パソコンモニターの色とプリンター出力の写真となぜ色が違うのか?

人間が見ることのできる色の範囲、印刷で再現できる色の範囲、モニターで見ることのできる色の範囲を
カラースペース(色域)で説明します。

色の付いているところが人間が色を感じる領域です(可視領域)。

デジタルカメラ(sYCC)のカラー領域は可視領域より広い。

sRGBは可視領域より狭い。コンピュターのWindows等OSレベルで扱えるカラー領域です。

CMYKは印刷で扱うことのできるカラー領域です。

AdobeRGB
sRGBより緑のカラー領域広く、印刷CMY領域をカバーしています。
AdobeRGBは特別なモニター(30万以上)が必要です。(商用印刷でつかいます)

デジカメのsYCCは色領域が広いのですが、これを再現するときにsRGBに変換しています。高級なカメラではAdobeRGBに変換できます。言い換えるとここで色を圧縮して人間が見える自然な色とちがった色におきかえています。
AdobeRGBを扱うには特別なモニターを用意し、扱うソフトもPhotoshopなどAdobeRGB対応ソフトが必要です。
ホームページ、インターネットはsRGBしか使えません。
インクジェトプリンターにもAdobeRGBに対応できる機種があります。

パソコンモニターの色の作り方とプリンターでは大きな違いがあります。

パソコンモニターの色は光の3原色
プリンターの色は絵の具の3原色

カメラ、パソコン、プリンターの色が違うのは問題です。そこで各メーカーが可能な限り色を合わせようとしてsRGB規格で色の統一を図っています。
しかしいくつかの問題があります
1.カラー領域図で紫色はモニターで見えていても、プリンターでは狭いですから、紫色は印刷、プリンターの写真では諦めな くてはなりません。
2.モニターにも問題があります。
 sRGBに対応していないモニターがたくさん出回っています。sRGBに対応しているモニターでも、店頭で販売されているときは、色温度を高くして見栄えを良くしているのが普通です。
 お使いのパソコンのモニターがsRGB対応していることを確認、更にモニターの色をsRGBに直すことが必要です。
3.プリンターでもいくつか機能をセットすることが必要です、
プリンターは印刷して写真を少しでもきれいに見せるように様々なカラー自動調節をします。この機能を殺してパソコンから送られたデーターを忠実に再現するようにしなくてはなりません。

それでもプリンターのメイカー、機種、紙などにより少しずつ違いがあります。モニターと同じに印刷することは大変難しいのが現状です。