2003.08.02
道の駅 No.49 スペース・アップルよいち
積丹半島の根元に位置して小樽市の西側に隣接するのが余市町である。その小樽市の影に
隠れ?やや影が薄い気がしていたがとんでもない。見どころいっぱいの魅力的な町だった。
JR余市駅前で国道5号線から分岐した国道229号線を約200m西側に進んだ積丹半島の
入口といったところに”道の駅 No.49 スペース・アップルよいち”がある。
道の駅スタンプラリー2003、55個目のスタンプは穴場の観光地でゲットした。
余市町はご存知、宇宙飛行士の毛利衛さんの出身地である。その縁があってか余市宇宙記念館
”スペース童夢(どーむ)”が建設され、道の駅のメイン施設となっている。しかしこちらは有料である。
無料休憩所にはレストランはないが軽食コーナーがあり、物産販売は充実している。余市町の名産
であるフルーツやワインを始め20種類の宇宙食も販売しているとか。
道の駅 No.49 スペース・アップルよいち
◎綾小路さんのいちおし in 余市
道の駅から道路を挟んだ東隣にはニッカウヰスキー北海道工場・余市蒸留所がありこれは見もの。
この工場は1934(昭和9)年にニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝が建設したものである。
余市町は澄んだ空気と良質の水、夏でもあまり気温が上がらない気候に加え、近くでは無尽蔵の
ピートが広がりウイスキーづくりの条件を全て満たした理想郷だったのである。
まずは正門からして目を引く。(左) 赤い屋根と石造りのスタイルは中の施設の大半も同様である。
建物の内部の大半も見学でき、蒸留棟のポットスチル(右)はアルコールを取り出す重要な設備だとか。
この他にも様々な工場施設が見学できる上にウイスキー博物館まである。中にはウイスキーの
歴史や製造方法の他、日本のウイスキーの父といわれる竹鶴政孝の軌跡も展示されている。
さらに工場の奥にはゲストハウスがあり、ウイスキーの購入はもちろん試飲までできるのである。
残念ながら綾小路さんは車で来ていたのでウイスキーはあきらめシロップを少々飲み我慢した。
これで入場料は無料である。なんとうれしい事ではないか。しかしよくよく考えるとニッカには
これまで20年間に渡ってかなりの散財をしてきたのでこれぐらいはしてもらわないと。
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◎旧下ヨイチ運上屋 & 旧余市福原魚場
運上屋とは江戸時代に松前藩がアイヌ民族との交易を商人に請け負わせた経営拠点の建物の事を指す。
この商人を場所請負人といい、藩の家臣に利益の一定額を”運上金”として納めさせた事に由来する。
運上屋は当時、道内に5〜60ヶ所あったらしいが、現存するのはこの旧下ヨイチ運上家だけという。
この運上屋は1853年に改築した時の図面を元に解体、復元したとの事で、建築年はさらにさかのぼる。
建物は”くぎ”のたぐいは一切使用しておらず屋根が飛ばされないように石が積まれている。
一方、和人が定住したのちに鰊漁の千石場所として繁栄していった余市であったが、幕末からこの地に
定住し、鰊漁を行っていた福原家が所有していた建物群が旧余市福原魚場である。主屋(鰊番屋)に
文書庫である土倉、石蔵、米・味噌倉、網倉など当時の鰊漁場がまとまって残されているのは貴重。
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◎その他の観光 in 余市
余市宇宙記念館”スペース童夢”は映像や音響、最新のバーチャル技術による様々なアトラクションを
通して宇宙の神秘や宇宙開発の歴史、最新情報などを学ぶことができる体験型学習施設だとか。
宇宙にも興味があるが入館料が1200円とやや高く、足踏みをしている綾小路さんであった。
また道の駅の冠名のもうひとつの”アップル”であるが余市町はりんご、ぶどうの名産地なのである。
町内には10軒以上の観光農園があり、味覚狩りができる上にオーナーになれる制度もある。
もちろん加工品のジュースやワインもあり、有名な小樽ワインも余市町産のぶどうを使用しているとか。
アウトドアは浜中モイレ海水浴場があり、キャンプ場も整備されている。旧下ヨイチ運上屋の前にある
余市フィッシャリーナは前浜を漁港として整備したものでここでもキャンプを楽しんでいる人々がいた。
また余市川にはたくさんの鮎が生息して解禁時は釣り客で賑わい、川沿いの専門店で味わう事も可能。
温泉はフゴッペ温泉と余市川温泉が目立つ、余市川温泉は”宇宙の湯”とのサブネームも付いていた。
◎本日のブランチ
ニッカウヰスキーのゲストハウス内にもレストランはあるがここで食事をしようとは思わない。
いやそこが高いとか、まずいという意味ではけっしてない。他にすごい所があるからである。
JR余市駅前に柿崎商店という市場のようなスーパーがあり、そこの2階に食堂がある。
今日で2度目だったが前回はJRの車内紙で見つけてそこに載っていた”いくら丼”を食べた。
最近でもテレビで放送されていたがホッケ焼の単品がなんと180円だった。綾小路さんも北海道に
来て約4年、ようやくホッケの味が分るようになりこれは一度食べて見なければと思ったのである。
定食にしてもたしか370円だったがせっかくなのでウニ丼とホッケ単品を注文することにした。
ウニ丼はムラサキウニ1400円、バフンウニ1800円が選べたがここは奮発してバフンウニをご注文!
うーん、しあわせー。ビールが飲みたくなった綾小路さんであった。かーっ、列車でくればよかった。
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