7
*売春?
ハウスが、ウィルソンのオフィスにやってきた。
「どうした?」
「ちょっと、な、……足が、な」
珍しく素直に弱音を吐くハウスに、ウィルソンは自分の机から腰を上げた。
辛そうにソファに座る親友の側へと寄り、ハウスの擦る足を一緒になって擦ってやる。
「診てやろうか?」
「見てわかるのか、お前に」
「俺だって名医だぞ」
ちらりとハウスは上目づかいにウィルソンを見た。
「それは、高いってことか?」
「そうだな。君なら、親友だし、一時間50ドルってとこにまけておいてやるよ」
笑ったウィルソンは、そのまま、でも、君はそれすら踏み倒すだろうけどなと続ける気だったが、強くハウスに腕を掴まれ、驚いた。
ハウスの目がぎらぎらと光っている。
「それで、オールナイトだと幾らなんだ?」