オデッセウスルール ルールbR

 

その日のイタケ兵は、やたらと優しい目つきでアキレスを見た。

普段、オデッセウスのテントに向かうまでの間、何度も小競り合いをしながらでないとたどり着けないアキレスは、あまりにも違う待遇に、気持ちの悪い思いをした。

テントの入口にアキレスが手をかけても、何も言わない。

「おい、あいつらどうしたんだ?」

テントを潜ったアキレスは、中にいるはずのオデッセウスに声をかけた。

そして、また、そこでアキレスは目を丸くした。

オデッセウスが、真面目に何やら読んでいた。

いや、オデッセウスが何かを読んでいるの自体はそれほど不思議なことではない。

その手に何も持っていないことが不思議なのだ。

あれほど積んであった干し無花果が手の届くところにない。

「…どうしたんだ?お前?」

入口に立ち止まったまま、問い掛けるアキレスに、オデッセウスが胡乱な目をする。

「…何の用だ?アキレス」

オデセウスの声が冷たいのはいつものことだが、隠し切れない苛立ちが含まれていた。

アキレスは、おとつい起こした事件のことを振り返った。

アキレスは無理やりオデッセウスの唇を奪った。

オデッセウスの唇は、柔らかな感触だった。

いや、まぁ、そんなことはいい。

軍師はそのことにすっかり臍を曲げて、トロイに丘2つ分、陣地を後退させただけでは気が済まず、その晩のうちに、トロイの城壁を調査に行け!と、アキレスのところに怒鳴り込んできた。

目が吊りあがっていた。

あれだけの城壁、大きいだけに反対に抜け道が一つや二つあるはずだというのが軍師の見解だ。

アキレスもその意見には同意する。

だが、テッサリアの兵は、戦士であって、スパイではない。

そんな、こそこそとしたことをさせるために、アキレスが取りまとめているわけではなかった。

軍師の剣幕は大変なものだった。

だが、アキレスの怒りはそれを上回った。

テントの中で怒鳴りあう二人に、エウドロスが顔をのぞかせた。

「オデッセウス様、そんな大声を出されては、また、大変なことになります」

エウドロスは、先日もオデッセウスに無花果を届けるよう言い出した気遣いの人だ。

こういう人物が一人はいないと、部隊は纏まらない。

エウドロスが自分から買って出る形で、トロイの偵察に行き、その場は事なきを得た。

やはり簡単には抜け道は見つからなかったが、オデッセウスの顔を立てたエウドロスに、軍師の機嫌も直った。

直ったはずなのだ。

「…どうした?」

じろりとアキレスを睨んだまま、表情を変えようとしないオデッセウスに、アキレスは、驚いた。

イタケ国の中で、一番アキレスに優しい表情を見せていたのが、オデッセウスだった。

その本音は計り知れないが、少なくとも表面上はアキレスを受け入れていた。

そのオデッセウスが、イタケの兵より冷たい目をしてアキレスを睨んだ。

 

「お前の用事はなんだ」

オデッセウスは、アキレスに向き直った。

軍師の滑らかな太腿が、アキレスの目前に来た。

「いや…大したことじゃないのかもしれないが、パトロクロスが酷く落ち込んでいて」

朝、起き出したアキレスが目にしたのは、海に向かって砂を投げるパトロクロスだった。

砂浜に腰を下ろし、寂しげな背中を見せていた。

理由を聞いても、話そうとしない。

「昨日の晩、こっちの行ったと、エウドロスが…」

アキレスは、パトロクロスにだけは過保護にしてしまう自分を恥じるように語尾を濁した。

「ああ、来たとも!」

オデッセウスは強く同意した。

思い切り顔を顰めてアキレスを見た。

「お前は、従兄弟にどんな教育をしているんだ!」

アキレスに詰め寄った軍師は、口付けしそうなほど顔を寄せて、アキレスを揺さぶった。

「あれは嫌味なのか、それとも本気なのかどっちなんだ。お前が言わせたのか?お前、毎日あんなことをパトロクロスと話してるのか?」

食いつきそうな緑の目に、アキレスは、思わず身を引いた。

引きずられるようにオデッセウスが身体を前に倒した。

勢いが殺せず、アキレスに抱きつく。

アキレスは、面白がって、そのまま敷物の上に倒れこんだ。

オデッセウスが、アキレスに乗り上げている。

「軍師どの。まだ、昼前なんだが」

アキレスがからかうと、オデッセウスは、アキレスの胸元を締め上げた。

「何が昼前だ。昼だろうが、朝だろうが、この件ははっきりさせて貰うぞ!」

「…何を?」

オデッセウスの目があまりにも真剣なので、アキレスはからかうのを止めて、じっとオデッセウスを見上げた。

「……お前、パトロクロスに俺のことなんとしゃべっているんだ?」

軍師は、アキレスの腰の上に座り、柔らかな太腿でアキレスの胴を締め付けていた。

日常的にこんな風にしていられればいいと、アキレスは思っていたが、そんなことまでは、パトロクロスに話していない。

アキレスは、眉間に皺を寄せながら、反対にオデッセウスに聞いた。

「あいつ…何を言ったんだ?」

オデッセウスが、ぷいっと横を向いた。

頬が膨れていた。

「何か酷いことを言ったのか?…そういえば、イタケの兵の様子がおかしかったが、何か関係があるのか?」

「……俺は…たしかに痩せているとは言わないが…たしかに、パトロクロスに比べれば、すっと年もとっているが…」

「ああ。…まぁ、そうだな」

そこがかわいらしいんじゃないかと、思っているアキレスは、オデッセウスの言葉を肯定した。

「やっぱりお前もそんなことを考えてるのか!」

「だって、事実だろう?お前が、パトロクロスより若かったら、誰もお前を信頼して命を預けるような真似はしなかっただろうし、体格だって、いいに越したことはないだろう?」

「だが…パトロクロスは……俺のことをぽたぽたしてる…とか、むちむちしてる…とか…」

オデッセウスの声は、尻つぼみに小さくなっていった。

確かに、アキレスは、自分を挟み込んでいる太腿の柔らかさが、いいなと思っていた。

勿論、パトロクロスにそんな話はしていない。

突然、オデッセウスは、大声を出した。

「あいつ!いきなりみんなとくつろいでいるところにやってきて、『ねぇ、オデッセウス。あなたみたいに、むちむちと太るためには何を食べたらいいのさ。幾ら食べてもそういう体型にならないんだよ…』って、言いやがった」

オデッセウスの目がアキレスを睨んだ。

「それだけでは、気がすまないのか、『そういうぽたぽたした感じの肌になるには、どうしたらいいの?…やっぱり年を取らないとダメ?』って、言いやがったんだ!」

アキレスも、こちらに来てから、オデッセウスにばかり構う自分のことをパトロクロスが面白くないと思っていたのは知っていた。

だが、パトロクロスの暴挙には、さすがのアキレスも言葉を失った。

あまりにも考えが足らない。

よく、イタケ兵の中から生きて帰ってこれたものだ。

「…悪かったな」

「悪いも悪くないも、その後、俺が言葉を返せずにいたら、うちの兵たちが、妙にパトロクロスに優しくなりやがって、『アキレスがそうなれって言ってるのか?やっぱりアキレスも、ただのオデッセウス様のファンだったのだな』って、ばしばしパトロクロスの肩を叩いてやがって…」

とても難度の高い曲解の仕方だ。

アキレスは、イタケ兵の真髄を見た気がした。

イタケ兵は、オデッセウスのグルピーとかわりない。

オデッセウスのことを全肯定さえしていれば、いままで犬猿の仲だったアキレスとも仲間だと認識できるというわけだ。

「パトロクロスが落ち込んでいたのは…」

「間違いなく、俺のことを馬鹿にするつもりでやってきたんだろうが、うちの兵に、『かわいそうに、頑張れば、きっとああいう太腿になれるさ』とか、『年は、自然にとれるけどなぁ…うちのオデッセウス様みたいに、年をとるのは難しいぞ』とか、慰められたからだろ」

アキレスは、オデッセウスが、無花果を食べるのを止めたわけがわかって、吹きだした。

若くはなれないから、せめて、痩せようとでも思いついたのだろう。

そんなことをしたら、魅力が半減するじゃないかと思ったアキレスは、剣呑な顔をしているオデッセウスを抱き込むようにして、自分の腹の上から、毛皮の上に転がした。

アキレスはオデッセウスの上に伸し掛かった。

「何をするんだ!アキレス!」

「まぁまぁ。落ち着け、オデッセウス。皆の気持ちが嘘じゃないってことを教えてやるから」

アキレスは、オデッセウスの胸を揉み始めた。

オデッセウスは、必死になって抵抗した。

「ルールナンバー2!俺の言う事を聞け!やめろ。アキレス。止めるんだ!」

アキレスにとって、オデッセウスの抵抗など、子供が掛かってくるのと代わりが無かった。

振り回す腕を一纏めにして、頭の上で押さえつけた。

「…アキレス!」

オデッセウスは歯を剥いてアキレスを睨んだ。

アキレスは、本気ではなかったので、オデッセウスの胸を揉みながら、にやにやと笑った。

「じゃぁ、せめて口で教えてやるよ。このさわり心地が最高なんだ。これが、痩せてしまったら興ざめだ。無花果を食っとけよ。無理をして食べずにいると、お前は機嫌が悪くなって、笑わないじゃないか」

アキレスは、オデッセウスの唇に唇を重ねた。

唇の柔らかな感触にアキレスが油断した途端、オデッセウスが、アキレスの顔に爪を立てた。

「相変らず、気の強い…」

「アキレス。ルールナンバー3だ。もう、絶対に俺に触るな!わかったか!さっさと出て行け!」

オデッセウスが大声で喚きたてたので、さすがにイタケの兵がテントの周りに集まり出した。

「うちの兵士は、一人じゃ、お前に適わんかもしれんが、全員だったら、お前の腕一本くらいは折るぞ。剣を持つ手を折られたくなかったら、出て行け!しばらく、ここに顔を出すな!」

アキレスは、オデッセウスを強姦してしまう気ではなかったので気持ちのいい体の上から退いた。

テントを出たアキレスを、イタケの兵は、どことなく仲間を見るような目をして見た。

 

その日の戦場には、全く口を利かない不機嫌なオデッセウスと、顔じゅうに爪あとを残した上機嫌なアキレスがいた。

オデッセウスは気が立って、ダイエットどころじゃないのだろう。

手に干無花果の袋を下げ、ぼりぼりと齧りながら戦車の上に立っていた。

隣に立つ、イタケ兵は、嬉しそうな顔をして、そんなオデッセウスを見ていた。

イタケの兵たちは、今のオデッセウスが好きなのだ。

痩せて欲しいなどとは、夢にも思っていない。

アキレスは、危険な前線へと臍を曲げた軍師に追いやられていたが、平気で戦闘位置についていた。

軍師の胸の感触がまだ、手のひらに残っていた。

むにゅむにゅと柔らかく、さわり心地のいいオデッセウスの胸は、アキレスを幸せにした。

もう少し、時間をかけ、もっと楽しませてもらえる関係へと持ち込もうと心に決めていた。

パトロクロスの姿は見えない。

…まだ、海岸で砂を投げているのだろうか?

「いくぞ!どれだけトロイを追い詰められるか、我らの力を見せてやろう。怯むなよ。必ず俺について来い!」

アキレスは、自分の兵士たちに発破をかけた。

兵士たちは、雄たけびを上げた。

戦場におけるアキレスは、兵士たちに勇気を与える。

だが、ついでに、トロイの兵からも雄たけびが上がった。

前線まで、へクトルが馬を進めていた。

いろいろな精神的ショックを乗り越えたヘクトルは、あることを心に決めていた。

一つは、軍師としてとても有能なオデッセウスをなんとか自軍に引き入れられないか試してみること。

もう一つは、どうにも好みだったオデッセウスにちょっかいをかけているアキレスに天誅をあたえること。

親しみやすい顔をして、トロイ随一の頭脳を誇るヘクトルが舌を巻くほど頭の回るオデッセウスは、ヘクトルの好みにぴったりだった。

だから、どちらの決意も自軍の有利になることには間違いがなかったので、ヘクトルは私的な感情で動こうとする自分を許した。

ついてこようとする邪魔なパリスを言いくるめて、ヘクトルは自ら前線で指揮をとった。

「あっちのジジイたちは放っておいて平気だ。それより、アキレスのいる場所を攻めろ。あそこを攻め落とせば、ギリシャ軍などただの寄せ集めだ。奢るんじゃないぞ。数で行くんだ。絶対に一人で勝とうとするな。全員で囲んで、アキレスに抵抗させるな」

ヘクトルの言う事は正しい。

それが、オデッセウスにとっても悩みの種だ。

ギリシャ軍は大軍を率いていたが、どれもこれも功名心ばかりに長けた王が率いた寄せ集めの軍に過ぎず、アキレスを欠いては、勝利の二文字を掴み取れそうになかった。

アキレスの横暴を許すのは、そういう理由だ。

常々、危ない男だと思っているアキレスを野放しにしているのは、オデッセウスも、この局面を切り抜けるために英雄アキレスの力が必要だと思っているからだ。

トロイ兵は、鎧を打ち鳴らし、ヘクトルの声に応えた。

だが、ヘクトルの声を聞きつけたアキレスは、トロイ兵の雄たけびを押し退ける勢いで、大声で怒鳴り返した。

「お前!お前だろう!へクトル!うちの軍師に余計なものを食わせるな!あれは、俺たちが大事にしてるんだ!好物も知らないくせに、余計な手出しをするな!」

ヘクトルの煽動に、その気になりかけていたトロイ兵は、言い掛かりとしか思えないアキレスの言葉に唖然とした。

兵士たちは、この間の戦いで、ヘクトルを狙い撃ちしてくれたアキレスを血祭りに上げてやるつもりだった。

その戦意は、地鳴りのようだった足踏みでだって、ギリシャ軍に伝わったはずだと思った。

アキレスは、何を怒鳴っているのか?

アキレスは、へクトル一人を、見上げたまま怒鳴り散らしていた。

「毒を塗って送って寄越すならまだしも、見舞いの品なんか送るんじゃない!へクトル!あれは、俺のもんだ!手を出すな!」

へクトルは平然としていた。

さすがトロイ最高峰の策略家だ。

全くしらを切っている。

ヘクトルは、馬上からアキレスを見下ろし、さっと手を上げた。

その手が振り下ろされるのと同時に、矢が飛んだ。

歩兵隊の後ろに隠れていた弓矢隊が、アキレスに向かって、一斉に弓を射掛けた。

アキレスは、剣を振り回し、降りかかるように飛んでくる弓を払いのけた。

だが、矢は、尽きる事無くアキレスを狙う。

降りかかる矢は、豪雨のようだった。

そこに、イタケの兵が走りこんできた。

「アキレス!オデッセウス様から、伝言だ。ルールナンバー1。余計な口は利くな!と。それから、そっちは自分でなんとかしろと、おっしゃっていらっしゃった」

アキレスは、盾で降りかかる矢をよけるだけで精一杯だった。

そんな伝言なら、伝えてもらわないほうがいいというものだ。

余計なことだけ伝えて寄越した軍師が、アキレスの窮状を嬉しそうな顔をして眺めているのが、簡単に想像できた。

援護しようという気もないのだ。

胸を揉んだ仕返しというわけだ。

「エウドロス!前に来れるか?他の者も、前へ!俺の盾になれ!」

命知らずなのが、テッサリア軍の本質だ。

アキレス一人を狙って、降り注いでいる矢の下へと、5人もの兵が走り寄ってきた。

アキレスは、彼らに盾で防壁を作らせると、自分は弓矢に手をかけた。

すばらしい速度で、弓を引いた。

一人、二人、三人と、アキレスの射った矢に負傷したトロイ兵が、砂の上に崩れ落ちた。

続けざまに射ち込まれるアキレスの矢に、傷つくトロイ兵が増えていく。

「腕の確かなものだけ、射撃を続けろ。味方が入る。剣を持ったものは、前へ!」

ヘクトルは、兵の数で、テッサリア軍に勝利していることを忘れなかった。

一人一人の力では、アキレスを倒すことなど出来ないかもしれないが、トロイ軍は、大人数をこちらの戦場に裂いていた。

剣を持った者たちが、砂の上を走り出す。

アキレスたちは、大勢のトロイ兵に囲まれた。

「アキレス様……もう、オデッセウス様にちょっかいをかけるのおやめくださいよ…」

こんなにも追い詰められた現状のわけを、正しく把握しているエウドロスは、情けない声で、アキレスに言った。

「勝てば、問題ないんだろう?」

アキレスは、あくまで強気だった。

嬉しそうに弓を剣に持ち替えていた。

「いい腕試しじゃないか。ここで、いいところを見せておけば、オデッセウスは、俺の価値を再認識する」

アキレスは、剣の一振りで、二人のトロイ兵を砂に沈めた。

「…命が残っていたらですけどね…」

エウドロスも、突き出した剣で、トロイ兵の命を奪った。

なんと言っても、アキレスの指揮するテッサリアの軍が、ギリシャ最強の部隊だ。

だが、きりがない。

ヘクトルは馬上から、テッサリア軍の死角を狙って兵に指示し、手薄のそこから、トロイ兵がアキレスへと肉薄した。

「エウドロス!絶対に引くなよ!あいつ、ヘクトルを馬上から引きずり下ろして思い知らせてやるんだ!」

 

結局、戦況は、引き分けで終った。

アキレスに天誅はくだらなかったし、ヘクトルは、とうとう最後まで馬上の人だった。

いや、アキレスに限っていえば、ヘクトルにそうとう押されていた。

だが、オデッセウスの機嫌は、かなり良くなっていた。

「すごい活躍だったんですよ。あれは、やはりアキレスでなければ、完全に後退させられてましたね。一人で、5人ほどと打ち合ってましたよ。よく命があったもんです。アキレスは、がんばってましたよ」

伝言を伝えるために走ったイタケ兵は、炎の周りに集まりくつろぐ、夕食後、オデッセウスファンであると認識したアキレスを、快く賞賛しながら、オデッセウスに伝えた。

オデッセウスは、笑顔だ。

トロイのヘクトルを引きつけておいてくれたテッサリアの軍のお陰で、他の部分の戦線が前進していた。

だが、それだけが、オデッセウスの笑顔のわけではなかった。

オデッセウスは、5人がかりで打ち込まれ、さぞ大変だったに違いないアキレスを思って、溜飲を下げていた。

オデッセウスは、アキレスの実力を知っていた。

だから、負けるとは思わなかった。

けれど、アキレスの実力を見極めていたので、へクトルにつけ狙われた今日の戦闘がそうとう手酷い罰として機能するだろうことも知っていた。

へクトルの戦術には隙が無い。

オデッセウスは、満面の笑顔だった。

オデッセウスが笑顔でさえいれば、満足なイタケ兵士たちは、幸せな気持ちで、その顔を眺めた。

 

 

END

 

 

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はい。今回、Bまで。(今もこの言葉を使うんだろうか? 笑)

ルールは、3まできました。

ヘク兄も頑張った様子。…え?戦争の方じゃなく、オデ相手に頑張ってくれってことでしたか?(苦笑)