2003.08.07
道の駅 No.60 つるぬま
石狩川と樺戸連山にはさまれ、札幌市と旭川市のほぼ中間に位置しているのが浦臼町である。
ここは町の中心に国道275号線が走り、田園が広がる農村地区であるが、開拓前の付近一帯は
現在では想像もつかない大密林であったという。そこを開拓して今の浦臼町ができたのである。
そして”道の駅 No.60 つるぬま”は町役場から3キロほど北の鶴沼市街に設置された。
道の駅スタンプラリー2003、56個目のスタンプは石狩川の蛇行地帯でゲットした。
ここは道の駅の本屋内に食堂があり、敷地内には独立した施設として物産館が設置されている。
また、トイレが独立しているのは珍しくないが男性用、女性用と別れているのは珍しい。綾小路さんも
間違えそうになった事があり、今日も年配の女性が気付かずに男性用に入りそうになっていた。
道の駅 No.60 つるぬま
◎石狩川蛇行地帯
町の東側を流れる石狩川は北海道で第1位、全国でも第3位の長さを誇る大河であるのは衆知の事である。
この石狩川は浦臼町付近になると平坦な土地を流れるため蛇行を繰り返していた。石狩川沿いの
低湿地帯の上に、昼尚暗い大密林だった当地を開拓したのは想像を絶する努力を要した事であろう。
そして蛇行した川の一部は洪水対策のため、大正以降の土木工事によって切り捨てられた部分もある。
しかし浦臼町に現存する三日月湖は大半が石狩川の氾濫などにより自然にできたものらしい。
それが町内に数多く残されている。写真は道の駅から1キロほど南東のトイ沼である。石狩川の
本流は手前側になる。しかし時代の流れか埋立てられる部分も多くなってきたという。
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◎鶴沼公園
浦臼町の観光中心は道の駅の道路向かいにある鶴沼公園であろう。鶴沼もかつては石狩川だったらしい。
湖畔には遊歩道があり散策もできる他にボートで遊覧も可能である。周辺はフリーテント、オートキャンプ、
バンガローとキャンプのメッカである。この日はシーズンでもありキャンプを楽しんでいる人を多く見かけた。
またキャンプ場の反対側には浦臼温泉があり、綾小路さんも入った事がある。残念ながら露天風呂は
なかったが、2階にある浴室からは鶴沼が見渡せ絶景ポイントでもあった。
写真が鶴沼で右側には中の島が見える。また左奥の建物が浦臼温泉である。
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◎その他の観光 in 浦臼
浦臼町の基幹産業は北海道の多くの市町村と同じく農業である。町内に広がる農地が元は石狩川
沿いの低湿地帯で大密林だったとは想像もつかないが、現在では米、メロン、そば(品種:ボタン)
などと共にぶどうの生産も盛んである。加工され浦臼ワインとして販売されるものが多いそうだが、
普段通行している国道275号線沿いには田園が広がっていてぶどう畑は見当たらない。
そこで道の駅の案内版を見ると山側の丘陵地に鶴沼ワイナリーがあった。そこで綾小路さんは
山梨ワイナリーや池田ワイン城のような大規模な見学施設を想像して向ったのである。
よーし、試飲は車なのでできないがワインの一本でも買って帰るかと思った。しかしない!確かに
ぶどう畑は広がっていたが、小さなレストランらしき建物と作業小屋らしき建物があるのみであった。
ありゃー、がっかり。今回はぶどう畑の場所は分った。しかしどこで加工しているのか?謎は残った。
他にレジャー関係で浦臼山〜樺戸山〜隈根尻山と続く登山コースがある。もっとも高く山奥にある
隈根尻山で標高971m、子供連れでも安心して登れるそうである。また、ライセンスが必要となるが
クレー射撃とライフル射撃ができる射撃場がある。綾小路さんも中学校のころにはあこがれた
スポーツだが田舎にはそんな設備はなく、あっさり断念していた。
浦臼町郷土館は開拓の歴史を中心に展示しているのは他の郷土館と同じだが、開拓前や開拓中期の
地図が多く展示され、そこに石狩川の三日月湖が多く記載されているのが印象的であった。
また、坂本龍馬の甥:直寛一家(直寛、妻、子供4人)と養子である直の一家(妻と息子:直の死亡
翌年)が浦臼町に移住してきた歴史があり、札的墓地には坂本家の墓があるという。
◎本日のブランチ
道の駅の食堂の”あるメニュー”が春ごろから何度か雑誌やテレビで紹介されていた。ラーメンと
おにぎりのセットだったが、ラーメンも何か個性的なものらしかったが内容を詳しくは見ていなかった。
そこでそれを食べてみようと思い食堂に入った。先に料金を払うシステムでレジの横にはその雑誌の
記事が貼ってあった。そしてここでも内容をよく見ないで注文してしまったのである。
待つこと数分、そのラーメンが目の前に置かれた。うん?何か丸くて白いものが2つ乗っている。
何だろう、これは。まさか”もち”?疑問に思いながらまずはスープから。これはなかなかいけた。
ちなみにこのラーメンは醤油味のみであった。そして例の白い物体を口に運ぶ。もちではなかった。
しかしまずくはないが味がない。後で確認するとこれは浦臼町の特産品である手作り豆腐団子とか。
残念ながら綾小路さんはこれはラーメンには合わないと思った。ラーメンの味はなかなかいけるのだが
豆腐団子に味が滲みこまなくては美味しくない。セットのおにぎりは浦臼米なのであろうがうまかった。
ボリュームたっぷり、おなかいっぱい、これで950円は悪くはないが豆腐団子が・・・。
ま、名産品を食べたということで話のネタはできた。
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