出雲
なかなか日本海側へ出向く機会というのは無くて、島根・鳥取も仕事でしか行ったことが無かった。
でも、このごろは日本海側の自然の豊かさと文化の奥深さに関心が高まってるし、出雲は前から行きたいところであった。
会社から「勤続20年」で休暇と旅行券をもらえたので、やっとの思いで取った休暇で出かけてみた。
出雲と言えば宍道湖、宍道湖と言えば・・・
シジミでしょう(笑)。のっけから食べ物の写真ですが、今回は食べ物の写真はこれだけ。他に食べなかったわけではもちろんなく、水産物も牛もみんな美味しかったですが。
惜しげもなくこれだけの量のシジミを投入してあるところに、底力を感じます!
そして、松江は、行ってみて初めて知ったのですが、昔の藩主の松平治郷こと「不昧公」の影響が色濃く残っていたのでした。いろいろな条件があるにせよ、個人の影響ってここまで大きいのだな・・・と実感しました。
「城」は、私はそれほど惹かれないのですが、松江城はどっしりとして落ち着いた佇まいがとても良い感じでした。
松江は、小泉八雲さんが滞在していた場所という点でも行ってみたかった。
ここは、城山にあるお稲荷さん。右の写真のキツネさんが、八雲さんお気に入り・・・の後継者。実際にご覧になられたキツネさんは、別な場所にいました。とてもかわいい♪
境内もたくさんのキツネたちがいて、良い雰囲気でした。
小泉八雲旧居。このような街でこのような家から、あのような文学が産まれてきたのだな・・・と思った。この日は雨がちの天気だったので、庭の池からは盛んにアマガエルの鳴く声が聞こえた。
左は宍道湖の眺め。木が生えているのは嫁ヶ島。宍道湖の対岸が「島根半島」と呼ばれることも、今回初めて知った。
松江に2泊して八雲ゆかりの場所を歩いたり、御濠を舟で巡ったり、楽しんだ。
そのあとは、「神話ゆかりの地」という観光マップを片手に、ドライブ・・・
松江を出て佐太神社へ立ち寄り、そして右の写真は加賀の潜戸。神秘的でとても良かった。ちょっと、イタリアのカプリ島の青の洞窟を思い出した。規模はぜんぜん違うけど。
左は、普門院さんのお庭。
他の建物やお寺さんなども、全体に、武家文化、茶の文化というわりにはとっつきにくいところが少なくて、なんとなく親しみやすい感じがしたような。
右は、月照寺のカメの寿蔵碑。八雲さんのお話では、夜な夜な動き出す妖怪・・・となってますが、意外?と風格があって立派な姿でした。写真だとわからないかもしれないけど、デカイです。
島根半島の東端、美保神社と美保関の昔の街並み。往時はどんな街だったのだろう・・・と思わずにいられない。神話の時代から近代まで・・・
やはりというか、お寺よりも神社が目立つ土地だったけれど、この清水寺さんは良いお寺さんだった。
写真はシャクナゲと狛犬くん。
ちょうど「柳潅頂」という行事をやっていたので、私も厄除けしていただいた。柳に清水をつけて、頭から振りかけてもらう・・・というものなのだけど、ほんとに清められますね。
このあと、島根出身の会社の先輩にその実在?を教えていただいた「黄泉比良坂」へ立ち寄り、3泊目は玉造温泉へ。
これは玉作湯神社の親子の狛犬。
そして、出雲大社。「神秘的」という“秘めたる”ような雰囲気ではなかったけど、エネルギーを感じる場ではあった。右は弁天島。
ここは神様が空からではなく海から来た場所。沖縄で聞くような「神話」と比べると、より現実的な史実の気配が濃厚だけど、興味深いことに変わりは無い。
最後の4泊目は日御碕。神社にお参りし、灯台に登った。
宿の窓からもこの海が眺められて、とても気持ち良かった。
最後の日は島根半島西側の神社・仏閣を巡った。右は一畑薬師さんにて。
歴史が古いと言っても、当然のことながら九州とはまた違った雰囲気のある土地で面白かった。
今回は出雲地方だけだったので、石見や鳥取の方もまた周ってみたいな。