2003.07.21

道の駅 No.34 上ノ国もんじゅ

檜山支庁は渡島半島の日本海側に位置して沈む夕日を眺めるのには最適な地域である。
この地域のいちばん南側に上ノ国町が位置している。ちなみに下之国は上磯から函館市付近。
市街地から西に2キロ、海沿いの国道脇には”道の駅 No.34 上ノ国もんじゅ”がある。
道の駅スタンプラリー2003、49個目のスタンプは北海道和人文化発祥の地でゲットした。

ここは日本海情報交流館”文珠”となっていて物産館はないがレストランがある。
珍しいのは情報交流館と銘うっているだけあり図書館がある事である。
日本海に関する自然、歴史、文化、経済など5000冊余りの蔵書の閲覧・貸出しができる。

道の駅 No.34 上ノ国もんじゅ


◎北海道和人文化発祥の地

上ノ国町は北海道和人文化発祥の地として知られているらしい。町内には歴史的文化財が多いようである。
まずは国史跡に指定されている上之国花沢館跡と上之国勝山館跡。北海道南部から東北北部にかけて
”館(たて)”と呼ばれる中世(15世紀ごろ)の城跡が存在し、道南12館と言われていたうちの二つである。
当時の上ノ国は、箱館、松前と並ぶ代表的な港で日本海北方交易の中心拠点であった証ともなっている。
今回その勝山館跡を見学しようとした。しかし国道から分岐する道の入口部にゲートが設けられ警備員がいた。
当日は勝山館跡がある夷王山の一角で”上ノ国エゾ地の火祭り”が行われ関係者以外通行できなかった。
その祭りのイベントで何とゴスペラーズらのコンサートが開かれたのである。
ああ、何と言う事、ゴスペラーズのために遺跡見学が出来ないとは・・・。
次は国重要文化財の上国寺本堂、開基は嘉吉3(1443)年で現存する本堂の建立年代は1757年と
されている。これは知らなかった。道南の歴史はやはり侮れない。
国重要文化財はもうひとつ。旧笹浪家住宅及び附属土蔵は上ノ国で代々鰊漁などを営んできた旧家の一つ。
こちらは民家ではあるが築後150年はあの小平町の鰊番屋の100年を上回るものである。
道内で現存する最古の民家であるこの文化財の存在も見落としていた。

◎その他の観光 in 上ノ国

標高1072mの秀峰、大千軒岳の頂上は上ノ国町と松前町にまたがっていて登山コースがある。
国道から車で60分、大半は砂利道を走り登山口に着く。そこからは往復で3時間程度である。
上ノ国町にはもうひとつ、標高957mの七ツ岳への登山コースもある。
景勝地は夷王山(いおうざん)、標高159mの山頂からは、上ノ国市街はもとより、日本海に浮かぶ
奥尻と大島の島影、熊石方向へ延びる海岸線が一望できる。エゾヤマツツジの名所としても有名。
ここは行ってみたが”エゾ地の火祭り”で勝山館跡への別ルートを探していてそれどころではなかった。
次に町の中央を流れる清流”天の川”、川釣りのメッカであるとか。こういう名前の川があるんだなあ。
7月〜8月にはアユ釣りで賑わい、支流の中小河川はヤマメ・イワナ釣りもできるとの事である。
温泉は湯ノ岱温泉が有名である。時期によっては山菜採取や前述の渓流釣り・七ツ岳登山も可能。


トップ アイコン
トップ
アイコン
ドライブ