ボロミアの命日が話題だったとき

 

お盆でご先祖様がお帰りになる乗り物を間違って書いています。

本当は、キュウリの馬に乗ってお帰りになり、なすの牛にのって帰られます。

 

ファラミー、どうしても涙がこみ上げてくるんで、あんまり上手に作れなかったお馬にまたがった(でも、艶々のなすびなの)小さいボロミーちゃんが、「今年も帰りましたぞ」と、ご先祖の帰還。
ファラ不思議な夢を見る力はあるくせに、何故だか、お兄ちゃんの姿が見えなくて、ぱかぱか、あんよの短いナスのお馬で駆け回ってるボロミーちゃんが側にいるのに、全く気付かない。
で、全然見当違いの方向に、「兄上〜〜」って、泣いてるファラの周りをぐるぐる回ったボロミーちゃんは、今年も、小さくため息をついて、そっとただいまのチュウをすると、今年もお城チェックに余念がないです。
「おっ、なかなかいい子馬が生まれているじゃないか!」
「うむうむ。Fァラミアは、本当にいい嫁を貰った。彼女は、なかなか腕が立つ。剣士達の間で、一番強い」
「おお!エルダリオン。大きくなって!!」
茄子のお馬で駆け回るボロミーちゃんは、王様に見つかっちゃいます。
王様、にこにこ笑って、スイカなど用意しながら、
「お帰り。Bロミア。今年の馬は、また、一段と不恰好だね」
「そう思うなら、あんたが用意してくれよ。せめて、馬の足を同じ長さにしてくれるともう少し速度が出ると思うんだが・・・」
「いや、毎年思うんだが、まず、その足の開き具合が問題だな。ファラミアは、馬の足が、まっすぐだと気付いてないのか?確かにそうすると可愛らしいが、横に角度が開きすぎているから、不恰好なんだ。・・・まぁ、確かにその方が安定感があるがね」
名馬が好きなだけに、ぷりぷり怒っているボロミーちゃんは、それでもファラ坊が作ってくれたナスのお馬にまたがって、マントを翻しながら、王様に近づきます。
王様、ボロミーちゃんのお馬の問題点についてわかっていながら、直してあげません。
Bロミア。ただいまのキスは?」

 

End