鉄砲玉日記

 

2000/1/22
円山町ミクスチャーナイト vol.1(東京:渋谷 ON AIR EAST)
(UNSCANDAL, LA"-PPISCH, Rosalie Goes, 石川健一)

 
レピッシュが出演するイベントをON AIR EASTへ見に行く。これだけならいつも通りのことだけど、今晩はちょっと違う。ホントのオールナイトイベント!。夜の11時開演、翌朝5時閉幕って予定。23時と言えば、私の場合、毎日の就寝時間。日を越して起きてるなんて、大晦日の行く年来る年見てる時か、仕事サボりまくってどうしようもないときくらいしかない。起きてられない時のために、寝袋でも持っていった方がいいんだろうか?その上、今晩はDJなんつーのも色々あるらしい。DJつーのは、やっぱり踊ったりする訳なんでしょ。あー、ディスコとかクラブとかまるっきり行ったことなくってさ。踊るの苦手なのさ。ライブで暴れ半分で踊るのは大丈夫なんだけど、と結構不安材料をたくさん抱えたまま、会場に到着。入場する時に今日のメンツが貼りだされていた。ライブがレピッシュの他、UNSCANDALとRosalie Goes。DJがマグミ、タイガーホールの石川さん、Rosalie Goesのキタハラさんと、その日高校の集まりに出席 してたらしいTATSUだった。どんなんになるんだろう?まだこの時には全然予想もつかなかった。

開場から15分後くらいにフロアに入ったんだけど、お客さんはまだそんなに多くない。というかかなりガラガラな感じ。余裕でフロア中央の鉄柵の1つを確保。その5mくらい向こうにDJ用のテーブルが設えてあって、ここならステージも両方見易そう。初めてのオールナイトイベントという物珍しさも手伝ってあちこちウロウロとしてるうちに、DJテーブルの前には結構な人だかりができていて その中心にはピンク色の頭。ほんといつ出てきたんだろうって言うくらい自然な感じでマグミがそこにいた。マグミは濃いピンクのTシャツに、薄い色のサングラス。ピンクが本当によく似合ってる。髪の毛もツンツンと立たせてあるから、DJ用のヘッドホンをかけると、ばっどばつまるに似てる。ピンクなんだけど。挨拶はそれなりに威勢がよかったような気がするけど、その後は「今日はラフな感じでやろうと思ってるから、みんなもラフに楽しんでくれ〜」てなこと言って、結構のんびりムードで始まった。

3〜4曲かけたところで、最初のバンドUNSCANDALが登場。ボーカル、サックス、トロンボーン、ギター、ベース、ドラム、パーカッションの7人編成の派手で楽しいバンド。トロンボーンのガジローくんはレピッシュ渋公でゲスト出演してた。あの時、妙に現ちゃんと息が合ってるなあと思ってたんだけど、実はなんとアンスキャンダルのサックスが現ちゃんだった(嘘)。サックスの人は現ちゃんよりもちょっと小っちゃくって、どあーっと走りまわる人で。髪も白とグレイのメッシュで、特にサングラスかけてる時には凄く現ちゃんと似ていたの。そりゃ、ガジローくんも初現ちゃんでもずばっと行けたことでしょう(笑)。で、この人、サングラスを外すと、どんとにすごーく似てた。

アンスキャンダルのボーカルさんもよくしゃべる。歯痛のツボとか、オールナイトだと3時くらいに血糖値が下がってきて頭がぼーっとしてくるとか、それは脳に酸素が足りなくなるからといった健康雑誌っぽいMCに大笑い。曲のキメに合せて上手くポーズを取れたら、御褒美に「キットカット」くれるっていうんで、みんなでイエーのポーズをしたりして、最初っからお祭り騒ぎってな雰囲気。私も、運よく飛んできたキットカットをゲットできたりして、もおノリノリ(死語)。音楽は、スカありーの、ゴーゴーっぽいのとか、GSっぽいのとか、ちょっと古っぽい感じも取り入れてあるようで、派手やかなホーンやパーカッションと共に、最初っから全力で踊り倒してしまいました。お酒も入ってたから、頭くるくるしてるしぃ。楽しかった〜。いいバンドっすね!明るくて、開放的な感じで、いやぁ、いい若者たちよのお!って感じ。

石川さん、ロザリーのキタハラさんのDJの後に早々とレピッシュ登場。たぶん、まだ1時過ぎくらいだったと思う。記憶喪失のイントロが鳴り出したんで、キタハラさん、最後にキメるなあと思っていたら、メンバーがわらわらと登場。SEかと思ってたイントロはいつのまにか現ちゃんのキーボードになって、オープニングは1.記憶喪失。本家レピッシュバージョンは初めて。マグミの振り付けや怪しい歌い方もカッコよかったけど、恭一の目がね、のっけからフロア巡回状態の視線配りをしていて、えぇーっ、こんな目つき、レピッシュでは初めて私見るわってのっけから嬉しい大混乱。ギターの音色もいつもより鮮やかな感じがしたし、「ろすおぶめもり〜、ぶらんにゅらぁいふ!」の高音パートのコーラスもばっちり決まっていて、もおエラいエラいカッコ良かったんですわ。一緒にしちゃいけないんだけど、やっぱり穴の記憶も思い出すじゃないですか。たまらんっすよ。同じ曲の二つのバージョンが頭ん中でごちゃまぜなって、もお、深かった、ずぶずぶ・・・。

この日の衣装は、マグミはモスグリーン(カーキ色?)の薄手のフリースみたいな上着に、中は紫のTシャツ。いつのまにかピンクから着替えてる。パンツはグレイのサテン地のパンツ。ブカっとした感じ。全体的に体にフィットしてる感じがあって、なかなかにセクシー。恭一は黒の半袖Tシャツに白の袖なしウインドブレイカー。頭はいつもどおりのヘアバンド。パンツは短パン?。カウントダウンの時と一緒だと思うんだけど、このスタイル、髪のわさわさっとした感じとウインドブレーカーのエリが絶妙のバランスで、ほんと可愛くってめちゃめちゃお気に入り。現ちゃんはTシャツにジャケット。マグミ同様、スリムでアダルトで、キーボードに向かう姿がカッコよかった。TATSUはベージュのセーターの上にこげ茶のシャツの重ね着。頭にコックさんの帽子の上だけちょん切ったような背の高い茶色のニット帽子。テッペンからドレッドの髪が飛び出していた。高さ約1mって感じだろうか?(嘘)。このヘアスタイル凄かったっすよ!そして、雪好はいつもどおり確認できず。

2.Magic Blue Case3.Poor Boyと気合いばっちりの2曲が続いて、今日はいいセットリストになりそうとドキドキしてたら、ギュギュギューン!ドドドーン!と場内を切り裂くようなキーボード&ドラムの音。クリスマスレピでサイクリングにヤラレてから「記憶喪失」のマキシシングルを聞き倒して、痺れまくっていたあの曲、4.解凍2030ぢゃありませんか。あー、このキーボードの音、ホントに生で聞きたかったのよ。レピッシュの場合、音色でヤラレちゃうことホントに多い。吐き出すようなボーカルと振り付けもかなりの迫力。いやー、まいっちゃうよと頭がクラクラしてるところに、聞きなれない恭一のギターから始まる次の曲。マグミのボーカルが入ったところでようやく気がついた。おおおおおおおおおおお!5.バッタだよぉ。この嬉しさを何て表現したらいいんだろ。ライブで聞くと、思ったよりもマグミボーカルが堂々とした感じで男っぽい。ドンダカドンダカって響いてくるリズムも気持ちいい。で、サビの部分で、現ちゃんのコーラスにのって広がるマグミの声の柔らかなこと!ライブでもやっぱりカッコいいじゃないですか。お願いだから、これからも時々はやってくださいませ。その後、6.Dear Smell Blues7.東京ドッカーンの2曲だったか?。スメルでは、私の前にいた二人組の女の子が狂喜乱舞といった風情で喜んでたのが印象的。この日は、現ちゃんのピアノがエラくカッコよくって耳にも絡み付いてくるって感じ。恭一の効果音ギターは一発目「ばひゅーん!」って耳をつんざく大爆音って感じ(笑)。

その後、アンスキャンダルのホーン隊を迎えての8.F5。早速、アンスキャンダルのサックスの人に「現ちゃんよりちっちゃいねー。でも、サックス上手だよねー。うちのはチャルメラサックスだから」とか突っ込むマグミ。隣にいた現ちゃんも突っ込みかえせず苦笑い。で、サックス2、トランペット2、トロンボーン1の編成になったF5はすんげー迫力。イベントの時はやっぱり出演者同士が絡むよーなその日にしか見られんモノを見せてもらうと本当にお得な気分になる。ここでも今日は来てよかったーとシミジミ。MCでマグミ「なんか渋公にガジローが出たっていうんで、すっげー悔しかったらしいなぁ」とアンスキャンダルのボーカルの人に振ったりしてた。二人ともおしゃべりだったから面白かった。次もホーンばりばりで、9.CONTROL。現ちゃん、アンスキャンダルのメンバーに手で「あっちへ行け〜〜って」カンジで指示しまくって、大活躍。ガジローくんのコーラスっぷり(F5だったかも)も堂に入ったもんでめっちゃ感心。ホーンの伸びやかな響きで始まったのは、これも嬉しい初の10.ドライブ。やあ、アンスキャンダルいいっすよー、凄いはまり具合でした。で、マグミの柔らか〜い歌い方がすんごく気持ちいい。で、次も嬉しい11.ストリッパーズ。この時にはまだアンスキャンダルの人達はいたっけ?マグミがTシャツを胸のあたりまでまくり上げたり、パンツの中に手を入れて○ン毛を抜いたり。ドライブのあたりから私の目はマグミに釘付けっしたね。他のメンバーのこと、ちっとも覚えていやしない(笑)

次の12. Blackbirdでも、脱ごうとしたTシャツを頭のところで止めて、額丸出しにして、なんだかエジプトの壁画風の風体になったのマグミから目が離れない。エジプトでいいのかっ?って気もしたけど(実は単にガジローくんの真似だったらしい:笑)、そんな格好されるとインド風に感じてたブラックバードがベンハーとかクレオパトラってな風にアラブっぽく感じられるのだった。結構、私はマグミのやり口に騙されてしまうことが多くって悔しい。しかし、マグミ中心のステージもココまで(笑)。恭一があのソロボーカルをすこーんと抜いてしまったの。ソロボーカルの入り始めの時、ギターをがつーんと弾こうとしてたように見えたから、ギターソロと間違えたのかもしんない。でも、ギターソロではないことに気がついて、わかってますよーってな感じで恭一はギターを刻むのだったけど。なにかオカシイ・・・。なんだったっけ・・・。そうだ、ここは俺のソロボーカルだったぁ・・・・という動揺が、段々、上の方にズリ上がっていく視線によく表れてた(笑)。

そろそろシメの合図の13.MATSURI・365の後に、おお、ここで来るんかいってカンジの14.VIRUS PANIC。この時にはホーンはマグミと現ちゃんだけに戻ってたんだけど、ぴしーっと音が合っていて、二人でもやっぱりカッコいいやーんと再認識。そして、最後の曲15.LOVE SONGS!もお、気合い入りまくり、切れまくり。すんばらしい演奏だったと思う。パンクテイストの乗り具合でいったら、今まで聞いた中(といってもまだ5回目だけど)で文句なく1番。恭一も本当に暴れまくっていて、すんげー熱い演奏だった。やっぱりね、今日は穴恭入ってる。最後の最後、ドラムの台に恭一と現ちゃんも上がっての強烈セッション。凄かったー。各パートが真っ正面からぶつかり合ってるって感じ。そして、終わった後の恭一のすんばらしい笑顔。自分の位置からだと横顔だったけれど、耳まで口が裂けてて(笑)。こんな豪快で清々しい笑顔、私の記憶では去年の10月の穴ワンマンの最後の笑顔以来じゃないですかね。アンコールも何もなかったけど、セットリストの凄さと最後のラブソングのすんばらしさに、また来月も来るぞ〜って決めた私だった。

終わった時には2時半くらいだったか、もっと経ってたかもしれないけど、お酒も切れて、この時間帯が一番キツかった。腰は痛いし、足は張ってくるし。さすがにしばらく座って休憩。でも、この時がみんな結構踊ってた、うわー元気だなぁと思いつつ、気付けに再びビールを飲む。これがねホントに美味しい。で、そんなに酔わない。踊って汗流してるせいか、スキー場でどろどろになるまで滑った後の休憩の時のビールみたい。で、程よく酔った状態で踊るとこれがまた気持ちイイ。Rosalie Goesが出てくる頃にはこの晩で一番のオレモリ状態。ロザリーゴーズは、最初、ボーカル&ギター、ギター、ウッドベース、ドラムの4人編成だったのが、途中でギターの人が抜けて3人に。最初はみんなF1レーサーっぽい上着だったのが、3人で出てきた時には皮ジャン、皮パンに衣装変えしてた。ホントは違うバンドだったのか?よく覚えてないんだけど(すいません)。音はちょっとロカビリーっていうか古いロックンロールテイストが感じられる男っぽいロック。これが踊れた、踊れたぁ!。ドラムがね。3つくらいしか部品がないシンプルなドラムだったんだけど、固くてしなやかな音なの。カッコよかったな〜。初めて聞く曲が多かったけど穴のMY NAME IS BOBも参加してるオムニバスの曲(さよならバンビって歌詞のある歌)はやってたな。

で、ボーカルのキタハラさんがMCは得意じゃないなんて言いながら、これがいい味出してた。楽屋で拾ったという恭一ピックをみんなに見せて、「じゃあ、次の曲はこれでやります」とギターをジャーンとやった途端、あ、チューニングがくるちゃった・・・」(爆)。後半、黒の皮の上下、そして下北でこの日の為に買ったというゴーグルみたいなカッコいいサングラスでキメてきたキタハラさんだったが、サングラスが汗や熱で曇っちゃって、全然前が見えなくなってしまったっ困ってる様子がとってもラブリー。「せっかく買ってきたんだから、外すのは癪」と言ってたけど、最後にはえいっという感じでサングラスをずずっと上にずらし上げて演奏した。キタハラさんもすっげー男前なんで、サングラスが顔から外れて、この前髪が上がった感じがたまらんかったですね。あと、たまらんと言えば、ロザリーの途中休憩の時にDJテーブルでかかっていた、鉄腕アトムとバビル二世の歌なし主題歌。バビル二世、歌っちゃいましたよ〜。3番の歌詞ががわからなかったけど(笑)。

ロザリーゴーズが終わって時間は3時半過ぎくらい。次はTATSUのDJの番。ゆっくりとしたレゲエ調の曲が多いかっちょいい選曲。真剣な面持ちであれこれやってるTATSU。なんたってTATSUを間近で見ることなんて普段はないのでとにかく新鮮。でも、ファンの方を見て、愛想振りまいてくれるなんてことはやっぱりなく、ひたすら淡々とDJ業に励んでた(笑)。この頃、フロアの疲れもピークだったか、3/4が座ってる状態に。私も座らないものの、妙に落ち着きがなくなってきて、あちらこちらをウロウロ。トイレも何度も行ってしまった。イーストって体育館みたいなもんだから、みんなでジェンカとかしたいなーと思ったりもしてたりもして(笑)。ステージも片付け始め出して、これからどうなるんだろう?ってちょっと心配になってきた頃、本日のDJが4人揃って、順番にお皿回してくってことになった。

で、その1曲目がバナナシェイクスの「リックサック」、2曲目が「無敵のサラリーマン」!。これで、フロアのみんなもようやく息を吹きかえした感じになって、後はそのまま、踊り倒すの!、始発電車まで!!状態。あたくし的には石川さんの選曲がもうツボに入る、入る。ルパン3世のテーマでしょ、A-haのTAKE ON MEでしょ。懐かしすぎるってー。初心者でも踊りやすいの選んでくれてたんじゃないかなあ。ほんと、石川さんがいなかったら、イーストの隅っこで息絶えてたかもしんない(爆)。で、段々また盛り上がってきて、マグミが「パヤパヤ」をかけた時にはフロア中が手振り付きで踊って壮観だった。こうやって一晩中遊んだ後に聞くパヤパヤはめちゃ心に染みる「おっ、おっ、おー、いぇーぇ、きょーもまーたぁ、おどれ、さわげ、パヤパヤ!!」だもんね。イーストの夜、ホントに楽しかったけど、外に出れば、新しい朝がやってきていて、新しい楽しみが待ってる、ってね。なんか、妙にセンチだ、私(笑)。そして最後の曲に乗って、マグミの第1回円山町ミクスチャーナイト終了のご挨拶。いやぁ、ホントに、今日は一晩中楽しませてもらった、気合いの入ったおもてなしを受けたって感じ。来月もぜひ行かなくちゃとチケットブースにとんでいったのは言うまでもありやせん。

実は、今回はあんまり期待持たないでおこうって行く前に思ってた(反省)。イベントの詳細も全然わかんなかったし、ライブも秋のツアーからずっと聞いてきて、お馴染みの曲はちょっと新鮮さが薄れてきてたような気がしてたから。でも、それはとんでもないのようさぎっさんっだった(笑)。やっぱり懐広いですよ、広過ぎます、レピッシュ。できればこのメニュー、もうちょっと消化してもらえるとなお嬉しいって感じもするけど、2月のミクスチャーナイトでは反対のフワフワ系中心ってのもいいなあと思ったりするくらい、見る側に前向きな欲を持たせてくれる内容だったなぁ。客をやる気にさせるっつーか。そうだ、来月の予想をしてしまおう!

2月26日 渋谷:on air east 第3L(予定)
サイケ色豊かな曲に有利な展開が見込めるか。マイナーフワフワ系まで手堅く押さえたい。アーグラツアーで惨敗したリベンジ一派の巻き返しも一応考えて、手広く。本紙予想:◎ソラミミ  ○爆裂レインコート ▲ポルノ △夜想曲 ×春一番(本命、対抗、単穴、連穴、大穴の順です)→単に聞きたい曲書いてるだけやーん!!(すまん)