ハワイの落書き17
*33(7月16日は、無い胸の日で、貧乳感謝の日らしいです。チンさんは、大き過ぎず、小さ過ぎずかなぁと思いつつ。)
唇を合わせ、十分に吸い上げると、スティーヴはチンに口を開かせ、今度は、舌で、チンの口内を隅々まで自分のものにした。そうしながら、シャツの裾から手を入れ、滑らかな盛り上がりをみせている胸を撫であげる
「……んっ、っ」
手の中で揉みこむと、小さな乳首がぽつんと突き出て主張をし、チンは、小さく喉の奥で音を立て、絡んでいる舌に反射的にチュっと吸い付いてきた。
そんな年上がかわいらしくて、背を抱く手に力を込めてもっとと引き寄せた身体の胸をさらに揉みし抱き、チンに身を捩らせた。
手の当たる胸は、皮膚の下のドキドキと早い鼓動を知らせている。
一番側にある椅子までの距離を目で測れば、3歩分ほどだ。
時折、スティーヴへと寄りかかりそうになるチンが安定した場所を求めていることは分かっていた。
だが、その距離を移動する間、チンを離したくなくて、立ったままスティーヴはキスとペディングを続ける。指先で、小さく突き出た乳首を弄り回すたび、あっと、自分の口の中にチンが声を漏らすのに、じわりと興奮が下腹に溜まった。
撫で回し、揉み上げる手のひらに主張する小さな乳首の硬さが、しつこく舌を絡ませるスティーヴへと遠慮がちに舌を動かし応えるだけのチンがそれでも欲情しているのだと伝えて、シャツの下の指弄りをやめさせなかった。
性感の高まりに、肌の熱を上げ、大きく広がった乳輪の中から突き出している乳首を、親指と人差し指で挟んで、コリコリと刺激しながら、次第に硬く絞っていく。
あ、あ、あ、と、キスする口の中に、短い喘ぎを息に混ぜて吐き出し、チンが胸を反らして、スティーヴの腕の中で、身悶えた。
引っ張られ、押し込まれる小さな器官が、反応し始めたチンの腰をはしたなくスティーヴへと押しつけさせる。
頬の辺りを赤くしたはかなげな風情で大人しく目を瞑ってキスに応えたまま、胸も腰も突き出してくるチンの恥ずかしげな痴態に、スティーヴの方が我慢ができなかった。
「ベッドまで、担ぎあげる。抵抗するなよ」
「自分でシャツを捲って、乳首の勃ってる胸をみせろ」
目を反らしたまま、のろのろとだが、ベッドの上のチンがシャツを捲り、自分の胸を見せるのに、スティーヴは一気にせりあがろうとする情動を抑え込もうとするように、ごくりと喉を鳴らして唾を飲んだ。
(終)
*34
ベッドの上に縫いつけられた年上の柔らかな身体がスティーヴを満足させていた。
スティーヴが大きく開かせ、持ち上げた腿の間のいやらしい部分に、ねとりと舌を這わせ、動かすたび、チンはせつなく短く息を詰まらせ、首を左右に振り、イヤイヤをする。
しかし、たっぷりと濡れたそこは、触れるだけの舌先に、焦れたように時々蠢き、締まった大きな尻はしきりと捩られている。
「スティーヴ、なぁ、スティーヴ、やめよう」
尻の穴を舐められるのが好きな癖に、チンは苦手だ。
「どうして? 好きだろ?」
そして、その苦手なことをチンに強いて、身も世も無く感じさせるのがスティーヴは楽しかった。
シーツの上で、手だけが動いて無駄な抵抗を試みているが、触ったわけでもないのに、チンの両足は大きく開いていっているのだ。
そのせいで、小気味よく盛り上がる尻山が開かれ、スティーヴが舐める穴があからさまに露出されている。
ひっそりと恥ずかしげに閉ざされていたはずの口は、しつこく舌で舐られ、こじ開けられ続け、もう最初の佇まいを無くしていた。
スティーヴの舌が、また、濡れた口の内部に入ってきて、その柔らかな果肉にも似た色の柔らかな肉の縁を舐めていくのに、胸につくほど曲げられたチンの足がびくびくと大きく動く。
「ふっ、ぁ、んんっ!」
尻も浮き上がる。
腰を掴んで、くるりとチンの身体をひっくり返し、今度は、後ろからチンの尻に顔を埋めてやる。
「いや、だって、スティーヴっ! ぁ、ぅんんっ!」
口ばかりの抵抗を繰り返すチンの背中が、せつなげに反り返り、捩れた。
身を起こしたスティーヴは、唾液に汚れた口の周りを拭い、潤んだ身体を持て余しているチンを見下ろしながら、濡れ緩んだ尻穴に指を挿し入れる。
ずるりと飲み込む中の浅い部分で緩やかに盛り上がっている部分をしつこく弄ると、チンは腰をしりきりに捩らせた。
さらにそこにバイブレーションを加え、その上、指を深くしながら増やし、掻き回す。
濡れ蠢く肉筒の中を抉るように、円を描いて指を回した。
そのたびに、チンは、泣き声のような切なく短い息の音を聞かせて、尻をくねらせた。
開いた尻の穴に、もう一度食いつく。
舌でべろりと舐め上げると、チンが高く上げた尻を押しつけるようにして、高い声を上げた。
「あ、あ、あっ! スティーヴっ、んっ、ん!」
「……っ、んっ、んっ!」
もう、何をしても、チンは、嫌だは言い出さなかった。
(終)
*35
もう少しで、この体を征服できるという手ごたえがあった。
狭い後ろの口に太いものを咥えこまされ、必死にシーツを掴んでいる腰が、内部を捏ねられるのに、熱を溜め込み潤んでいる。
引き抜くたび、肉壁がめくれあがるもどかしげな尻は快感に屈服し、力強い突き入れを待っている。
「いきたいんだろ、チン?」
さすがに上がった息に、肩を上下させながら、スティーヴは唇を舐めた。
充溢したいやらしい肉の盛り上がりを見せる尻は、硬い硬直を根元まで咥え込み、汗でじっとりと濡れている。
捩じり込むようにして、濡れ肉の中に腰を突き入れると、熟れた尻が、また一つ熱を溜めこみ、チンが腰を揺すった。
「……ぅっ……ぁあ……」
続けざまの強い刺激を望み、スティーヴに掴まれるままに掲げられた尻は、もどかしげに揺れ続けている。
開いた口から、ああ、ああと、息とも、声だとも判別の付かない短い音を出して喘ぐ今のチンは、普段の清潔さとは程遠い。
穴の縁の浅い部分で抜き挿しし、焦らし続けると、不規則な締めつけをしだし、腰の肉に小さなえくぼを寄せて、尻穴の中を広げる硬直を締め上げてきた。
指を沈ませ掴んだ肉を撫で上げるようにして、尻の谷間を割り裂けば、スティーヴの形に無残に開かれた穴が丸見えだった。
尻肉を大きく開かれるのを、嫌がりチンがシーツへと顔を擦りつける。
目元を赤くしたチンに強く目を瞑らせ、腰を揺すらせるのが、自分だということにスティーヴは酷く満足した。
前に回した手で、性感を溜め込み硬くなっているものに触れると、チンは自分からスティーヴの手にいやらしい状態のペニスを擦りつけ、しかも、自分で腰を振って、口を開けたまま喘ぎ出した。
もっと突き上げやすくなるよう、自分の腰の位置に合わせ、掴んでいたチンの尻を更に高く持ち上げ、スティーヴは、絡みつく内壁に包み込まれている硬く長い肉塊を引き抜き、一気に奥まで貫く。
ぶるぶるとチンの尻が大きく震えた。
もう一度、今度はゆっくりと奥深くまで貫くのに、チンが背を丸めこみ喉の奥を震わせる。
「っぁ……、うぅ、……すご、……あ!」
もういきたくて堪らないと悶える尻を掴んで突きまくってやると、チンがひたすらスティーヴの名を呼んで、いく、いくっと、首を振り始めた。
広がり、ぬかるんだ肉の中に、力強く腰を突きいれれば、チンの腰にぐっと力が入り、肉壁を擦りあげるように、また穴を突きあげられるのに、尻の穴を丸見えにしたまま、ああと、喘ぎ身悶え出す。
「ぁ……っ、……もうっ、もう!」
「いく?」
腿を掴んで、大きく足を開かせると、その間に下腹から身体を押しつけ、チンの奥深くまで一杯にした。
腹底から強く深く、押し上げられるのに、チンは、大きく胸を喘がせ、懸命に浅い息を繰り返す。
腹底を抉るように捩じり込みながら、奥を埋め続けると、いく、いくと、年上は、熱くなった身体に、汗で髪を首筋へと貼りつけ、尻を振って身悶える。
「いけばいい。いっていいぞ。……いけ」
途端に、チンの身体が大きく震え、ビクビクとしなるペニスからは、たっぷりと白濁が吐き出され、あふれ続けた。
喉に絡まったような引き攣れた声を上げ、チンは腰を揉み込むようにして捩る。
ベッドにうつ伏せている年上の汗に濡れた髪をかき上げ、風を通してやりながら、スティーヴは、性感の満足にとろりと疲れを溜め、まだ冷めぬ熱を孕んで横たわるチンの様子に満足していた。
年上の恋人は、自分の容姿にコンプレックスがあるらしく、じっと顔を見られるのを嫌うが、疲れたと赤い目元に瞼を伏せ横たわる、こんな無防備な媚態を示している時、見ずにいられるわけがない。
「……チン、もう一回できそうか?」
高い頬骨を覗き込むようにして声を出すと、途端に、ぱちりと、チンの目が開いて、スティーヴは笑った。引き攣った正直な表情が面白い。
「スティーヴ、なぁ、……俺の年も考えてくれ」
(終)
*36
ドアの開く音に、目を上げると、長身のスティーヴが書類を手に、のんびりと大股で近付いてきていた。
「何?」
歩きながらさりげなく、周りの部屋へと視線を流す様子は、一直線に近付くいつものやり方と違い、少しチンの気にかかったが、スティーヴは、何事もなかったかのように、長い足を投げ出し、チンの机の端に軽く尻を乗せると、クリップで留められた書類をチンへと滑らせてきた。
「知事の退避ルート?」
「そう。再チェックするんだそうだ。意見を求められた。全てじゃないだろうが、訓練の関係で警察にも過去のルートの記録があるだろ? 知事公邸が改修されたのって、4年前か? それ以前のはいいが、そこからの分は全部データーを拾い出しておいてくれ」
気難しげな真面目な顔でそれだけ早口に言うと、にこりと引きつったような笑みで口元を引きあげ、ボスはついでに、一番の難問を突きつける。
「もし、時間があるのなら、俺の代わりにチンがお勧めのルートっていうのを考えてくれても構わない」
「知事室からは、過去のルート情報は渡してくれないのか?」
この仕事を面倒がって、かなり本気で押しつけようと、たらしこむように目の力を緩めてみつめてくるスティーヴを見上げながら、チンはもっとも簡単な方法が取れないのはなぜかと尋ねた。
「チン、お前、知事室の陰気な奴らと一緒に仕事したいか? 極秘扱いだから、データーの持ち出しは禁止だそうだ。見てきた。見てきたが、一応、手元に取り寄せられる分だけでも、取り寄せて、もう一度検討しておきたい」
「了解だ。ボス。で、期限はいつまで?」
電話を取り上げ、訓練日程などを管理統括しているホノルル警察の危機対策課に繋がるのを待つ。
だが、電話はそれをやってくれと言っていたボスの手により切られてしまった。
場所柄からいって不適切に、足をぶらつかせ、子供のような真似をしだしたボスは、膝の上に手を付き、また、さりげなく周りを見回している。
「スティーヴ?」
何がスティーヴをそうさせるのか、チンは首を傾げる。
「期限は、チンに余裕のある時でいい。そんなに早く返事をして、奴らを喜ばせてやることもない」
小さく、スティーヴも首を傾げ、チンを見下ろした。背筋が伸び引き締まった身体が妙なほど親しげな雰囲気でチンを覗き込む。
「みんな、真面目に仕事してるな」
足はまだ、やんちゃな子供のように揺れている。
「まぁ、……そうだな。みんな、あんたに出された指示をどうにかしようとやってるからな」
「チンは、忙しいのか?」
大きな目で見つめてくるボスの無駄話への熱心さに、チンはますます困惑した。
「……まぁ……、スティーヴが急ぎじゃないって言うんだったら、どれも、今すぐやらなくちゃならないわけじゃない」
「じゃぁ、少し休憩したらどうだ?」
休憩は、コーヒーでも飲むことだと、チンはスティーヴの短い髪に指を掴んでいた。
小さく首を振って嫌だと示してみせはしたが、そんなチンの抵抗など大したことではないとばかりに、スティーヴは椅子に座るチンの足の間で存在を主張する身体をどけようとはしない。
強引に事を運んで、相棒をぎゃんぎゃんと怒らせるのが得意で、それでも毎回、きちんと片を付けることのできる男は、自分の思い通りに何事もするのに慣れていて、チンはスティーヴの行動のあまりの信じられなさに、目の前が真っ赤になって潤みさえしている。
机を回り込んで、チンの椅子を引いたスティーヴは、その足元にするりと屈むと、チンが抵抗する間もなく、ジッパーを下ろして、ペニスに食いついてきた。
本部の中だ。仕事中だ。周りでは皆が働いている。
ドアには鍵すらかかって無い。
チンの下腹に生える薄めの陰毛を撫でながら、スティーヴは口に含んだペニスを勃起させようと熱心に舐め回している。
もう何回もそうしてきた経験によるツボをついたやり方に、信じたくもないが、場所も時間もわきまえず、チンの息は荒くなり、ペニスは硬くなりはじめている。
「ス、スティーヴっ!」
「チン、あんまり大きな声は出さない方がいいと思うぞ?」
チンの腿を掴んで押さえ込んだまま、見上げて来た大きな目は、声を出すチンに困惑気に眉が潜められていた。
チンの方こそ、そうしたかった。だが、足の間に挟んだ身体は、大きく口を開けて、チンのペニスを飲み込んでいき、唾液を溜めこんだ、ぬるつく口内で雁首の付け根を舌の先で、舐め回され、唇を噛んで、チン懸命に上がりそうになる声を抑える。
「なんで、こんな、ことっ……!」
「すまし顔で、仕事してるあんたが、……色っぽかったから、かもな」
口から出したものを、手のひらの上に乗せ、熱上げて、腫れあがった幹全体を、粘付きざらりとした舌が舐めていく。
「嘘付けっ!」
「なんで、わかった?」
もっと問い詰めようとすると、スティーヴが耳をすます。
「チン、大丈夫だな?」
何が大丈夫なのかと問い詰める間もなく、スティーヴがチンの椅子を引っ張り、自分は大きな身体を机の下へと丸めこむ。
チンが無理矢理、息を整える5秒があったのは、スティーヴの周辺認識度の高さと機敏さのおかげかもしれなかった。
「あのさ、チン」
開けたドアにぶら下がったまま、ダニーが戸口でチンを呼んだ。
「何?」
必死に平然を装ってはいるが、机の下では、大きく口を開けたスティーヴが、またペニスをしゃぶりだして、チンの足は震えている。
「俺んとこに、さっき頼んだデーターがまだ届いてないみたいなんだけど?」
「悪い。すぐやる」
「いいよ、忙しいんだろ? でも、できるだけ、早く送ってくれ。今日はさっさと帰りたいんだ。俺のかわいいモンキーちゃんが電話をくれる約束でさ」
用件だけで、機嫌良くダニーが戻って行ったのを、チンは信じられないほど幸運なことだと思った。
「……なんだ。ダニーの前で、出しちまうかと思ったのに」
はぁっと、普段の落ち着きも忘れ、思わず机に崩れ落ちたチンを、股の間のスティーヴが残念がる。
「人に何をやらせたいんだ!」
何か言い忘れてダニーがもう一度戻って来ることを懸念して、低く怒鳴るチンに、机の下に隠れたままのスティーヴが唇を突き出す。
「時々、あんたのおすましな顔を見てると、素っ裸にしてみんなの前で犯して、こいつは俺のだって言いたくなるだけだ」
二人のことがスティーヴの仕事と信用にさし障ると秘密にしたっているのはチンだけで、スティーヴは鷹揚に構えている。
それにしても、いくらなんでもこれは心臓に悪すぎる。
「…………入って来たのが、コノだったら、お前のことを殺してるぞ」
まるで普段と違う、チンの地を這うような低い声に、にやりと、大きくスティーヴが笑う。
「なるほど、コノじゃなきゃ、いいんだな。いいことを聞いた。……しっ、チン」
まだ、文句を言いたてようとした時に、また、スティーヴに遮られた。
今度は、態勢を立て直す間もなく、ドアを開けたダニーとチンは顔を合わせていた。
席に戻ったものの、送られていないデーターにダニーが引き返して来たのだ。
「チン、どうした? 俯いて。気分でも悪いのか? ……そんなとこ、急かして、本当に悪いんだけど、やっぱデーターだけ、さくっと送ってくれないかな?」
「……悪い、ごめん。すぐやる」
顔を上げたばかりのチンの目がどうしても動揺に泳ぐ。股間は唾液に濡れて剥き出しで、しかも、股の間にはスティーヴがいる。肩にだって力が入る。
だが、そこで、いつもと違うチンの様子をどうしたと、わざわざ、追求してこないのが、ダニーの気の良さだ。言う気があれば、言っていると不必要な親切心はみせない。
「いいのよ。俺の方そこ、何回も、せっついて悪いな」
今度も、すぐさま、ドアを閉めて出て行き、チンは、がっくりと身体から力が抜ける。
「……よかったな、チン」
「お前は、残念そうだな、スティーヴ」
皮肉ると、意地悪げな笑みを楽しげに浮かべたスティーヴは、まっ、次の機会なと、また、チンの股間に向かって大きく口を開け、慌ててチンは遮った。
「待て、ダニーのデーターを送ってからだ!」
言ってからチンは、スティーヴがフェラすることを認めている自分に気付いて、真っ赤になった顔を両手で覆う。
それでも、ダニーのために、データーを送信する作業を手早く行った。
それを待っていたスティーヴがチンのペニスを握る。
「さぁ、すんだから、やってって言ってもいいんだぞ、チン?」
スティーヴは、チンの股間に向かって大きく口を開け、舌を伸ばしながら、見上げる。
「……お前が嫌いになりそうだ。スティーヴ」
(終)
(チンさんに構って欲しいスティーヴさん。ただ、大型犬のじゃれかたなので、チンさんは大変っていうか。)