愛情行為
アラゴルンは困惑していた。
天気は上々で、太陽は暖かな光を燦々と降り注いでいた。
辺りには、青々とした草木が生い茂り、2人を周囲から覆い隠してくれていた。
アラゴルンの足もとには、ボロミアがいた。
ボロミアは、肘をついて、軽く上半身を起こし、草の上に横になっていた。
すこし青い顔をして、唇を強く引き結んでいた。
空を、鳥たちが楽しげに歌いながら飛んでいく。
ボロミアの下半身を覆う衣装は無い。
アラゴルンが無理やり脱がしたというわけではない。
それどころか、アラゴルンの下肢を覆っていた衣装を膝までずり下げたのは、ボロミアだ。
その状態で、自分も、下半身を剥き出しにすると、若い草芽が芽を出したばかりの叢に横になった。
そして、言ったのだ。
「さぁ、やれ」
と。
アラゴルンは、太陽の光に輝く、ボロミアの金色の叢を見つめながら、白い太腿をかつぎ上げるよう期待されている自分にプレッシャーを感じた。
ボロミアは思いつめた目をしていた。
決心をしたような、引きつった顔をして、強い視線でアラゴルンを見つめたかと思うと、いきなり目を反らし、おどおどと周りの叢を見つめた。
まるで、処女の前に、立たされているようだ。
アラゴルンは、まだ、何もしていないのに、ボロミアの身体を見ているだけで、立ち上がっていく自分の節操の無さに、すこしばかり自分が嫌いになりそうだった。
ボロミアのものは、へたりと力なく、身体へとへばりついている。
それどころか、これから襲いくる恐怖に耐えているせいか、いつもよりちいさい。
手の中に包み込んで、かわいい、かわいいと、撫でてやりたくなるような有様だ。
アラゴルンと、ボロミアは、そう言ってしまうには、生温い関係だったが、肉体関係にあった。
最初に、誘ったのは、アラゴルンだったが、ボロミアも、それほど抵抗することなく、2人の関係は充足した状態で落ち着いた。
2人は、キスをして、互いの身体を抱きしめあい、お互いの手を汚すような関係だ。
アラゴルンには、多少物足りなくも無い。
それでも、近頃は、少し、進歩して、アラゴルンが、ボロミアのものを口に含むことがあった。
ピンクに近いような色をした清潔そうなそれを、口に含まれたボロミアは、泣きそうな声を上げた。
だが、ボロミアも、それが嫌いではない。
手だけでアラゴルンが扱いてやっていると、もの欲しそうな伺う目をして、アラゴルンを見た。
つい、最近は、アラゴルンは、ボロミアの後ろに、第一間接まで指をいれることに成功した。
ボロミアのものを口に含んだまま、尻全体を撫で回してやり、油断したところで、穴の上を軽く押した。
ボロミアは怪訝そうな顔をしたが、アラゴルンが、優しく微笑んでやると、気持ちのいいことしか教えられていなかったボロミアは、アラゴルンの行為を許した。
アラゴルンは、指の先を中に埋めただけで、それ以上は、無理をしなかった。
ボロミアを大変愛しく思っていたので、ゆっくり、ゆっくり時間をかけて、ボロミアの身体を慣らすつもりだった。
あの上品な顔をした、ボロミアが、眉を寄せて、アラゴルンの手を汚すのだ。
いく時には、アラゴルンの名を呼ぶときもあれば、奥歯をぎゅっと噛み締めて、声を漏らすまいと耐えているときもあった。
衣装の肩をぎゅっと握ったまま、アラゴルンに抱きつく、ゴンドールの息子は、例えられないような色気があった。
滴るような濃密な色香を体中にぎゅっと凝縮しているくせに、普段は、そんな顔は欠片も見せない。
昼間の彼は、その生い立ちに相応しく、生真面目な難しい顔をしていたかと思うと、小さなホビット達の悪戯に本気で笑っていた。
それが、アラゴルンの腕の中だけで、薄い唇を解き、はぁはぁと息を漏らす。
アラゴルンの手に、自分の昂ぶりを押し付ける。
頬を薔薇色に染めるのだ。
それだけで、ボロミアは、アラゴルンに、十分、満足を与えた。
だから、まだ、アラゴルンは、ボロミアを無理やり抱いてしまおうなどということは、考えていなかった。
そうなったら、いいなとは、勿論考えていたが、ボロミアは、あまり色事になれていなかった。
どういう育ち方をしてきたのか知らないが、こんなかわいらしい人間をアラゴルンは、初めて知った。
「さぁ、アラゴルン、やれ」
ボロミアの歯は、かちかちと音を立てていた。
男らしく、堂々と足を広げていたが、アラゴルンが、ボロミアを気遣い、手を伸ばそうとしたら、肘で後ろへとずり下がった。
「どうして?ボロミア」
太陽の光は、剥き出しになっているアラゴルンの下半身にも燦々その光を降り注いでいた。
同じように剥き出しにしている色の白いボロミアは、きっと日に焼けてしまうだろう。
「やりたいんだろう?」
どのくらいの決意で、こんなことを決行しようと思い立ったのか知らないが、ボロミアは、明らかに顔を引きつらせたまま、自分の足を抱え込んだ。
白い足をぱっくりと開き、大事な部分をアラゴルンに晒した。
薄い毛に覆われたそこは、金色の輝いて、ちかちかとアラゴルンの目を焼いた。
「…ボ・ボロミア」
いまだに、ボロミアのものが、へにゃりと頭を垂れているというのに、アラゴルンは臨戦状態だった。
アラゴルンは、このまま鼻血を拭いたら、どれほど自分がみっともないのか、わかっているのに、血が上ってくるのを止めることができなかった。
「準備はした。…多分、大丈夫。聞いたとおりやったし…」
アラゴルンの顔を見ていられないのか、ボロミアは、膝裏を自分で引き寄せた状態のまま、視線を反らしていた。
それが、どんなそそる光景なのか、きっと、一生ボロミアにはわからないに違いない。
「…準備?」
「昨日、宿場に泊っただろう?その時、聞いたんだ。いろいろ親切に教えてもらって」
昨日の宿場のテーブルに、遅くまでボロミアはついていた。
町の人間らしい男たちと、いやに盛り上がっているとは思っていたのだが、何をしゃべっていたというのだ。
「いつまでもやらせない女は、つまらないと言っていた。するときに濡れない女も面白くないといっていた」
ボロミアは、小さな声でむにゃむにゃと、私はあまりそういうことは考えたことがないから。と、言った。
それで、からかわれて、色々な猥談を聞かされていたらしい。
準備の仕方も、そこから学んだようだ。
これだけの美貌をした人間が、顔を赤らめながら、真剣に猥談を聞いているのだ。
男たちが盛り上がるのも不思議ではない。
ボロミアは、きっぱりと顔を上げた。
「調度、知りたかったから、昨日は幸運だった」
アラゴルンは、開かれているボロミアの穴の中が、濡れいるのかと思うと、我慢の限界が近い気がした。
そこを、ボロミアの指が広げて、濡らしたというのだ。
これで、興奮しなくて、いつするんだ。
アラゴルンは、ボロミアに強く促されて、白い身体に近づいた。
「今日がアラゴルンの誕生日だと聞いたんだ」
「はぁ?」
アラゴルンに太腿を抱き上げられて、いよいよボロミアの顔色は悪くなった。
ぎゅっと目を瞑り、唇を白くさせていた。
アラゴルンは、眉に間に思い切り皺を寄せた。
いきなり、おかしなことを聞かされた気がした。
「…誰に?」
「メリーと、ピピンに」
「だから、皆には迷惑をかけるが、ゆっくり2人きりになりたくて…」
こんな天気のいい旅を進めやすい日に、どうしても休憩したいと言い出したボロミアは、確かに変だった。
そして、その尻馬にのって、盛んに騒ぎ立てていたお騒がせホビット組は、もっとおかしかった。
だれが、誕生日だというのだ。
アラゴルンは、ボロミアの太腿を両手に抱えたまま、さっきから、様子がおかしいような気がしていた自分の背後を振り返った。
ピピンが、親指を立て、サムズアップをしていた。
メリーがその袖を引いて、必死に叢に隠れようとしていた。
アラゴルンの視線に、ピピンが一つ、大きく頷く。
励ましている気なのだろうか。
とても満足そうな顔だ。
メリーがとうとうピピンの身体を引き倒した。
アラゴルンは、一気に萎えようとする自分を感じた。
「ど、どうしたんだ!アラゴルン!」
決意のボロミアは、固く目を閉じている振りで、薄く瞼を開いていたのだろう。
へなへなと力を失っていくアラゴルンのものに、慌てたように両手でそれを掴んだ。
「どうしてだ?私がはじめてだから、ダメなのか?」
ボロミアの眉が悲しそうに寄せられた。
小さくなったアラゴルンのものに頬擦りせんばかりに顔を寄せ、白い滑らかな手のひらで、すりすりとアラゴルンを擦った。
「…面倒くさいから、嫌なのか?」
緑の目が、見当違いの心配をして、かすかに涙を浮かべていた。
アラゴルンはボロミアの頭を撫でてやりたくなった。
ぎゅっと抱きしめて、ずぶっと突き刺し、アンアンいわせる…ことは、最初からは無理かもしれないが、できるだけ気持ちのいい思いをさせて、安心させてやりたかった。
ボロミアの手に擦られて、アラゴルンのものが大人しくしていることなどなかった。
衆人環視の状況であることは、なんとか、頭の中から追い払い、アラゴルンは改めて、力強く立ち上がったもので、ボロミアを威嚇した。
ボロミアは、ほっとしたように、にこりと微笑んだ。
手の中には、アラゴルンの黒いような色のものを握っていた。
この天然を、アラゴルンはなんとか無事、貫通させてやらなければならなかった。
「痛い!痛い!痛い!」
アラゴルンのものは、まだ、全くボロミアに入ってはいなかった。
ボロミアに入っているのは、アラゴルンの中指だ。
準備は万端!と、胸を張ったボロミアだったが、不安なアラゴルンは、そっと指でそこに触れてみた。
案の定、どこが大丈夫なのか、全く緩んでいない。
中に塗られた油のようなものも、入口のほんの浅いところまでしか、塗られていなくて、アラゴルンは口車に乗らなかった自分を誉めてやりたかった。
白いむちむちの尻が、アラゴルンを誘惑しているのだ。
アラゴルンが理性の声を聞き入れたのは、ほとんどぎりぎりだった。
「痛い?苦しいの間違いか?」
たっぷりと油薬を塗った指を、本当に、自分でもよく耐えていると自画自賛しながら、そっとボロミアの中に入れていたアラゴルンは、ボロミアの痛がりようが不思議だった。
ボロミアが、ちろりとアラゴルンを見た。
「…痛がるのが、いいんだって」
何故ばれたのかと、おどおどとしていた。
「…また、そういうおかしなことばかり覚えてきて…」
処女は面倒だ。だが、痛がるのは、結構くるものがある。多分、こんな戯言をボロミアは聞いたのだ。
実行して、アラゴルンに、サービスでもしているつもりなのだろう。
「痛いか?苦しいだけだろう?」
アラゴルンは、少し、叱るような顔をして、ボロミアを見下ろした。
「…少し、苦しいし、変な感じがする。…痛くない、私は、おかしいのか?」
ボロミアは、本当に困惑しているのか、落ち着きなく瞳を動かした。
「痛くないようにやってるんだ。それに、まだ、指一本だ。これから、もっと増やす。最後には、これを入れる。その時はさすがに、痛いだろうから。覚悟してくれ」
アラゴルンは、かわいらしい人のなかで、ゆっくりと指を動かした。
「…痛くないほうがいい…」
今から、その痛みを想像しているのか、ボロミアの内部が、ぎゅっとアラゴルンを追い出そうとした。
二本目、三本目になってくると、ボロミアは、本当に嫌がりだした。
出来るだけ、ボロミアの負担にならないよう、アラゴルンは激しい動きを避け、ボロミアの内部のいい部分を探すように、指を動かし続けたが、如何せん、ボロミアは、全く開発されていなかった。
指を飲むことを気持ちが悪いと思い、気持ちの上で拒んでいるので、なかなか、内部が受け入れようとしない。
アラゴルンは、すでに、ボロミアのいい部分を見つけていたが、そこを触られることは、ボロミアにとって、快感というより恐怖のようだった。
ぴくんと、一発で、完勃させたくせに、アラゴルンの腕を掴んで、ふるふると首を振って拒んだ。
だからといって、他の部分は、全く快感を拾うことなどできない。
アラゴルンは、ひたすら、穴を緩めることに専念していた。
突っ込んでしまってから、その部分を有無を言わせず、刺激して、ボロミアに満足を与えるつもりだった。
だが、なかなか、ボロミアの肉は緩まない。
「無理…か?」
ボロミアの額に寄る皺が多くなったこともあり、アラゴルンは、撤退も覚悟し始めていた。
「今日、どうしてもしなくてはいけないわけじゃないんだし、時間をかけて慣らしていってもいいんだぞ」
ボロミアが、目を開けて、本当に嫌そうに顔を振った。
「嫌だ。どうしても、今日する」
「どうして?すこしも良くないんだろう?」
「だって、時間をかけて慣らすって…」
ボロミアが、あまりに顔を顰めるので、アラゴルンは、ボロミアの顔を覗き込んだ。
「慣らすって?」
「日中、張り型を入れたままにするんだろう?そんなものを入れたまま、歩くのなんて、絶対に無理だ」
ボロミアは、真剣な顔をしていた。
アラゴルンは、ボロミアがどこでそんな知識を仕入れてきたのか、想像がついた。
間違いではないが、この突拍子もない慣らし方の選択は、メリピピの2人に違いない。
天然処女ボロミアの前で立ちすくむアラゴルンの背中を押すような気持ちで、いらぬ知恵をボロミアに仕込んだのだ。
ボロミアが痛みに逃げたくなっても、決意を翻すことのないよう、一気にしなければ、もっと恐い目に合うんだと吹き込んだに違いない。
「細いのから、順に、2週間くらいかけて慣らすって。その間、ずっと張り型を入れっぱなしにするんだと…」
ボロミアは怯えるように、いやいやと顔を振った。
「…そんなことをして、歩くことなんて…出来ない」
アラゴルンは、泣き出しそうなボロミアをぎゅっと抱きしめた。
「そんなことしなくても、セックスのたびに、ゆっくり、ボロミアにここの良さを教えてやるよ。そうやって、覚えれば、ボロミアだって、恐がる必要なんてない」
アラゴルンは、硬く立ち上がっている自分のものをボロミアに突っ込むことは、ほぼ諦めていた。
目の前でちらつかされたご馳走に喉はなったが、ここで無茶をするには、ボロミアはあまりに愛しかった。
だが、ボロミアが、言うのだ。
「やろう!ここまで、頑張ったんだ。折角のアラゴルンの誕生日だ。もう少しなんだし、頑張ろう!」
だから、アラゴルンの誕生日は、今日ではなかった。
アラゴルンは、高い山にでも登るような気持ちになっていた。
そのくらい、たかが、挿入が難しい。
ボロミアが、歯を食いしばって、アラゴルンを迎え入れようとしていた。
頑張ろうと力むあまり、尻に力が入りすぎて、まったく緩む隙がない。
はるか彼方の山頂は美しい。
だが、そこに到達するまでは、大変だ。
いじましく努力するボロミアは、愛しかったが、アラゴルンは、ボロミアが努力するのを止めてくれないものかと思っていた。
「もう少しだ!頑張れ!アラゴルン!」
「もっとだ。もっと、強く!アラゴルン!」
色気もなにもあったものではない。
そう言いながら、本当にアラゴルンが、力を込めて、めり込ませようとすると、ボロミアは肘でずるずると後ずさって逃げていく。
アラゴルンは、もう、ボロミアに任せるのを止めた。
ボロミアのペースにあわせて、すべてを初心者用にしていたアラゴルンだったが、その仮面を脱ぎ捨て、攫うように、ボロミアを抱きしめた。
口を開かせ、ねっとりと舌を絡ませる。
息継ぎの間も与えぬほど、濃厚に舌を愛してやり、くたんと体の力が抜けたところで、半勃になってしまっていたボロミアのものを口に咥えた。
舐めながら、後ろに指を這わす。
強引で、濃密なアラゴルンのフェラチオに、ボロミアが腰を揺らしているすきに、指を中へとねじ込んだ。
もう一度、太さに、肉を馴染ませる。
ボロミアがよがった部分の周囲へとそっと指先を忍ばせる。
アラゴルンは、こうやって、技巧の限りをつくして、ボロミアを抱いたことはなかった。
いくらでも、ボロミアを可愛がる方法をアラゴルンは知っていたが、いつも、ボロミアのペースにあわせてきた。
ボロミアは、ゆっくりとしか、人を愛することが出来なかった。
そんな彼の体だけを、愛したところで、アラゴルンは空しいだけだろうと思っていた。
「…あっ…アラゴルン…ああっ…もうっ!」
口にふくまれ、くちゅくちゅと愛撫される快感に、ボロミアは、後ろの違和感も忘れて、腰を揺らした。
いきたそうに、もじもじと太腿をすり合わせた。
アラゴルンは、いかせない程度にちゅうっと、ボロミアのものを吸い上げ、まるい先っぽにキスをすると、ボロミアの足を抱えなおした。
アラゴルンは、自分の勃起の先で、ボロミアの後ろを優しく撫でた。
柔らかくなったそこは、アラゴルンのものにほんの少し、口を開けた。
「大丈夫だからな。ボロミア」
アラゴルンは、優しくボロミアの頬にキスをした。
ボロミアは、すっかり潤んだ目をして、小さく頷いた。
アラゴルンは、ボロミアの髪を撫でた。
「俺に任せてくれればいい」
自分の物に手を添えて、きついボロミアの内部にゆっくりと押し入った。
「…ア…アラゴルン…」
ボロミアの額に皺が寄った。
「ボロミア、そんなに緊張するな。大丈夫だから。苦しいだろうけれど、息を吐くようにしてリラックスするんだ。悪いようには決してしない。ボロミアを愛しているよ」
アラゴルンは、慎重にボロミアの中へと押し入っていった。
ボロミアは、小さな涙を、ぽろりと零した。
アラゴルンは、小さな穴の中に収まったものが、ボロミアに馴染むのを待つと、ボロミアの快感の在り処ばかりを緩やかに攻めた。
最初は、恐がっていたボロミアも、アラゴルンが、口付けをくり返し、甘く囁きながら、ボロミアの内部を蹂躙していくと、とうとう、甘い声を上げるようになった。
まだ、慣れない様子だが、かすかに尻を振っていた。
「ボロミア…どう?とうとう、一つになれたね」
アラゴルンは、薄く開いたままの唇に口付けをした。
「アラゴルン…嬉しい…とうとうこれで、私も、あなたのものだ」
ボロミアの頬が、幸せそうに微笑んだ。
アラゴルンは、動き出そうとした背後の気配を眼光鋭く、振り返り押し留めた。
おめでとうとでも言って飛び出す気だったのか、ピピンの足が、叢から、はみ出していた。
メリーの判断は正しい。
ここで飛び出してきたら、アラゴルンは、有無を言わせず、ぶった切る。
「私も嬉しいよ。ボロミア。これが好きになってくれたなら、いくらでも、こうやってかわいがってやるからな」
アラゴルンは、手の中で溶け出しそうな柔らかな尻を揉みながら、腰をゆっくりと動かし続けた。
時々、ピンポイントで感じるところを攻めてやる。
ボロミアの足が反り返る。
「アラゴルン、誕生日おめでとう。こんな私だが、貰ってくれ。…アラゴルン、好きだ」
だから、アラゴルンの誕生日は、今日ではなかった。
だが、アラゴルンは、10年分纏めたような、とても幸せなプレゼントを両腕に抱きしめ、その贈り主である愛しい人を甘く鳴かせた。
END
祝v貫通…ですか(笑)
メールで、K様と、転がして遊んでたネタです。
あんまり面白かったので、書いてみました。
K様vありがとうvv