御蔵島・三宅島
イルカと泳げる島としてすっかり有名になった御蔵島。この頃はまだそれほどには有名ではなかったものの、知る人ぞ知る、という感じではありました。海だけでなく、山も魅力的なこの島。そして足がかりとして立ち寄った三宅島。より良い未来を歩んで欲しいと願って止まない島々です。
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御蔵島は、周囲が16kmくらいしかないのに、標高が850mもあります。「小さな屋久島」と言われる所以ですが、そのために強い風と豊富な雨の影響が植生に見事に反映されています。頂上近くの木々は、こんな風な形に・・・。
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島の周りはほとんど断崖で、浜と言えるほどの場所はほとんどありません。石がごろつくわずかな浜を見下ろすと、深く透きとおった海に吸い込まれそうになります。

そんな海にはイルカたちが群れ泳ぎ、船を寄せると向こうから寄ってきてくれることがあります。これは感動です! もちろん一緒に泳ぎました。

豊かな海は、御蔵の地上の世界と無縁ではありません。御蔵の山々にはオオミズナギドリが無数に営巣し、夕方の空などはその乱舞で埋め尽くされます。彼らがもたらす栄養が御蔵の巨樹を育て、森から流れ出る水は、海の生き物を養っています。自然の偶然的な造形がもたらした、豊かな海と山の自然。そこで営まれている人々の生活も、とても豊かなものでした。それが奇跡のように思えてしまうのは、今の自分たちの生き方と住んでいる世界に問題があるからだと、思わずにいられません。
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今、この構図の写真を撮るのは極めて困難でしょう。三宅島の海岸から見た御蔵島です。こんなに近くにありながら、まったく異なる自然があり、人々の生活があります。こうしたいろんな個性が見られるのが伊豆諸島のいいところですね。

良い感じに取れた写真は少なかったのですが、あえてコーナーを設けたのは、これらの島々への思いが強いからでもあります。ぜひ訪れてみて欲しいと思う島々です。