updated:2005/3/7   
三月になると、我が家の茶の間は       
むせ返るような甘い香りでいっぱいになります。       
このデンドロビウム属のキンギャナムが咲き始めるからです。       
株の一つ一つに可憐な花を付けた二つの大鉢は       
部屋を華やかに彩り、とても見事なのですが       
優しい香りもこれほど沢山集まると、辛いものがあります・・・^_^;       
「今年も凄いね」と家族が我慢するのも開花二日ほど・・・       
その後は父と母に抱えられて       
まだ寒い玄関へと移されます^^     
 
16年前に、根の付いた高芽を5本頂いて植えたことが       
このキンギャナムとの出会い。       
当時は、「蘭の仲間」というだけで       
どんな花が咲くのかも分からずに育てていたようです。       
それが三年も過ぎると、立派な株となり       
白と薄紫がかった色合いの花が何とも清楚で       
母はすっかり気に入ってしまったのだとか・・・。       
それに加えて、この花はあまり手がかからずに       
温室の無い我が家でも毎年綺麗な花を咲かせ       
株分けや高芽でどんどん増えていく育てやすさが魅力^^       
花好きな母は大鉢にして楽しんでいます。       
そして、この花を見た多くの人たちが       
あまりの見事さと育て方の容易さとで、この花を気に入り       
我が家から株分けをして育てているようです。       
しかし、この花が見事に咲けば咲くほど       
母は憂鬱になるのです・・・。       
この甘い香りと、清楚な色の花が       
母の苦しい花粉症との戦いを知らせる合図と       
なっているからです・・・       

早春に、見事に花を咲かせてくれるキンギャナムは       
母の思いとは裏腹に、玄関を占領しながら       
我が家を訪れる人たちの目に、春を伝えています。       
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