updated:2004/11/:29       
「庭」というと、松やさつきなどの盆栽が中心で       
花などを無用と考えている人も居ると聞きました。       
近くに住む私の祖父もその一人で、この家を建てた頃は       
木々を植えた庭に母が花を植える事を嫌がりました。       
そこで「子供たちのために花のある暮らしを」と思った母は       
祖父の気持ちにも応える形で       
長い年月をかけて自分の庭を造ってきたのです。      
「和」と「洋」が調和するように心がけながら・・・。        
メドーセージ      
上:ローズリーフセージ    
右:ポックセージ    
左:アメジストセージ    
挿し芽や株分けで殖やします。      
セージのほとんどは耐寒性が強く       
そのままで冬を越しますが       
ローズリーフセージはちょっと心配なので       
今は鉢植えにして軒下に置いています。       
そんな母が選ぶのは       
日本のどこの庭にも咲いている花ばかりですが       
今回のセージや、お茶に使うミントなどのハーブは       
当時としては耳慣れないものだったようです。       
母は、ハーブを活用するというより       
この素朴で優しくて       
触れると爽やかな香りのする植物を       
いろんな花たちと一緒に植えていました。       
そんな花たちが風に揺れる姿を見ていると       
すっとした香りと共にいい気持ちになるのです。       
きっとハーブの力だけではなく       
「和」と「洋」が調和した       
居心地の良い庭になったからだと思います。       
そして、何よりも「和」にこだわっていた祖父が       
「緑と花のある庭もいいものだ」と       
言うようになったのです。       
セージはラテン語で       
「救う」という意味があるそうです。       
我が家の庭もこのセージのお陰で       
家族の心も体も救われているのかもしれません。       
初夏から晩秋まで咲いていたセージたちも       
今はその姿を消しました。       
来年また風に乗ってあの香りが届くのを       
楽しみにしたいと思います。       
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