*売春?

 

ハウスが、ウィルソンのオフィスにやってきた。

「どうした?」

「ちょっと、な、……足が、な」

珍しく素直に弱音を吐くハウスに、ウィルソンは自分の机から腰を上げた。

辛そうにソファに座る親友の側へと寄り、ハウスの擦る足を一緒になって擦ってやる。

「診てやろうか?」

「見てわかるのか、お前に」

「俺だって名医だぞ」

ちらりとハウスは上目づかいにウィルソンを見た。

「それは、高いってことか?」

「そうだな。君なら、親友だし、一時間50ドルってとこにまけておいてやるよ」

笑ったウィルソンは、そのまま、でも、君はそれすら踏み倒すだろうけどなと続ける気だったが、強くハウスに腕を掴まれ、驚いた。

ハウスの目がぎらぎらと光っている。

「それで、オールナイトだと幾らなんだ?」