*トビーがダウニを撮ったという、ショートフィルムの存在を教えていただきまして、それをネタにしています。

 

これです。→ttp://content.foxsearchlight.com/videos/node/1480(このページから跳ばないでくださいねv)

 

トビー×ダウニ

 

 

「マジかよ……」

トビーの提案に、ロバートは軽く睨んできたが、小さなため息をひとつ付くと、くるりと背中を向けた。後ろ手でローブの裾を手繰り寄せ、肉付きのいい尻を左右に開く。ロバート・ダウニー・Jrのくすんだ色をした後ろの部分が深夜の自宅キッチンで晒されている。

ロバートに近寄り、トビーは、その頭をシステムキッチンの表面に付くほど下げさせた。清潔に片付いたキッチンを照らす照明の下で、丸みのある尻がさらに突き出される。

「おいっ!」

驚いて抵抗するロバートが身を起こすよりも先に、トビーは腿の間へと身を滑り込ませた。腿を撫でながら、尖らせた舌で慎ましく口を閉じた窄まりをつつく。

「落ち着いて」

はっと息を飲んだロバートの尻が大きくぶるりと揺れた。トビーが撫で続けている腿にも力が入っている。いまにもブルブルと震えだしそうだ。

「したいと思ってたこと、しようよ。こっち、舐められるの、好きでしょう……?」

からかいを含んだ響きの声に、きゅっと尻は硬さを増した。それでもトビーは、尻の肉を掴んで広げ、谷間の間を、べろりと舐めた。そのままトビーを受け入れる口へと舌を捻じ込み、もっと奥まで押し開くために、舌を前後に動かし始めると、いつもの全然本気じゃない拒否の声を上げながら、刺激から逃げるようにロバートが尻を揺さぶる。

「どうせなら、もっと色っぽく、尻を振ってよ」

ローブの裾を手繰り上げていた時から、軽く兆していたロバートのものは、いやらしい状況に興奮して、角度を増しているのだ。

「ロバート、シンクに擦りつけてもいいよ。後で、掃除してくれるなら、ね」

優しく言って上げたというのに、塩の入った小さな容器を掴むなり、ロバートは後ろへと投げつけてきた。

「危ないなぁ」

トビーの足元に、キャップの外れた容器が転がる。ことさらシンクから腰を離そうとして、ロバートの尻は、さらに突き出される形になった。トビーがそんな年上の尻を撫でたせいで、自分の格好に気付いたロバートが慌てて尻を引こうとしたが、トビーは掴んで離さなかった。もうとっくに、ロバートが手を離してしまった尻は、代わりにトビーが押し広げるせいで、きゅっと締まった窄まりの周りの薄い皮膚がかわいそうなほどひきつっている。トビーはわざとピチャピチャと音を立ててそこを、舐め続けた。恥ずかしい音に、薄く汗をかくロバートの背中がどんどんと赤くなっていっている。

「一本? それとも、いきなり2本がいい?」

「無茶なことはするな。……明日も撮るんだろ」

確かに、明日も撮る。しかも、その撮りでは、このキッチンでのシーンもある。それが、二人共を余計に興奮させていることも、互いに知っている。

「したそうに、ロバートのここ、緩んでるしなぁ。二本でもいけそうだけど、」

ロバートの両手は、いやらしい音を聞かずに済ませようと耳を覆っていたが、赤い耳を隠す程度の役にしかたっていない。軽めの言葉攻めに、肩にどんどんと力が入っていく。

「じゃぁ、尻に、どの指が欲しいのか、言ってみる?」

ロバートは、喘いだ。

「ねぇ、短いけど、太い親指がいい? それとも、やっぱい長い中指? 人差し指も、いい仕事すると思うけど?」

今日一日、トビー以外の誰の目にもふれていないはずの場所は、もうすっかり、舌を受け入れることに観念し、口を開き、緩んでいた。狭かった入口付近は、トビーの舌の動きを受け入れ、喘ぐように動き出している。唾液で濡れた窄まりの中心にゆっくりと指を埋めようとすると、ロバートの穴はきゅっと口をすぼめる。

「怖いのは、ちゃんとお願いしないからだよ」

なだめるようにその周辺に舌を這わせ、そのままトビーは、腿まで舐め降りていった。内腿に舌が伝うと、ロバートは腿を摺り寄せようとして、濡れた肉筒の中へと咥えたトビーの中指をぎゅっと締めつけた。

「いい?」

濡れた肉をかき分けるように中で動く指に、こくりとロバートの頭が動く。

ゆっくりと時間をかけて、ロバートをかわいがるのも嫌いではなかったが、ロバートがいる自宅のキッチンという非現実的な光景は、トビーの気持ちを興奮させ、急ぎがちにした。シンクの下から取り出したオイルで濡らした指をすばやく継ぎ足してゆき、最低限の準備をさせ、驚いているロバートの尻の後へと硬くたぎった自分を押し当てる。

「いくよ。いい?」

返事を返す間もあたえず、立ったままのロバートの後へと強引に押し入った。衝撃に、ロバートの喉が低い音を立てる。強引な挿入を拒み、粘膜は、熱く濡れてトビーを締めつけてくる。

「……くっ……いい、」

ぎりぎりと狭い肉筒の中を進めば、ロバートは、拳を強く握り込んだまま、大きく胸を喘がせた。

一旦、ずんと奥を突いたトビーは、尻肉を抱え直すと、ゆっくりと引き抜き、こんどは、ロバートの様子を見極めながら、揺さぶり始めた。肉襞が蠢き、トビーをやたらと歓待してくる浅い部分を抉るように擦っていると、自分から、ロバートも尻を振り始める。

「ロバート、好きだって知ってる?」

トビーは、自分の胸に汗が伝うのを感じた。

「……これが?」

あ、あ、と、突き上げの度に、声を上げるロバートが言うのは、突き上げて、引き抜く、このファックのことで、とぼけるつれない恋人の態度に、トビーはくすりと笑った。

「これが好きなのは、あなたの方でしょう? 俺が言うのは、こうやって俺に尻の穴のなかに入れさせて、興奮して身体を熱くしているあなたのこと」

腰を掴んで引き寄せ、鋭く奥を突くと、シンクの上で拳を握ったまま、ぶるぶると震える腰を、ロバートは大きく捩る。

「嘘をつけ……」

「うん。嘘」

かわいくないことを言う人に、ずんと、もう一度、トビーは深く突き入れた。そのまま、何度も激しく腰を叩きつける。ロバートの腰骨が、シンクに当たる音がしていた。だが、そんな音より、結合部のぶち当たる破裂音の方が大きい。そして、ロバートの口から洩れる啜り泣きに似た喘ぎの方が、ずっといやらしい。

「ロバート、もっと、尻、締めて。……そう、いい。そのまま、……ああ、くそっ、いい」

「あ、あっ、……あ! トビーっ!」

「何?……もっと? もっと、尻をやって欲しいの?」

ロバートの背中が羞恥でかっと赤く染まる。それでも、ごくりと唾を飲み込み、言ってしまうのが、この人だった。

「……もっと、もっと、欲しいんだ。トビー」

「ほら、やっぱり、ファック好きは、あなたじゃん」

シンクをひとつ、大きく拳で叩いたが、ロバートの抗議はそれだけだった。

「あっ、……っん! あ、」

大きい声を出して喘ぐ。

「自分ばっかり楽しんでないで、ちゃんと、腰、振って、サービスしてよ」

「あ、あ、……ダメ、だ、それ、しないでくれ。も、いく、我慢、できない……っ」

「嘘ばっかり、してほしいくせに」

「あ、ダ、メだっ!……トビーっ、トビーっ!」

「いいね、よく締まってる。……っぅ、ホントに、よく締まる。……全く、っ」

「イク、もう、イクっ!」

がくがくと、ロバートの身体が震えた。大きな声を上げて、ロバートは、全身でシンクに縋る。数回に分けで飛び出した精液は、明日の撮影に使われるシンクの戸棚を汚していた。

激しくロバートは胸を喘がせている。

「……あとで、ちゃんと拭いておいてよ」

トビーは、ロバートの腰を掴みなおし、力の抜けた身体を激しく揺さぶった。

「あ、あっ、もうっ!」

「っ、ダメ」

制するトビーのセンテンスは短かった。トビーの息も上がっている。

「いい、……あ、ほんと、っ、いい」

トビーは、ロバートの腰を強く引き寄せた。

「いきそう。……っ、ロバート、俺も、イクからっ!」

 

 

長い間ベッドにこなかった人は、トビーの隣にもぐりこみながら、拗ねたような声を出した。

「……俺は、俺を好きでもない奴に、尻をやられてたのか……」

もぞもぞと背を向ける。

「俺は、ただのファック好きに、ペニスを貸し出してるみたいなんだけど、どっちが酷い目にあってるんだと思う?」

トビーは、本を閉じて、ロバートに覆いかぶさった。意固地になって目を瞑っている人に、ちゅっとキスをする。

「キッチンの扉を、きれいにしたのは誰? ロバートは間違いなく愛されてると思うけど?」

「お前の愛は、ねじ曲がってる」

「そうかな?」

不満そうにしているロバートにもう一度トビーはキスした。

「でも、ロバート、俺って、ロバートに愛されてる?」

キスの途中で聞いた。途端に、ロバートは得意満面な笑顔になる。意地悪く笑う。

キスまで自分からしてきた。

「……さぁ、どうだろう?」

 

でも、この子供のように意地悪な人が、トビーは好きなのだった。

 

END