水納島 その3
これでもう3回目。行くたびにこの島の大切さを感じる。島の素晴らしさと共に、自分にとっての意味。今回ここで感じられた思いは、今度は自分にどんなものをもたらしてくれるのだろうか? そして次に行くときは、どんな自分でいるだろう?
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前回行ったとき、御獄(ウタキ)へのお参りを後回しにするという“失礼”をしてしまったことを後悔していたので、今回は島入りの翌朝にはまずお参りへ。これは御獄の裏手。陽射しが植物たちの葉、特に地上から生えているクワズイモの大きな葉を明るく照らしています。光と水は、命の源ですね。
動物たちは、植物の庇護の下でつつましくもしたたかに生きています。その姿は、とても美しい。陽射しを受けて七色に輝く蜘蛛の糸の美しさが、写真ではちょっと・・・ね(苦笑)。
今でこそ普段は一族で10人に満たない人数しか住んでいないこの島ですが、かつては百人単位の人が住んでいたらしい。これは廃屋に残されたブーゲンビリア。崩れた家の敷地内で元気に生きていて、石垣を越えて遥か青い空に向かって伸びていこうとしているかのようです。
ちょっと雲が出てきてしまっても、それはそれでそれなりに美しさを見出すことが出来ます。
ふたたび日が差し込むと、あらためてまたその美しさ、ありがたみを感じられる、と・・・。
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夕方、家でボーっとしていたら、壁が赤く染まっているのに気が付き、あわててカメラを抱えて港へ。途中、林の中ほどで木々の間からほんのり赤く染まった雲がきれいに見えたので、望遠で切り取ってみました。
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残念ながらちょっと出遅れてしまい、夕陽の沈むタイミングには間に合いませんでした。でも、茜色に染まった空がきれい。石垣島を望遠で。
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ちょっと暗めの画面になってしまいましたが、空と海の広がり、宵闇へと向かって移ろいゆく一瞬の静けさが感じていただけますでしょうか?
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ここはもう、前回、前々回でもその美しさを力説した浜です。島の西北にある浜。この画面は、浜に下りる手前、丘になった位置で、海浜植物が茂っている場所です。視界の先に明るい青の海が見えてきて、わくわくする瞬間。
これはリュウキュウアサギマダラという美しいチョウ。天気の良い日にはあちらこちらでひらひらと舞っていて、なんともいえない不思議な空間を作ってくれます。目の前を横切ったり、後ろから追い越していったり、そんな姿を見ていると、自分もその空間に溶けていくような気がします。そんな“いざない”の使者。
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枯れ木、眩しい陽射し、珊瑚の死骸で出来た白い砂、それを覆い尽くす濃緑の草・・・。
地形、潮の流れ、風向きの関係で、ここはいつも砂がこんな風にたまっています。自然の造形の不思議。青と白の混ざり具合、水面のきらめきが、とてもきれいなんですよ〜。本当は、ここを丘の上から撮りたかったんだけど、先に行った友人がここを歩いていて、邪魔になってて撮れなかった(苦笑)。そう、あんたのことだよ、あんた!(笑)
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その砂のたまった浅場にじゃばじゃばと入り込み、そばから見るとこんな感じ。きれいでしょう?
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これは元旦の朝の空。今回も、残念ながら初日の出は今ひとつ。明るくなってきた空を眺めながら、まぁ雲がきれいじゃないか、と1枚。
いろんな思いを胸に秘めながら(?)、さんざん待った挙句にようやっと雲の隙間から顔を出した「初日」。さてさて、今年はどんな年に?? ふふふ。良い年になりますように!
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これは沖縄では海岸沿いで普通に見られる「アダン」の木。亜熱帯の雰囲気が感じられるでしょう? 奄美を描いた田中一村の絵をご覧になっていただけると、私の写真などより、この植物の持つ雰囲気が強く感じていただけると思います。
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今回の最後の写真。島を横切る道路、「南北一号線」。両側が牧場、道の先に見える家が、この島に住むMさんのお住い。こういう世界が、あるんです。何も無いと言えばそのとおり。でも、私たちの周りにあるもので、本当に必要なものってどのくらいあるんでしょうね? モノに溢れてはいるけれど、実は、本当に必要なものが欠けてはいないでしょうか・・・?