鉄砲玉日記

 

2000/4/19
THE COLTS presents 251 3days(東京:CLUB 251)
(出演:GO!GO!7188、analers、THE COLTS)

この日は初めて行った池袋の豊島公会堂からこれまた初めての下北沢の251まで30分ちょっとで移動しなきゃいけないという強行スケジュール。あの豊島公会堂を初めて見てなんだか結構感動したんだけど、人に連れて行ってもらったものだから、どこを通ってどこから地下街に入ったんだか、なんだかよくわからなくって、とても不安な気持ちのまま適当に地下街突入。で、JR池袋へなんとか到着。新宿で小田急線に乗り換えたんだけど、JRの西口を出て、小田急線の看板に沿っていくと、各駅停車のホームは地下にあるらしく、準急より上の列車は2階ホームから出発するらしい。準急は下北沢に停まるんだろうか?。止まらなかったらヤバイじゃん。でも、2階と地下を行ったり来たりする時間はない。一息考えて、よしっ、ワシも男じゃ、勝負するぞってことで準急の発車する2階ホームへ直行した。で、停車駅の表示を見てみるとやったーっ!下北沢に停まるぞぉぉぉ!!。初めて乗る小田急はとても住宅に接して走っているようでなかなかイイ感じだった。

そして下北沢駅到着。ここから251へも初めて。一応、251のHPから地図を持ってきていたのでその通りに歩いてみたけど、なんだかとっても心配。というのも、印刷された字が潰れてて目印になってるお店の名前がわかんないの(早く気がつけよーっ:笑)。で、実際の道も微妙に曲がってたり、微妙にまっすぐな道がちょろっと出てたりして、こっちかなぁと思ったり。ずいぶん歩いて、お店も少なくなってきて、そろそろ下北の町も終わっちゃうんじゃないかと思って、心配度倍増くらいになってきた所で、ようやくライブ客らしい人ごみを見つけた。やっぱり地図には大体の距離とか所要時間とか入ってる方がいい(笑)。

初めての251は微妙に広いライブハウス。中は真っ黒に塗ってあって、天井がかなり低い。ステージとフロアの間には柵がビデオを映すスクリーンが降ろされていた。フロアの左右の端にもスチールパイプの柵みたいなのが取り付けられていて、そこにはもうお客さんが思い思いに座っている。高いし、かなり見易そうで、そこを狙いたいけど、座ると踊れないんだよなーで、結局最初に場所取りしたのは、フロアの中央。前よりもちょっとだけ高くなっているところだった。そして、まずは駆けつけ一杯で、いつものようにジントニックをもらおうとしたら、カクテルは入場の時に払った500円では足りず、あと100円払わされた(涙)。でも、251のジントニックはとっても美味しかった。その後飲んだカンパリソーダはいまいちだったけど(笑)。

今日の最初のバンドはGO!GO!7188。たぶん、女の子3人のバンドだと思うんだけど、ベースとボーカル&ギターの2人は確認できたけど、ドラムの子が女の子かどうかは見えなかったので、間違っているかも。最初の方の曲は、70年代初期のグループサウンズっぽい。女の子だから、ザ・ピーナッツって感じ。ボーカルの女の子の声がちょっと椎名林檎に似た唸るような歌い方だった。ずーっとそんな感じの曲が続くのかなぁと思っていたら、途中ではぐあんぐあんって感じのノリの曲とかも出てきて、結構、曲中で色んな展開があったりして、そっちはかなり踊れて、好きな感じだな〜って思った。で、ベースの女の子のMCがかなりとっちらかったりしてて(きっとめっちゃアガってたんだろーな)面白かった〜。最初のMCが「つべこべ言わず聞いていけ〜」なんだもん。つい「何にも言ってないんですけど〜」って、小声でツッこんでしまいました。去年の夏のイベントの和田唱の突然「どうよ!?」MCに匹敵するものがあった(笑)。

トリでメインのTHE COLTSは、ボーカル&ギター、ベース、ドラム、キーボード、トランペット、サックス、あと何かもう一つブラス系(白黒縞のスーツな人)などなど、どどーってたくさんメンバーがいた。ボーカルの人とかギターの人がそうなんだけど、ちょっとロカビリーっぽい感じがあって、どんな音楽やるんだろうって興味津々。で、やった音楽はロックンロールにいっぱいブラスが入ったような明るくてたくましくって楽しいーって感じ。なんていうか、映画のバックトゥーザフューチャーのラスト近くで出てくるダンスパーティーのバンドみたいなそんな雰囲気だった。ファンの人達もすっごくのびのびと踊っていて楽しそうだった。ちっちゃい石橋陵って感じのボーカルが渋くて上手くってとってもよかったし、ほんとね、上手いなぁって思ったよん。ただ、穴で全力を使い果たしちゃったから、思う存分踊るっていう訳にいかなかったのが残念だった。

で、前後しますが、2番目がanalers。それにあわせて、私も少しづつ移動。最終的にはウエケン前の2、3列目ってところで見ることになった。いつも通り、カナちゃんがドラムの調整にやってくる。いつもの白いつば付きの帽子を被っている。白が似合うのよねー。特にTシャツがいいんだなぁ。こんなに白のTシャツが似合う人もそういないんじゃと思うカッコよさだった。カナちゃんがステージから一旦去って、客電が消えると、フロアがぐあーっと盛り上がってくる。うわわー、始まるぞーーーって思ってるやいなや、メンバー登場。最初に出てきたちえりは胸のところに何かを構えていると思ったら、フラッシュがピカーッと光った。わっ、びっくりしたっ、カメラだったみたい。出てきたメンバーそれぞれ楽器の音をそれぞれに鳴らすんだけど、その音を聞いただけで「穴だよ〜〜ん」っていう実感がフツフツと湧いてくる。特に恭一のジャンジャーンって感じのギターの音を聞くと「おーっ、これこれこれだよーって」ってすっごく嬉しくなってしまう。恭一の第一声はもちろん「うぃーあーあならぁーず!」。オープニングは1.My name is BOB。ちえりのうにうにーっとしたシンセの後にダダダダダンとカナちゃんのドラムが入れば、ぐあーって盛り上がっちゃって、最初っからフロアの前半分は突入状態。もう、押される、押される。恭一のアクションもガンガン入るし。手首をくるくるって回して、で、その後、手首を返してコイコイってするいつものアレを最初っから何度も何度もやるんだもん。恭一が煽る度にどーっ、どーってフロアの後ろから押されちゃって、すでに一本足で立つハメに。

この日の衣装は、ちえりがカーキ色の綿で丈の短いジャケットみたいなヤツ。髪型がライオン風というかフワーッとさせて後ろにわさわさと流してあって似合っているような気もするし、ちょっとオバサンっぽいって気も(笑)。ウエケンは青から白のグラデーションボーダーのテニスウエアみたいなの。下は黒っぽい長いパンツ(だったかな?)。カナちゃんは白の新作穴Tに赤のジーンズだったと思うけど、これも自信なし(。洋一はいつもの赤のチェックのパンツに赤の穴T(白だったかも)。上に白で縦エリのウインドブレーカーを着ていた。白地に右か左の胸前に赤白黒のボーダーが縦に入ってた。恭一はこれの黒バージョン。中にオレンジの穴T(オレンジかなり似合う!)。下は黒の半ズボン。裾あたりに斜めのファスナーが入ってるやつ。で、黒ブーツにいつもの紺(黒?)のニットの帽子にサングラス。さすがに使用頻度が高く、いつも汗まみれになるせいか、ニット帽子のテッペンの縫い合わせがほじけてて、筒状態になってたよーな(笑)。

続けて2曲目は前回のQでもやったあの2.新曲。陽気なねーちゃんで求愛ダンスの歌。この日は詞がすごくよく聞こえたんだけど、聞こえれば聞こえるほどおっかしー詞(笑)。めっちゃハジケてるやん。もう大爆笑って感じの詞なんだわ(と今のところ思う。違ってたらゴメンね)。恭一ギターもなんとなく滑らかどんどん弾けちゃうって感じで、ギターのネックの部分の絃の部分をピロピロ〜って弾くんだけど、それを何度もくり返してて楽しそうだった。続けて、チャッチャチャチャの3.ミサイル。最初、えっ?こんなにゆっくりなの?っていうくらい押さえ目でゆっくりなんだけど、曲が進むに連れてどんどん速く突っ走ってく。もう恭一のボーカルが乗りきらないくらいの速さ。この感じがすんごくイイっ。ちえりもガッツンガッツンとキーボードを叩きつけるように弾いている。で、最後は頭で弾いちゃってたもの(笑)。

そして、最初のMC。「analersです。一度、聞いたら忘れられない名前(アクセントが熊本弁っぽい?)。今日はCOTLSのライブに呼んでいただきどうもありがとうございます。」(いえーい:歓声)「我々は細々と活動しておりますが、来月にニューアルバム『すぱぁ〜〜みんぐ』というのをリリースいたしまして、全国ツアーをやって、来月ここでワンマンを2日やるので、よろしかったら来てくださぁ〜い〜」(じゃーんじゃ:ギター)「それではその『すぱぁーみんぐ』というアルバムから『ぷらーすてぃっく』というヤツを」じゃんじゃじゃーじゃーんとギターを鳴らす恭一。しかし下を向いてる、アレって思ったら、「コードを忘れたぁぁぁ!」(いえーい:大歓声)(じゃん:とちょっと弾く)「思い出したぁーーー」(フロア爆笑)。いやぁ、すんごいタイミングぴったしで、照れ臭そうな恭一がすんごくよかった(笑)。

で、4.プラスチック(新曲)。ウワウワっとしたキーボードから始まる部分がカッコいい。で、そこにノリノリって感じのギターが入って、とってもポップな感じ。穴の曲の中ではメロディも詞もすっごくストレートな曲で(ウチの実家がプラスチック屋なので色々考えちゃったりもするけど〜:笑)すっごく新鮮な感じがする。サビの部分で恭一が裏声で歌うのがまた痺れるんだぁ。このファルセット、CDで聞いたらどんなんだろう?めっちゃ楽しみっ!。続けて、いつもよりも重くて、がしーっとした感じの5.GARLIC MAM。久々に6.APPLE。この辺りはもうメンバーもフロアも体に染み付いてるって感じですんごくいいノリ。ここでようやくサングラスを取る恭一。あぁ、カッコいい〜っ。今日の目はいつにも増して奇麗だ〜っ。で、口の中がよく見える。いやーっ、あの舌の下がり具合が見事なんだなーっ。温泉まんじゅうじゃなくって「おい、それ、待ってくれ」に聞こえてたっ。やっぱり今日は歌詞がすんごくはっきり聞こえるよぉ。そして曲が終わると、「サンキューッ!」ってお礼を言う恭一、あれ?なんだかめずらしいような気がするんだけど(笑)。

そして、「残り4曲でCOLTSです。楽しんで帰ってください〜。ヘンな名前のバンドが歌います。ばばぁーっ!」という恭一MCに続いて、7.BABAR。今日のイントロスゴイっ。ウエケンとカナちゃんのリズムがすんげえ迫力で、当然、フロアの突入もガンガンこれまで以上にバンバンって感じになって、いっちゃんまえはもうどうしようもない状態になってた。いやぁ、カッコいいっ。このババーからようやく全開モードって気がした。「行くぞ〜っ、行くぞーっ、便所ッ!!」。こういう曲間のセリフもめずらしい気がする。なんかね、ちょっとづつなんだけど、いつもと違う穴が見えてるような。今日の8.便所 は各パートがぴしっと合っててそりゃもう気持ちイイったら。そして便所が終わって、すっきりしたところで、怪しげなカナちゃんのドラムがステージの雰囲気を変える。うむ、これだっ、9.Sherryだっ!。ドラムに続いて、ウエケンのこれまた怪しいベースが響いてくる。下を向きながら、足を踏みながら、ベースに向かうウエケン。めっちゃかっこいい。で、ウエケンのベースにカラむように顔を寄せて恭一が気合いを入れるように何か叫んでいる、すんごい顔つきになっていて、もうウエケンに噛付かんばかりだった。そして、マイクをスタンドから外して首に巻きつけて、前をウロウロしながら、フロアを煽る恭一。しかし、真ん中アタリに来た時に、私の視界からすこーんと恭一が消えたっ!?どうも足を滑らしたみたいだったんだけど、無事に復活。ハンドマイクの恭一はモニターに足をかけて、マイクを両手で拝むようにして、機関銃のように歌う。いつも以上に迫真のボーカル。うーん、どこまで行っちゃうだろう、恭一は。なんだか、ボーカルってのは本当にスゴイもんなんだということを、根っからのボーカリストじゃない恭一だからこそ信じて伝えてるようとしている気がしたりして(笑)。

シェリーが終わると、フロアに仰向けでどーんと寝転んで大の字になってギターを弾いてた恭一(もしかして足元弱ってんじゃないのと思った:笑)。そして、起き上がると、多分、この日最初の笑顔。満面って感じじゃないんだけど、照れ臭そうに、嬉しそうに2回ニッコリとした。あぁ、ほんとうに素敵っ。そして、「さんきゅーっ、ありがとっ!来月、251つーでいず来てください〜っ。最後の曲ですっ!」と短いMCを入れると、笑顔を連発。フロアを煽っては嬉しそうに笑う。もぉ、すんごくいい感じっつ。恭一が嬉しそうでみんなも嬉しいっ!。で、最後の曲はもちろん10.Theme。洋一がウエケンの後ろにやってきて、後ろに張り付くようにしててギターを弾いていてめっちゃ可笑しかった。すっごく華やかな感じのテーマが終わると、恭一が、「さんきゅーっ、うえけーん、かなーっ、かなーっ、ちぇりー福田〜っ。宮崎洋一ーっ!うぃーあーあならぁず!ありがとー」とメンバー紹介。そして、「バイバイ〜」と手を高く上に上げて、フロアに向けて振ってステージを後にした。この日の恭一はフロアの煽りも多かったし、盛り上がったフロアを見て嬉しそうな様子を見せたり、曲間に声をかけたりも多かったような気がする。それに、恭一が各メンバーと絡むようにして弾く場面がたくさんあった。気のせいかもしれないけど、いつもより他の人とコンタクトを取ろう取ろうってしてたんじゃないかなぁ。やっぱり、全国ツアーを前にして、恭一も気合いが入ってきてるってことなんだろうか?。ほんと、全国ツアー楽しみだぁ。ふふっ、下北2daysも無事チケット取れたしなっ。あははーっ、これでもう恐いモンなしっ!!