updated:2005/5/15     
春のMother’s Gardenは       
母の大好きな忘れな草の優しいブルーに包まれた庭となって     
道行く人たちの足を止めています。       
そして、玄関の寄せ植えも、このブルーの庭を守るように       
ラベンダーやブルーデージーなどの同系色でまとめています。    
母が庭造りを始めた17年前の春、       
「家族が帰ってくる夕暮れに       
一番綺麗に咲いてくれる花は何だろう?」と考えていた時に    
この忘れな草に出会ったそうです。       
全てのものが色あせて見える夕暮れ時なのに       
忘れな草のブルーの色だけは       
不思議なほどに輝いていたと言うのです。       
そこで我が家の春の庭を、ブルーの忘れな草で埋め尽くそうと    
母は決めたそうです。       
最初は5株の忘れな草から始まった母の計画は       
この花の強い生命力に支えられて       
3年もすると、春の庭はブルー1色になってきました。       
そして、ミヤコワスレの紫や、沢山の緑の葉が       
そのブルーを一層引き立てるように植えられて       
庭の奥行きを出しています。       
鮮やかな花もなく       
ただただ静かなブルーの庭なのですが       
夕暮れ時の我が家の庭を見ていると、心が優しくなりそうです。       
いつも、私と弟の帰りを待っていてくれたこの忘れな草が       
いつの間にか私を花好きにさせたのかもしれません。       
確かに母の言う通り       
忘れな草のブルーは、夕暮れ時に優しく輝く色でした。       
夏越しが難しいこの花も       
秋にはこぼれ種で沢山の芽を出してくれます。       
そして母は毎年11月になると       
その小さな苗を花壇の淵に定植をし       
次の年の春を待つのです。       
庭全体が忘れな草のブルーに包まれる、       
優しい春の庭を思い浮かべながら・・・。       
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