秘密の診察室 A面
「先生、次の患者さんをお呼びしてもよろしいでしょうか?」
「ああ、ちょっと待って」
肩まである金髪も愛らしいボロミアナースが、扉を開けようとするのを、アラゴルン医師が止めた。
ボロミアは、少し口を開いた不思議そうな顔で、アラゴルンを見つめた。
アラゴルンの手元にあるカルテは最早書き込み済みで、ボロミアのタイミングは間違っていないはずだった。
しかし、アラゴルンは、手元のカルテをじっと見つめていた。
「次の患者さんを呼ぶ前に、ボロミア、こっちに来てくれ」
眉間に皺を寄せるアラゴルンに、ボロミアは、何かミスをしたかと、慌てて医師へと近づいた。
無理やり着させられているミニスカのナースルックから、こぼれる太腿が目に痛い。
ぶるんと肉をつけた太腿は、真っ白で、触ればきっと柔らかい。
アラゴルンの趣味で履かされている白のガーターストッキングも清潔感に溢れ、太腿への食い込み具合が、なんともマニア心をそそっていた。
「先生?」
さらりとこぼれるボロミアの金髪の上には、ちょこんとナースキャップが乗っていた。
アラゴルンは、神妙な顔で見ていたカルテをいきなり投げ出すと、腕の届くところにあるいい匂いのする体をぎゅっと抱きしめた。
「きゃっ!」
なんとも可愛らしい声を出し、ボロミアは、アラゴルンの膝の上へと座ってしまった。
大きなお尻が、柔らかくアラゴルンの膝で弾む。
「ボロミア。少し、休憩させてくれ。こう続けざまに、診察では疲れてしまう」
早業にも、アラゴルンは、短いスカートの足を必死に閉じようとしているボロミアの柔らかい太腿の間に手を割り込ませていた。
変質者よろしく、ボロミアのうなじで大きく息を吸う。
「ああ、ボロミア。いい匂いだ。君の匂いを嗅ぐだけでも、元気が出る」
アラゴルンのどこが元気になるかといえば、ボロミアが腰を下ろしている部分な訳だ。
それを、アラゴルンは、ボロミアのナーススカートにこすり付けた。
ボロミアは、真っ赤に頬を染めて、アラゴルンの膝から逃れようとした。
「ダメです。先生。今は、診察中です。困ります」
しかし、アラゴルンの腕はとても力強い。
「可愛い意地悪を言う口は、塞いでしまおうか」
アラゴルンは、ボロミアの柔らかい頬に手を掛けて、ピンクの唇を塞いでしまった。
ねっとりと舌が、ボロミアの口の中を這い回る。
アラゴルンは、うっとりと目を閉じてしまったボロミアの頬を撫でた。
「・・・ボロミア、お髭が、伸びてるね」
はっとしたように、ボロミアが緑の目を開く。
「・・・みっともないですか?アラゴルン先生?」
頼りない目をしたボロミアは、どれほど自分がそそる顔をしているのか気付いていないに違いない。
アラゴルンは、ごくんと喉を鳴らした。
「いいや。とてもボロミアに似合うよ」
掠れた声で、そう言ったアラゴルンは、ぴったりとくっついたボロミアの太腿の間に留まったままの左手をじりじりと上へと動かした。
スカートの丈が短いので、目的はすぐに達せられてしまう。
「・・・ボロミア。この患者さんが、一番に私の手当てを必要としているようだ」
ボロミアの小さな下着の中で、ぷるんと立ち上がっているペニスを撫でたアラゴルンは、恥ずかしがってしきりに瞬きをするボロミアナースの下着を下げようとした。
こういう時のためにも、ボロミアナースは、ガーターストッキングなのだ。
「ダメです。先生!先生を待っている患者さんが沢山いるんです!」
しかし、ボロミアは、必死になって捲り上げられたスカートを下ろそうとした。
もみ合う二人の手が、偶然、次の患者を呼ぶベルに触れた。
軽やかな音がなり、待合室で待っていた患者が、ガチャリとドアを開けた。
「え?・・・入っていいんですよね?」
真っ赤な顔をして、制服を直しているナースと、とても不機嫌そうな顔の医師に、呼ばれた患者は困惑を隠せなかった。
ゴンドール医院。
診療科目は、内科・小児科。
診療時間は、9時〜12時。4時〜7時まで。
休診日は、木曜日、日曜日。
美人のナースと、腕だけは確かな黒髪医師がお待ちしております。
けれども、診察と診察の間の時間がやたらと長いので、お時間に余裕のある方向きだと思われます。
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