ンクールがありました。私は今回、ジャーマンドールグラスアイ部門、オールビスクドール部門、 特別テーマ部門『ダンスと音楽は世界を巡る』の3部門にエントリーしました。 ます。29cmの小さな子です。私はこの子にドイツの民族衣装を着せたいと思いました。そこ で、資料を集め始めたのですが、民族衣装ってなんて奥深いものなんでしょうか。とにかく調べ れば調べるほど膨大な広がりにははまってしまい、更に現代の物は19世紀の物とはだいぶ かけ離れているので余り参考にならず、結局一番参考になったのは19世紀にフランス人のラ シネが著したカラー挿絵付きの民族衣装の本でした。この本は現在文庫化されていますが、そ の前に出た旧版の大型本の方が解説が豊富なのでお勧めです。ところが、その美しい本に も、意外とドイツの民族衣装は少なく、他の国なら素敵な衣装が沢山あるのになと悲しくなりま した。しかも私がこれはと思った絵は、後姿しか載っていなかったのです。 クトリア女王の夫君アルバート公の出身地つまりご実家なのです。私自身、コーブルクという町 を初めて知ったのですが、市政950年を今年記念した古い町で、素晴らしい古城や,中世の 要塞がある、素敵なところらしいです。イギリスだけでなく、ヨーロッパの様々な王室と血縁関係 があるコーブルク公爵が治めていたところだそうです。いつか、訪ねてみたいですね。 んが、クローズドマウスで、とてもかわいい物です。でも、コンクールの評価はレッドリボン・・・・ アイデアは満点だったのですが、なぜか絵付けに大クレームの嵐が・・・・ ァッション。41cmの大きさです。私のテーマはもちろん『椿姫』!オペラではヴィオレッタ、小説 ではマルグリット、デュマ・フィスの実際にお付き合いしていたモデルの女性はマリー・デュプレ シーという女性です。マリーはとても美しい黒髪と、濡れるような漆黒の瞳で、25歳の若さで世 を去ったそうです。この子も黒い瞳にしようかと思いましたが、やはりこのモールドにはブルー が合うかしらと思ったり、また実際在庫が無くて、選択の余地が無かった事もあり、この目の た時の衣装が、バッスルスタイルでとても素敵だったので、大いに迷いましたが、ドゥミモンドの 世界が舞台なことですし、背景の精神世界が、退廃した第2帝政の時代にぴったりですし、(確 か初演が第2帝政の始った年だと思います。)どうしてもクリノリンスタイルにして見たいと思い ました。ドレスにつけたカメリアの花束は、実際このころのドレスによくあった装飾で、オーソドッ クスなデザインです。 た。下の写真をご覧下さい。 ています。ほっそりした体で、クリノリンを揺らして、踊り舞う姿を想像しながら作りました。 うのですが、今回はテーマ部門という事で、一度は作りたかったクリノリンスタイルの椿姫を作 ってみたわけです。 コンクールでは、ブルーリボンをいただきました。 かと思っていました。でも、裸ん坊でつぶらな瞳で見つめる姿に、もう一頑張りしようと思い、 ンも、特に何の主張も無く、私好みのデザインというだけなのですが、嬉しい事にこの子がロゼ ットを私にプレゼントしてくれました。18cmのおちびちゃんです。
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