29.おかえり



「ただいま〜」
いつものように響き渡る奇麗な声。
僕はこの声が大好きなんだ。
そしてこの声が聞こえた瞬間に駆け寄る僕。
『おかえり!!おかえり!!』
そう彼女のもとへと駆け寄る。
すると彼女はニッコリ微笑む。
すごく可愛いんだvv
もうメロメロさっ!!




彼女の名前は恵美。
僕はもちろん香澄の方も好きだよ?
だけど香澄は『彼氏』って言うのが出来たみたいで忙しそうなんだ。
その『彼氏』って言うのは『ヤキモチ』とか言うのをすぐ妬くから大
変なんだって。
だから今は香澄じゃなくて恵美と一緒にいるんだ。
だって邪魔って言われたら僕悲しくて泣いちゃうからね。




それにしてもこの間は吃驚した。
だって恵美が泣いて帰ってくるんだ。
僕がいっぱいぐるぐる回っても笑わないで泣いてばかりなんだ。
その体はびしょびしょに濡れてて冷たかった。
だから傍に行ってずっと暖めてた。
そしたら恵美は段々泣き止んで来ていつもの笑顔に戻ってくれた。
その時に思ったんだ。
今度は恵美を泣かせた奴を僕がこらしめてやるって。



そしたら今度は男の子につれられて帰って来た。
僕はとっても吃驚したんだ。
だってその時も恵美は泣いてたんだもん。
だから恵美が家に入ったらそいつをぐいぐいおしてやった。
そしたらそいつは一瞬吃驚してから
「ごめんな?泣かせちゃって。」
と謝って来た。
でもそれぐらいで僕が許すはずがない。
だからいつまでもぐいぐい押してやってた。
そしたら僕の頭をぐりぐり撫でて
「いい奴だ。恵美が可愛がるのも当たり前だな。」
そう言ってニッコリ笑った。
…こいつならばいいだろう。
そう思って家に入れた。



とってもとっても悔しかった。
だから恵美の事をちゃんと見れなかった。
そしたら恵美が僕の事わぎゅうっと抱き締めてきた。
「昨日はほうっておいてごめんね?大好きだからね?」


まぁ今回はこれで満足するとしようか。
そう思った。僕もつくづく甘いね。






後日談

今度は香澄の『彼氏』って言うのが来たんだ。
なんだか好きじゃないから無視して香澄の傍にずっと居た。
そして香澄の膝で寝ていた時になんだか押される感じ。

「あっくんやめてよぉ!!」
「だってこいつなんで俺が香澄ん家に来る度に邪魔するんだよ…。
こいち俺が子供の時からこんなだったぞ?」
「それはあっくんの勘違いだもっ!!」
「…」

僕は心に決めた。
こいつは絶対に認めない…と。











ちょっとコメディっぽい感じでノリながら書きましたw
かわいい性格でしょうこのコ。
さてこのコは一体誰でしょう?
ヒント1 管理人の苦手な生き物(オィ
ヒント2 毛並みがふさふさ
これでわかると思います。