2003.07.06
道の駅 No.16 厚岸グルメパーク
道東、釧路市からさらに東へ50キロ行くと大きな湾とそこにつながっている汽水湖がある。
厚岸湾と厚岸湖である。この好漁場に支えられて厚岸町が開拓されてきた。
その厚岸湾と厚岸湖を見下ろす高台に道の駅 No.16 厚岸グルメパークがある。
道の駅スタンプラリー2003、39個目のスタンプはカキと歴史の街でゲットした。
ここは”厚岸味覚ターミナル・コンキリエ”という魚介市場やレストラン、炭焼、喫茶などの施設をそろえた
総合施設となっていて、まさにグルメのための道の駅である。
道の駅 No.16 厚岸グルメパーク
◎厚岸のカキ
明治時代には”天塩のシジミ”、”十勝のフナ”とともに”厚岸のカキ”が蝦夷の”3ぜつ(絶品)”と
言われていたそうである。現在でも厚岸と言えばカキが頭に浮かぶ人が多いだろう。
綾小路さんも最近ようやくカキの味がちょっぴり分ってきたので今日はここで食べようかと思っていた。
そこでレストランに行ったのだが外から見て席が開いているにもかかわらず満席であるという。
観光シーズン真っ只中となり時間もほとんど正午であり、団体バスの予約が入っていたと思われる。
それほど厚岸のカキは有名という事であろう。しかしカキのシーズンでもないのに驚きである。
もともと厚岸という地名はアイヌ語で”カキのあるところ”というのが語源であるとの事である。
待つのに時間もかかりそうだし、シーズンでもないのでここはあきらめて食事は他で取った。
ちなみに綾小路さんの”3ぜつ”はウニ、蟹(蟹ミソ)、ホタテ。
◎綾小路さんのいちおし in 厚岸
冒頭に歴史の街と書いたが奈良や京都にはもちろんはるかに及ばない。
しかし古くからアイヌコタンとして栄えてきて松前藩による厚岸場所の開設は寛永年間(1624〜43)と
東北海道では古い歴史を持っている。
JR厚岸駅から厚岸大橋を渡り、まっすぐにアイカップ岬方面に行くと厚岸の歴史スポットに行きつく。
まず史跡 国泰寺跡、幕府が和人の定着、慰撫、蝦夷地の教化及び法務活動を目的に1804年に
蝦夷3官寺のひとつとして建立したという。後代の改修は受けているが江戸時代の建築物である。
さすがに幕府が建立した寺であり、本堂や山門のいたるところには見慣れた模様が彫られている。
例の勧善懲悪番組で有名な葵の紋である。(新シリーズ、何と第32部が始まったばかり)
隣の厚岸町郷土館にも資料が多く保管されていてこの国泰寺の”掟書”が展示されている。
さらに古いのが隣にある厚岸神社である。厚岸町郷土館の館員に教えていただいた。
1791年に最上徳内が創立して7年後には近藤重蔵が社殿を改修したという由緒ある神社である。
奈良、京都の歴史もいいがあまり古すぎ、綾小路さんはこれぐらいから開拓時代の歴史が好きである。
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(上左)史跡 国泰寺跡 (上右)国泰寺掟書(設立の目的や役割を記述した書類:厚岸町郷土館蔵)
(下、左右)厚岸神社
◎その他の観光 in 厚岸
厚岸大橋を渡った先では前述のアイカップ岬や原生花園・あやめヶ原が観光ポイントである。
また昆布漁の出漁風景も壮観だとか、ここで採れる棹前昆布は特産品だと最近になって知った。
アウトドアスポットは少ないようだが筑紫恋キャンプ場がある。
内陸側では太田屯田開拓記念館が見ごたえがあり近くには復元した屯田兵屋がある。
海事記念館では江戸時代からの鰊漁や昆布漁ほか厚岸の漁業の歴史を展示している。
こちら側でのアウトドアは別寒辺牛川でのカヌーか。
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