入院中の私の話 
2001年7月20日入院生活が始まりました。入院してからの2、3日の記憶は全くありません。
入院した時、プレドニン8錠でした。
すでに一人では歩けませんでした。
トイレに一番近い部屋に移動。しかしその、トイレにいくのさえ歩行器を押して行かなければなりませんでした。
体重はその時37kg。髪の毛は毎日抜けていくという状態。
食事も食べれなく、喉に通らなく、毎日の食事の時間が苦痛でなりませんでした。
意識はあるのですが、今までの自分でない事は分かりました。
忘れる事がないはずの、自宅の電話番号が思い出せんでした。
同室の方たちに色々話しかけて頂いていたのですが、「はい」しか返事が見つからないのです。
母は、心は逝ってしまったなと思ったそうです。
毎日、点滴、点滴の日が2週間続きました。
この病院では、皮膚生検が出来ないという事で、転院することになりました。
 
2001年8月15日転院。
まず、入院したのが神経内科、担当の先生は2人。一人はベテランの先生といった感じ。一人は研修医のK先生。
でも、K先生すごく、勉強して治療に当たってくれました。
先生に「寝たまま首上げてみて」と言われ、上げることの出来ない自分にビックリ!
もちろん、しゃがんで一人で立つことは出来ません。
担当の先生に色々これからの事を説明受け、「大丈夫、筋力も徐々に戻るから、頑張ろう」とおっしゃて下さいました。それだけで、一安心。
しかし、最後に、「健康な時の写真見せてくれる。」にビックリ。そんなに当時の私は痩せてすごかったのかしら(笑)
そして、色んな検査が始まりました。感想を書いておきます。
心・腹部エコー、レントゲン‥これは痛くもないので、検査楽勝

髄液検査‥「じっとしててね。動かないでね。」の言葉に背中を丸めてじっとしてたの覚えてます。
         麻酔の痛さのチクッとしたのと、なんか刺さっているぞという感じでした。
         すごく痛いと聞いていたのですが、我慢できる痛みでした。
          30分位で終わりました。

筋生検‥パソコンらしきものに線がつながっていてその先に太い針がついてました。
       その針を腕や太ももに刺すわけ。そして針をグニュグニュまわされたなぁ。
       もちろん麻酔なしなので、刺されるのは注射と同じチクッだがその後のグニュグニュが痛い!
       先生曰く、「痛みにつよいなぁ。もっと騒ぐ人いてるよ。」だって。
       強くないわ。痛かったちゅうねん。痛さではこれが優勝!

皮膚生検‥左腕のところを3cm程切り、皮膚の組織を取りました。
         手術してくれたのは、K先生。皮膚生検初めてらしい。(ウォーだいじょうぶかー)
         その他にベテランの担当先生、他にもついて下さいました。
         やっぱり、麻酔の注射の痛さだけで後は痛みなし。
         ベテラン先生がK先生の指導しながら私の手を握ってくださってました。
         先生が「大丈夫?痛く無いかと何度も声を掛けて下さいました。」
         私一言。『先生、握って下さっている手が痛い』(笑)
         K先生、それは丁寧に傷跡を縫って下さいました。
         (後で自分でも自慢してました。)

プレドニンを8錠飲んでいた私には外出許可が出なく土・日、部屋の方がうれしそうに、外出されるのを見るのがつらかったなあ。
色んな検査よりも‥‥。
2001年8月29日内科に移動。担当の先生は内科の先生2人と今までの神経内科の先生。なんと私には担当の先生が4人もいたのだ。
腎生検‥私は意外と楽に生検は終わりました。
       「カチャッとピストルのような音がしますよ。」なんか鈍い痛みはありましたが。まあ大丈夫。
       部屋の奥で先生方の「これで検査できるか〜」の声にはドキッとしましたが、何とかOK。
       しかし、そこからが辛かった。なんせ、やせて肉が無かったものですから、動かずにじっとしてると体が痛くて痛くて、
       30分ごとに先生にそっと体の向きをかえていただいてました。トイレも苦痛。したくなったら看護婦さんを呼ばなければならず、
       点滴してるので行きたくなるし、1回は母に頼みました。でも母が帰った後、「夜の12時まで動かないこと」と指示を受けていましたが、
       忘れもしない11時半、どうしても行きたくなり、看護婦さんに介助してもらうの嫌だったので、あと30分だしと、こっそり一人でトイレに行きました。
       何も無かった今だから言えますが(笑)。もう、絶対、受けたくないなぁ。

胃バリウム検査‥これも初めての体験。検査室に行く前、婦長さんに『頑張っといでや』の一言。
             胃カメラを飲むより楽違うん?と軽く検査に挑んだのに、何で婦長さんが声掛けてくれたかわかった。
             『まずー!!喉通らんー、うえー』だのにガラスの向こうからは、「もっとゴクッと飲んで」の声が〜。 
             よく他の人から「今はチョコ味とかバニラ味がある」と聞いていたのに、セメントやんかー。
9月も10日も過ぎたころ、入院生活も2ヶ月経とうとしていた頃、検査もほとんど無く、テレビを見てるだけの毎日。
プレドニンは7錠。
10月には娘の幼稚園最後の運動会がある為それまでには絶対退院したかった私。、『何も検査がなければ退院させて下さいと。』先生を困らせました。
「プレドニンを飲んでいると抵抗力がなくなるから、6錠にならないと退院させられない。」と先生。
でも私も必死。先生私のわがままに負け。「とりあえず状態が良いので6錠で様子を見てから」に決定。
6錠になって退院できるかどうかの血液検査。夕方検査結果を持ってきた先生。風邪の症状が出ています。退院延期。3日後再検査。
やっぱり3日後もダメ。神経内科のK先生わざわざなぐさめに来てくれた時はうれしかったぁ。
再度3日後血液検査。やっとOKが出ました。
9月20日退院。ちょうど2ヶ月の入院でした。

MOME