京橋は ええとこだっせ♪
OBPができてから、この歌のイメージだ
けでは、語りきれなくなった京橋界隈だが、片町線が学研都市線になって、
片町はいずこへ、と思っていたら、きょうたずねるお店は、
都島区片町の住所をもつ。なんとなくうれしくなって、
汗をかきながらも、足どり軽く京橋の南出口から川沿いに5分歩く。
寝屋川をはさんで、向こうにはNECや松下の大きなオフィスビルが並んでいるが、
こちら側は、いたって庶民的な町並み。並木道もちょうどいい散歩コースだ。
|
|
|
迎えてくださったのは、鈴木郁子さん。
私と同い年、しかも最近、「太ったねえ」と回
りからチェックされる所まで似ている。
さて、この店は「いつ来ても人がいっぱいの店」として、
この辺ではすこぶる有名なのだ。
ようやく席に腰掛けられた人は、うれしさのあまり、
自分の同僚がまだ働いている向かいのビルの窓めがけて、
手を振りまわすという。
冷やされたグラスにビールを注ぎ、たこ焼をメインとする手づくりの家庭的な一皿
、一皿を味わう。
グループでワイワイやるにはぴったりだから、二時間があっという間に過ぎていく。
|
三年前、お母さんはテイクアウト専門のたこ焼屋さんを開業。
そのころ郁子さんは百貨店で洋食器を扱っていたが、一年半前にやめる。
お母さんの代わりに店を切り盛りするようになり、
スタイルもテイクアウト専門から、ゆっくり味わえる居酒屋風に変化していった。
|
|
|
ソース、しょうゆ、キムチ、うめ。四種の
たこ焼は定番だが、それ以外のおしながきは毎日変わる。
水なすのお漬物、いわし明太、冷やっこ、うまい菜のおしたし・・・。
郁子さん作の土っぽい陶器、レトロな絵本、
それに大判の和紙に書かれたアートな作品には「今宵つくろぐハートフル酒場」。
店のなかの小道具も、素直なやさしさで満ちている。
|