。どうしようもなく悲しい。新しい一歩には別れが付き物だけど、やっぱり悲しい。そんな中でのレピッシュライブ。ちゃんと見ることができるか不安だったけど、これが素晴らしかった。始まってすぐは、あぁ、いつものメニューだなぁなんて思ってのんびり見てたけど、ミラクルと初めて聞く新曲で、気持ちのよいグルーヴにドキドキしてきて、タツとシュウくんと恭一の作り出すリズムを聴いているだけで、楽しくなって。本当に今日はレピッシュの音楽に慰められた。楽しかったもん、マグミの歌もヘンなMCも。やっぱりね、レピッシュはバンドだと思った。4人で同じリフを繰り返すだけでも音楽になるんだもの。
客席でフルトン発見。レピッシュも色々あったけど、色んな人達がくっついたり、離れたり、またくっついたりしながら、その時々の素晴らしい音楽を作っていくのかな。色々と楽しかったな、元気もらったな。 |
2002年10月20日 ニーノトリンカ、OKミュージックボール、フォックス@渋谷7th floor |
久々の7th floorは改装されていて、ちゃんとステージができていた。どっちかというと昔の雰囲気が好きだったりする。今回はOKミュージックボールとフォックスのレコ発ということで、ニーノトリンカが一番手で出演。曲目はL'auto
Inglese、Le Cabaret Milan、Bacharach in Paris、王様とギロチン、もっと、Shanghai、Ancora!
Subitoという順で、最初と最後にノリのいいインスト物という構成。これがカッコよかった。この日のニーノトリンカは色んな音が思いもかけないところから飛んできて、とっても素敵だった。特に上田さんのピアノ(生ピアノよかったなぁ)がチャーミング。角森さんの歌もしっかりしていて、やっぱニーノって迫力あるなぁ、聴かせるなぁと改めて思うのだった。
2番手がOKミュージックボール。1曲目が前回の鈴木慶一さんのイベントでも聞いたゆったりした曲で、残りの曲は全部、新しいアルバムの曲。アルバムの中で一番好きなRing-a-ring o'days!が聴けてとっても嬉しかったけど、全部で8曲ぐらいでやっぱ短かったなぁ。で、どこかもどかしい気分。バンドの演奏も永江さんの生歌もとっても好きなんだけど(安心して上手いしなぁ)、ライブで聴くとどっか緊張してしまって、こっそり隅から覗いているような気分になってしまうんだな。CDを聴くとめっちゃ楽しい気分なんだけど。不思議だー。もっとライブで聴きたいなぁ。で、最後がフォックス。どの曲もひとつのテーマを繰り返して行く音楽で、はじめて聴くタイプだったかも。ちょっと面白かった。 |
2002年10月19日 シュガーフィールズ「石庭」@下北沢アレイホール |
シュガーフィールズのワンマンライブ。お客さんが少なくて、会場に入る時には緊張したけれど、座りごこちのよい椅子。前に聞いた時にはキッツイ音だなぁと思っていたドラムの音がそのキツさが全部落ちて、芯だけ残って体にじわんじわんとツボを押すように効いてくる。セッションで繰り返されるフレーズがちょうどいい覚醒水準を保ってくれる。ほんと、気持ちのいいライブで、すっかりくつろいでしまった。今の自分の体と心の状態に不思議とぴったりあったライブだったと思う。サニーママもはじめて見た。この人の声好きだなぁ。 |
2002年10月10日 analers@渋谷タワレコ |
アナラーズのインストアライブに行ってきた。といっても、仕事が遅くなって、最後3曲、便所、天プラ、アナボリックステロイドしか聞けなかったけどウエケンとカナちゃんのリズム隊がいい感じで、いい演奏だった。最近のアナラーズの演奏は円熟って感じで、いいなぁ。舞台に向かって右の方から見ていたんだけど右サイドから見る恭一さんの横顔がめっちゃ素敵で、カッコよく、久々に惚れなおしてしまった。笑顔も多くって、なんだかすっごくお得な気分になれた。でも、恭一さん、やたら腕が太くなってたよーにも思うんだけど、前からそうだったっけ? |
2002年10月 4日 イルリメ、downy、OKミュージックボール、Three Blind Moses@初台The DOORS |
初めての初台ドアーズ、中はとっても新しくて綺麗でライブハウスっていうよりもテレビのスタジオみたいな感じ。ドリンクも300円で種類は豊富だし、量も濃さもたっぷりしていてお得な感じだった。
30分遅れで会場に到着したので、イルリメは3曲くらいしか聞けなかった。最初、アコーディオンを弾きながらラップをしてるように見えたけど、それはアコーディオンじゃなくって薄型体重計に似たサンプラーだったみたい。何しろヒップホップというかラップの生ライブを見るのは初めてだったので、見るもの聞くもの珍しいという感じだったんだけど、イルリメの生声はとっても張りがあっていい声で結構楽しかった。 downyの後が、お待ちかねのOKミュージックボール。今年の6月に初めて見て、好きになってしまった永江孝志さんのバンドで、バンドで見るのは初めてだった。2曲目にやったルーツという曲ががすっごくよかった。バンドの音が永江さん独特のリズムに着かず離れず不思議なバランス。歌もさることながら、永江さんの体全体の動きが素敵なんだな。岬という曲の歌詞に影響されてるんだろうけど、トムとジェリーの初期のアニメでよくあった、音楽と合わせて身悶えるように踊るトムやジェリーの姿が頭の中に浮かんできた。こういう動きをする人もなかなかないと思う。 最後はThree Blind Moses。鈴木慶一(G&B)、棚谷祐一(Key&Cho)、小谷和也(Dr)の新バンドだそうだ。鈴木慶一さんは前にビューティフルソングズで一度見たっきりで、その時は東京フォーラムの大ホールで顔もほとんど見えないくらい遠くからだったから、じっくり慶一さんを見るのは初めてといってもいいくらい。なんとなく最前列近くに来てしまい、ぼーっとしていたら、目の前に短い金髪&ピアスの真っ赤なTシャツのおじさんが現れて、ギターを弾き始めた。最初はピンと来なかったんだけど、よくよく考えてみればこのおじさん(というか爺に見えたぞ・・)が慶一さんなんだ。普通のおじさんに見えるけど、ピアスが妙に怪しいんだった。でも、用意が出来て、一旦引っ込んで、本番の時には、白いシャツを着て、サングラスをかけて、ピアスもとって、エラくシャキとした感じで登場。なんだか背筋がしゃきっと伸びていて、存在感も増していて、さっきのおじさんとは全然別人のようだった。いいなー、こういうの。で、じっくり聞く慶一さんの歌とギターはすげえ渋くてカッコよかった。それに絡む棚谷さん(前よりも大きくなってたような気が・・)のキーボードがまたよくって、あー、キーボードがあるバンドってやっぱいいなぁと思い、レピッシュのこととかも考えて、妙にしんみりしてしまった。棚谷さんのキーボードの音は歌によく絡むんだ。不思議だな。 どのバンドもよかったんだけど、ちょっと持ち時間が短くって、欲求不満な感じのイベントでありました。 |
2002年 9月28日 上田現・百物語第十五話「残像」@東京キネマ倶楽部 |
コリアンドルと森の掟再発とのことで、この2つのアルバムからの曲が多かった。前回と同じく、テーマに沿った趣向は少なく、演奏中心のステージ。真中で突然、元ちとせさん登場。ほとんど生声同然で「約束」を現ちゃんのピアノで歌い、続いて最近の新曲とワダツミの木を歌う。前に聞いた時以上に声に磨きがかかり、バックの演奏が聞こえなくなるほど声のノリというか張りが凄かった。
肝心の百物語はというと、ちょっと印象が薄かった。やはり、色んな演出や実験や環境との格闘の中でこそ、「上田現の歌」は生きるというか、やっぱりステージの上で彼のあの小さな体と頭を全部使った戦うアーティスト上田現が見たいんだなぁ。古臭いと言われても、自我のあり方が人の心を打つ、今では少なくなったミュージシャンだと改めで思ったのだった。 |
2002年 9月14日 ソーイングマシーン@東京芸術大学 |
東京芸術大学の学祭ライブ。野外だったせいか、ドラムのいない4人だけの曲が多かった。久々のときめきのセンチメンタルとミチナキミチヲがよかったなぁ。最近、山に登るようになってから、ミチナキミチをは心のテーマ曲になっていて、とても思い入れが強くなってるからかも。その後、校内をぶらぶらして、声楽科の2年生のガラコンサートを半分だけ見て帰った。生オケ、生声、贅沢だったなぁ。 |