装甲巡洋艦「出雲」 1/700シールズモデル


船体にヒケが見られるのでモールドを削り取りパテで整形します。
出雲の船体は中央部側面に緩やかなダンブルフォームがみられキットも見事に再現されています。戦後大破横転した出雲の写真を見ますと艦尾側面は艦底部に向かって丸みを帯びています、モールドを削ったついでに艦尾艦底部を若干削りこみ丸みをもたせました。(マニアックだ)
艦首はわずかにフレアがあるように写真では見えます。キットでは再現されていませんが、これを修正するとモールドがパーになりエライことになるので止めませう(笑)

短艇架台は塗装の際邪魔なので切り離し、後でプラ棒等で作りなおす

ついでに昇降ラッタルもエッチング手すり等をとりつけるとキットのままではバランスが悪いので(ようはダサイ)削り取りました

アンカーチェーンを金属製に交換しました、多少オーバースケールぐらいがかっこいい(謎)0.25mm極小チェーンです
主砲のパーツは砲身と砲塔が一体となっていてシャープさがイマイチ。
真ん中にパーティングラインがあり整形もやりづらいので、思い切って砲身を切断、クリッパー製の砲身と交換することにしました

ピンバイスで穴あけした後、精密丸やすりで整形

重巡洋艦用20cm砲の物と交換しました。高いだけあってかなりかっこよくなりました

その他の小口径砲も真鍮パイプで作り直します。この時代の艦は舷側からたくさんの砲が突き出ていて、目立つしここをシャープにするとぐんとかっこよくなります^^

出雲の場合短艇甲板が木甲板な為、上甲板を先に塗装する必要があります

作業の能率を考え(これ重要)木甲板の部分を全部まとめてこの段階で塗装、マスキンク゜してしまいます
マスキングという工程が嫌いという人は多いと思いますが、そんな時は思い切って手を抜きましょう(笑)
甲板の淵の部分だけを細長く切ったマスキングテープを張り、後はマスクングゾルを流しこんで終わりです
甲板上の構造物を避けてチマチマテープを張る必要はありません、筆で塗り分けるほうが遥かに楽ですから

ただしこの時使用するマスキングゾルはよく吟味して剥がし易い物を使いましょう
私はモデラーズの「マスクゾル」をいつも使っています、これは乾燥時間も早く(15〜20分)
剥がし易いのでとても重宝しています


短艇架台より下になる構造物を先に軍艦色で塗装します、軍艦色は今回も「ヘイズグレー+ホワイト」です

●軍艦色塗装後、01甲板を接着します
●煙突基部には目立つヒケが見られるのでパテで埋めます
●通風塔を差し込む穴が少しキツイので若干大きくします

その後真鍮線で短艇架台を作りますが事前に構造物に差し込む為の穴を開口します。
予断ですがこの写真のビンバイス、もうかれこれ25年使っています(驚)


で、完成したのがこれ

渡り通路は0.3ミリプラ板で作成、通風塔は中を掘り込み淵を薄くしています

内火艇を載せて、気分を盛り上げてみました(笑)
マストです・・
1.5、0.4、0.3真鍮線でハンダ付けです
張り線を施すならマストの真鍮線化は必至です
張り線を張りまわしている最中、マストがボロ・・・なんて泣くに泣けないですからね
接着は瞬間でも良さそうに思えますが瞬間は衝撃に弱いので張り線に引っかかりボロ・・・なんてのもありえる話しなのでがんばってハンダ付けするのをお勧めします
ハンダ付けには

●電気式ハンダゴテ
●ハンダ(ヤニ無しのほうがいいみたい)
●フラックス
を使いました。仕上げは精密金ヤスリと400番のペーパーで
煙突のステイ(英語で言うところのfunnel guy・・だそうです)を今回は施すのですが塗装完了後に張るとなにかと面倒なので(私的に)この段階でやってしまいます

甲板、煙突に固定しますが、人によってイモづけでやってしまう場合もあるようですが、私のような不器用人間はそんな名人芸は到底真似できないので、先に甲板に穴を開けテグスを引っ張り込んで瞬間でガッチリ固定してしまいます
使用したテグスは渓流釣り用の釣り糸で0.25号、0.083mmの物です。煙突にピンバイスで穴を開けテグスを内側に引っ張り込みテンションをかけます。
穴に瞬間接着剤を流し込み、その後溶きパテを塗ればそれほど目立たなくなりいい感じです

その後船体の塗装をするわけですから、ガッチリと固定され、ちょっと触っただけでは外れることはないと思います


でもこのやり方、レジンキットでは出来ないですねぇ・・・どうしよう??
魚雷防御網展張ブームを0.3mm真鍮線で復活(?)させます
あと前作の「三笠」の時に心残りだった武装の真鍮化は47mm速射砲以外今回はすべてやりました
ボートダビットを差し込む為の真鍮パイプも取り付けました
塗装完了^^
ボートダビットは0.3mm真鍮線で作り変えました
ところで先の静岡ホビーショーでこの出雲を見た方から「このダビットRが綺麗に揃ってるけど、どうやって曲げたの?」と何人かに聞かれたのですがそれは簡単
サインペン等に巻きつけ(一本ずつ作ります)直線部分の長さを揃えてハサミで切ってRの先端をその後に目分量でハサミで切り揃えれば完了。15分もあれば全部作り終わるはずです

●甲板の塗装

甲板はタン+サンディブラウン少々を基本塗装しその上からバフ、ブラウン、イエロー等を適当に混ぜた物をドライブラシの要領で擦るように塗装します。あまり派手にならないようにあくまでもアクセント程度にとどめておきます。このあたり好みの問題ですが
その後うす〜〜くイエローを吹いてバランスを整えました

●防弾マット

さて防弾マットなんですがキットの物はモールドが浅くイマイチなのでカッター、けがき針で溝を深くしてみました。
出雲の場合、写真のように曲線に馴染ませなくてはならないのでキットのパーツをライターで焙り、溶ける寸前でブニュと曲げます

マットの塗装はホワイトサフで下塗り後、アクリルホワイトで塗装、薄く溶いたエナメルバフを全体に塗りライトグレーを溝の部分を中心にドライブラシ、ダークグレイを溝の部分に流し込んだ後凸部分を中心に少量ブラックを加えたホワイトでドライブラシ、最後に水性フラットクリヤーを塗装し完全に艶を消せば完了です(手間かけすぎか??)

このぐらい出来上がってくると持つところが無くなってしまうので写真のように回転する台座の上に置くと作業しやすいです




海面ベースは船体の製作と平行して、乾燥時間等を利用して作ってしまいます。写真は白波を塗装する前の段階で、ジェルで波を表現している様子がわかるでしょうか?

さてやっとここまで出来上がりました、この後ベースを仕上げ、細かい張り線を施し戦闘旗を掲げればめでたくt完成です^^

スマートで強武装の装甲巡洋艦は戦艦とは違った魅力があり水偵等の余計な物を積んでいないこの時代のシンプルな艦影にすっかりハマッてしまっております^^

浅間型も当然製作の予定ですのでまたヨロシクです。
それでは出雲の製作記はここまでとさせていただきます