任務は終えた元師弟は、その土地のある場所に宿を取った。

今回の任務は、珍しくもクワイ=ガンと、オビ=ワンの二人があたった。

つまりは、今回の任務は、そうとう実力のあるジェダイである二人が当たらなければならなかったということであり、埃にまみれた身体を清め、ベッドに入るオビ=ワンに、クワイ=ガンは、今夜はゆっくりと眠るように言った。

「ただし、オビ=ワン」

クワイ=ガンは甘い笑いを浮かべて元弟子を見た。

「ここから見えるあの鐘は、朝がくれば、一時間ごとになるそうだ。鐘が鳴るたびに、私はお前を求めるだろう。一体何回お前は耐えられるかな? そのためにも今晩はゆっくり眠ってくれ」

品良く口の周りを覆う髭のある顔で、オビ=ワンが恥ずかしそうに頬を染めるのに、クワイ=ガンは、いつまでたってもかわいらしい元弟子の目尻へとキスを落とした。

「お休み。私の可愛い子」

 

翌朝、宣言通り、クワイ=ガンは、鐘とともに起きだし、オビ=ワンをベッドに引っ張りこんだ。

もうオビ=ワンは、起きていてしかも服まで着込んでいた。

クワイ=ガンは、しっとりと濡れている唇にキスをする。

「どうした?こっそり逃げ出すつもりだったのか? マイ・スイートパダワン。大丈夫だ。勿論、手加減はしてやるよ。お前がいってしまったら、次の鐘までは休憩にしてあげよう」

「……マスター」

オビ=ワンの手がするりとクワイ=ガンの首を抱いた。

クワイ=ガンは、オビ=ワンの衣装を脱がし、白い肌に口付けを降らせた。

尖った乳首を笑いを含んだクワイ=ガンの口が吸う。

オビ=ワンの足は、師の手によって大きく開かれていた。

白い腿は、ぱっくりと開かれ、柔らかな肉がぷるぷると震えている。

もう濡れだしているペニスは、師の視線に晒されて、また容積が大きくなった。

師が、足を胸につく程に持ち上げるものだから、普段は慎ましく尻肉に隠されているオビ=ワンの穴は丸見えだった。

ひくつくそこに、クワイ=ガンはペニスをあてがう。

「覚悟はいいかい? マイ・パダワン」

一度目は、次の鐘が鳴るまで、ずっと続けられた。

そして、二度目は、わずかな休憩を挟み、三度目へと。

四度目のオビ=ワンは、クワイ=ガンの腰の上で、激しく身もだえながら射精した。

五度目は……。

六度目は……。

 

「……オビ=ワン、オビ=ワン?」

ぐったりと気を失ったようにベッドに沈むオビ=ワンに、クワイ=ガンは、その身体を揺さぶった。

オビ=ワンは、疲労の色が濃いが、肌は、艶やかに色づき、性感の満足を匂わせている。

クワイ=ガンは、少し眠ったようなオビ=ワンの隣で、思い切り疲れたため息をついた。

「……疲れた……」

クワイ=ガンの声には、真実、たっぷりの疲れがにじんでいた。

もう、オビ=ワンに挑み掛かるのは、何度目なのか、クワイ=ガンにも覚えがなかった。

しかも、休憩も殆ど無しときている。

いや、クワイ=ガンの愛撫が足りず、オビ=ワンをいかせられないということではない。

そういうわけでなないのだが。

クワイ=ガンは、自分の言葉を守るため、ひっきりなしに弟子に挑んだが、実は、もう体力の限界を迎えていた。

重い足を引きずりながら、クワイ=ガンは、ベッドから降りる。

クワイ=ガンは、最初の性交で、今日一日中、お前のことを愛してやると囁いた睦言を守るため、鐘を鳴らす老人に会いに行った。

「……悪いが、その鐘、二時間に一度鳴らすことはできないかね?」

クワイ=ガンは、自分の愛を最愛の弟子に証明するため、十分な賄賂を片手に、日暮れまでの鐘の数を減らそうと老人に交渉を持ちかけた。

すると、老人は困った顔をした。

「どうした?」

「いえ、申し訳ないです。旦那。旦那の願いを聞いて差し上げたいが、ワシは先に約束しちまったんですよ。

日が昇るよりずっと前に、随分と綺麗な男がここで待っていて、30分に一度鐘を鳴らしてくれって、そりゃぁ幸せそうに頼むから、……そりゃぁ、もう真剣な顔で、必ずだと頼み込むもんだから……」

「……オビ=ワン」

クワイ=ガンの弟子は、師が思ってたよりも、ずっと好き者だったようだ。

 

おわりv