国東半島
GWにどこに行こうか・・・と悩んでいました。後半は札幌の友達のところへ行くことになっていて、前半はちょっとした旅行に、と思っていたのです。どこか静かでのんびりできるところ、と散々悩んだ挙句、前日になって当初の予定を変えて、急きょ国東半島へ行くことに決めたのでした。地味な場所を中心に周った今回の国東半島は、メジャースポットを中心とした初めてのときとはまた違った味わいが・・・。
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大分空港からはレンタカーで。時間の限りのある私には、これが一番便利。時間の余裕のある人は、拠点では自転車などを借りると気持ちよいでしょう。
最初に行ったのは安国寺という小さなお寺。ユニークな表情の仁王さんがお出迎えしてくれます。天気が良くて誰もいなかったので、本堂の縁側でボーっとしてしまいました。なんどかクロアゲハがひらひらと私の上を舞って行ったのが印象的で・・・。
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これは双子寺の仁王さま。力強く、迫力のある方です。どちらかというと、国東の石仏はのんびりとしたムードの方々が多いですが、この方は一般的なイメージに近いでしょうか。双子寺は国東の中心部にある寺で、観光客も良く訪れる有名なお寺です。
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こちらも有名な文殊仙寺。入り口近くにあったんだったかな? 台座になってる牛がなんだかかわいくて・・・。
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これも個性的な仁王さま。牛頭社(八坂神社の系統らしい)にいらっしゃる方です。年降りて風格がありますよね〜。
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無動寺には魅力的な十六羅漢さんたちがいます。みなさんとてもユニークな表情なんですが、ことにこの方の表情はなんとも言いがたく(笑)。やはり人気のある方のようです。
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こちらは集合写真。このお寺はさほど有名ではないようで、ガイドブックにも出てるかどうか微妙なくらいですが、仏像がすごいです! それと、私の好きな小笠原宣さんという画家の若かりし頃の天井画が鮮やかです。お寺のみなさんもとても親切で、素敵なところでした。

国東半島では、無名なお寺のほうがむしろ魅力的かもしれません。意外なところにすごい仏像があったりするし、何よりお寺を守る素敵な人たちとのふれあいが楽しいです。里の人たちの信仰の中でお寺も仏像も息づいていて、この地の風土に根付いた文化が濃厚に感じられます。

お邪魔させていただいた千燈寺では、「これから旧千燈寺に行く」という私に、おにぎりをにぎってくださいました。五辻不動の岩山の頂上で、ウグイスたちの声をおかずに頂いたおにぎりの美味しさは、例えようもありませんでした。
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まったく無名な有寺という寂れたお寺の境内にたたずんでいた石仏。訪れる人も少なそうな名も無き石仏ですが、春の穏やかな夕日を光背にしたその姿は、威厳に満ちていました。
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庚申塔です。国東半島のあちこちで見られますが、これは富貴寺の境内にあったもの。細かい造形まで個性的で、つくり手の意匠が感じられますね。
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全体はこんな感じ。こういう目を引くものがあちこちにあって、ほんとにあきません。その「もの」だけでなく、置かれた場所などから感じられることも多く、旅人にとってはほんとに魅力的なところだと思いました。
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有名な熊野磨崖仏の不動明王の方です。デカイです。実にユーモラスです。鬼が積んだという石段を頑張って登ると、この方がお迎えしてくれます。風格のあった石段のど真ん中に手すりがつけられてしまっていたのが残念でしたが・・・。たしかに、足の弱い方を思うとアレなんですが、せっかくの雰囲気が・・・と思うと実に複雑な気分。

ここの売店のおじさん(といってもお坊さん)とは、小一時間ほどいろいろ話し込んでしまいました。今回はこういう楽しみが多かったなぁ。

前回と今回をあわせてかなりの寺を周りましたが、さすがに寺の名前も覚えきれず、写真も載せきれないので、ここでは細かく書きません。ご興味のある方はお問い合わせください。