眠りのための戯れ

 

クワイ=ガンの手が、手慰みのようにベッドで横になるオビ=ワンの胸を撫でていた。

クワイ=ガンは、片手に書類を持っている。

師は、書類に目を通しながら、弟子の胸に触れていた。

オビ=ワンは、目を閉じ、師の指に嬲られるのに、胸を喘がす。

もう、随分と遅い時間だったが、オビ=ワンに眠ることは無理だった。

眠るまで、側に居てほしいと願ったのは、確かにオビ=ワンだった。

だから、師は、その願いは聞き入れたのだが、書類に意識を残したままの師のかさつく指先が、シーツに潜り込み、弟子の鍛えられ、張り出した大胸筋をそろりと撫でる。

夜着をかき分け、盛り上がり始める胸の部分を確かめるように、その境目にそって指が動く。

師の指の感触は、ぞくりとオビ=ワンの背中を震えさせた。

指は、時に、そろそろと乳首へと向かう。

そして、肌よりも、まだ柔らかな感触となる乳輪部分になると、わずかに粘つくその楽しむように執拗に撫でていった。

勿論、指先は立ちあがった乳首を摘むこともある。

オビ=ワンが、師の悪戯を何でもないことだと言うように強がってみせれば、師は、乳首をからかうように弄り、目を瞑ったままのオビ=ワンの唇を震えさせた。

オビ=ワンは、胸を隠すように、寝返りを打ち、師に背中を向ける。

だが、くすりと笑う師の手はゆっくりと追ってきて、開かれた襟元から弟子の胸をそっと揉んだ。

温かな師の手に、オビ=ワンを追いつめてしまおうというような獰猛さはない。

それどころか、その手の動きは、ただのからかいでしかなく、もしくは、弟子が眠りに落ちるまでの心地よい慰み、気持ちのいい眠りへと付くための手伝い程度のふれあいだった。

本気のクワイ=ガンの愛撫をオビ=ワンは知っている。

それは、こんな生半可なものではない。

だが、若いオビ=ワンにとっては、ただ、師の手が、自分に触れるというだけで、じんっと、腰に熱いものが溜まっていった。

尖っている感触を楽しんでいた師の手が、今度は、乳首をこね回す。

掌で、乳首を押しつぶされ、弟子は、つきんと、甘い刺激が、下腹へと落ちて行ってしまう。

書類をめくるため、クワイ=ガンの手が、胸から離れる。

オビ=ワンは、ほっとする。

それなのに、若い身体は、その手が戻ることを期待している。

すると、新しいページを開いた師の手が、するりと襟から入り込む。

いきなり乳首を摘まれ、とうとうオビ=ワンの口から、声が漏れてしまった。

「……っ……ん……」

背中を向けたオビ=ワンにもたれ掛かるようにしているクワイ=ガンから笑いの震動が伝わった。

師は、からかうようにオビ=ワンの乳首を摘む。

オビ=ワンは、唇を尖らせた。

重い睫の繁る瞼は、震えていたが、目は頑なに瞑ったままだ。

クワイ=ガンが、機嫌を取るように、頑固に眠ったふりを続ける弟子の乳首を優しく撫でていった。

師に、オビ=ワンを誘おうという気はないようだ。

手は、ただ、ふれあいを楽しむように、オビ=ワンの胸を柔らかく揉む。

しかし、尖った先を押しつぶすように撫でられ、オビ=ワンは、シーツの中で、もぞもぞと太腿をすりあわせた。

師の手で胸をなで回され、夜着の中で、濡れたペニスが下着を押し上げていた。

腰には、熱に浮かされたような熱さが溜まっていた。

オビ=ワンは、高ぶったペニスを自分を受け止めているベッドへと擦りつけてしまいたい。

いや、いっそ、師の手を引っ張り、そこへ押しつけてしまいたい。

だが。

自分ばかりが、切なく股間を高ぶらせているのが悔しくて、オビ=ワンは師の手を拒むために、唇を噛みしめた。

胸を揉む手は、あくまで優しい。

そこには、オビ=ワンが望むような獰猛な渇望はない。

クワイ=ガンの影が、オビ=ワンに掛かる。

頑なに目を閉じたオビ=ワンをのぞき込む師は、噛みしめたオビ=ワンの唇にそっとクワイ=ガンの息が触れた。

「もしかして、私は、お前が眠るのを邪魔しているかね?」

「マスター……」

オビ=ワンは、わざとゆっくり目を開けた。

弟子は、笑う師を見上げ、睨む。

クワイ=ガンは、ますます笑みを深めてオビ=ワンの目をのぞき込んだ。

「……どうした、オビ=ワン?」

師は、やっと書類から手を離し、オビ=ワンの頬を撫でた。

「やめてほしいのかい?」

からかうようだった指先が、オビ=ワンの頬を優しく撫でる。

オビ=ワンは、師の手をかぷりと咥えた。

今までの恨みも込めて、弟子の舌が、師の指先を緩く噛む。

「こら。オビ=ワン」

「だって……マスター……」

そして、オビ=ワンは、その指を舐めた。

その指にして貰いたいことをわかって欲しくて、弟子は、師の指に舌を這わす。

だが、師は、弟子の誘惑をするりとかわした。

「オビ=ワン、眠るんだろう?」

クワイ=ガンの手が、オビ=ワンの胸から引き、その手は、髪を撫でた。

師は、オビ=ワンの腰が、熱くなり、その腿が摺り合わされているのを知っていながら、優しく微笑む。

クワイ=ガンは、また、書類を手に取る。

「マスター……」

弟子は、甘えた声で、師を呼んだ。

しかし、弟子の事情など、わかりきっているはずなのに、クワイ=ガンは、知らない顔をした。

「眠れない事情でもできたか? オビ=ワン」

「……マスター」

ここで、意地をはったところで、決していいことのないことなど、オビ=ワンは知っていた。

だが、若さは、その妥協を許さなかった。

若い矜持は、自分だけが、性欲に突き動かされ、師を誘うことを許さず、オビ=ワンは、意地を張って師に背中を向けた。

オビ=ワンは、ぷいっと、師に背中を向け、眠ろうと、ごそごそとシーツに潜る。

しかし、師の背中が、オビ=ワンに寄りかかっていた。

伝わる体温が、オビ=ワンの腰に宿る熱に拍車を掛けた。

いくら深く呼吸を繰り返そうと、オビ=ワンは、眠れない。

書類をめくる師の立てる音が、オビ=ワンの耳に大きい。

シーツを頭まで被り、耳をベッドに押しつけようとも、体温を伝える背中が、クワイ=ガンの心音まで感じとってしまった。

オビ=ワンは、師の手が、もう一度、自分に触れることを期待してしまう。

意地悪くでもいいから、今、夜着に擦れる乳首を摘んで、こね回してほしいと思う。

だが、オビ=ワンは、熱の高まるペニスをどうにかしたいと胸を喘がせながら、意地を張ってシーツに顔を埋めていた。

師は、ゆっくりと書類をめくる。

オビ=ワンの息だけがせわしない。

 

 

「……眠れないのか?」

しきりに身じろぎをするオビ=ワンに、クワイ=ガンが声をかけた。

師の声は、微かに笑っている。

オビ=ワンは、その声を無視して、眠った振りを続けた。

しかし、ペニスは、もう強く下着を押し上げていた。

熱の篭もるそこに刺激がほしくて、オビ=ワンの腰が捩れる。

足先に触れる冷たいシーツの感触までもが、オビ=ワンを高ぶらせた。

師は、オビ=ワンを見下ろしている。

オビ=ワンは、その視線を痛いほど感じている。

肌を這っていく師の視線を、オビ=ワンは、愛撫だとすら感じた。

ちりちりと肌が焼けてしまうのではないかと思うほど、オビ=ワンは、師の視線に感じてしまう。

弟子には、もう、強がりは言っていられなかった。

オビ=ワンは、腰を熱くする劣情が押さえきれず、くるりと寝返りを打った。

師に喉を晒して、薄く唇を開く。

閉じた目のまま、服従する犬のように弱い腹をさらけ出した。

そして、弟子は、愛撫の手を待った。

弱い振りで、全てを師に晒す自分の姿に頬が赤くなるが、もう、弟子は、クワイ=ガンが触れほしかった。

しかし、クワイ=ガンは、こう言った。

「……オビ=ワン、眠れないのだったら、自分でどうにかしてみたらどうだね?」

クワイ=ガンの声は落ち着いたものだ。

オビ=ワンは、見開いた目で、クワイ=ガンを睨んだ。

「……マスター!!」

「私は、眠るまでここにいる約束をしただけだろう? 誰も、お前を寝かし付けてやるとは言ってない」

クワイ=ガンの手が、オビ=ワンの目を閉じさせた。

オビ=ワンは、置かれた手の平のなかで、しきりに瞬きを繰り返した。

「……マスター?」

オビ=ワンは、か細い声で、クワイ=ガンを呼んだ。

しかし、師は、その微かな抵抗など素知らぬ顔を決め込んだ。

「ほら、眠りなさい。どうしても、眠れないというのなら、自分で眠れるように努力したらどうだね? パダワン」

そっけないクワイ=ガンの声だった。

クワイ=ガンは、明確な方法など提示しない。

だが、高ぶったペニスを持てあましているオビ=ワンは、クワイ=ガンの声にある一つの努力の仕方を示唆しているのに気付いてしまった。

「マスター……」

オビ=ワンの頬が赤くなった。

オビ=ワンは、そうする自分を思い、胸が痛いほど、激しく鼓動を打った。

置かれた手の平に、オビ=ワンの前には、暗闇しかない。

だが、見ないからと言って、師がそこに居ないわけではないのだ。

師の前で、自分を慰める姿を見せる。

あたたかな師の熱を瞼の上に感じながら、高ぶったペニスを扱く。

もしかしたら、粘液で濡れたペニスの音が、師に聞こえるかもしれない。

だが、師は、オビ=ワンにそれを望んでくれた。

クワイ=ガンの声が、オビ=ワンに勧める。

「やりなさい。オビ=ワン。私は、眠る努力をするお前をちゃんと見ていてあげるよう」

優しい声が耳を擽る。

そして、オビ=ワンは、この欲望で硬くなったペニスをなんとかしてしまいたかった。

最早、オビ=ワンにとって、瞼の上に置かれた手のぬくみは、クワイ=ガンの愛撫でしかなかった。

オビ=ワンは、何度か、息をのんだ。

クワイ=ガンの言うおうとすることを承諾するには、オビ=ワンには、勇気がいった。

しかし、きっとシーツすら押し上げているに違いないペニスは、クワイ=ガンにばれているに違いなく。

そして、暗闇という隠れ蓑を手にいれた若い心は、とても欲望に弱かった。

オビ=ワンの手は、そろそろと腹を伝っていった。

師の手で目隠しをされたまま、オビ=ワンは、オビ=ワンは、自分のズボンの上からペニスを撫でた。

撫で上げただけで、じんわりとそこに快感がある。

もぞもぞと動くシーツの動きに、クワイ=ガンが笑ったのをオビ=ワンは感じだ。

オビ=ワンは、恥ずかしさと悔しさで、唇を噛む。

しかし、快感は、若いオビ=ワンを捕らえて離さず、オビ=ワンの手は、夜着のゴムをくぐった。

下腹を手が這うのさえ、気持ちがいい。

手の中に握り込んだペニスは、待ち望んだ刺激に、ずくんと疼いて喜んだ。

シーツが身体を隠すのをいいことに、オビ=ワンは、足を開いて、手の中のものを扱く。

締め付けた手の中の皮がずるりと動いて、濡れ始めている先端が、くちゅりと音を立てた。

閉じた目の暗闇の中で、オビ=ワンは、甘い刺激に身を投じる。

片膝を立て、伸ばした足は、しきりにシーツの感触を堪能する。

オビ=ワンは、大きく口を開いて、喘いだ。

「……んんっ、マスター……」

オビ=ワンは、クワイ=ガンの名を呼んだ。

だが、それは、クワイ=ガンを誘おうという媚態ではなかった。

初めてしまえば、オナニーは、確実な快感をオビ=ワンに与えた。

師によって作られた暗闇の中、恥も忘れ、オビ=ワンは、瞼の裏にあるクワイ=ガンを追っていた。

瞼の上に置かれた手の平の熱、微かにふれあう身体の呼吸、そこにあるクワイ=ガンの存在を鍵にして、オビ=ワンは、よりリアルに自分の中のクワイ=ガンを肉付けていた。

自慰に耽るオビ=ワンは、想像の中のクワイ=ガンの手を楽しむ。

「ああぅ、……っぅ……あ」

「っぁはっ……んっ……マスター……」

オビ=ワンは、舌を伸ばして、自分のクワイ=ガンにキスを望む。

想像の中のクワイ=ガンの手が、オビ=ワンのペニスを握る。

オビ=ワンの手が、強くペニスを握りしめ、扱く。

「マスター……んんっ!」

夢中になるオビ=ワンは、誰が暗闇を作りだしてくれているのかすら忘れていた。

ペニスから零れ出る粘液で、オビ=ワンの手が汚れる。

その傍若無人ぶりは、無神経ですらあった。

頬を赤くしたオビ=ワンの背中が反る。

突き出された腰は、シーツの中とは言え、欲望にまみれていた。

オビ=ワンの胸が喘ぐ。

肩を丸めるようにした手の動きは止まらない。

「マスター……っぁ……マスター……」

 

クワイ=ガンは、たかが、視界を塞いでやっただけで、簡単に痴態を晒す自分の弟子に、苦笑を浮かべていた。

たしかに、甘える弟子の眠りを邪魔してやったつもりはあった。

しかし、この欲にまみれたかわいらしい顔はどうなのか。

最初のためらいはなんだったのかと思わせるほど、弟子は、遠慮なくオナニーに耽る。

弟子は、ここにクワイ=ガンがいるというのに、側の師を求めようともしなかった。

自分が楽しむために、オビ=ワンは、クワイ=ガンを、ただ利用している。

これが、クワイ=ガンに対する当てつけの行為ならば、まだ、かわいげがあるというのに、弟子は、身体の快感に夢中の様子だった。

浅ましく、オビ=ワンは、赤い舌を晒している。

手を置いた額は、汗に濡れ始めた。

こんな態度でいて、弟子は、クワイ=ガンに許されると思っている。

甘えた声で、オビ=ワンは、クワイ=ガンを呼ぶ。

「……っぁぁっ……マスター」

オビ=ワンの手が、激しくシーツの中で蠢いている。

よじられる腰に、オビ=ワンのペニスが、シーツを盛り上げる。

自分の欲望を果たすことだけに、盲目的なオビ=ワンは、なんとも愛しい姿をしていた。

「オビ=ワン」

クワイ=ガンは、名を呼ぶ、オビ=ワンに初めて応えた。

オビ=ワンが驚き、びくりと身体をこわばらす。

妄想の中のクワイ=ガンと楽しんでいたオビ=ワンは、瞼を覆う手の熱や、息づかい、匂いといった断片的な師だけを受け止めていたようで、現実の師の声は、弟子の凝縮しつつあった快感を破り、オビ=ワンはいっそ不機嫌な様子だった。

口元に笑いを浮かべたクワイ=ガンは、快感に夢中になるあまり、寄っていた弟子の眉間の皺に、キスをした。

「マイ・パダワン」

クワイ=ガンは、あまりにもかわいらしい様子の弟子に爪を立て、構ってやりたかった。

フィニッシュに向かって、暗闇のなか、精々努力していたオビ=ワンに優しく声を掛けた師は、突然、その隠れ蓑を奪い取ってやった。

「っ!!」

瞼を覆っていた優しい闇が取り去られ、オビ=ワンの目が、びっくりしたように開かれた。

頼りない目が、クワイ=ガンの顔に当てられ、その顔は真っ赤になると、高ぶったままのペニスから、オビ=ワンは慌てて手を放した。

クワイ=ガンは、それだけで、弟子を許すつもりなどなかった。

「オビ=ワン。どうしてやめてしまうんだい?」

クワイ=ガンは、オビ=ワンを隠すシーツを剥いだ。

半ばずり下がった夜着のズボンから、ペニスが零れ出ていて、オビ=ワンは、必死の様子で、腰をひねった。

クワイ=ガンは、そのなめらかな腰を捕らえる。

「このままで見せて貰うとしようか?」

「……マスター……」

オビ=ワンのペニスは、腹を打っていた。

「お前がなかなか眠れない様子だからね。一体何をぐずぐずしているのかと思ってね」

クワイ=ガンは、腰だけでなく、膝を掴んで、足も開かせる。

「オビ=ワン、あんなに、私を呼んでくれるのは、私の注意がお前から離れるのが嫌だからだろう? だったら、お前の両手が、何をしているのかも、私は、ちゃんと分かっていてやらないと」

開かれた股の間は、熱が篭もり、陰毛がうっすらと濡れていた。

湿り気をおび、ますます柔らかなオビ=ワンの太腿を、師の指が撫でる。

「ほら、オビ=ワン。早くしなさい。いつまで、私を寝かせない気なんだね?」

クワイ=ガンは、欲望に弱い弟子が、いつまでも、この状態で耐えていることなど出来ないことをわかっていた。

オビ=ワンは、傷ついたように唇を震わせている。

しかし、その目は、とうとう師が自分に対して、欲望を向けたことに、微かな自信をちらつかせ、濡れていた。

オビ=ワンは、待っている。

弟子は、思いも掛けず、自分の痴態が、クワイ=ガンを誘ったことに自信を得、師がこのまま見ているだけではないと、思っていた。

「さぁ、オビ=ワン」

だが、クワイ=ガンは、この事態を楽しんでいるだけだった。

このままオビ=ワンの思い通りに事を進めてやるつもりなどどこにもない。

「マスター……」

本当に見ているだけのクワイ=ガンに焦れたオビ=ワンの手が、ためらいがちに、下腹に向かった。

高ぶったペニスをぎゅっと握りしめた弟子は、期待を込めて、甘く師を見あげた。

まだ、弟子は、自分のはしたない態度が、クワイ=ガンを誘うと信じている。

クワイ=ガンは、微笑み返す。

「見ていているよ。オビ=ワン」

オビ=ワンが傷ついたように目を伏せた。

しかし、クワイ=ガンは、弱者ぶる弟子に、自分の行状をよく思い知らせてやった。

「いままでと変わりなくやればいいんだよ。オビ=ワン。何もまるで、変わらない。大きく股を開いて、腰を突き出せばいい。音がするほど、ペニスを扱いて、……ああ、なんだったら、後ろに指をいれてもいい。お前は、とても可愛い顔をしていた。もう一度、あの顔をしてご覧?」

クワイ=ガンがささやくと、オビ=ワンの頬がこれ以上赤くなれないというほど、赤く染まった。

しかし、握ったペニスの先に、薄く白濁した雫が膨らみを増していく。

オビ=ワンの目が、縋るように師を見あげた。

クワイ=ガンは、微笑んだ。

「そろそろ私も眠りたいな。パダワン」

急かす師の声に、瞼を震わすオビ=ワンの手が、ペニスを握って動いた。

やはり、欲望に弱い弟子は、ペニスを扱き始める。

その顔はまるで罰を受けているように、悄然としていたが、ペニスを扱く手はとても熱心だった。

「……マスター。俺が眠るまで、絶対に、絶対に、ここにいて下さい……」

泣きだしそうな声で、オビ=ワンが師に頼む。

師の視線の元だというのに、ペニスを握る手は、しきりに上下する。

頬が赤い。

片手が、股の奥へと進んでいた。

「……マスター。お願い。ここにいて……」

「ああ、約束は守るとも。マイ・パダワン」

優しい眠りに誘うため、師は、オビ=ワンの耳元で甘く囁いた。

End

 

 

あぅあぅ。普段お世話になっている奥様の最愛ダーリンにちょっとでも楽しんでいただけたらと思いまして、パダオビをば。

これからも、奥様と遊ばせてくださいませv