インドネシア (1)
リゾート満喫派でもなければバックパッカーでもない私は、かなり中途半端な人種であるかもしれない。バリ島は、池澤夏樹さんの『花を運ぶ妹』を読んで以来、行ってみたい場所ではあった。また、田口ランディさんの『オクターヴ』を読んでからはなお一層そう思うようになっていた。
ただ、今回の旅は急に決まって、まぁとりあえず見ておくか・・・くらいの気分であった。またいずれじっくり見る機会もあろう・・・
一方のジャワ島。こちらは有名どころの名前をかろうじて知っていた程度。まったく知らない世界へ・・・
ウルワトゥ寺院からの眺め。
ここは『花を運ぶ妹』でとても重要な場面に使われている。
断崖からの海の眺めは、自分という存在の小ささを感じさせてくれる。それはちょっと怖いことではあるけれど、ふっと気がつくととても楽な気持ちになっていることが多い。
夕景が有名なこの場所は、もちろん日中だってとても素晴らしい景色。ちょっと暑かったけれども・・・
このときは寺院はひっそりとしていた。人々が集う様子も、そっと横から眺めてみたい。
バリ島では主にウブドというところに滞在した。
内陸に位置し、さまざまな芸術で有名なところだ。
サレン・アグン宮殿というところで、芸術の女神様の像を見かけた。ヒンドゥーのサラスヴァティーさんで、仏教で言うところの弁才天さんである。
とても清楚で品のあるたたずまいで、じっと向きあっているとこちらの気持ちもきれいになってくる気がしてしまう。
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例によって時系列的な旅の様子は日記に書いたので、そちらもあわせてどうぞ。
*日記はこちらと
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バリ島は、標高の高い場所を除けば、およそ水田が広がっていた。今回はデンパサールやウブド付近しか見ていないけれど、他の地域はどうなんだろう?
この写真は、美しい棚田で有名なトゥガラランというところ。日本もそうだけれど、先人のこうした努力にはほんとに頭が下がる。
そしていつも思うのだけれど、美しい風景というのは、こうしたところから生まれるものだと思う。
なお、現地のガイドさんによると、バリではヤシも余すところなく使われるのだそうで。
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カウィ寺院というところにいた神様。
とても面白い造形(と言っては失礼か?)がたっくさんあった。この人もとっても魅力的。
お寺には泉が湧いていて、他のお寺でもそうだったけれど、こちらの人たちは沐浴を習慣としている。
この池にはティラピアみたいな魚がたくさんいて、中にはニシキゴイみたいな色のついたのもいる。そして噴水になっているのが・・・
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ここにもやっぱりサラスヴァティーさん。
やっぱり日本と同じで、弁才天さんは水辺にいらっしゃるのですね。

きれいな方だな。。。
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こちらはティルタ・ウンプル寺院。
左が沐浴場で、右は水が湧いている池。水草がいっぱい。日本で見たことがあるようなのも無いようなのも。ちなみに沐浴場には当然のことながら沐浴をしている人たちがいましたが、写真には撮ってません。
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キンタマーニというところ。ここは高原なので、かなり涼しい。
バトゥール火山の噴火でできたカルデラ湖のバトゥール湖と、その向こう正面にあるのがアバン山。
そして右の奥に見えるのが、バリの聖なる山、アグン山。
もうちょっと近くから眺めてみたかったけれど、これは次回のお楽しみかな・・・
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モンキー・フォレスト、その名の通り猿の森である。
熱帯の森の雰囲気がそれなりに残っていて、猿だけでなくこんなトンボもいたりして、なかなかいいところだった。川が流れていて、寺院もあって・・・
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ゴア・ガジャと呼ばれる寺院遺跡。
左は「象の洞窟」と呼ばれていて、中にヒンドゥーの神様のガネーシャさんなどが鎮座している。
右は境内に生えていた木の根元。
生命の気配がとっても濃厚だけれど、その分の「影」もとっても濃いような・・・
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イエッ・プルというところ。他の場所に比べると宗教的気配は薄いけれど、その分、何のための場所だったのか・・・と思ってしまう。
石壁にレリーフがあるけれど、神々とはちょっと違う普通?の人々の姿があって。
右は着生植物の花。ランの仲間なのかなぁ? とてもきれい。バリでは花が人々の生活には欠かせないみたい。家の前や石像に添えてあったり、身につけてみたり・・・
これはプスリン・ジャガッ寺院。境内に闘鶏場があったりする。
バリの人たちは信心深いと同時に遊び好きらしい。たぶん、「信心している」「遊んでいる」とかっていう自意識みたいなものはあんまり無くって、どちらもごく自然に生活のあり様なんだろうな。
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こちらです。