伊是名島・伊平屋島
どちらも琉球王朝ゆかりの由緒ある島々だ。『パイナップル・ツアーズ』では古い美しい集落の街並みが映し出されていた。そんな風景とそこに住む人々の姿を見てみたいと思い、この年末年始の旅先に選んだ。
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左は、王家ゆかりの方々の「墓所」を麓に抱える「伊是名城跡」の登り口。
ところどころに拝所のようなところもあり、日本的な「城」とはちょっと違う雰囲気。実際に戦争にも使われたようだけれど、たぶんそれだけの場所では無かったのだろう。
頂上近くまで登ると、沖縄本島方面を眺めることになる。
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例によって速報はブログに書いたので、ご興味のある方はこちらもあわせてどうぞ。
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「伊是名城跡」は島の南東の端にある。
山全体を南西側から眺めるときれいな円錐形になっている。
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「伊是名城跡」から南西側にかけては「二見ガ浦」という名の美しい海岸が続く。
前回の年末年始の座間味島もそうだったけれど、今回も天気には恵まれなかった。晴れていればどれほど美しいのだろう。
ただ、気のせいかもしれないけど、なんだか生き物の気配がとても薄かった。
右の写真の奥に見える岩は神聖なものらしいのだが、これより向こうの海岸には大規模な港が整備され、ずっと遠くまで護岸がびっしりと張られていた。
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島に数ヶ所ある集落のうち、伊是名集落は昔ながらの街並みが残っている。
赤瓦の家とサンゴの石垣、フクギの並木・・・
でもなぜか、あまりその風景の写真を撮っていなかった。
左は、フクギの並木の間に巣を作っていた大きなクモ。
右は、名家であったらしい旧家。文化財として保護されている。

旧家の屋根に乗っていたシーサー?がなんだか可愛かった。
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伊是名から船で伊平屋に渡って年越しをした。伊平屋島は沖縄の最北の島である。
左の写真は、島の北端にある灯台からの眺め。ここもまた「最果ての地」である。
右の写真は、「クマヤ洞窟」と呼ばれる場所で、なんと「天岩戸」伝説の場所ではないかという説があるらしい。洞窟のなかほどから入口の方を撮ってみた。
神話については解釈の議論はさておき真偽を議論するのはほとんど意味がないと思うのだが、この場所が神聖な場所であることに疑いの余地は無い。
なぜそうであるのかは写真なんかで伝えられないし、言葉でももちろん無理。この場所に行かなければわからない。
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大晦日の夜から元旦の朝方にかけてはかなりの雨風だったように思うのだが、起きてみたら晴れ間が出ていた。
今回の旅で、元旦の午前だけは良い天気になってくれた。
かろうじて、こんな日の出が眺められた。
また、時折雨交じりの天気でもあり、去年の元旦に続けて今年も「虹」を見ることができた。
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伊平屋島に寄り添うような形の野甫島という小さな島にて。
ふたたび伊是名に戻るための船を待つ間、この島の浜辺でのんびり過ごした。
この時間が一番天気が良く、「光」と「音」で満たされる時間・空間を味わうことができた。
沖で激しくぶつかり合う波、岸にやさしく寄せる波。
海面を眩しく照らす光、雲間からそっと差し込む光。

こういうときは、なにも考えなくって良いですね。