なぜ、見た感じと写真にした印象が違うの
花を見て、可愛いと感じ、写真にしてみるとがっかりした経験は誰にでもあると思います。
それでも花の写真は、比較的印象どうりの写真になりますが、風景写真や人物撮影では写真にすると見た感じと違う出来栄え。 なぜ
人間の視線は、無意識の状態では絶えず、あちこち近く遠くに視線を走らせでいます、この状態では見えてはいますが脳の中での処理は弱いレベルです。
視線を意識して止め、凝視すると眼球からの情報が脳の中で画像処理され、感情レベルで、美しいと感じた時に感動を覚えます。しかし凝視した以外のところは無意識のレベルで、眼球には見えていても脳で処理されませんから全く気になりません。
ところが写真では、同じ平面で見ることになり全てが脳で画像処理されます。
折角記念撮影をしたのに、写真にしたらそばにゴミ箱が写っていたなんて経験がありますよね。
見た時に感じた、美しい、可愛い、綺麗、といった感動を平面で表現する写真ではこれを強調するテクニックが必要なわけです。
1.背景を単純にする。
黒バック、空を背景にする
2.人間の視線と同じように背景をボカしてしまう。
3.背景に暗いところ選び、印象の強いところを明るくする。
4.逆光を使いメインの被写体を強調する。
これらのテクニックを使って印象を強調するのが写真です。
花に近いところで撮影すると、レンズの性質上、ピントの合う範囲が狭く背景がボケる為に、比較的見た印象に近い写真が得られる訳です。
人間の視線と脳の関係を理解すると良く判ります