僕の大好きなマスター DE 小話

 

*いや……そうなんですけど。

 

もう髭まで似合う年になっていたというのに、いままで誰とも深い関係を持ったことのなかったオビ=ワンが、アナキンを受け入れた。

はじめてのセックスの後、オビ=ワンは、物憂い顔でアナキンを見つめ、深いため息をついた。

「明日から、ジェダイとしてどうやって皆の前に立てばいいんだ。私には、もう、その資格はないんだ。何度も、罪を犯してしまったのだから」

アナキンは、震える師をそっと抱きしめようとした。

だが、耳に引っかかる言葉があった。

「えっ? マスター、……何度もって、はじめてじゃ?」

すると、オビ=ワンは、潤んだ目で、じっとアナキンを見つめた。

「だって、アナキン、お前、まだ、何回かするんだろう?」

 

 

*探し物は何ですか?

 

アナキンは、対象者の部屋の安全を確認するため、とある美少女の部屋にいた。

任務を全うするため、アナキンは、すべてのものを動かし、不審物を発見しようと努力していた。

すると、少女が、もじもじとしながら、アナキンに頼み事をする。

「あの……もし、迷惑でなければ、ベッドと壁の間に、私、大事な手紙を落としてしまっていて……」

それをとって欲しいというのだが、アナキンが、いくら床に手を伸ばしても手紙はなかなか見つからない。

「ええっと、この辺りでですか?」

「違います。あの……」

とうとう少女は、自分でも探そうとアナキンの隣に寝転んだ。

よほど気になっていた手紙なのか、少女は、ベッドに寝転ぶ際に、太ももの半ばほどまでスカートがまくれてしまったのにも気づかず、ベッドと壁の間を見つめていた。

「あの……アナキン……そこ、あ……たぶん、そこ……」

「ここ? ここで、いい?」

「……もっと、奥……」

「ねぇ、悪いけど……もっとこっちに来て、自分で、やってみせてくれないかな?」

大きくドアが開いた。

わなわなと震えるオビ=ワンが立っていた。

「アナキン! お前っ!!」

オビ=ワンは今にも泣きそうだ。

「なんて、ふしだらなんだ! なんて、はしたないことを言っているんだ!」

ベッドで、少女とより沿いながら、オビ=ワンを振り返ったアナキンは、天を仰いで、ため息をついた。

太ももまで晒している少女は、うつむいていたせいで、頬が赤らんでいる。

「マスター、俺が、極全うに任務を果たしている最中に、手紙を探してただけだって言ったって……信じてはくれませんよね?」