2003.08.31

道の駅 No.18 みついし

雄大な太平洋と十勝地方との境界となっている急峻な日高山脈にはさまれ、日高地方のほぼ中間に位置
するのが三石町である。日高地方の中では町の大きさは小さいほうであるが、歴史は古く、江戸時代には
三石場所が営まれていた。そのためこの地域の特産品の名前に”三石”の名前が付けられる事となった。
そして町の中心から東へ5キロ、浦河町に近いところに”道の駅 No.18 みついし”が設置されている。
道の駅スタンプラリー2003、65個目のスタンプは昆布とサラブレッドの町でゲットした。

ここは付近一帯が三石海浜公園として整備され、そのセンターハウスが道の駅のメイン施設となっている。
中にはレストランがあり、馬に関するグッズの販売もされている。特産物販売所は隣に独立していて、
昆布や海産物が販売されている。

道の駅 No.18 みついし


◎日高昆布

話は1年前にさかのぼる。当時、綾小路さんは昨年度のスタンプラリーと漫遊のために日高地方に来ていた。
この時に国道沿いを走っていてふとある事に気が付いた。”三石昆布”の幟が多く立っている。そうか、この
辺りの昆布は”三石昆布”というのだな。しかしこの名前はあまり聞いた事はなかった。やはり有名なのは
”日高昆布”だろう。どの辺りでとれる昆布が”日高昆布”なのか確かめるために、周囲に気を配りだした。
しかしほとんど”日高昆布”の幟はなく”三石昆布”ばかりであった。何故?綾小路さんの頭は爆発しそうに
なった。そこでたまたま入った施設がえりも町郷土館の別館となる”水産の館”であった。ここの展示の中心が
”昆布”で”三石昆布”と”日高昆布”についても説明があった。実は両者は同じものであり、この地域に生息
している昆布の学名が”ミツイシコンブ”で、それを製品化して店頭に並んでいる商品名が”日高昆布”だとの
事であった。いやあ、この時まで知らなかったなあ。1780年代に日高地方でもっとも早く”三石場所”が
設けられ、このことによりに昆布や海産物が三石に集められ、各地に送られたことが”三石昆布”の由来と
考えられているそうである。学名になったのは明治35年とのことであるがもっと昔から”三石昆布”と
呼ばれていたようである。現在はやはり”日高昆布”が一般的なような気がするが日高地方では今でも
”三石昆布”と呼ばれているようだ。

◎三石観光

市内を流れる三石川を挟んで(雄)蓬栄(ほうえい)山と雌蓬栄山がある。(左) 蓬栄山(右側)の麓と
雌蓬栄山(左側)の山頂にはそれぞれ祠が祭られ、神聖な場所でもある。付近は蓬栄山公園として整備され、
町民の憩いの場・交流の場として、パークゴルフやジョギングなどで健康づくりを楽しめるようでもある。
ここで毎年7月の第1土曜日・日曜日の2日間にわたり三石蓬栄山祭りが開催される。綾小路さんは祭りは
さほど好きでもないが、これがすごい。この蓬栄山と雌蓬栄山の間に長さ130m・最大直径3.4mの
日本一の巨大なしめ縄が架けられるという。観光案内にも載っているが壮観である、これは見たかった。
時期を確認したが、しまった。つい先月の事ではないか。まだまだ来年まで10ヶ月も待たなくてはならない。
次に歌笛神社、歴史ある神社との事で行ってみた。ところが鳥居の脇にある案内板を見て少しがっかりした。
神社は明治26年の創始で、この時は祠であったそうである。現在地には大正11年に社殿が建立された
そうであった。確かに古いけど明治26年なら北海道でもそう驚くほどのことはない。ま、せっかくここまで
来たのだから参拝していく事にした。しかし見よ、この急な階段を!いったい何段あるんだろう?(右)
綾小路さんは段数を数えながら登っていった。90段のところに階段の切れ目がありここまでは数えれた。
ところがその後、不覚にも息が切れて何段か分からなくなってしまったのである。やはり登りで数えるのは
あまりに無謀だったか?参拝後に下りで数えてみたところ、結局は193段もあったのである。綾小路さんの
地元の金刀比羅宮は本殿までで785段、さらに奥社まで数えると合計1368段の石段であるから、段数は
たいしたことはないが、角度はかなりの勾配であった。これで翌日、筋肉痛になったのはいうまでもないか。

他には、ここ道の駅周辺である三石海浜公園はオートキャンプ場となっていて、キャンプサイト、バンガロー
などの設備があり、センターハウスではシャワー、コインランドリーなどの設備の利用もできる。隣接する
”三石ファミリーパーク”にもキャンプ施設があり、サンドバギー、パークゴルフが楽しめ三石温泉もある。
昆布と並ぶ日高地方の主要産業である馬産では”オグリキャップ”、”カツラギエース”など、古いところでは
”トキノミノル”、最近では”ヒシミラクル”が三石産である。そんな数々の優駿を輩出した三石町であるが、
現在、三石町の牧場にいる種牡馬で有名なのはわずかに”ハギノカムイオー”ぐらいなのは意外な気はする。


トップ アイコン
トップ
アイコン
ドライブ