2003.09.12
道の駅 No.7 望羊中山
道都、札幌市は意外と広い面積を持っている。市街地中心の大通りから車で30分以上かかる定山渓温泉も
札幌市である。そしてそのまま国道230号線を走ると喜茂別町に至ることになる。しかし喜茂別町市街地
までの間には超一級の峠、中山峠が存在するのである。そして峠の頂上には”道の駅 No.7 望羊中山”が
供用されている。道の駅スタンプラリー2003、71個目のスタンプは羊蹄山を望む峠の頂上でゲットした。
ここはもともと中山峠のレストハウスやコンビニがあったが、何ヶ月間か閉鎖されていた。それが今春になり
リニューアルオープン!和食レストランが営業していて、コンビニは大手だったのがお土産やに併設された。
忘れてならないのが”峠のあげいも”か。喜茂別産の男爵いもをカラッと揚げた名物も復活したようである。
道の駅 No.7 望羊中山
◎中山峠
標高831mで札幌市と洞爺、道南方面を結ぶ国道230号線のほぼ中央に位置しているのが中山峠である。
ここを訪れる観光客は年間400万人近いという。素通りする車もあるので実際はもっと多くの人が通過
している事になる。しかしここは豪雪地帯であり、路面も凍結する。12月の峠越えでは綾小路さんの車は
すべってしまい、冷や汗をかいたことがある。それ以来、1月、2月の厳冬期には決して近づかないように
している。その時期に道南方面に行くときは遠回りになっても小樽、余市から稲穂峠を経由するか、それでも
天候が荒れそうな時は苫小牧、室蘭を経由して行くのである。
◎喜茂別観光
望羊中山の”羊”とはもちろん羊蹄山の事である。ここからはその名の通り羊蹄山が一望出来る。(左)
正式には後方羊蹄(しりべし)山といい、北海道の南西部では随一の1898mの高さを誇る活火山である。
この羊蹄山の頂上は周辺の5町村に分割されている。そのうち喜茂別町は全周360度のうち30度にも
満たない範囲なのでここからの登山コースはないと思っていたが、全部で4コースあるうちのひとつが
設定されていた。頂上まで5時間、下りに3時間40分かかる。足に自信がある人でないと厳しいな。
一方、後方があるなら前方があるはずと永らく思っていたがやはりあの山がそうだった。中山峠を下って
喜茂別市街に入ると標高は1107mと羊蹄山より低いものの、市街地に近いところにあるので大きく見える
尻別岳である。(右) この山が前方羊蹄とも呼ばれている。頂上まで1時間半程度。町内の御園、中里地区
からは位置の関係で羊蹄山と尻別岳がまるで双子のように見え、双子の羊蹄とも呼ばれているそうである。
羊蹄山や尻別岳の麓には尻別川が流れているが、ここは渓流釣りのメッカでヤマベ、ニジマスさらにイトウを
求めて全国からファンが集まるそうである。実はこの川も清流日本一であるというのを聞いた事があった。
大樹町の暦舟川、中札内村の札内川、そして尻別川。いったい何本日本一の清流があるのか?
スキー場は中山峠頂上の裏手に永年営業していたが、昨シーズンから施設の老朽化と利用者の減少などで
営業を中止したとの事であった。また、中山峠にはもうひとつの施設、森の美術館がある。ここは館内だけ
でなく周辺にも著名な彫刻家の作品が展示されていて、周辺の大自然を含めた全てが芸術だそうである。
温泉は綾小路さんの道路地図には載っていないので、喜茂別町には存在しないと思っていたが平成8年に
喜茂別町民公園内に”ふるっぷ温泉”というのがオープンしたとのことである。道路地図は平成11年に
発行なので間に合わなかったのだろう。ここは入浴料はかからず、清掃協力金の200円程度で入浴が
できるそうである。これは安い。次回はぜひ入ってみたい温泉となった。
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