もしも、オビ=ワンが仮性包茎だったら。(アナキン編)

 

任地から帰り、テンプルへの報告もすみ。

家に帰り着くなり、二時間近くも死んだように惰眠をむさぼっていたオビ=ワンは、むっくりと頭を起こした、

すっかり寝汗をかいていた。

気配を探ると、一緒に帰り着いた弟子は、どうやら自室でがらくた作りに夢中のらしい。

その隙にと、オビ=ワンは、足音さえも忍ばせて、バスルームに向かった。

なぜなら、オビ=ワンは、弟子に隠れて、こっそり、シャワーが浴びたかったのだ。

 

実のところ、あまり大きな声で言えないのだが、オビ=ワン・ケノービ将軍のペニスは、皮が被っている。

勿論、偉大なるジェダイマスターの名誉のために言うならば、ちょっと皮が余分にあるからそういうことになってしまっているだけであり、しかも、引っ張り上げさえすれば、先端は露出するのだから、悲観することはなにもない。

オビ=ワンは、シャワーを出し、すっかりリラックスした顔をする。

「……ああっ……」

オビ=ワンの口から、甘いため息が出るのは、この二週間赴いていた任地では水は貴重品で、残念なことに、全く身体を洗うことなどできなかったからだ。

水滴が、どこか丸みを感じさせるオビ=ワンの身体を伝っていく。

それは、ペニスへも伝っていく。

シャワーの湯に、頬をピンクに染めているオビ=ワンのペニスは、……いわゆる仮性包茎という状態だ。

全部が皮を被ってしまっているわけではないのだが、半分以上もペニスの先は覆われてしまっているので、先端の丸みを包む皮の部分から、水滴がタイルに落ちた。

オビ=ワンの手が、ペニスに伸びる。

別段一人エッチが目的ではない。

そこは普段、皮に覆われているせいで、汚れが溜まってしまうのだ。

任地で長い間からだが洗えなかったということは、そこも洗えなかったということで。

このジェダイマスターは、そこをこっそり綺麗にしたかった。

包茎のペニスにとっては清潔が第一なのだ。

「はぁぁ……」

少し情けない気持ちになりながら、オビ=ワンは、柔らかいラインを描く肩を丸めて、刺激に弱いそこから、そっと皮を引っ張る。

どうしても皮が被っている関係で、色が薄い先端が、露出する。

特に誰と比べたわけでもないが、雁の張り出しが少なく感じるのも、オビ=ワンの悩みの一つだ。

 

オビ=ワンは、落ち込みがちになる気持ちを切り替え、ソープで濡れた手でそこを綺麗にしようとした。

すると、バスルームの戸が開いた。

「お前っ!!」

まだ、ペニスの皮を引っ張り上げている状態のオビ=ワンのいるバスルームへ上半身裸の弟子が入ってきた。

「なんで、お前っ!!」

真っ赤になってオビ=ワンが、股間を隠す。

アナキンは、自分が濡れるのも構わず、オビ=ワンを壁際まで追いつめる。

「声、かけて下さいよ。一人でシャワー浴びに行っちゃうなんて、ずるいでしょ。マスター」

ジェダイナイトにもなったというのに、アナキンの目は、拗ねている。

「いいだろう! シャワーくらい一人で浴びさせろ!」

アナキンが入ってきた瞬間、オビ=ワンは慎重にペニスの皮を引っ張りあげていて、つまり、その情けない瞬間を弟子はばっちりみていたはずで。

オビ=ワンは、情けないほどに真っ赤になって怒鳴っていた。

「出てけ! 出ていけ! アナキン!!」

「だって、マスター。綺麗にするんでしょ?」

弟子は、じたばたと暴れるオビ=ワンの手をかいくぐり、平然と師のペニスを握る。

オビ=ワンのペニスは、半分というには大げさだが、重力に従い、また、皮が被り始めていた。

弟子は、親指で、その皮を少し引き上げる。

「やっぱ、結構汚れてる」

「うるさいっ!! いいんだ! 自分でやるから!!」

「なんで、自分?」

浴室内では、オビ=ワンの大きな声ばかりが反響し、弟子は、すこし顔を顰め、師を睨み付けた。

「マスター。向こうでは、大勢人もいたし、マスターの立場を慮って、遠慮してあげたでしょ?」

弟子は、上からオビ=ワンを見下ろし、威圧する。

「ここ、綺麗にしとかなきゃ、病気になるかもしれないですよ。なのに、マスターったら、向こうにいた間、一回も俺に綺麗にさせないし」

弟子は、いきなり、オビ=ワンの足下に跪く。

アナキンは、大きく口を開けた。

まだ、全く綺麗にしていないところを口に含まれ、オビ=ワンは悲鳴を上げた。

「ひっっ!!……やめろ!!」

師匠は、弟子の髪を掴み、必死に引き離そうとする。

オビ=ワンは、恥ずかしさのあまり、もう、目も開けていられず、強く瞑る目に、顔はくしゃくしゃだ。

「やめろっ! やめてくれっ! 自分で出来る!!」

しかし、弟子は、我慢強く師の抵抗に耐え、執拗にオビ=ワンのペニスを舐めていった。

引っ張り上げた皮の間には、あの星では、望むべくもなかった清潔な生活を送れなかったため、やはり恥垢が溜まっている。

それを丁寧に弟子は舐め取る。

「マスターにまかせて置くと、ちゃんと綺麗にするか、心配だからなぁ」

「やめろ! やめろ! やめろ!」

しかし、暴れるオビ=ワンのペニスは、仮性包茎の悲しさで、大変刺激に弱く、もうすっかり立ちあがっていた。

アナキンが引っ張らなくても、ほぼ、ペニスの先端が全部露出する。

アナキンは、痴垢の溜まりやすい、張り出した雁の裏側を舐めてやり、オビ=ワンを見あげ、注意を与えた。

「マスター。ちゃんと綺麗にしておかないから臭いがしますよ。……だから、向こうでも俺の言うことを聞けばよかったのに」

不潔さを注意され、オビ=ワンは、真っ赤になって、顔を隠した。

指の間からは、くぐもった泣き声が聞こえてくる。

「……やだっ……いやだっ……アナキン……」

アナキンは、オビ=ワンの足を撫でた。

「大丈夫、マスター。もう、綺麗になったから」

シャワーの湯を口に含み、アナキンが口を濯ぐ。

口から、水をはき出すアナキンは、優しく、オビ=ワンの足を撫でている。

「……いやだって、言った……」

オビ=ワンの涙は、髭を濡らしていった。

師は、真っ赤になった顔で、ひくひくと喉を鳴らして泣いている。

「……汚いってわかってたんだ。……自分で綺麗にするつもりだったのに……」

アナキンは、オビ=ワンの綺麗になったペニスにキスをした。

「マスターのこと、大事にしてあげるのは、俺の仕事でしょ?」

しかし、弟子の甘い口説き文句も、プライドがぺしゃんこになっているオビ=ワンには通用しなかった。

「違う。……アナキン、お前は、自分は、そうじゃないと思って、私のことを馬鹿にしてる!!」

オビ=ワンは、涙目のままで、弟子を睨み付けた。

師の足が、スェットのなかの弟子のペニスを踏みつけてやろうとじたばたと暴れる。

「お前なんて! お前なんて!!」

アナキンは、上手くそれを避けながら、苦笑した。

「マスターは、……また、そういうドリームに突入する……」

アナキンは、師を壁に押しつけ、刺激に弱い師のペニスをくわえ、じゅぶじゅぶと吸い上げた。

弟子は、オビ=ワンの下腹に生える陰毛が鼻を擽るほど深くまでペニスを頬張る。

「……っぅぁあぁっ!!! やだっ! アナキン!!」

くどいようだが、仮性包茎のペニスは、刺激に弱い。

オビ=ワンの腰が揺れる。

「酷いっ! アナキン! 酷いっ!……っっぅんっ! っぁ……ん、酷いっ!」

「酷くない。せっかく二人きりになったというのに、俺の好きなラブラブバスタイムをこっそり隠れてすましちゃおうとするマスターの方が酷いんです」

「畜生! ちょっとばっかし、自分のが皮を被ってないと思って!! アナキン、お前だって、小さいうちは!!」

「ええ、ええ、マスター。確かに、俺も、小さかったころは、そうでした。でも、お陰様で、マスターのこと失望させない程度には、成長できたんで、すこし黙っていてもらえませんか?」

オビ=ワン・ケノービのペニスが、仮性包茎で、困る人は、特に居ない。

弟子は、師匠の刺激に弱いペニスの先端を舐めてぴくぴくとさせるのが大好きだったし、射精が早いのだって、全く気にならなかった。

いや、それどころか、何度も上り詰める皮被りのペニスは弄ってやるのは、この弟子にとって愛しいくらいだった。

「ほら、マスター、気持ちいいでしょ?」

熱心な奉仕に、オビ=ワンの腰が熱くなる。

「……やっんっ! ……っんんっ!!」

腰を揺らす師が、弟子の髪を強く掴む。

舌で丁寧に舐められてしまえば、普段皮に包まれているせいで、刺激に弱いオビ=ワンのペニスなど、いちころだった。

弟子の口に、白い飛沫が飛び散った。

弟子の髪を掴んだまま、オビ=ワンの足が崩れる。

弟子は、師を抱き留めた。

「ペニスの中まで綺麗になっちゃいましたね。マスター」

「うるさいっ! お前はっ! お前はっ!」

涙目のオビ=ワンが、性感に頬を赤く染めたまま、アナキンを睨む。

「なんです? 愛してるとでも、言ってくれるんですか?」 

 

オビ=ワン・ケノービのペニスは、仮性包茎だ。

時折、それは、カップル間における性交の問題になることがある。

しかし、このカップルの場合、セックスが困難になるどころか、それすらも楽しんでいるようなので全く問題はない。

 

                                              END

 

 

えっと、私、馬鹿?(苦笑)