恋しい人

 

 

アナキン・スカイウオーカーは、苛立たしげに髪をかき上げた。

「マスター、あなた、いつもあんな風にしてたんですか!」

アナキンは、今日、自分のいないところで、言い寄られるオビ=ワンを初めて見かけた。

それは、衝撃的な光景だった。

そこで、師匠は、困ったように眉を寄せ、笑っていた。

抱き寄せられた腕の中でする顔としては、許せるような顔ではない。

若いジェダイマスターの青い目は、うんざりと、若いジェダイナイトの顔でみつめた。

「アナキン……」

オビ=ワンは、危険領域を高速で飛んだスピーダーから引きずり下ろされたばかりだ。

師は、癇性な弟子の操縦に、何度も寿命が縮まる思いをした。

弟子の義手は、オビ=ワンを離さなかった。

「マスター、あなた、いつも、あんな風に!」

「違う。アナキン……」

オビ=ワンの言葉を弟子は聞こうとしない。

「何が違います! 俺の居ない時には、いつもああだったんでしょう! 何です! あの態度!!」

アナキンは、独占欲と、嫉妬で、苛々と怒鳴った。

うんざりとした目をして、師匠が自分を見つめることも許し難い。

オビ=ワンは、弟子にセックスを許していた。

その関係は、かなり前からで、弟子は、師匠を髪一本に至たるまで強く愛していた。

オビ=ワンは、ため息をついた。

「……だから、何だというんだ?」

青い目は、疲れたように弟子を見上げていた。

「どうだっていいだろう……」

「どうだっていいなんて、その態度は、何ですか! あの顔! あなた、自分がどんな顔してたか知ってます? 俺の前で断っていた時と、態度が全く違う! あなた、全く嫌がってませんでしたよ! あれじゃぁ、気を持たせるだけだ!」

苛立つ弟子は、部屋の中を足音も荒く動き回った。

オビ=ワンは、持久戦を覚悟して椅子へと腰を下ろした。

「……アナキン、私は、断った」

オビ=ワンは、気性の荒い弟子に考慮し、彼の目の前で、言い寄られた時には、きっぱりと横に首を振るようにしていた。

ジェダイであるというだけで、試してみたいと舌なめずりする女は沢山いる。

「アナキン、私だって、今後の付き合いというものがあるんだ。出来るだけ、穏やかに断りたい」

今日のオビ=ワンは運が悪かった。

今日、このジェダイマスターに言い寄ってきた相手は、男だった。

そして、それを、この嫉妬深く若いパダワンは見ていた。

「マスター、あなた、満更でもなかったんでしょう!!」

オビ=ワンの弟子は、つり上がった目で憎々しげに師匠を睨み付けた。

「そうに決まっている! マスター、あなたは、嬉しそうな顔をしていた!」

「アナキン、もし、私が肯定したら、激高するのだろう? 自分を傷つけるような質問をわざわざするな」

オビ=ワンは、この弟子とそう言った関係になって以来、他へと情を移したことなどない。

いつまでも、自分の愛情を疑い続ける弟子の有り方は、いや、長く続いた今の方が、ずっと疑い深くなったアナキンは、若いジェダイマスターに、苛立ちを与えていた。

オビ=ワンはつい、口を滑らせた。

「だから、お前が嫌いなんだ」

オビ=ワンの弟子は凄惨に笑った。

「マスター……」

「……アナキン」

オビ=ワンの弟子は、何もかも全部と望む。

いつも、飢えている。

師匠の全てを手に入れないと気がすまない。

アナキンがオビ=ワンの腕を握った。

背の高い弟子は、座る師を引っ張り上げた。

「やめなさい。アナキン!」

オビ=ワンは、するどく弟子を叱った。

弟子は、師の命を受け入れなかった。

 

 

ベッドは汗で濡れていた。

オビ=ワン・ケノービの弟子は、師の足元で胡坐をかいていた。

師は、肩と足の裏、そして、きつくシーツを握る指が、ベッドに触れているだけだった。

体の中には、弟子の指が入り、そのせいでオビ=ワンの体は、大きく反り返っていた。

太ももには酷く力が入っていた。

よく締まった尻は、弟子の指をくわえ込み、大きく左右に揺れている。

開いた足の間には、アナキンが楽しげな顔をして座り、師の尻を弄くっていた。

「マスター。そんなに動かれてはやりにくいです」

口元に、甘くもいやらしい笑いを浮かべた弟子は、ふらふらと落ち着きのない師匠の尻を内部かに入れた指によって引き留めた。

ずぶずぶと激しく指を前後され、オビ=ワンの背中が更に反り返る。

突き出される腰のペニスは、ぴくぴくと動き、透明な液体を零していた。

アナキンは、ぺろりとその液体を舐めた。

「……はぁぅ!……」

オビ=ワンが声を上げた。

更に高く突き出された腰で、ペニスがひくひくと揺れる。

「相変わらず、身体、柔らかいですね。マスター」

弟子は、師匠の痴態を笑った。

開いた股の間の毛を自分の先走りで濡らしている師匠は、もう耐えられないと、顔を真っ赤にしながら、大きく反り返っていた。

恥ずかしげもなく開かれた足の間には、弟子の指。

それにつなぎ留められるように、オビ=ワンの身体は、綺麗なブリッジを作っている。

ベッドに付いた肩と、足の辺りは、シーツが大きな波が模様を描く。

絞り上げられたアナキンの身体に比べれば、少し柔らかな腹が、呼吸で何度も膨らんだ。

「マスター。気持ちがいいんですか?」

アナキンの指は、オビ=ワンの様子を確かめながら、緩やかに何度も、肛内を往復した。

入れ込んだ指をぐりぐりと内部で回転させる。

「……あっ、んんっ……んんん……」

オビ=ワンの左足裏が、シーツの上で滑った。

落ちた師匠の身体を直腸へと挿入された弟子の指が支える。

その衝撃はかなりのものだった。

「ああああっ!」

大きな声を上げ、オビ=ワンは、必死に足を付きなおした。

しかし、そこで、アナキンが、オビ=ワンの尻の柔らかく湿った肉の、少し膨らんだ部分を押した。

「……っっんんんん!!!!」

あまりの快感に、オビ=ワンは、息をのんだ。

強く、強く、弟子の指を締め付け、こみ上げる射精感に堪えた。

しかし、弟子は、煽るように、硬く緊張する睾丸に舌を付け、優しく舐め上げる。

オビ=ワンの足ががたがたと震えた。

更に強く、弟子の指を尻で締め上げ、オビ=ワンは、涙ぐむほど目をきつく閉じた。

「…………っ……っん……」

オビ=ワンは、苦しげに、顔を左右に振った。

イきたかった。

ただ、ひたすらに出してしまいたかった。

しかし、弟子は、きつく命じた。

「わかってますね? 我慢ですよ。マスター」

アナキンは、圧す指の力を緩め、緊張した直腸内に優しく触れた。

 

アナキンは、オビ=ワンに罰を与えると宣言した。

人に知られていないオビ=ワンの特筆すべき点に、この罰というものに対する従順さがある。

勿論、アナキンがそう言うと、オビ=ワンは、抵抗を見せる。

しかし、このジェダイは、罰を受けることに明らかに慣れていた。

命ぜられた一瞬、何をおいても、それに従おうする。

しかし、その後はっとしたように、アナキンに抵抗を見せる。

このジェダイマスターは、時に、アナキンを誰かと間違える。

 

直腸内で優しく指を動かされ、オビ=ワンは、しきりに腰をうごめかした。

「……ああ、アナキン……アナキン」

オビ=ワンの声には、哀願の響きがあった。

もう、ずいぶんの時間、師匠は、弟子に嬲られていた。

絡みつく秘肉の中で、指を動かしながら、アナキンは師匠の様子に満足そうに目を細めた。

しっとりと濡れた粘膜の中から、指を引き出す。

指が抜けると、師匠の穴は、慎ましく窄まった。

だが、すぐに、ひくひくと小さな動きを繰り返す。

「……マスター。はしたないことで」

にやにやと笑う弟子は、刺激を待ち望む穴の上に舌を這わせた。

「……あっ!……」

なま暖かく、柔らかな感触に、オビ=ワンの尻が、がくんと落ちた。

弟子は、ブリッジを維持させるため、尻肉を掴み、持ち上げた。

「ダメです。やりにくくなるでしょ?」

アナキンは、師匠に注意を与えたが、オビ=ワンの足からは、力が抜けてしまった。

重くなった尻は、アナキンの力によってのみ、持ち上げられている。

綺麗に反り返り、カーブを描いていた師匠の身体で作られたブリッジは、力の抜けただだの下り坂になってしまった。

アナキンに釣り上げられた腰を頂点に、オビ=ワンは、ベッドへのスロープを作っている。

「……重いなぁ。マスターのお尻」

アナキンは、軽々と師匠の尻を持ち上げながら、必死に射精に耐える師の顔を見下ろした。

大きく開かれた股の間から見下ろすせいで、零れ出すカウパー液に濡れてひくつくペニスにアナキンの鼻が触れるほどだ。

「マスター」

甘く呼びかけるアナキンに、オビ=ワンが涙で濡れた目を薄く開いた。

弟子に埒を開ける許しを請いながらも、睨み付けることも忘れない。

オビ=ワンは、喉に絡んだ声をだした。

「……アナキン……」

「何です? マスター」

アナキンの舌が、オビ=ワンのペニスを舐め上げた。

大きく口を開いて含む。

オビ=ワンが息を詰まらせた。

ベッドの上で、師の身体がのたうつ。

「……アナキン!……アナキン!」

師は、若いジェダイナイトの名を繰り返し叫んだ。

力の入った尻は、内に入った弟子の指をへし折りそうなほど力が込められている。

アナキンは、じゅぶんじゅぶと師匠のペニスを吸った。

「……アナキン!!……んんっ……ああっ!……ア・アナキン!」

身をよじる師は、必死にアナキンを呼ぶ。

「……マスター。すごい」

師のペニスから零れ出るものは、もう、先走りとは言い切れなかった。

我慢しきれない射精に、オビ=ワンは、精液を漏らしている。

「やっぱり、溜まってたらから、いい子にできなかったんですね」

オビ=ワンは、アナキンが自分をいい子扱いするのが大嫌いだ。

それをしてもいいのは、別の誰かだ。

ジェダイマスターは、自分の腕を噛んだ。

肉を噛み切るほど強く歯をたて、痛みに気を紛らわそうとした。

アナキンは、それを見ていた。

「……マスター」

見下ろす弟子は、冷たく師に笑いかけた。

「マスター、俺も、お手伝いしてあげましょう」

アナキンは、オビ=ワンの柔らかい太腿に歯を立てた。

ぎりりと噛まれるのに、オビ=ワンが、悲鳴を上げた。

「やめろっ! 痛いっ! アナキン!!」

オビ=ワンの目に涙が盛り上がった。

激しく足をばたつかせる。

アナキンは、師を逃がしはしなかった。

「いいえ、マスター。こうしないと我慢が出来ないんでしょう? そして、マスター。あなたは、我慢することをお望みだ」

アナキンは、自分の歯形がついた太腿を舐めた。

舌で優しく舐められる感触にすら、オビ=ワンは痛かった。

「やめろっ! アナキン、やめてくれ!」

弟子は、オビ=ワンの足を放り出し、師の頬を撫でた。

「マスター。自分が悪かったと認めますか?」

アナキンは、決めつけた口調で、オビ=ワンに尋ねた。

オビ=ワンは、目を逸らした。

唇を噛みしめる。

「……私は、悪くない」

「そうですか? 俺がいるのに、他の男に色目を使うのはいけないことでしょう?」

アナキンは、髭で覆われたオビ=ワンの顔をなぞった。

「誰もそんなことをしていない!」

「俺がいれば、他に男なんて必要ないでしょう?」

アナキンは、師の言葉など聞いていないかのように、オビ=ワンに畳みかけた。

「マスター。あなた、俺で満足できてないんですか? 他に誰をお望みです? あなたよりもずっと大きくて、強い男? ……安心して下さい。俺がなる」

弟子の目は、暗くオビ=ワンに執着を見せつけた。

アナキンは、歯形の上から師の太腿を力強く握った。

「……っい!」

オビ=ワンは、悲鳴を堪えた。

アナキンは、口を押さえてたオビ=ワンを見下ろし、言った。

「マスター。さぁ、足を自分で持ち上げなさい」

一瞬、オビ=ワンが命に従う。

その瞬間のオビ=ワンには、命令に対する習慣があった。

この師は、命じられれば、羞恥をねじ伏せてでも従うことを身に付けている。

だが、アナキンの表情に目を見開いたオビ=ワンは、何度も首を横に振った。

アナキンの目は、冷たく凍っていた。

アナキンは、オビ=ワンの大きな青い目に触れた。

「マスター。あなたは、自分が誰のものか、思い出すべきです。さぁ、足を胸に付くほど持ち上げて」

アナキンの言葉に、オビ=ワンは強く首を振った。

「嫌だ。アナキン。嫌だ」

「なんでですか? マスター。入れて、擦って欲しいでしょう? そうして欲しくて、誰にでも色目を使うんでしょう? さぁ、いれてあげますから、足を持ち上げなさい。マスター」

アナキンの目は、オビ=ワンに対する、執着に溢れていた。

確かに、執着は、なくせと言われても、オビ=ワンですら、難しい。

誰をも愛することは、誰も愛さないのと似ている。

神の愛は、愛されていると感じることが難しい。

だが、師は、弟子にそれを認める訳にはいかなかった。

「嫌だ。アナキン、嫌だ」

オビ=ワンは、必死になって首を振った。

 

 

アナキンは、オビ=ワンの身体を抱き込み、自分の身体の上に持ち上げた。

こうなるまでに、オビ=ワンには、二度、弟子の手が振り上げられた。

二度目には、目の前が暗くなるほどの殴打がオビ=ワンを襲い、オビ=ワンは、今日の義務を果たし終えた気分なった。

これだけ、殴られたのだ。

もう、抵抗するのをやめたところで、誰もオビ=ワンを責めないだろう。

オビ=ワンは、自分が弟子を愛していた。

最初に身体を許した時も、そう思った。

毎度、セックスのたびにそう思う。

だが、アナキンは、オビ=ワンの不貞を疑い、疑い、疑い続ける。

この子のために、と、激しい執着のままに強引に事を進めようとするのに抵抗を試みるが、実際、アナキンの行為に後ろめたい快感を覚えるオビ=ワンは、自分の行動に一貫性を保たせることなどできなかった。

アナキンが、師の腰を持ち上げた。

オビ=ワンは、弟子に背中を向けている。

上がった尻の下には、弟子のペニスが待ち受けていた。

アナキンは、手を離し、オビ=ワンに命じた。

「さぁ、自分で腰を下ろして」

アナキンの声には、オビ=ワンがかつて味わったことのある強い支配力が含まれていた。

その過去は、誰にも言えないが、若かったオビ=ワンは、あの声に、強く望まれることが、好きだった。

あの声に命じられると、必要とされているのだと、身のうちが震えたのだ。

そして、今、オビ=ワンは、アナキンの声に、同じく愛を感じる。

ただ、弟子の声は、冷たく、硬い。

……そこが、あの人とは違う。

だが、オビ=ワンは、服従する事への欲望に負けた。

「さぁ、マスター。早く」

「……ああ」

オビ=ワンは、弟子の足を挟み、大きく開いていた足を自分で安定よく動かし、アナキンのペニスへと手を伸ばした。

師は、自分で、位置を調節しながら、ゆっくりと尻を落としていった。

「……んんっ……」

弄られ続けた肛口は、ペニスを受け入れ、喜んでいる。

「そう。マスター。いい子だ」

アナキンは、赤く開いた穴が、ペニスを飲み込んでいくのを見ていた。

師匠の手が、自分のペニスを握っている。

オビ=ワンの背骨の形が愛しかった。

身体をねじるたび、動く腰骨が、かわいらしくて、アナキンは手を伸ばした。

「……ひゃっ!……」

撫でられた驚きで、オビ=ワンが声を上げた。

半分ほど、飲み込んでいたペニスが、先端付近まで抜けている。

アナキンは、指を滑らせ、張り出した雁の部分に引き延ばされた肛口に触れた。

「早く飲み込みなさい。そうしないと、この指も一緒にねじ込みますよ?」

「無理だ。……アナキン」

「無理ですか?」

アナキンの指が、引き延ばされている肉の輪に触れた。

爪の先が、輪を引っかけた。

「いけそうですよ?」

「……んんっ……んぅはぁぁ……」

アナキンの声に含まれた脅しに、オビ=ワンは、急ぎ、腰を落とした。

しかし、せっかくオビ=ワンが腰を落としたというのに、アナキンが持ち上げる。

「ああっっ!」

ずるずると重量のあるものを引き出される快感で、オビ=ワンの口からは、声が上がった。

アナキンの支える腰が小さく震えていた。

アナキンは、ゆっくりとオビ=ワンの身体から手を離した。

師は、自分から深くペニスを飲み込んでいく。

「……ほら、やっぱり、欲しいんだ」

アナキンは、小さく笑った。

弟子は、オビ=ワンが好きなように身体を動かすのを見ていた。

オビ=ワンは、しきりに腰を揺らす。

一時萎えていたオビ=ワンのペニスも、すっかり勃あがっていた。

アナキンは、手を伸ばし、オビ=ワンのペニスを掴んだ。

扱くと、オビ=ワンが強く唇を噛み、首を振った。

「……っっぁぁ……ダメ、ダメだ。アナキン」

「……いつも、具合よく締めてくれますね。マスター」

アナキンの声がかすれた。

尻を振り立てることのできなくなったオビ=ワンは、尻をもぞもぞと動かし、また、その快感に声を上げた。

「……ああっっ! ……いい!……」

オビ=ワンの背中は、、弟子へともたれかかり、大きく開かれた足は、愛撫をもっとと望んでいた。

アナキンは、師のペニスを握ったまま、尻を突き上げた。

「……ああっ!! ……んんぁぁぁあっ!」

「かわいいマスター」

アナキンは、師の耳にキスをした。

「……やっぱり、して欲しくて、あんな風に他人に色目を使ったんだ」

低い声で囁いたアナキンは、師の耳に噛み付いた。

「……っひいっ!」

「して下さい。って、お願いしなさい。マスター。そうしたら、もういらないってくらいにしてあげますから」

アナキンは、形のいい師の耳を何度も噛んだ。

オビ=ワンは、繰り返し噛まれる痛みに、悲鳴を堪えようと口元と手で覆った。

「……違う。……アナキン、違う」

「違いません。俺が、こんなにあなたのことが好きなのに、他人に色目を使うなんて許さない!」

アナキンは、オビ=ワンの耳を噛んだまま、揺すり上げた。

オビ=ワンは、泣きながら、ペニスをとろとろと濡らしている。

「……マスター。まず、俺に謝りなさい。もう、二度としないと誓うんです」

アナキンは、赤くなったオビ=ワンの耳を舐め、師の背中を強く押した。

弟子の膝から転がり落ちたオビ=ワンが、ベッドにうつぶせになった。

アナキンは、師の尻を掴み、ひくつく穴を晒し者にすると、のしかかった。

「……ぁぁっっ!」

「マスター。誓いなさい」

アナキンの声は、厳しく命じた。

「あなたは、俺のものだと誓うんです」

オビ=ワンは、声を出さなかった。

だが、弟子のものだという意味を込めて、頷いた。

しかし、弟子は、満足しない。

「声に出して、言いなさい。マスター。はっきり、自分の全てはアナキンのものだと誓うんです」

オビ=ワンは、口を開き、しかし、何も言わなかった。

アナキンは、何時も、全てを望む。

だが、何もかも全てだと言うのなら、オビ=ワンには、誓いを立てることはできなかった。

アナキンが、激しく突き上げるのに、オビ=ワンは、高い声を上げた。

身体をのたうたせ、自分で、きつくペニスを握った。

「……も、ダメだ。……でる。……アナキン……」

オビ=ワンの口から零れ出る唾液が、シーツの色を変えていた。

背をよじって、見上げる瞳も、すっかり濡れている。

アナキンは、舌打ちした。

「ずるい人だ。……マスター」

アナキンは、必死にペニスを握りしめるオビ=ワンの手を放させた。

「マスター、あなたは、俺が愛しているのを利用している」

アナキンは、師の背中を抱きながら、腰を突き上げた。

師への渇望のままに髪へと何度もキスをした。

「……愛してるって、言ってください。マスター」

「……愛してる。……っぁ! アナキン、っっぁん……愛してる」

うわごとのようなオビ=ワンの言葉に、アナキンは、小さな満足を得た。

 

 

 

END

 

 

がつがつなアナも好きv