デジカメ
年の始め、3年後のデジカメ予測、当たるも八卦 デジカメ予測コンパクト2008(3年後)2008.01.
デジカメ予測1眼レフ2008(3年)2008.01

素晴らしい発展をしているデジタルカメラが、更に写真を写す道具として進化するために

(2008.01記載)
4年前に記述した時に比べ、デジカメ技術は格段の進歩を遂げた。カルチャーセンターでデジカメの撮影、画像処理をガイドしているが、古い知識で教えていると、間違ったガイドをしてしまう。
最新の技術知識を習得する努力が欠かせない。
困ったことに生徒さんが持っているデジタルカメラは古い機種、最新の機種、メーカーの違い千差万別、持っている機種に合わせてガイドしなければならないのは大変。

いくつかの技術進歩を記載してみます。
1.半導体の進歩
 半導体の最新の進歩は回路の線幅60ナノの時代、一年後には30ナノの時代に入る。この最新の技術はナンド型メモリーに最初に使われる。
半導体が微細化すると、消費電力低減、コストが安、性能が上がる。
デジカメでは一番最初はメモリーカードが安く手に入る。
デジカメに使われている半導体はこれに少し遅れてこの技術が取り入れられるが、消費電力、スピードの点で大きな進歩が期待できる。

2.撮像素子(CCD)
  画素数は300〜500万画素が一般的であった4年前に比べ、700〜1200万画素が当たり前になった。一般のアマチュア(印刷はA4まで)にとっては300万画素で充分であるが、画素数が増えた分トリミングしても画像が荒れない利点がある。
ただ画素数が増えただけでは1画素あたりの面積が少なくなり、ラチチュウド(表現できる色明るさの幅)が少なくなる欠点があったが、撮像素子の基礎技術の進歩で高いISO感度が実現できるようになり(暗電流が改善)、この問題も解決されつつある。
数年前では、撮像素子はCCDが主流であったが、最近はCMOSが勢いがいい。CMOSの欠点が技術進歩で改善された。
技術進歩の動向を探ると、CMOSの改善のレポートが多い、数年後CMOSが主流になる日が来るかもしれない。

3.メモリーカード
以前は価格との兼ね合いで、125MB,256MBのメモリーカードを進めていたが、最近価格が劇的に安くなったので大きな容量のカード(512MB,1GB,2GB)を推薦している。ただし、カメラにより容量に制限がある機種もある。
これだけ容量があると撮影の途中で要らない画面を消してメモリーを倹約する必要が無くなる。
更にBKT機能(露出を変えて何枚も撮影)が惜しげもなく使える。

4.消費電力
最近のデジカメは消費電力が改善された。
以前は撮影に出かける際には、必ず予備の電池を携帯するように勧めたが、電池の進歩と消費電力の改善で、神経質にならなくても良くなりつつある。しかし予備電池の携帯はしていたほうが良い。
5.手ぶれ補正機能
この機能は劇的に進歩した、数年前の手ぶれ補正は、あっても無くても同じと酷評をしたが、最新のこの機能は素晴らしい、アマチュアの撮影失敗のほとんどは手ぶれ、これが使えるレベルになった。
最近薦めるデジカメはこの機能が組み込まれている機種になる。もちろんメーカーにより差がある。

6.カメラ背面の液晶
液晶技術、背面照明のLEDの進歩で大変見やすくなった。
カメラ背面の液晶を見ながらの撮影は、以前酷評をした。「両手を伸ばして撮影するスタイルは手ぶれ発生の原因、こんなカメラを平気で開発、販売する開発者は自分でカメラを使ったことがないのではないか?」
しかし、手ぶれ補正機能の進歩で、この撮影が実用的になりつつある、明るいところでの液晶の見ずさのさらなる改善を期待する。
カメラ背面の液晶を見ながらの撮影が近い将来、メインの撮影になるかもしれない。
液晶の技術進歩が進み,更なる微細化、スピード化、照明(もしかすると有機液晶になるかも)が実現すると光学ファインダーで不可能であった機能が期待できる。

7.レリーズタイムラグ
最初の頃のデジカメはレリーズボタンを半押して焦点を合わせてからレリーズしても、ひどい機種は写真を写すまで数秒かかっていた。「こんなのカメラと言えるかと酷評」
これも実用的に使えるレベルまで改善されてきている。焦点が合うまでの時間の更なる改善を期待
AF機能も高級機は素晴らしいレベルになりつつある。

8.顔検出機能
被写体の中から顔を自動的に検出してここにピントをあわせ、笑顔のときにシャッターレリーズ。
デジタルカメラならではの新しい機能。
こんなもの使い物になるかと馬鹿にしていたが、使ってみるとなかなか良いことがわかった。更にシャドウコントロールで明るさを調節.良くできている。ファミリーユースのカメラには欠かせない機能になってきた。

デジカメの進歩のいくつかを拾い集めてみたがここ2〜4年の進歩は脅威的、今まで撮影のテクニックでカバーしていた写真がカメラまかせでOKになってきた。ファミリーユースのユウザーにとっては嬉しい限り。
さて、更にきれいな写真を撮影するとなると、決定機瞬間(シャッターチャンス)、構図は勿論であるが、ボケ(狙った被写体以外の印象を弱める)光と影(木漏れ日、逆光)と写真で何を表現するか?これからカメラとして対応できるのはなんだろうか?


(2004.05記載)
ここ数年の間に、デジタルカメラは、銀塩カメラを凌駕し、驚異的発展をし続けている。撮影した写真の美しさは、CCDの画素数が35万画素から500万画素への進歩にあわせ、高解像力の撮影レンズが開発され銀塩カメラに比べ遜色のないレベルまでに発展し、近い将来、銀塩カメラをメモリアムシステムにしてしまう可能性を秘めている。
しかし、写真を写す道具としてのカメラとなると現状のデジタルカメラは、お世辞でも使い易さからほど遠い存在。
まるでコンピュターのキイボードを思わせる操作ボタン、おまけに同じ操作ボタンが何役もこなし、機能満載、とてもユーザーが使いこなせる代物ではない。デジタルカメラの歴史が浅く、ユーザーの使いやすさは二の次に、新機能がどんどん開発されている発展途上の製品に有り勝ちな現象ではあるが、そろそろ、もう少しユーザーのことを考える時期に来ているのではないか。



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