妄想企画(メイドなオビ)2

 

朝は、容赦なくオビ=ワンにも訪れた。

メイドの朝は、早い。

屋敷の主たちが目覚める頃には、滞りなく用意を整えているよう雇われている使用人であるから、まだ、朝の開け切らぬうちに起き出すことに、誰一人表立っては文句を言わない。

キッチンメイドなどは、上級使用人たちへの目覚めの一杯を用意するため、一般のメイドよりもまだ、早く起きる。

まだ、あたりが薄暗い時刻には、勿論、新人のメイドであるオビ=ワンも、ベッドから足を下ろしていた。

しかし、顔にはいつもの冴えがない。眠そうに何度も伏せられる睫は、慣れない屋敷での浅い眠りを伝えていた。

いや、オビ=ワンは、新しいベッドでの眠りが辛かったのではない。

主人の美しい婚約者によって、体の中に入れられた卵が、オビ=ワンを深く眠らせなった。

一晩体内で温めた卵は、体になじむどころか、未だにオビ=ワンに下腹の重苦しさを与えていた。

しかし、オビ=ワンは、自分が、卵を産み落とさずに目覚めたことにほっとしていた。

目覚めたオビ=ワンが最初にしたことは、パジャマの裾をめくり上げ、足の間に濡れた卵が落ちていないかどうかなのだ。

 

夕べ、オビ=ワンは、眠っている最中に、シーツをめくられた。

暗闇の中、寒さに、ビクリと、目覚めたオビ=ワンは、そこに立つ女主人を見つけた。

「……パドメ……様?」

化粧を落とし、あまり顔色がいいとは言えない、か細い女主人の突然の来訪にオビ=ワンが脅えたように目を見開いているというのに、パドメは、ものも言わず、オビ=ワンのパジャマをめくり上げた。

「っ!!」

あまりのことにオビ=ワンが息を飲んでいると、パドメは、ためらうことなく、大きくため息をつく。

「……やっぱり……」

パドメの視線は、オビ=ワンを責めていた。

オビ=ワンは、パドメの視線を辿り、そして、そこに自分が主人の言いつけを守れていない証拠を見つけた。

オビ=ワンの股の間には、卵が産み落とされている。

あれほど、眠りがたい辛さをオビ=ワンに与えていたというのに、卵はそこにあった。オビ=ワンはふと眠り込んだ拍子に、違和感を与える卵を排出してしまっていたのだ。

オビ=ワンは、パドメの顔と、卵の間で、視線を何度も動かす。

メイドの白い頬がさらに白くなっていた。髭に覆われた口は、謝罪の言葉でも口にしようとしているのか、薄く開いている。

パドメは、長い髪をかき上げ、オビ=ワンにほんの少しの笑顔をみせた。

「あなたのお尻は、あまりお行儀がよくないみたいね」

深夜のせいか、血色をなくているというのに、美しい女主人に優しく言われ、オビ=ワンは、たまらなく恥ずかしかった。

首筋までも赤くして、うつむく。

「……申し訳ありません。……パドメ様」

パドメの声がオビ=ワンの頭の上から降った。

「仕事ぶりについては、とても良くやっていると、報告を受けたんだけど、あなたには、他の何よりも「これ」を頑張ってもらわなくちゃいけないのに」

眠っているメイドの部屋にまで押しかけた女主人は、いささかもその行動を悪いとは思っていないようだった。

パドメは、うつむくオビ=ワンを見つめる。

「これ、朝まで入れていなさい。って、言ったわよね。私?」

オビ=ワンは、身を縮こまらせた。

「……すみません」

女主人の視線は、オビ=ワンの太ももの柔らかい肉にそそがれていた。失態を女主人に見咎められ、オビ=ワンは、足を閉じて、自分が産み落とした卵を隠すことさえできなかった。暗い部屋のなか、卵はオビ=ワンの体内を濡らすものと同じジェルに濡れ、月明かりににぶく光っている。

オビ=ワンは唇を噛んだ。

あれほどきつく言われていたというのに、オビ=ワンは、卵をとどめて置けなかっただらしの無い自分の尻が恥ずかしかった。

パドメが、じっと、擬似卵と見つめている。

 

パドメは、ガウンの裾を翻し、ふわりとオビ=ワンのベッドに腰をかけた。

ギシリと、ベッドが音を立てる。

パドメの視線をオビ=ワンはうなだれた頬に感じる。

オビ=ワンが身の置き所もなくベッドに身を起こしているというのに、女主人は、メイドの戸惑いと羞恥を、それほど重くは受け止めなかった。

手入れの行き届いた女主人の手が、めくれ上がった裾から見えるオビ=ワンの足に触れる。

オビ=ワンは、びくり、と、足を震わせるが、主人の手前、足を引き寄せることもできない。

「オビ=ワン、私ね、どれだけ遅く寝ようとも、どうしても夜中に一度目がさめてしまうの。だから、これからも、必ず確認にくるから」

優しげに言うパドメは、アナキンが気持ちよく使用できるよう体を整えるメイドの教育に余念がなかった。

「……パドメ様」

尻の穴を広げるなどといった今までには想像すらしたこともない行為だったとしても、オビ=ワンは、メイドとして、主人の願ったルールを遵守すべきだった。

それをオビワンは守れなかった。

そのせいで、自分のために女主人の手を煩わせることになってしまった。

オビ=ワンは、自分の失態を女主人に謝罪するため、必死になって顔を上げる。

オビ=ワンの目が潤んでいた。

この館の主人が新しく雇い入れた特別なメイドは、真っ赤に頬を染め、羞恥に震えるいじらしい風情だった。

顔を柔らかく彩っている髭が、色をなくした唇を覆っている。

「本当に、申し訳……」

震えながらも、謝罪のために顔を上げるメイドの気丈さが、パドメは気に入った。

生真面目な顔の中にある大きな目を泣き出しそうに潤ませているオビ=ワンの瞳を覗き込んだパドメは、彼の金色の髪を撫で、許すように笑った。

「一度目からパーフェクトであって欲しいなんて、ことはさすがに、私だって、望まないわ。オビ=ワン」

もっときつい叱責も覚悟していたオビ=ワンは、パドメの手の柔らかさに、尻をこじ開けていた卵の存在すら飲み込み、女主人に対し、思わず感謝の言葉を口にしそうになった。

柔らかな髭に覆われたピンクの唇が開いている。

「まぁ」

パドメは、無防備なオビワンの顔にかわいらしさを感じた。

開いたオビ=ワンの口に、パドメが指を当てる。

パドメは、柔らかなオビ=ワンの口ひげに、気持ちよさそうに指を遊ばせた。

女主人は、オビ=ワンをかわいらしいペットのように扱っている。

十分に楽しんだパドメが笑顔を強め、オビワンを見た。

「さぁ、その張り型、もう一度、入れられるわね? 返事は? オビ=ワン」

女主人の言葉に、オビワンは、震えた。

しかし、どんな用件であろうと、使用人であるオビ=ワンの返事はこれ以外なかった。

「……はい」

 

オビ=ワンの返事を待ち、パドメは、オビ=ワンにうつぶせになるよう命じた。

自分の体温で暖かくなっているベッドに頬をうずめ、オビ=ワンは尻を高く上げる。

しかし、一度メイドの体内で汚れた卵を上品な女主人は、もう摘まむことなどしなかった。オビ=ワンは、自分で卵を手に取り、体内に戻さなければならない。パドメの視線は、オビ=ワンの真っ白く盛り上がった尻へと注がれている。

白い尻は震えている。

「どう? オビ=ワン、中をもう一度濡らさないと無理そう?」

「……っ……パドメ様、……多分……」

目じりに皺が出来るほど、きつく目を瞑ったオビ=ワンの指は、自分の尻穴の中へと突っ込まれていた。

パドメは、眉を寄せ、不快感に耐えているオビ=ワンをじっと見つめながら、少しおもしろそうだ。

オビ=ワンの指が、尻穴をかき回せば、先ほどのジェルがくちゃりと、音を立てた。

指で中の様子を確かめるオビ=ワンがあまりにも辛そうで、パドメが、頭を撫でた。

「無理みたいね。じゃぁ、もう一度濡らすところから、始めましょう」

柔らかな女主人の指は、オビ=ワンを優しく慰撫するが、命令には容赦が無い。

「はい……」

オビ=ワンは年若い女主人の視線に晒されながら、卵型の張り型に、ジェルを塗り、自分の尻穴をも濡らした。頬を真っ赤に染めているオビ=ワンの白い太ももは、震えていた。尻の狭間を覆う陰毛まで、オビ=ワンは自分などよりずっと若い女主人に晒している。

「……っぅくぅ……ん」

今晩だけで何度も弄られた肛口は、少し赤くなっていた。

はれぼったくなっているそこを、指で広げ、オビ=ワンは、卵型の張り型を押し付ける。

つるりと丸い張り型は、オビ=ワンの赤い粘膜を押し広げ、その姿をじりじりと隠していった。

異物感に堪えながら、オビ=ワンは、卵を腸内の深いところへと押し込んでいく。

オビ=ワンは唇を噛んでいた。

パドメが、強張るオビ=ワンの頬をなでる。

「偉いわ。オビ=ワン。そのくらい、奥だったら、きっと大丈夫ね」

オビ=ワンは、指が届く限り、奥深くまで張り型を押した。

ベッドに押し付けられている頬が白く色をなくしていた。

浅い息を何度もつく口の中では、白い歯がかみ締められ、眉はきゅっとすぼめられている。

「パドメ……さま……」

オビ=ワンは、冷や汗をかきながら、やっと卵を肉壁の奥深くへと収めた。尻は、異物感に落ち着かなかった。どうしても、下腹部に力が入ってしまう。今すぐ、押し出してしまいたい。

尻を突き出したままの姿勢で、オビ=ワンは、耐えていた。

目には自然と涙が浮かんだ。

パドメの願い通り、懸命に努力するオビ=ワンを抱き起こしたパドメが、柔らかい胸にメイドを抱きしめた。

オビ=ワンの涙が、レースをふんだんに使われたパドメの夜着を濡らす。逃げようとしたオビ=ワンをパドメは構わず金の髪をなでた。

「辛いでしょうけど、頑張りましょうね。オビ=ワン」

パドメの言葉は優しい。しかし、戯れに伸びた女主人の手によって、裾を直す暇も与えられぬメイドのパジャマの裾からは、うなだれたペニスが見えていた。

辛い行為を強いられているオビ=ワンのそれは、白い太ももの間で、力なく小さい。

くすりと笑ったパドメは思いもかけず、オビ=ワンの髪へと小さなキスを与えた。

「いい子ね。オビワン」

あまりにも優しい女主人の振る舞いにオビ=ワンは、思わずパドメにすがり付いた。

「パドメ様……パドメ様……」

だが、あくまでパドメは主人だった。パドメは、すがりつくオビ=ワンを抱きしめながら、特別なメイドに与えられるこれからの枷を口にする。

「私はどうせ、夜中に目が覚めるんだから、あなたが、卵を落とさずに眠っているか、必ず、あなたの部屋に点検にきてあげる。オビ=ワン、あなた、私がアニーにバカにされないためにも、ちゃんと我慢できるようになるのよ」

パドメは続けた。

「それから、私、明日の朝は、あなたと同じ時間に起きるなんて、絶対に無理だから、起きたら、自分で、もう一つのと交換するのよ。私、仕事中は、あなたに必ずあっちのをさせておいてくれって、アニーから言い付かってるんだから」

下腹を重く支配する張り型の存在に、浅い息しか付けずにいるオビ=ワンを抱きしめるパドメは、幸せそうな小さなあくびをもらした。

「……オビ=ワン、あなたって、ほんと柔らかくて、抱き心地がいいわ。なんだか、あなたのこと抱いてると、気持ちがよくって眠くなっちゃう。……お休みなさい。オビ=ワン。今度は、ちゃんと朝まで、頑張ってね」

オビ=ワンの髪をなでた女主人は、抱いていた腕を外すと、あっさりと、部屋を出て行った。

オビ=ワンは、一人、暗い部屋に残される。メイドは、めくれているパジャマをゆっくりと下ろした。わずかの動きでも、体内を支配する小さなものは、その存在を主張した。異物感に、オビ=ワンは顔を顰める。

しかし、メイドは、眠らなければならなかった。朝早くから仕事の待つメイド、主人のように朝寝を決め込むことなどできない。眠りはなかなか訪れそうにないというのに、オビ=ワンは、オビ=ワンは、腸内の産みつけられた卵を押し出さないように、そっと横になった。しかし、卵は、腸の煽動のため、じわり、と、肛口に向かって、位置をずらす。

オビ=ワンは、自分の手の中に顔をうずめ、何度かゆっくり息を吸った。しゃくり上げ、力んでしまいそうなそうになる自分を叱責した。

「ご主人様の……アナキン様のために、頑張らなければならないんだ……」

オビ=ワンの脳裏にあるのは、小さな男の子の顔だ。

その子は、にこりとも笑わない。意思の強そうな目をしている。

「ご主人様の……」

主人の特別なメイドは、涙で濡れた睫を震わせる。

 

 

次の朝、オビ=ワンは、アナキンから与えられた真新しいメイド服に袖を通した。

上等な布で作られたロングスカートは、今までに無い着心地のよさだった。

普段使いにするのが勿体ないような光沢を放つワンピースに、オビ=ワンは、戸惑いを隠せない。

しかも、そのスカートの下には、陰部を隠すことすら出来ないほど小さい下着を身につけるよう、言われていた。

丸く盛り上がったオビ=ワンの尻に、繊細なレースが食い込む。

レースの下には、オビ=ワンの体内に居座るコードつきのローターが、隠されていた。

パドメに言いつけられたとおり、ただの張り型である卵と、コードのついたローターを自分で入れ替えたオビ=ワンは、その重苦しさに耐えながら仕上げの帽子を頭に載せていた。

長いリボンと、フリルを持つ、その帽子は、とてもオビワンに良く似合う。

白いエプロンも清楚にオビワンを引き立てる。

準備を整えたオビ=ワンの様子は、どこの屋敷のメイドにも劣らぬ、格式ある使用人のスタイルだった。

しかし、主人の特別なメイドであるオビ=ワンは、尻穴を拡張するローターの辛さを涙で潤んだ目で表している。

 

体内にローターを入れたオビ=ワンは、メイスと共に、調度の磨きをしていた。

屋敷の中の調度は、どれも、美しく光っていたが、それをまだ、磨き上げるのが、使用人たちの仕事だった。

調度どころか、屋敷中を、使用人たちは、毎日磨き上げている。

そんな中、オビワンに与えられた調度の磨きは使用人たちの管理を任されるような上級の使用人に与えられるような軽度の仕事であった。

もっといくらでも辛い仕事をこなしてきたオビ=ワンが、それをこなせぬはずは無いというのに、真新しいエプロンを身につけたオビ=ワンの手が動かなかった。

磨き布を手に、蜀台を握る美しいメイドは、何度も、何度も、浅い息を繰り返している。

頬が赤く火照っている。

体をこわばらせ、オビワンはとても辛そうだ。

少しでも楽なようにと、体内へと施したジェルの量が多すぎたせいか、オビ=ワンの腸内を埋めているローターが、つるつると動くのだ。

もう、肛口から落ちそうな位置にまで、ローターは押し出されている。

それでも、調度の飾り台を磨くため、しゃがみ込んだオビ=ワンのスカートの中から、硬いものが床を打つ音がした。

「……オビ=ワン」

何度目かのメイスの叱責だった。

「……すみません……」

オビ=ワンは、涙ぐみ、顔を真っ赤に染めている。

メイスは、長いロングスカートの下で施されている特別なメイドへの教育が、どういうものであるかを、女主人から聞かされていた。そして、日中、彼の監督を任されているのは執事であるメイスだった。

尻穴から、ローターを産み落としてしまった柔らかな金の髪と、髭を蓄えたメイドが、恥ずかしさに唇を噛んでいる。

ふわりと広がったスカートに顔をうずめ、立ち上がることも出来ずに居るメイドの足の間には、小さな卵型のローターが転がっているはずなのだ。

メイスは、銀器を磨きながら、すっかり睫を濡らしているオビ=ワンのために、横を向いた。

オビ=ワンが小さな声で礼を言う。

「オビ=ワン。礼はいい。それよりも、もっと努力しなさい」

 

そもそも、新しい仕事の説明をしながら歩くメイスの後を追い、部屋へと辿りつく間にも、オビ=ワンは、体内からローターを落としてしまっていた。落ち着かない目をして、必死に尻を締めながら歩いているらしいオビ=ワンの様子に、メイスが足を緩めた瞬間、オビ=ワンが、廊下で棒立ちになったのだ。

あれほどオビ=ワンが一生懸命奥へと押し込んだというのに、ローターは歩くたびに、肛口へと近づいてきていた。ローターは、肛口へと近づくほど、オビ=ワンの排泄感を高まらせた。それでも、一心に、オビ=ワンは、力を入れて我慢していたのだ。しかし、とうとうつるり、と、ローターは、尻穴から押し出されてしまった。

コードから続くコントローラーは、太ももを締め付けるストッキングの中へと入れるよう指示されていたから、全部が落ちて、床を打つことはない。

しかし、足の間に、ぶらんと揺れるローターを感じ、オビ=ワンは蒼白になった。

恐怖を顔に貼り付け、メイドは、下をみることも出来ずにいる。

メイスは、オビ=ワンの姿に、何があったかを了解した。

格式ある屋敷の廊下に、不自然なものが放置されることなど許せないメイスは、メイドの足元を見つめた。

長いスカートの足元には、何も落ちていない。

メイスは、努めてそっけなくオビ=ワンを呼んだ。

「オビ=ワン」

「あっ、あの…………もうしわけ……」

オビ=ワンは、スカートの上にかかった真新しいエプロンを強く握り締めながら、震えていた。

目じりを赤く染め、震えるメイドは、匂う様な色気があった。

昨日から、この屋敷に勤める大勢の男性使用人たちが、落ち着かない理由が、そこにいる。

メイスは、オビ=ワン自身に咎がないことを認めていた。このメイドは、この屋敷での仕事を心から欲しており、そして、熱心に取り組む努力をしている。

「オビ=ワン。ここではまずいから、部屋まで行く」

「……はい」

屋敷に勤めるフットマンたちは、午前中の仕事である屋敷の清掃に余念がない。磨き布を持った男が、執事であるメイスに挨拶をしながら、通りすぎる。暖炉への石炭を両手に抱える若い男が、主人の特別なメイドであるオビ=ワンを気にしつつも、メイスの手前、一度たりとも視線を向けることなく、足早に過ぎていく。

男たちの視線は、メイスの目を盗み、オビ=ワンへと絡み付いていた。

羨望の眼差しで見つめられながら、濡れたローターを股の間に吊るしたオビ=ワンが泣き出しそうな目をして歩いていく。

メイスは、いくつかある応接室の一つのドアを閉め、オビ=ワンを促した。

柔らかい絨毯をオビ=ワンの足が踏む。

「直しなさい」

メイスの声は、厳格だった。
メイスは、主人のメイドに対し、特別な配慮をするつもりはなかった。

執事は、主人の利益のためにのみ、動いていた。

主人は、このメイドの体が少しでも早く自分に合うよう変わることを望んでいるのだから、執事は、メイドに要求する。

「日中は、入れたままで仕事をするよう言い付かっているんだろう?」

「……はい」

うなだれたオビ=ワンは、大きな窓から柔らかに振りそそぐ朝日の中で、執事の視線に見つめられたまま、長いスカートをめくり上げた。

今まで慎み深く生きてきたオビ=ワンにとって、それは、気が遠くなりそうな恥ずかしさだった。

執事の視線は、冷静にオビ=ワンを見つめている。

執事は、仕事として、オビ=ワンに命を出しているのであり、そして、オビ=ワンにとって、これは、主人の絶対のルールだった。

ルールに従えないメイドなど、どの主人も欲しがらない。

長いスカートの下では、白い太ももが、ストッキングに締め付けられていた。その足の間には、コードのついたローターがゆらゆらと揺れている。

主人からオビ=ワンにプレゼントされた小さな下着は、一度だって、体内に押し込められたローターを食い止めてはくれなかった。

盛り上がった二つの山の割れ目に、きつく食い込んではいるものの、それは、ほとんど紐状で、楕円の卵を抑止する力などない。

スカートを抱え込んだオビ=ワンの手が、股の間のローターを手繰り寄せ、尻の間へと近づいた。

オビ=ワンは、自分さえ、見えなければ、誰からも見えないのだ、とばかりに、きつく目を瞑り、全身を真っ赤にしていた。

小さなうめき声を、しゃくりあげるような息遣いをさせながら、オビ=ワンが体内へとローターを押し込む。

高価なレースをあしらった下着は、腸内からあふれ出したジェルで、濡れていた。

「できたかね?」

メイスの言葉に、オビ=ワンは、辛そうに眉を寄せながらもうなずいた。

メイスは、オビ=ワンの様子を確かめるように、全身を眺めた。

「では、この部屋の調度磨きをしてもらおう」

スカートを下ろした今、オビ=ワンは、屋敷のメイドにふさわしい品格がある。

容赦なく、仕事の指示を出すメイスに、オビ=ワンは、銀器専用のクリームを受け取った。

しかし、たった、それだけの動きで、浅い位置へと押し込んだだけのローターは、尻穴から顔を出した。

思わずオビ=ワンが、うずくまる。

スカートが床に広がった。そのスカートの中から、小さな音がした。

オビ=ワンがしゃがみ込んだせいで、ローターが床を打ったのだ。

「……オビ=ワン」

続く失態にメイスが、オビ=ワンをたしなめた。

オビ=ワンは、潤んだ目を上げ、執事を見つめた。

「すみません……。申し訳ありません……」

「……いい。分かっている。最初から、それは無理というものだ。しかし、私も、君を監督する義務がある。さぁ、もう一度今度は、奥へと入れなおしなさい。ご主人様は、それを望んでおられる」

「……はい」

オビ=ワンは、しゃくりあげながら、スカートをめくり、白い尻を自分の手で割ると、ローターを深く押し込んだ。

笑わない小さな子供の目が、じっと、オビ=ワンを見つめていた。

 

 

続く(次こそ、ご主人様!!……;;)