僕の大好きなマスター

 

                    ふふふっv今回は、Foolish Brain の石崎アヤコ様から、レイア姫オビを強奪して参りましたv
                                                     この絵見て、書いたのが下の話なんですv
                        かわうい髭さんなのですv無理言ってごめんね。嬉しいですv超うれしいですvアヤコさんv



 用があり、師の部屋を訪ねたアナキンは、正直、呆れた。

目の前には、ほとんど下着といっていいような、とんでもなく露出度の高い衣装を身につけようと悪戦苦闘中のオビ=ワンがいた。

足下は、ブーツ。そこから、何も覆うもの無しにまっすぐな足が伸びている。

腰骨に食い込む小さなショーツ。それは隠し布で股間を隠しはしているものの、動けばすぐにめくれ上がる。

そして、今、ホックを嵌めようと奮闘中の胸当て。

師には、胸がないものだから、半分ほどずり上がって、殆ど乳首が見えかけている。

全体的にシックな色合いではあるが、間違いなく女性もので、しかも、普通はなかなか着ないような露出度の高いものを師に挑戦をしていた。

「……マスター?」

恐る々々アナキンが声をかけると、後ろ手にホックを留めようと顔まで赤くして努力しているオビ=ワンがはっとしたように顔を上げた。

嬉しそうに微笑んでいる。

「あっ、アナキン、良いところに。なぁ、これ、留めてくれないか?」

「……何やってるんですか? マスター……」

それでもアナキンは、師の背後に回りながら、意図を尋ねた。

アナキンの希望としては、自分の想像も付かないような深遠なる計画に基づくオーダーのためによる行動であって欲しいのだが、やはり、オビ=ワンが口にしたのは、あんぐりと口を開けてしまいたくなるような事柄だ。

「潜入調査に、私が紛れ込めるかどうか、賭が持ち上がってね」

「マスター。あのオーダーのことだったら、ヒューマノイドタイプなら、誰でも潜り込めます。どうせ、顔どころか、性別だって、あの星系じゃ、ヒューマノイドについて曖昧だ。……着てみたかったって、はっきり言ってみたらどうです?」

アナキンは、師の後ろで、ホックをしっかりと留めてやった。

この師の着ている衣装、何故だか、アナキンにとって既視感があり、フォースが嫌な予感を告げているのだが、それについては、どこか嬉しそうな師のために、アナキンは黙っている。

留められた胸当てに、オビ=ワンは、ほっとした顔で、アナキンに微笑む。

「似合うか? アナキン」

 残念だが、女性のような胸のない師に、その衣装は、無謀だった。

「……まぁまぁ、ってトコロです」

アナキンは、胸当ての下、すかすかしている師の胸についてコメントを避け、とりあえず返事を返した。

ついでに、弟子は、師の股間を申し訳程度に覆っている布をぺろりとめくってみる。

「わっ! やめろ、アナキン」

「おっそろしく、露出度が高いですね。これ」

真っ赤になってぎりぎりペニスを隠すだけの小さな三角の布の上を、飾り布で隠したオビ=ワンを、アナキンは、ため息とともに見つめた。

「ねぇ、マスター。剃ったの?」

オビ=ワンは、真っ赤になり、顔を伏せる。

アナキンは、大げさにため息をついた。

「ここを剃って、髭は剃らないって、こだわり方が、さすがはオビ=ワン・ケノービだ」

ついでに、アナキンは、師の部屋を見回し、治療用の疑似皮膚にもなるテープを手に取った。

「マスター。ちょっとそれ胸のところにリアリティが欠けてますよね?」

師のあまりにもな挑発態度に、すこし苛つき気味のアナキンは、お仕置きだと、平坦な師の胸肉を手の平の中にむんずっと掴み、真っ赤になって慌てる師の胸肉を集め始めた。

胸肉をテープで固定し、胸当ての下に集める。

手早く、しかし、緻密に胸肉を寄せてくる弟子の腕の良さに、オビ=ワンの胸に谷間が寄る。

まるで本当の治療ででもあるかのように、冷静な目で、オビ=ワンに胸を作り上げていたアナキンが、できあがりを確かめるように、でき上がった胸を揉んだ。

「まぁ、まぁ、かな?」

「痛いっ! アナキン!!」

テープが引きつれて、オビ=ワンが痛がる。

胸を押さえて、逃げ去ろうとするかわいらしい様子の師の未だ余っている胸当ての下に、アナキンは、ハンカチを詰め込んだ。

オビ=ワンの胸に、小振りだが、立派な膨らみができる。

「はい、できあがり。でも、それじゃ、昨日の子に全く負けてますよ。マスター」

昨日、たしかにアナキンは、露出度の高い女性の姿態に目を奪われた。

それを師が睨んでいたのも知っている。

しかし、だからと言って、こういうことをしようとする師の態度を、アナキンは、微笑ましいとだけでは受け止められない。

ハンカチを入れられた際、乳首をつねられた師は、涙目で、アナキンを睨んだ。

「賭をしたって言ってるだろ!」

「はい。はい。潜入調査で、偉大なるオビ=ワン・ケノービの女装が通用するかどうかでしたっけ? で、誰としたんです? マスター、誰にその格好を見せに行くんですか?」

アナキンは、師の上にローブを放り投げ、自分も、ポケットを探り、スピーダーの鍵を取り出す。

「どこへなりとも、お連れしますよ? マスター」

 ずりずりと後ろに逃げる師をアナキンは、追いつめる。

「さぁ、賭に勝ちに行きましょうか。飲み代、奢ってくれますよね?」

 

裸に近い女装で、テンプルへ?!

オビ=ワン・ケノービ絶対絶命のピンチ!

大丈夫です。師匠。あなたの弟子は、根本的に甘いから、きっとテンプルまでの空のデートくらいで許してくれると思います。

 

END