熱戦譜〜2004年4月の試合から


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試合日 試合 結果
2004.04.03  日本スーパー・ライト級
 タイトルマッチ10回戦
 木村登勇  判定  江口慎吾
2004.04.03 8回戦  レイ・オライス  KO8R  宮城 誠
2004.04.12  東洋太平洋ライトフライ級
 タイトルマッチ12回戦
 山口真吾  判定  益田信晃
2004.04.12 10回戦  酒井俊光  KO4R  額賀勇二
2004.04.17  日本ウェルター級
 王座統一10回戦
 前田宏行  判定  小林秀一
2004.04.17 10回戦  湯場忠志  判定  北川 純
2004.04.17 8回戦  三澤照夫  判定  橋口勇樹
2004.04.17 8回戦  田中光吉  判定  麓 健介
2004.04.20  東洋太平洋スーパー・ミドル級
 王座決定12回戦
 西澤ヨシノリ  KO5R  ポーラ・トゥイロー
10 2004.04.20 ノンタイトル10回戦  クレイジー・キム  KO2R  金 大栄

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                     2004年4月3日(土)    後楽園ホール
                     日本スーパー・ライト級タイトルマッチ10回戦
                    挑戦者(同級1位)           チャンピオン
                ○   木村登勇    判 定   江口慎吾  ●
                        (横浜光) 140 lbs              (大橋) 140 lbs

 右の本格派・江口と左の変則・木村。実力者同士の見応え十分の好ファイトとなった。
 初回,江口の左フックに合わせて左フックをヒットした木村は左ストレート,右フックを先に当てて江口を攪乱する。江口は早くも鼻の周囲が紅潮。
 2回以降も江口の機先を制するかのように木村が独特の間合いから左ストレートをダブルで,あるいは右フックをヒットする。迷いが見える江口は後手に回ってそこを先に打たれるという拙い展開。
 最初のヤマ場は4回開始早々。江口の一瞬の隙を突いて一気に攻勢に出る木村。中途半端にロープ際まで下がった江口は両足がそろったところに左ストレートを受け,呆気なくダウンを奪われた。これはダメージは浅かったが,再開後,江口をコーナーに詰めてワンツー,右フックを浴びせる木村。精神的なゆとりを失った江口はますます後手に回って左ストレートを浴び,苦しい試合となった。
 波に乗る木村は5回,右構えにスイッチして右フックをヒット。ダブルの左ストレートをポンポンと当て,右フックを返す木村。木村の左アッパーがボディに決まり,江口は動きが鈍る。
 劣勢の江口が反撃に転じたのは7回。ノーモーションの右ストレートに次ぐ右フックがカウンター気味にヒットし,木村はグラリと腰が落ちてダウン寸前のピンチ。江口の腰にしがみつき,もつれるようにして倒れる木村。ダメージは明白だが,浅尾主審の判定はスリップ。再開後,江口が猛攻。江口の右フックでまたぐらついた木村はピンチの連続で辛うじてゴングを聞いた。
 しかし,江口の反撃もここまで。8回,猛然と攻勢に出る江口だが,木村の左アッパーがボディを抉り,ガクッと後退する。今度は木村が息を吹き返す。動きが鈍った江口は木村の左ストレート,右フックを浴びてロープに詰まる。9回,江口は必死に追うが,肝心なところで見てしまい,逆に木村の左ストレート,右フック,ストレートを浴びた。

 総合力でやや不利と見られた木村の完勝。ライト級に次ぐ2階級制覇である。
 独特の間合い,テンポから先手先手で手を出したことが好結果を生んだ。4回に奪ったダウンはダメージこそなかったが,相手の一瞬の隙を突いて一気に攻勢を仕掛けたもので,この辺の状況判断の的確さが光る。手を出そうか否かと迷っている江口の心理を見透かすかのような先手攻撃は見事である。
 ライト級時代の減量苦から解放されたことも快進撃につながっている。今後がますます楽しみである。
 2度目の防衛に失敗した江口は前に出ていたものの,相手を見てしまう悪い癖を露呈した。そこを突かれ,終始後手に回ってしまったことが敗因。7回に逆転のチャンスを迎えたが,ここでも今一歩の詰めを欠いた。近年珍しいスケールの大きいボクシングをする貴重な存在だけに,今夜の敗因を分析し,再起を期待する。

採点結果 江口 木村
主審:浅尾和信 *** ***
副審:福地勇治 97 93
副審:安部和夫 98 92
副審:内田正一 97 93
参考:MAOMIE 98 92


     ○木村:29戦22勝(9KO)5敗2分
     ●江口:18戦16勝(12KO)2敗

     放送:G+
     解説:ファイティング原田&浜田剛史
     実況:長谷川憲司

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                      2004年4月3日(土)    後楽園ホール
                              8回戦
                比国L・フライ級10位   K       O   日本L・フライ級2位
             ○    レイ・オライス     8回2分23秒     宮城 誠  ●
                     (比国)  108 lbs                       (帝拳) 108 1/4 lbs

 サウスポー同士の対決。初回,オライスは思い切ったワンツー,右フックで積極的に仕掛ける。
 しかし,2回以降は宮城が距離を詰め,オライスをロープに押し込んで左右フックを上下に打ち分ける。オライスはときおり思い切りよく打ち返してくる。中盤も宮城の攻勢が続く。宮城はボディにパンチを集め,下から上への連打で圧倒した。ロープを背にするオライスは宮城のボディ攻撃に白いマウスピースを覗かせて苦しそう。
 しかし7回,オライスの左アッパーをまともに食った宮城はグラリときてピンチ。よく踏ん張り,左右フックの連打でオライスを追い込むが危ない場面だった。
 そして破局は8回に訪れた。ポイントではリードしていた宮城だが,ダメージが蓄積されていたのか,足の運びがおかしく,急激に動きが鈍った。左フックを受けた宮城はうずくまるように呆気なくダウン。辛うじて立ち上がったものの,意識朦朧。ダメージは明白で,グラブを振って『もうできない』というジェスチュアを見せる。内田主審は続行の指示を出したが,宮城陣営からタオルが投入された。終了と同時に昏倒した宮城は担架で運び出された。

 宮城にとっては日本タイトル挑戦にあと一歩というところでの手痛いKO負け。終始優勢だったが,ときおりオライスのワンツー,左アッパーを食って蓄積していたダメージが響いた。
 オライスは思い切ってパンチを放つサウスポーのボクサーファイター。
 8回のダウンシーンで内田主審が続行を指示したことについては大いに問題がある。ダメージの深さは誰の目にも明白で,ひとつ間違えば重大な結果を招く恐れがあった。誰が見ても続行不能な場面で試合を続行させようとして,宮城陣営からのタオルを投入されて結果論として事なきを得たこと・・・・・この点について,内田主審には猛省を促したい。また,JBCにも再発防止への取り組みを求めたい。

     主審:内田正一,副審:葛城明彦&山田一公&安部和夫
     ○オライス:23戦11勝(2KO)10敗2分     ●宮城:18戦14勝(7KO)3敗1分
     放送:G+     解説:浜田剛史     実況:舟津宜史

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                  2004年4月12日(月)   後楽園ホール
                 東洋・太平洋ライトフライ級タイトルマッチ12回戦
                 チャンピオン            挑戦者(同級3位)
             ○  山口真吾    判 定    増田信晃   ●
               (渡嘉敷) 107 3/4 lbs            (駿河) 108 lbs

               WBC7位,WBA8位

 初回増田の左フックが顔面を捉え,山口がぐらつく。増田はさらに左ストレート,フックを決めて好スタートを切った。山口は足を使ってリズムを取り戻し,機を見て接近戦でワンツー,左右フックを放つが,正確さに欠ける。
 増田は巧みなウィービング,ダッキングで山口のクリーンヒットを許さず,4回まではわずかに有利に進めた。
 しかし中盤以降は山口が挽回した。7回,リング中央で山口の右フックがヒット。その直後に両者の頭がぶつかり一時中断したが,山口が手数で徐々に挽回して行った。増田はよく頑張るが,10回,山口は足を使いながら左ジャブ,ストレートを的確にヒット。試合は最後まで激しい応酬となったが,手数で上回った山口が初防衛に成功した。。

 山口は手数こそ出ていたが,増田の巧みなウィービング,ダッキングのためにパンチの正確さに欠けた。攻防がハッキリしている点も気になる。これという決め手に欠け,世界ランカーとしては非常に不満が残る試合内容となった。
 増田は左ジャブ,ストレートを突いて打ち合いを挑んで来るファイタータイプ。パンチ力はないが,旺盛なファイティングスピリットを身上としている。

採点結果 山口 増田
主審:浦谷信彰 115 113
副審:ウクリッド・サラサス 117 114
副審:内田正一 117 114
参考:MAOMIE 118 116

     ○山口:20戦15勝(7KO)3敗2分
     ●増田:21戦18勝(3KO)3敗
     放送:フジ739
     解説:川島郭志
     実況:森 昭一郎

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                    2004年4月12日(月)   後楽園ホール
                              10回戦
              日本バンタム級(ノーランク)  K      O   日本バンタム級2位
             ○  酒井俊光      4回2分47秒     額賀勇二   ●
               (三迫) 121 3/4 lbs                      (鹿島灘) 121 3/4 lbs


 開始ゴングと同時に襲いかかったのは酒井。格上の額賀に思い切った右ストレート,フック,左アッパーで攻勢をかける。バッティングで左目上をカットした酒井に対し,額賀はガードを固め,右アッパー,左フックを返すが,終盤酒井は額賀をロープに詰めて左右フックの猛攻に出る。
 2回,果敢に入ってくる酒井に右アッパーをカウンターする額賀だが,酒井はひるまず,逆に額賀をロープに詰めて思い切った右フック,ストレートを連発して圧倒した。3回には酒井の左目上からの出血のため,2度の中断があった。額賀は右アッパー,左フックで酒井をのけぞらせるが,ここからが酒井の真骨頂。逆にそれを何倍も上回る左右の猛烈なラッシュで額賀を追い込む。
 そして4回,酒井の左目上のカットと鼻血で3度目の中断。再開後にも激しい打ち合いが続いたが,酒井は一気に勝負に出た。額賀をロープに釘付けにして左ボディブローから左右フックの猛攻。最後はワンツーの連打があったところでマーチン主審がスタンディングカウントをとる。意識朦朧の額賀はそのままカウントアウトされた。

 軽量級らしからぬ重量感に溢れる打撃戦で非常に見応えがあった。出血に悩みながらも上位ランカーの額賀を手数と気迫で圧倒した酒井のファイティングスピリットに敬意を表したい。気持ちの強さには凄まじいものがある。非常に思い切りがよく,パンチが重いだけでなく,とにかくよく手数が出るのが特徴。被弾が多いのは難点だが,打たれると必ず何倍ものお返しをするなど,最近の選手にしては珍しいほどの根性がある。今夜の勝利でランキング入りは確実。今後の動向に注目したい。
 敗れた額賀はよく見て相手の入り際に右アッパー,左フックを合わせるなどのうまさを見せた。しかし,初回から酒井を調子に乗せてしまったのが敗因。反撃の兆しを見せていたが,酒井の連打を浴びてダメージが蓄積していた。酒井の根性に屈した感がある。

     主審:ビニー・マーチン,副審:葛城明彦&浦谷信彰&福地勇治
     ○酒井:18戦14勝(7KO)3敗1分     ●額賀:18戦15勝(9KO)3敗
     放送:フジ739     解説:川島郭志     実況:竹下陽平

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                       2004年4月17日(土)    後楽園ホール
                         日本ウェルター級王座統一10回戦
                   日本同級暫定チャンピオン          日本同級チャンピオン
                ○    前田宏行     判 定   小林秀一  ●
                        (角海老宝石) 147 lbs            (レパード玉熊) 146 3/4lbs

 初回,細かい左ジャブを突いて迫る前田。45秒過ぎ,右アッパーがヒットし,小林たまらずダウン。立ち上がった小林にワンツー,左右フックで一気に襲いかかる前田。
 ピンチを切り抜けた小林は顔の前でガードを固めて執拗に肉薄する得意の戦法で前田に迫る。3回には右フック,くっついて右アッパー,左フック,アッパーなどを先に決めて前田を苦しめた。
 しかし,4回以降はベテランの前田がその真骨頂を見せる。執拗な小林のボクシングに作戦を変え,各ラウンドの前半はリキミのないワンツー,左右ボディブローで対抗。そして,各ラウンドの終盤,特に終了10秒前の拍子木を待っていたかのように一気に攻勢をかけ,ワンツー,左右ボディブローなどをまとめる。前田はこの頭脳的なボクシングで中盤以降は完全に小林を圧倒した。小林もよく食い下がるが,前田は冷静に受け止め,7回終了間際にはボディ連打で小林をロープに押し込む。
 9回,小林が正規王者の意地を見せる。グラブで前田の体を回し,体を入れ替えて細かいパンチで反撃。手数が減った前田はわずかに小林の反撃を許した。10回,最後まで意地のぶつかり合いのような打ち合いが続く。

 網膜裂孔によりブランクを作った正規王者・小林と暫定王者・前田の激突は,まさに意地と意地とのぶつかり合い。見応え十分の白熱した試合展開となった。
 晴れて史上2人目の3階級制覇の正規王者となった前田は冷静で頭脳的な試合運びが光った。初回にダウンを奪ったのは,細かい捨てパンチで小林の固いガードを崩して放った右アッパー。KOのチャンスにもリキまずに冷静に攻めたのは立派。
 また,小林の回復で長期戦になると見るや素早く作戦を変えて見せたのも見事。各ラウンドの前半は力をセーブし,終盤に攻勢をかけるなど,ベテランならではのテクニックを存分に見せた。そのボクシングはますます円熟し,今後が非常に楽しみである。
 敗れた小林は東工大卒で老舗・豆腐店の4代目という異色の選手。顔の前でガードを固めて執拗に接近し,右フック,アッパーを放つファイタータイプである。初回のダウンはダメージがありKO負けのピンチだったが,よく持ち直して最後まで試合を捨てずに食い下がり試合を盛上げた。

採点結果 前田 小林
主審:福地勇治 *** ***
副審:内田正一 98 93
副審:杉山利夫 99 92
副審:浅尾和信 99 90
参考:MAOMIE 98 93


     ○前田:37戦28勝(17KO)7敗2分
     ●小林:16戦13勝(6KO)3敗

     放送:G+
     解説:葛西裕一
     実況:寺島淳司

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                  2004年4月17日(土)    後楽園ホール
                           10回戦
               日本ウェルター級1位         日本ウェルター級7位
             ○  湯場忠志      判定     北川 純   ●
             (都城レオスポーツ) 146 1/2 lbs         (いわき協栄) 147 lbs


 変則タイプの北川は左右にスイッチしながらチャンスを窺う。湯場は落ち着いた滑り出しを見せ,2回には軽い左ストレートをヒット。4回にも単発ながら,得意の左ストレートを上下に打ち分ける。
 5回,北川の左フックで湯場がぐらつき,ピンチ。ワンツー,右フックを返す湯場だが,北川のいきなりの右フックがヒットし,再びヒヤリとさせる場面が見られた。
 しかし,6回以降は湯場が地力の差を見せた。湯場が左ストレートを上下に放って距離を取ると北川のパンチは届かなくなった。7回,右アッパーに次ぐ左ストレートに北川は後退。ボクシングが単調になった北川に対して,湯場は左ストレート,右フックを的確にヒットしてリードする。9回,北川をロープに詰めた湯場は左ストレート,右フックを浴びせて攻勢。10回,ようやく仕掛ける北川だが,湯場の距離を破れない。

 湯場がフルラウンドを戦わざるを得なかった原因は北川の変則的なボクシングに的を絞れず,待ちのボクシングになってしまったことにある。右ジャブ,ストレートがほとんど見られなかったのは残念。左ストレートのタイミングの良さは相変わらずだが,左だけに頼ることなく,もっと手数を多くして相手を崩すことを心掛けて欲しい。
 北川はスピードには欠けるが,左右にスイッチするなどの変則的な動きを見せる。左フック,右ストレートは重い。

採点結果 湯場 北川
主審:ウクリッド・サラサス *** ***
副審:浅尾和信 99 94
副審:鮫島英一郎 100 94
副審:福地勇治 99 93
参考:MAOMIE 98 93


     ○湯場:28戦24勝(16KO)2敗2分
     ●北川:16戦11勝(9KO)5敗

     放送:G+
     解説:葛西裕一
     実況:村山喜彦

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                 2004年4月17日(土)    後楽園ホール
                         8回戦
               日本ミニマム級4位       日本ミニマム級(ノーランク)
             ○ 三澤照夫     判定    橋口勇樹   ●
               (帝拳) 105 lbs           (鹿児島シティ)  104 3/4 lbs


 初回開始早々から積極的に仕掛ける橋口は右ストレートをかぶせて前に出る。迎え撃つ三澤は右ストレートをヒットして早くも橋口をぐらつかせ,早い決着を予感させた。バッティングで古傷の左目上をカットする三澤。一時中断からの再開直後に橋口の左フックがヒットしてヒヤリとさせる場面があった。
 積極的な橋口だが,三澤はこれをサークリングしてかわし,機を見て左フック,右ストレートから素早い左右フックで攻勢。中盤以降も左右のボディブローから上への左右フックで三澤が橋口を圧倒。しかし,橋口もタフで,ボディ攻撃に動きが鈍りながらもときおりワンツーで反撃の構えを見せる。
 終盤は一方的にリードしている三澤が橋口を持て余す場面も見られた。7回終盤左フックでぐらつかせて一気に攻勢に出る三澤だが,橋口はダウン寸前になりながらも逆にワンツーを浴びせて三澤を押し込んで行く。8回にも一方的に攻める三澤だが,ついにフィニッシュできず,終了のゴングを聞いた。

 三澤はボディ連打から上への左フック,右ストレートなど,上下に打ち分けるコンビネーションのスピードが光る。やや振りが大きいのが難点だが,このクラスにしてはパワーがあるし,攻撃力が最大の売り物。今後は真正面からの攻撃だけでなく,左右にポジションを変えての変化に富んだ攻撃を身につけて欲しい。今夜はそういう動きを所々に見せていたが,まだまだ不足である。
 31歳の橋口は驚異的な粘りとタフネスを見せた。パンチ力はないが,非常によく手が出て粘り強い試合をする。地方のジムのため,練習相手を探すのも苦労があると思うが,最後まで試合を捨てずに食い下がった試合ぶりは脱帽ものである。

採点結果 三澤 橋口
主審:鮫島英一郎 *** ***
副審:内田正一 78 75
副審:ウクリッド・サラサス 78 75
副審:杉山利夫 78 75
参考:MAOMIE 80 73


     ○三澤:18戦14勝(6KO)1敗3分
     ●橋口:22戦9勝(4KO)13敗

     放送:G+
     解説:なし
     実況:羽鳥慎一

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                 2004年4月17日(土)    後楽園ホール
                         8回戦
               日本ライト級2位        日本ライト級8位
             ○ 田中光吉    判定    麓 健介    ●
              (沖) 137 1/4 lbs           (横浜光) 137 1/4 lbs

 初回から距離を詰めたい麓と距離を取りたい田中の主導権争い。田中は下がりながらときおり左アッパー,フックをボディ,顔面に返す。2回,麓も負けずに距離を詰め,左ジャブから右アッパー,ストレートを浴びせ,手数で押す。一進一退の攻防が続くが,4回,田中が中間距離から右フック,ストレートをクロス気味にクリーンヒットしてリードする。
 しかし執拗に前に出る麓に対して,中盤以降は田中が疲れを見せた。6回にはもみ合い状態から麓が左右アッパーを上下に打ち,手数で上回った。田中は距離を保てず,麓の執拗な接近戦に苦しむ。9回にはバッティングで田中の左目上から出血して一時中断。10回にも一時中断したが,麓の手数がやや上。

 手数で終盤を制した麓がわずかに上かと見られたが,的確さで優った田中が僅差で判定をものにした。田中は距離を保ち切れず,麓の得意な接近戦に応じてしまったのが苦戦の原因。中間距離での右ストレートに威力があり,もう少し左右にかわして自分の距離を保てれば楽に戦えたはず。
 敗れた麓は相変わらずの執拗な肉薄戦法と手数の多さを見せた。

採点結果 田中
主審:浅尾和信 *** ***
副審:福地勇治 77 77
副審:ウクリッド・サラサス 78 76
副審:鮫島英一郎 78 77
参考:MAOMIE 76 78


     ○田中:31戦22勝(10KO)8敗1分
     ●麓:19戦13勝(7KO)5敗1分

     放送:G+
     解説:なし
     実況:高橋雄一

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                      2004年4月20日(火)   後楽園ホール
                  東洋・太平洋スーパー・ミドル級王座決定12回戦
          元東洋・太平洋同級チャンピオン   K      O     東洋・太平洋同級7位
           ○   西澤ヨシノリ      5回2分59秒      ポーラ・トゥイロー  ●
               (ヨネクラ) 168 lbs                           (フィジー) 168 lbs


 2回,西澤のワンツーがヒットし,トゥイローは腰が落ちてロープに後退。もつれて倒れるが,これはスリップダウンとなる。しかし,再び西澤のオーバーハンドの右がヒット。右ストレートを追い打ちされ,トゥイローはたまらずダウン。3回にも西澤の”中年パワー”が炸裂する。左フックを浴びたトゥイローは崩れるようにダウン。西澤はバッティングで左目上をカットするが,終了間際にもトゥイローをコーナーに押し込んで,ワンツー,左右フックを浴びせた。
 粘るトゥイローだが,5回終盤,左アッパーのボディブローを受けて後退。左アッパーをテンプルに受け,崩れるようにダウン。そのままカウントアウト。

 両者ともにスピードに欠けたが,パワーで優る西澤がトゥイローをねじ伏せて王座に返り咲いた。老いてますます盛んだが,不用意な被弾も目立つ。もう少し左ジャブ,ストレートを多用すると試合展開が楽になるはず。
 トゥイローはガッシリとした体躯のファイタータイプで,左右フックを武器としている。

     主審:ブラッド・ボカレ(豪州),副審:ウクリッド・サラサス&熊崎広大
     ○西澤:44戦25勝(13KO)14敗5分     ●トゥイロー:31戦15勝(11KO)11敗5分
     放送:スカイA     解説:大橋秀行     実況:加藤じろう

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                         2004年4月20日(火)   後楽園ホール
                              ノンタイトル10回戦
          東洋・太平洋S・ウェルター級チャンピオン   K      O     韓国S・ウェルター級3位
         ○    クレイジー・キム         2回2分17秒      金 大栄     ●
           
   (ヨネクラ) 156 1/2 lbs                               (韓国) 156 1/2 lbs

 東洋タイトル戦の予定だったが,キムの相手に予定されていた選手が試合をキャンセルし,急遽代役の金を呼んでノンタイトル戦に変更されたもの。
 キムは最初から金の実力を見切っていたかのように余裕タップリ。初回,ガッチリとガードを固めてゆったりとプレッシャーをかけるキム。金はサウスポースタイルからワンツー,あるいは左アッパーを放つが,キムにブロックされる。
 2回,キムはプレッシャーを強め,右ストレート,ボディへの左アッパーから上への左右フックなどの連打で金を圧倒した。腰が引けた金をロープに追い,ワンツー,左右フックを浴びせてダウンを奪う。半ば戦意を失った金がセコンドに助けを求めるかのようにコーナーに戻ると同時にタオルが投入された。

 実力差があり過ぎ,ワンサイドゲームで盛り上がらない試合となった。キムの自信満々のボクシングだけが目についた。力を抜いたパンチでどんどんプレッシャーをかけ,ここぞと言う場面で思い切ったパンチを打ち込む独特のスタイルである。
 キムの真価が問われるのはスピーディなボクシングをする相手とグラブを交えたときであろう。

     主審:福地勇治,副審:熊崎広大&内田正一&金谷武明
     ○キム:22戦19勝(17KO)3敗     ●金:24戦14勝(10KO)8敗2分
     放送:スカイA     解説:大橋秀行     実況:加藤じろう

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