イルカツアー
4月21日(日)
やってきました、和歌山県太地町。
今回の目的はずばりこれ。
「イルカを食べよう」
こんな事を言ってると
イルカが可愛いとか、、
イルカと泳いで癒されましたという人々や
動物愛護団体の人達に訴えられるかもしれませんね。
でもね。、そういうのは、
イルカを元々食べていない方達の意見なんですよね。
と、いいましても
私自身もイルカを食べた事はございません。
ただ、日本人はもともと鯨やイルカを普通に食べていたのです。
そう、それはなにも特別な事ではなく
いま私達が、牛や豚や鶏を食材として使っていたように。
しかし、「賢い哺乳類」を食べてはいけないとの
国際的な圧力を受け捕鯨に規制がかけられました。
そして、法的に
一メートル以上のイルカは鯨とみなされるために、
イルカも同様に規制されたワケです。
でもね、だったらなんで牛はいいのですか?
インドの人から見たら、
世界の人々は「神の使い」を食べている事になるんですよ。
かわいいから、賢いからというのは
それを普通に食してきた人たちに対する規制の理由になるのでしょうか?
今回、
今でも、イルカの肉が手に入る町があるとの情報を得、
この太地町にやってきたのです。
そう果たして、昔の日本人が食してたように
イルカは本当に食うに値すのかを
この舌で確かめるために!!
・・・と、まあ、
いろいろと御託を並べてみましたが
私的には
ちろさんに
「なあ、イルカ食いに行けへん?」って聞かれて
「え!イルカって食えるの?
行く行く、だってネタになるもん」
と、二つ返事したから此所にいるわけで,
要は、単なる好奇心?
ただし、食うからには全力をつくします。
それが食する相手に対する礼儀と言うものです
そんなワケで、今回のイルカツアーに集まったのは
JUS代表、みょさん、ちろさん、アニさんと私(真暗)の五人
午前0時に大阪府岸和田市を発ち、
阪和自動車道をひたすら端まで走り
そこから下道をひたすら走って4時間半
今はサークルKの駐車場に止めた車の中で
皆さん爆睡中。
行きの道中ずっと、
車内で燃えなアニソンや「モーニング娘。」のCDをかけ続け、
勿論、車内はもうカラオケBOX状態!!
JUS代表の不思議そうな目を受けながら、
全力で「モーニング娘。」の振り付けを披露する
ちろさんとアニさんのモーヲタ兄弟!!
ていうか、
助手席に座ってみょさんに振り付けを伝授してる
ちろさんはともかく、
ANIさん、
運転しながら振り付けするのは止めてぇ!!
こら、「もっと、おどりてぇ」じゃないです。
ほら、前、前・・・
明らかに、カーブに入るときのブレーキが遅れてますよぉ。Σ(;´Д`)ノ
で、私は私で、
みょさんが「真暗お兄ちゃん」って呼ぶもんだから
妹属性についての
説明会を第一回からはじめちゃいましたし
第一回、属性の定義について
第二回、属性の使い方について
第三回、属性には後天的なものが多い理由について
第四回、妹属性について
第五回、お兄ちゃんと呼ばれる人たちについて
ちなみに、私は妹属性は持ってないです。
というか、みょさん私より年上ですよね・・・
代表は代表で、
「あっ、ホテルささやき」って
昭和の雰囲気全開なラブホテルを見つけて喜んでるし・・・
もっとも、いくら国道とはいえ
深夜の和歌山の田舎道でライトが付いてる所なんか
コンビニとラブホテルぐらいですけどね。
そんな状態で230Kmを四時間半はしりきったもんだから
そりゃ、仮眠でもとらないとやってられませんよ。
といいましても、
福井まで車でいって、
コンサート昼夜2公演を全力で終えた直後の身体で
次の三重の公演に向けて出発するような人達や
バイクで事故った身体で
徹夜で東京まで同人誌即売会にならびに行って
はいから亭でさんざん騒いだ挙句、
そのまま車で日帰りしてくるような人なんで
全然、平気と言えばへいきか・・・
そんなワケで現在、午前8時、
巷では仮面ライダー龍輝が大活躍なこの時間に、
目を覚まし、活動を再開、
大きな鯨の看板も大雨の中
私たちを出迎えてくれてます。
ちなみに太地町は
鯨漁で有名な街で、
予約などをちゃんとしておれば
3500円で鯨料理をいただけたりするのですが、
予約をちゃんと取ってないので、
今回は鯨料理はお預けです。
鯨が食べれぬのなら、
鯨博物館も落合博満記念館も必要なし、
無視して通り越し、
目的地の漁協スーパーまでやってきました。
シャッターは半分しまってるが、
どうやらすでに開店している様子、
あとは、ここにイルカの肉があるかどうかなのだが
普通にありました、
真空パックにいれられ冷凍された
イルカの肉が!!
イルカの腹肉100g318円
豚肉や鳥肉と比べると多少は値が張るが
それでも安物の牛肉と同じぐらいですね。
というより
地物ミンク鯨100g1200円
高っ!!
イルカって経済的ですね。
とりあえず、
550gほど凍ったイルカを買い、
ついでに鯨との味の比較の為に、
鯨の大和煮缶詰も購入
購入した肉は、
保冷バックに氷と一緒につめてもって帰ります。
そうしないと、肉の中にたまってる血で
真っ赤になってしまいますからね。
ところで、、
無事漁協スーパーでイルカの肉を買う事が出来たのだけど、
行動再開してわずか30分
もしかして、これで太地町での目的は全て達成ですか?
というか、イルカさえ買えればこんな町は用なしです。
こっちには、
まだこのイルカをさばくいて食うという大仕事が
残っているのですよ、
予約なしで鯨を食べることの出来ない町で、
(鯨を食べれなかった事に、よほど腹を立ててるらしい)
ちんたら時間を潰してる暇なんてないのですよ!!
という冗談はさておき、本当に時間がないので
そんなワケで、
車の込まない内に今からトンボ帰りです。
でも、こんな事↓をしている暇はあったみたいです。
「見よ!東方は赤く燃えている!!」
と、Gガンダムごっこをするちろさんとアニさん兄弟
(橋杭岩にて)
だって、岩の形が
まるでガイアクラッシャーをした後みたいだったんだもん。
嵐の海、それっぽい風景となれば
「東方は赤く燃えている」ってやりたくなるのが
人情ってもんでしょう。
たとえ嵐が吹こうとも
いえ、この嵐の中だからこそ
体の体温は奪われ下がろうとも
テンションはMAXに上昇しちゃうんですよ。
そう、服がびしょ濡れになうが
周りの車からの目線なんて気にもならないぐらい・・・・
嵐の中、馬鹿な記念撮影をしたせいか、
皆さんどことなく満足げな表情を浮かべてます。
あと、せっかく本州最南端(潮岬)まできたので
男4人に女1人で記念撮影
でもこの組み合わせは、もしかして
スーパー戦隊?
そんなわけで
帰りは、スーパー戦隊シリーズの主題歌を
車の中で大合唱!!
嗚呼、もう満足!!
その後、途中ガストで飯を食ったり、
貝塚の古本屋「みやこ」によって、
パタリロ64巻と今日から俺は全38巻とのぞきや11巻を買って帰っても
(ちろさん、アニさん買いすぎだって)
ちろさん家に昼の3時半には帰ってこれました。
さて、いよいよイルカ料理の開始です。
早速、保冷バックからイルカ肉を出す。
もうすでに血が流れ出しています。
まずは、イルカの刺身なのですが、
先ほども書きましたとおり、
肉の中に血が融けだして生臭いので
水に漬けて血抜きをします。
(奥のカレーを食った皿に生活観を感じられますね。)
血を抜いたイルカの肉を皮の部分と赤身の部分にわけて
スライスして出来上がり↓
見た目は少し赤いですが、
大丈夫でしょう、多分!!
(ちなみに、白い部分が皮です。)
さて、早速試食と行きますが、
ここで問題が発生、
いったい誰が最初に食うのか?
そんなワケで、
第一回、誰が最初にイルカを食うかグランプリ!!(要はジャンケン)に
優勝してしまったみょさんが試食↓
さて生姜醤油をつけて問題の一口目、
「全然普通・・・」
そうと解れば問題ないと
箸を飛ばす残り4人。
あっと言う間にイルカの刺身はなくなりました。
感想としましては、
美味しいです。いえ冗談抜きで、
なんか、高級な刺身を食べてる感じもしますし
馬刺しのような感じもします。
(と言いましても、私は馬刺しを食べたことがありません)
血臭さもだいぶ消えてます。
私的には、赤身よりも皮付きの白身の方が
食感も味も好みですね、
ただ、臭みが赤身よりもあるので
そういうのが駄目な人には赤身の方だけをお勧めししますね。
あと、イルカの皮なんですが、
硬いです。噛み切れないです。
バイティング(噛み付き)じゃ勝てません
これじゃあ、陸上でイルカと闘っても
人間には勝ち目がないです。
奴らは、おそらくかなり強いと思われます。
まあ、冗談はさておき、
イルカの刺身の試食を終えたので、
いよいよ、本格的なイルカ料理の開始です。
で、今回の挑戦する料理は↓の五つ
1、イルカの刺身
2、イルカの水炊き
3、イルカのすき焼き風煮込み
4、イルカのソテェー
5、イルカチャーハン
<作り方>
1、イルカの刺身
(材料:イルカの肉)
先ほども書きましたとおり赤身と白身に分けて、
薄く切るだけです。
簡単ですね、皮が苦手っぽい方には
皮を剥ぐことをお勧めします。
生姜醤油で召し上がってください。
2、イルカの水抱き
(材料:イルカの肉)
イルカの刺身をお湯でゆでて
火を通すだけです。
味ポンなどで召し上がってください。
3、イルカのすき焼き風煮込み
(材料:イルカの肉、刻みゴボウ、ニンジン、青ねぎ、砂糖、醤油、塩)
イルカの腹肉を好みの厚さに切ります
(一センチ以下ぐらいがちょうど良いかも)
そして、なべに油を敷いてイルカの肉を炒めます。
火が通ったら刻みゴボウと適当な大きさに切ったニンジンをいれます。
(個人的にはニンジンは薄くスラシスするのが良いと思います。)
さっき入れた野菜にも火が通ったら、
砂糖と醤油を適当に入れ、塩も少々加えます弱火で煮込みます。
この時一緒に、3センチぐらいの長さに切った青ねぎもいれてしまいましょう。
あとは、根気ヨク焦げないように
肉がやわらかくなるまで煮込めばでき上がり。
お好み生姜や酒や山椒を加えると美味しくなりそうですね。
個人的にはにらを加えたいですが・・・
4、イルカのソテェー
(材料:イルカの肉、バター、レモン汁、塩、こしょう)
適当な厚さに切ったイルカの肉を
フライパンにバターを敷いて炒めます。
火が通ったら、レモン汁、塩、こしょうで味付けをして出来上がり。
5、イルカチャーハン
(材料:イルカの肉、米、青ねぎ、卵、生姜、塩、こしょう)
まず、卵を梳き、
油を敷いたフライパンで炒めます。
一度卵は、フライパンから取り出します
その後再びフライパンに油を敷き
小さく切り分けたイルカの肉を炒めます
火が通ったら、ご飯や細かく切った青ねぎや先ほどの卵を加えます
全体に火が通るようにフライパンをかき混ぜ、
生姜と塩こしょうで味付けをして出来上がりです。
そんなわけで現在夜の7時前、案外早くに
イルカの満願全席がそろいました。
イルカ満願全席の図
(上の左から、ソテェー、すき焼き風に込み、水炊き、刺身、チャーハンです。)
こうして見ると結構豪華そうに見えるのは気のせいですか?
けど、イルカ独特のにおいが部屋中に満開してます。
さて、お味の方ですが、
●イルカの刺身
試食の時にも書きましたが、
赤身は馬刺しのような感じで、
鯨ほどの臭みもなく、かなり美味しいです。
白身の方は多少臭いが残ってるので
嫌いな人には駄目でしょうが、個人的には結構好きです。
値段も100g300円と考えれば
結構お得なような気がしてGOODです。
ただ、刺身という文化のない外国人には
この料理は向かないですね。
●イルカの水炊き
刺身よりも、火が通ったせいか臭みが強くなてしまいました。
個人的には、これを味ポンでご飯と共に食うのはありなのですが、
他の人の感想を聞くと、
「刺身の方が美味い」
どうもあまり評判はよくありません。
●イルカのすき焼き風煮込み
臭みはほとんど消えてますし、
味付けが濃いので癖も出ません。
そして、イルカ独特の旨味も出ているので
個人的にはこれが一番美味しかったです。
けど、まだまだ改良の余地有りですね。
●イルカのソテェー
はっきし言って失敗作、
臭みがひどく、赤身の部分だけならまだ食えるが、
ゼラチン質の白身は食えたものじゃないです。
ちろさんの話では
塩こしょうをだいぶかけたらしいですが
それらを全て打ち消してしまうほど癖がのこちゃってます。
牛の白身がだめな人は絶対食べれません。
●イルカチャーハン
出来上がり直後にちろさんの父上に試食をしていただいたのですが、
チューボーですよ風に「星半分」との評価を頂きました。
「一度経験として食べるのは良いけど、二度目はいらん」との事
ちなみに、サルの肉に味が似てるらしいです。
で、私的な感想ですが、
やはり、イルカのソテェーと同じく
臭みが抜けきれてないのが辛いのと、
イルカの旨味が生かされてないので失敗ですかね。
●おまけ鯨の大和煮の缶詰
さすが商品化するだけあって、美味しいです。
でもこの美味しさは、料理法のせいであって
決してイルカが鯨に負けているわけではないと思います。
以上をまとめますと、
イルカは生が美味しく、炒め物に向かない。
煮物は工夫次第でもっと美味しくなる期待が出来ます。
味としましては、鯨より旨味があるが臭みもあるので
この臭みを消す工夫をすれば、
鯨より安いのでお得です。
結局、料理方法が難しい食材ですが、
値段や味を考えと充分食うに値すると思われます。
あと、台所に残る臭いが問題ですね。
以上をもちまして
イルカツアーのレポートは終了ですが
今回のこの企画、
はっきし言って、かなり強硬突破的でしたが大成功だと思います。
全ての料理を残さず食べて、
片付けた後の皆さんの表情がそれを物語っていたと思います。
といころで、
「なあ、動物で何が好き?」
って聞かれたら、
「イルカが好き」と言っちゃっていいのですいかね
「だって、美味しいもん」って・・・・
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