2003.09.12

道の駅 No.39 そうべつサムズ

昭和18年12月に始まった群発地震をきっかけに、昭和19年6月、麦畑から噴煙が上がり、2年にわたる
(昭和18年12月〜20年9月)火山活動の末に海抜407mにまで生成した。昭和新山の誕生である。他に
3年前に噴火した有珠山にカルデラ湖である洞爺湖を町内に有して、壮瞥町はさしずめ火山のデパートか。
そして市街地中心から若干北側、果樹園に囲まれて”道の駅 No.39 そうべつサムズ”が供用されている。
道の駅スタンプラリー2003、72個目のスタンプは火山とフルーツの町でゲットした。

ここは壮瞥町農産物直売所”サムズ”として町内で収穫されたフルーツや野菜などが直売されている。
敷地内にステーキだったか、焼肉だったかのレストランがあったが道の駅の施設ではないようである。

道の駅 No.39 そうべつサムズ


◎火山の町

学術的にも貴重な山として、国の特別天然記念物にも指定されている昭和新山であるが、噴火からすでに
60年近く経った今でも禿山状態である。(左) この植物が育っていない部分がいわゆる溶岩ドームである。
いまだに噴煙を上げていて高温で植物も育たないのであろうが、周辺にはすでに樹木が育ってきている。
ふもとには昭和新山熊牧場や昭和新山熱帯植物園、有珠山までのロープウェイもあって壮瞥町の観光の
中心になっている。ちなみに洞爺湖の湖畔近くなのか、明治時代に生成されたという明治新山もある。
一方、洞爺湖は約10万年前の噴火によって生成された巨大なカルデラ湖である。この大きさを見ると
有珠山や昭和新山などは比較にならないほどの規模である。中央には中の島があり、お隣の虻田町から
観光船が発着しているようである。左側にはひょうたんのような弁天島、また中の島と重なって分りづらいが
饅頭島も見える。(右) 湖畔には仲洞爺キャンプ場と滝之上キャンプ場がありシーズンには賑わうという。

◎その他の観光 in 壮瞥

”そうべつくだもの村”は壮瞥町の23戸の果樹園からなり、1987年にできたまだ新しい観光農園である。
くだもの狩りとしてリンゴ、イチゴ、サクランボ、ブドウなどが収穫できるそうである。これらの観光農園は
道の駅付近から国道453号線沿いに集中していて、国道のこの付近はフルーツロードとも呼ばれている。
湖畔の外輪山にあたる部分には壮瞥公園もあって、梅林が美しいという。(左) しかし今の時期はごらんの
とおり、まあ梅の時期ではないよなあ。しかしここは絶景ポイントである。実は中の島の写真は壮瞥公園から
撮影したもので、洞爺湖・中の島に奥の右側には羊蹄山も見えている。南側には有珠山・昭和新山が見え、
東側には”そうべつくだもの村”が見渡せる。言わばここ一ヶ所で壮瞥観光の全てができる・・・!なんて、
やはり実際に行ってみないとダメだね。
そして壮瞥町は名横綱、北の湖の出身地である。そうか、この”湖”とは洞爺湖の事だったんだな。スポーツも
好きな(実践ではなく観戦)綾小路さんであるが今やっと気が付いた。北の湖は幕内優勝回数が実に24回、
当時は輪島ファンだった綾小路さんには憎らしいほどの強さに感じたものである。史上最年少横綱として現役
時代から相撲界のエリートで、現在は相撲協会の理事長にまで上り詰めている。そこで現役時代の栄光を
称えて横綱北の湖記念館が建設され、全24回の優勝額や横綱推挙状などが展示されている。また24回目、
最後の優勝時の土俵入りが再現されていて雰囲気が良くでていた。(右) 北の湖以外の相撲の歴史にも
触れていて、歴代横綱一覧や優勝力士一覧の写真が展示されている。もちろん江戸時代からの国技なので
途中までは写真ではなく肖像画である。歴代横綱一覧に顔を出している双羽黒などは優勝がなかったため、
当然のごとく優勝力士一覧には顔を出してない。逆に高見山や水戸泉は優勝力士一覧にのみ顔を出している。
壮瞥町の郷土資料館も兼ねていて、昭和新山、有珠山などの火山を中心に据えた展示となっている。
温泉は火山地帯なので町内に多く存在する。その中で最大の温泉が大滝村との境界付近の蟠渓温泉である。
温泉街を形成していてホテル、旅館、ふれあいセンターと様々な施設がある。山あいの湯治場の雰囲気が
漂い、ムードたっぷりである。壮瞥温泉は洞爺湖畔にあるため、隣の虻田町の洞爺湖温泉の影に隠れている
感じがするが、思ったより温泉施設の数は多い。他にも仲洞爺や久保内にも温泉があり温泉天国でもある。


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