バレンタイン

 

携帯が鳴りだしたのは、部屋の中を少し片付けるかと、飲んだまま置きっぱなしにしていたカップをいくつか拾い上げた時だった。

せっかくキッチンに向きかけていたジュードの足は、即座に止まり、手に持っていたカップもテーブルの上に戻され、手は携帯を取り上げる。

「ハロー」

耳を当てた携帯から聞えた声は、機嫌がよさそうに笑うロバートのものだった。ジュードの目尻が幸せそうに下がる。

「あ、ロバート。写真、気付いた?」

「写真になら、もっと早くに気付いてた。一人になれる時間を見計らってた」

「ふーん。気に入ってくれた?」

長話をしても平気そうなロバートの口調に、勿論、ジュードは、カップなど忘れて、携帯を耳に押し当てたままソファーに腰掛け、そのままずるずると寝そべっていく。

「ジュード、バレンタインのプレゼントが、花束の写真だけとは、ずいぶんと、安上がりだな」

小さな機械から聞こえるロバートの口調が皮肉めいている。小気味いいジョブの味に、思わずジュードの頬が緩む。

「そんなこと言って、俺から、本物のバラなんかが届いてたら、困るだろ」

「その気遣いが、ただの無精にしかみえないのが、お前って男の価値だな。きっとそれが、お前が女に捨てられる理由だ」

ロバートは遠慮ない。

「酷ぇ……。結構本気で、俺、落ち込んでるのに……」

盛大に暗い声を出しながら、ジュードは、寝転んだまま、拗ねるように、身体を丸めようとして、ふと、足の爪が長くなっていることに気付いた。切りたい気になる程に長い。だが、雑誌や、郵便の散らばったテーブルの周りを見回しても、爪切りがない。機嫌のよさそうなロバートは、ジュードを構いたい気分のようだ。

「同情して欲しそうだな。ジュード」

勝ち誇ったような声が笑っている。

「うん? 同情は、もういいかな。別れる前にも、ロバートには話を聞いて貰ったし、その時も、散々お前は薄情だって、詰られたし?」

胸に足が付くほど曲げたまま、手の届く範囲の物を軽く除け、だが、いくら目を凝らして見ても、近くには爪切りが見当たらなくて、ジュードはまぁ、いいかと諦め、長い足をソファーの上に投げ出した。代わりに目は、テレビのリモコンを探し、すぐ近くにあったそれを取り上げたジュードは、TVの音量を下げる。御蔭で、ロバートの金言がよく聞えた。

「お前が、その変な欲のなさを自覚して、何がなんでも、俺の側にいてくれって縋りつかなきゃ、何回でも、同じことの繰り返しだぞ。予言してやる。お前がセクシーな俳優である間は、絶対に、お前は落ち着けない」

「なんで?」

「金の取れそうな、薄情な旦那なんかと、俺なら、長く暮らさない」

相変わらず、ロバートは毒舌だ。そして、そんな自分にとても満足そうだ。

「わざわざ朝、早起きして、市場まで花を買いに行った俺に、それを言う?」

「腹が減って目が覚めたんだろ」

「まぁ、それも、ある」

 

正直な即答をロバートが気に入り笑った気配がした。何を食ったんだと聞かれたから、カフェに寄って、パイを食べたと答えた。スープが美味かったと言ったら、ロバートは少しうらやましそうにした。それから、しばらく、たわいもない、近状報告をしあい、だが、お互い、そろそろ、会話が上の空になってきていた。他に話したいことがあるのだ。

「で、その時の照明助手ときたら、コードが足りてないって散々言われてたのに、移動しようとして、カメラの前に出て……なぁ、ジュード、お前、忙しいか?」

雑誌用のスチールを撮っていた時の笑えるほど使えない助手の話をしていたロバートから、やっと、やましそうな声が聞けた時、いつ話の水を向けようかとタイミングを探していたジュードは、思わず、やった、と拳を腹に引き寄せていた。

「全然。もしかしたら、まだ決定打が決まる前かもしれないと思って、一応今日はオフにしてたし、夜にちょっとジムに行くけど。……ロバートは、どこにいるの? 自室?」

会話が他所に流れないよう、ジュードは先手を打ち、甘く囁くように、居場所を決めつけた。

やっぱり、それ目的で一人だよねと、心の中で付け足して、向こうの気配を窺う。

「自室にいる……」

結構顔に出やすいところのあるロバートは、きっと頬が赤いはずだ。

 

「じゃぁ、ジッパー、下ろしなよ。あなたがいやらしいせいで、アレがどんな風になってるのか俺に見せて」

ロバートがひゅっと息を飲む音が聞こえた。その後、呆れたように笑いだす。

「お前、いきなりだな……」

「あれ? てっきり、ロバートも期待してると思ってたのに、俺、もう、自分のジッパー、下ろしちゃったよ」

強引に事を進めようとするジュードに、ロバートは、また笑う。からかうような声音で握ってる奴は、勃ってるのかと聞き、まだやわらかいと答えると、ダメじゃないかと、わざとらしく声を恐くする。

「お前、切り替えが早すぎだ」

「あれ? おかしいな。俺が嘘つきだってなんでバレた? 俺、実はまだ、ジッパー下ろしてないんだけど、中のは硬くなってきてるよ。ロバートが撫でてくれたら、きっと気持ちいいと思うんだけど、ねぇ、俺に、アレに、触らせてって頼んで」

ジュードは、ソファーに寝そべったまま、ゆっくりとジッパーを下ろしていき、そのじじっと金属が擦れ合うじれったい音を、携帯を近付け、ロバートに聞かせた。

「ほら、言いなよ。ジュードのに触りたいって」

股間から戻した携帯に、ちゅっと、キスの音をさせていると、ジッパーの音で想像力に刺激を受けたロバートの息遣いが、興奮を混ぜはじめているのを感じた。だが、ロバートはしぶとい。

「お前が、俺に頼むんだろ? 触ってくださいって」

まだ、ジュードを笑おうとしている。けれど、ジュードだって、ロバートをわかっているのだ。

「内緒で自分のを撫で回してるロバートにそんなこと言われたくないな」

はっきりと指摘してやると、ねちゃりと唇を舌が舐める水音がした。

「だろ? ロバート、いやらしいからね。絶対に触ってると思った。どう? 俺の声を聞きながら、自分の撫でて感じてるの? 勃ってきた? ねぇ、何、着てるの? スエット?」

自室にいるのならと、見当をつけたグレーの柔らかなスエットの股間を、ロバートが揉みしだいている姿を想像すると、かなりきた。

「……お前は、何、着てるんだよ」

ロバートの息遣いも、興奮を隠すのをやめた。

「俺? 言ってもそんなに興奮できないよ? 薄茶の綿パン。手を突っ込んでるのは、グレーのボクサー」

どんなことを想像したのか、ごくりとロバートが喉を鳴らしてくれた。

「……もう、握ってるのか?」

「ロバートが、何、着てるのか、教えるなら、教える」

ごそごそと、ロバートが身じろぐ音がする。

「俺が着てるのは、スエットじゃなくて、ネイビーのジャージだ。前に見ただろ? 横に、黒とピンクのラインの入った奴。上は、Tシャツに、パーカーを羽織ってる」

ジュードは、簡単にその姿を想像することが出来た。

「あ、あのつるつるした奴?」

生地は、しなやかで薄い。筋肉の発達した太腿や、こんもりと大きな尻のラインがはっきり出るほどだ。下手をすると、薄い生地は屈んだ拍子に、下に履いている下着のラインもくっきり見せた。だが、ロバートは、ラインのピンクが気に入っていて、よく履いていた。

「ねぇ、ジャージ、ずり下げて、あなたの勃ったの、俺に見せてよ」

「違うだろ。ジュード……まず、お前が、自分のを握ってるかどうかだ」

そんなのは、言われるまでもなくジュードの左手は、しっかりペニスを握っていた。硬く勃っているものの周りで余っている皮を緩く遊ばせながら、上下する手は、快感を生み出そうと、さっきからしきりと硬くなったペニスを扱いている。

「やってないと思う?」

左手に上下運動を休みなく続けさせながら、ジュードは続けた。

「今、あなたが、自分のを直接握ってないってくらい、それはあり得ないことだと思うだろ?」

くつくつ、喉の奥で、いやらしくロバートが笑う音がする。満足そうだ。

「どのくらい硬い?」

「解してないあなたの穴でも、いますぐ、突き破れるくらい硬いかな?……ねぇ、ロバートは、今、何してる? 扱いてるんなら、今すぐ、ストップだ。俺が、していいって言ってなんだから」

ロバートの手は、絶対に勃ったアレを扱いているに違いないと、その絵を脳裏にはっきりと描きながら、ジュードは手を動かしていた。怠惰に、太腿の付け根までしかジャージをずり下げず、晒した腹を腰ゴムに噛ませながら、柔らかい陰毛の中に、勃たせたアレをふらふらさせたまま、その下でかわいく垂れさがっている二つのボールを弄っている最中かもしれない。結構、ロバートは、ボールもかわいがって欲しがる。

「俺が、オナるのに、お前の許可がいるのか?」

「やっぱり、してた。俺たちがしてるのは、オナニーじゃなくて、テレフォンセックスなんだよ」

「お前だって、今、俺の裸を想像して、オナってるのに?」

「ねぇ、俺の手の動きを想像しながら、ペニスを扱いてよ」

少し強めの声で主導権をねだった。

だが、

「や、だよ。俺だって、お前のオナってる恥ずかしいとこ、想像しながらいきたい」

ロバートが、俺のかわいいジュードのかわいくて恥ずかしい姿を、想像するとかなりくると、かすれた声で囁く。勃たせたアレをふらふら揺らして扱きながら、ロバートがそんなこと言っているのかと思うと、ジュードの方が、下腹が熱くなった。そして、そんなことをしながら、ジュードをやり込めたことに、潤んだ茶色い目をくりくりさせながら、にやついているに違いないロバートを思うと、なんとかして、ジュードはその鼻っ柱を折ってやりたい。

「愛してるよ」

「俺も」

とっておきの声で囁いたのに、即答された。返事の早さに、ジュードはかちんとくる。

「俺のは、かなり、本気なんだけど?」

けれども、愛の言葉を返してきたロバートの唇の動きを想像すれば、今も、ジュードの手が肉の張った先端を濡らすペニスを扱く動きは止まらない。自分でも馬鹿だと思う。

「俺も、……本気だぞ、ジュード」

名前を呼ぶ声がかすれていて、ジュードの腰にはじりじりと熱が湧きあがった。そして、そんな声が出るなんて、お互いに、欲望に熱い下半身へと手を伸ばして扱いている最中なのだ、ロバートがどんないけないことをしているのか、気になってたまらない。

「どこを触ってるのか、言ってよ、ロバート」

「……アレを、扱いてる。お前の声を聞いてるせいで、すごく濡れてる」

「ボールは? ボールには触ってないの? あなた、俺に、ボール、舐められるの好きだよね? ペニスの方舐めてるときでも、ボールにも触って欲しくて、大きく足、開いちゃうくらいだもんね」

「……っ触ってる……」

短くしか返してこない返事は、反対に、喘ぐようなロバートの熱い息の音を際立たせた。

その息を聞くジュードは、目を細め、硬いペニスを握って、濡れて滑りのよくなった包皮を上下させ、息を上げているロバートを見通そうとでもするようだった。干上がり粘ついた口内から、舌が現れ唇を舐める。

「ボール、触っててもいいけど、アレの右側の付け根のとこ、擦ってみろよ、ロバート。そこがよかったら、雁首の下の辺り、指の腹で撫でて、そのまま、先をくるむようにして」

誘導する度、ロバートの息が興奮で熱くなる。年上の男が好むやり方を、同じように自分の手で再現したジュードは、大きく張り出している先端の粘ついたぬるつきを、手の平で感じて、同じようにロバートも濡らしているのかと思うと、腰を振って手のひらにぬるみを擦りつけずにはいられなかった。だんだんと息苦しく息が上がっていく。

「ロバート、俺に、何して欲しい?」

「んっ、ジュード。俺のこと、見てて、くれ」

「股、開いて、おっ勃ってたペニスを扱きながら、ボールも触っちゃってるいやらしいロバートのこと見ててって? 股の間まで、やらしい液が伝ってるのも、よく見てろって? ロバート、もっと足を開いてよ。俺、俺のが入る穴がいま、どうなってるのか見たいんだ」

興奮して、恥ずかしめるような言葉を吐くと、羞恥に、ロバートの息がはぁはぁと激しくなる。

「ロバート、今、自分の尻は椅子? ソファー? わかんないけど、欲しくて尻を擦りつけてるだろ? そこに、大きいの捻じ込んで欲しくなってるだろ? 指、入れて、中、弄りたい?」

「っ、して、……いい、のか?」

したいくせに、かすれた声に含まれたためらいが、更に、ジュードの気持ちをうずうずと疼かせた。

「ロバートが、自分の穴に指、突っ込んでるとこなら、すごく、見たいよ」

ジュードは、自分でも、携帯を肩と耳で挟みながら、ロバートにもそうするよう言った。両手が自由になった分、ロバートが自分にできることも多くなる。

「穴、弄りながら、乳首にも、触っていいって、言おうと思ったけど、……ロバート、ペニスを扱いてるのと、どっちがいい?」

両手で握ったペニスを扱くジュードの脳内では、現実を先行して両方のロバートが同時に淫らな動きをし始めている。裾から手を入れたTシャツを捲り上げて小さく勃った赤い乳首を引っ張るようにしながら、むずかるように腰を動かすロバートと、後ろから回した手で、早く中を弄りたがって、小さな穴に指を突き立てながら、前に回した手は、濡れて硬くなったペニスをせわしなく扱くロバートだ。どっちのロバートも、指がほぐす場所の色が赤ずんでいて、自分の卑猥な妄想に、ジュードのペニスは張りが増す。

頭の中では、もう、ロバートの穴は広がり、2本目の指をずるずると飲み込み始めている。

太いものを、引き延ばした後ろの窄まりに入れて動かしながら、ロバートは、勃ったものを舐めて欲しそうに大きく足を開いてジュードにそこを見せつける。恥ずかしげもなく開かれているくせに、開いた腿の内側が赤い。股の間ばかりをじっとジュードが見つめていると、もじもじと太腿が擦り合わされた。濡れた目でねだられると、ジュードはたまらなかった。

「……っ、ん、指、入れた、ジュード、っ」

現実でも、ロバートが喘いでいる。

ジュードは、物欲しそうにしながらも、ペニスの先端を押しつけるときゅっと締まって拒もうとする場所の肉感的な感触をペニスの先にはっきりと思い出してしまった。閉じている口に先端を捻じ込んでいく時の、生ぬるいゼリーの感触の後の、一気に熱く濡れた肉襞の中に包み込まれて締めつけられる快感は、たまらない。

「どう? 中の感じは?」

「きつい」

その状態も知っている。時々、ロバートは上手く力が抜けなくて、眉の間に皺を寄せたまま、苦しそうに喘ぐ。

「もっと、入れて、ゆっくり動かしてみて」

だが、頭の中では、ずぼずぼと、ジュードはロバートの硬く締まった尻を犯す。うつ伏せにさせたロバートの尻を掴んで、谷間が見えるほど大きく割り裂いたまま、熱くてきつい肉の中へ何度も腰を突き上げた。尻肉がぶるぶると震えるのを、押さえつけ、ぎりぎりまで引き抜き、そして、ぱんと音がするほど深く突き込んだ。引きぬいた時の締めつけてくる肉を纏わりつかせて、ぬとぬとと濡れたペニスの様子が、ジュードをいきり立たせ、弱々しく口を閉じたばかりの小さな穴に捻じ込む腰を力強くする。

指が思うように動くようになったのか、耳元から聞こえるロバートの呻きが甘いものに変わっている。

あっ、あっという濡れた声は、頭の中で、ジュードの太い物で尻の最奥を貫かれ、ロバートの上げる嬌声になっていた。

「ロバート、いいんだ。っ、俺も気持ちいい」

ロバートも、もういきそうな声を聞かせるジュードに、興奮して、思わず腰を浮かせている。自分の指を尻の穴に咥えた指を動かしていると、ちりちりとせきたてるような痛痒感を発している胸も触りたいのに、切羽詰まった欲求が下腹をじんじんさせてロバートを急かし、ペニスを扱く手を止めることができずにいた。

自室のデスクの上に、足を投げ出し、大きく腰を前にずらした腹も尻も晒した格好で、椅子のざらついた表面に尻肉を擦りつけている自分の酷い格好についても、頭の端で、なんてこったと感じているのに、まだぬるつきも少なく、きつい肉の中で、爪の先だけが、感じる場所を掠めていくのに、もっと深い部分がどうしようもなく疼く。無理だとわかっていながら、二本に指を増やして、そのきつさで味わう充溢感に喉を鳴らした。

「っ、いいの? ロバート?」

「……ああ、……っ」

とにかく、ジュードの声がよくて、どろどろの前は、握った手が上下する度、くちゅくちゅと水音が止まらす、高まってしまっている身体は、もう、今すぐにも爆ぜそうだ。

「っ、……はっ、ジュー、ド」

「ロバート、俺、もう、いきそう。ね、俺のこと好きだって言って」

「好きだ。っ……んう、ぁっ……」

もういくことしか頭は考えられなくて、ロバートは、懸命に携帯へとキスの音を聞かせた。

「いきそう……だ。もう、っ、いく……ジュード、」

ジュードは、歯を食いしばって、電話越しのロバートがいくまで、自分がいくのを耐えた。歯の間から、はぁはぁと息が漏れ、苦しいくらいだ。

「ロバート、俺も、好き、っ、大好き」

「んっ……ジュー、ドっ………んんんっ……んぁっ!!!」

「っふ、はっ、ロバートっ、あっ、っ!」

自分の指を身体の深い部分で揺するロバートの足は快感に痙攣し、両手でペニスを掴んだジュードの腹は細かく震えた。

はぁはぁと、盛大に喘いで、二人して、大きく何度も息を吸う。

しばらく言葉も出なかった。

 

「最高のバレンタインプレゼントを貰っちゃった気分だ」

ジュードが言うと、ロバートは、少し疲れたかすれた甘い声で、そうか?と聞いた。

それから、愛しているぞと囁き、欲張りに、同じ言葉をジュードにも強要した。

「絶対に言って欲しい?」

「当然だろ」

「……そういうの素敵なバレンタインプレゼントだ。ロバート……」

だが、まだ、電話を切った後、やっとカップを片付けようと腰を上げたジュードを、荷物が届いたとドアマンが呼ぶ。ジュードが写真にして贈ったバラなんかよりも、ずっと大きな花束が遠慮なく愛の言葉を書き綴ったカードと共に届く。

ジュードは照れ笑いだ。

「ゴメン、確かに、俺は薄情者だ」

 

END