ハワイの童話 1
*うさぎとかめ。
ある日、ウサギのスティーヴは、カメのチンと裏山の頂上まで競争するにしました。
「どうだ、やらないか?」
「いいけど」
スタートの合図とともに、スティーヴは駆けだします。勿論、チンも駆けだしましたが、なんといってもカメですので、その歩みは、スティーヴの10倍は鈍いのです。
チンは、一所懸命、山を昇って行きます。やっと少し山を昇り、スタート位置にあった岩が見えなくなりました。
残念ですが、その頃には、もう、ウサギのスティーヴは、頂上にいました。
しかし、ゴールしてすぐスティーヴは折り返し山を下ってきます。
「……スティーヴ?」
チンが、首をかしげている間に、スティーヴはスタート地点まで逆戻りで駆けおり、そして、すばらしい速度でまた山を駆けあがって行きます。勿論、チンに追いつくことなどできません。
ですが、とにかく、チンは、競争の約束を果たすため、のろのろとですが、一生懸命、山を昇ります。
また、スティーヴが、チンの脇を通り抜け、ふもとへと駆け下りてきました。そして、チンを通り越し、そして、また、山頂へと駆けあがりながらチンを追い越して行きます。
「……?」
チンは、うさぎのスティーヴがどうしてそんなことをしているのか、全く理由がわかりませんでした。ですが、チンは、じりじりと山を昇ります。もう、日暮れです。
スティーヴは、もう9回もチンの側を通り抜けて行っています。
「……なぁ、……チン、ちょっと待ってくれ」
10回目、ぜいぜいと息を切らしながら、スティーヴは、カメのチンに声をかけました。
「スティーヴ?」
「……もうすぐ、ゴールだろ。……はぁはぁ、頼む、俺と一緒に、ゴールしよう」
「いいけど? でも、スティーヴは、もうゴールした」
ゆっくりしゃべるチンの言葉を、せかせかとうさぎのスティーヴは遮ります。
「チン! やっぱり、お前、すごくいい奴だ。初デートで、一緒にゴールなんて、俺たち気が合うな。今日はすごく楽しくて、いい日だったな」
チンは、早口のスティーヴの言うことが、色々理解できませんでしたが、ウサギのスティーヴと競争して、楽しくていい日だったのは、間違いなかったので、10回の山登りの汗で、もう毛皮もよれよれのスティーヴが追い付くのをにっこりと笑いながら待ちました。
二人は、ゆっくり、ゆっくりゴールしました。
(終)
*マッチ売りの少女
あるところに、マッチ売りのチンがいました。
しかし、チンがマッチを売りに町に立とうとすると、スティーヴと、ダニーが先を争うようにというより、本当に先を争って喧嘩しながら、チンからマッチを買い占めるため、その姿を見たものは誰もなく、……チンのことは、都市伝説だと噂されています。
end
*赤ずきんちゃん
あるところに、赤ずきんちゃんと呼ばれる、本名、チン・ホー・ケリーがいました。
チンは、常々、自分がなぜ、こんなに短いスカートを履かされているのか疑問に思っています。
ですが、赤ずきんちゃんには、赤い頭巾とミニスカと決まっていますので、この場合、チンの疑問は、他所に置いておこうと思います。似合わない女装というのは、エロかわいいんだから、いいんだと思います。
それで、ああ! チンは、コノお母さんに言われて、森に住むロリおばあさんのところに、お見舞いのワインとパンを届けることになりました。
「チン、あなた、人がいいんだから騙されて、森の狼に食われちゃったり、犯されちゃったり、攫われたりしないように気をつけるのよ」
何があっても、絶対にパンツを下ろすなというコノお母さんの厳しい教えに、こくこくと頷いたチンは、もういい年なのに太腿が際どいところまで見えているスカートの短さが恥ずかしく、一生懸命頭巾の裾を引っ張りながら、森の中を行きます。
森の奥には、優しいチンを歓迎するように花々が咲き乱れています。
そして、勿論、チンがもじもじと隠そうとしている太腿に目が釘付けで、はぁはぁと息も荒い狼のスティーヴが、チンの後を、そっと追っていました。
「赤ずきんちゃん、赤ずきんちゃん、おばあさんのところに見舞いに行くなら、花を摘んでもっていってあげたらどうだい?」とかなんとか、本当ならば、赤ずきんちゃんと狼のスティーヴとの間には、そんなやり取りがあって、チンが寄り道をしたりと、まぁ、そんなこんなが物語り上、必要なはずだったんですが、年甲斐もないミニスカをもじもじと恥ずかしがりながら歩くチンに、狼のスティーヴが激しく興奮してしまったせいで、一瞬後には、チンは太い木の幹に押し付けられ、スティーヴには、喉もとではぁはぁされていました。
叫ぶ間もない、あまりに唐突な展開で、チンはわけがわかりません。
「チン、なんて、おいしそうなんだ……」
大きく揺れる狼の尻尾は、剥き出しのチンの太腿を何度も撫でて行き、生温かな舌が、赤い頭巾のフードからのぞくチンの首筋をねとりと舐めます。
全くわけがわからないながらも、チンは、ここで自分は狼に食べられてしまうんだと、コノお母さんとロリおばあちゃんに申し訳なくなりました。ある意味、チンのはかない予想は当たっています。
赤いミニスカの硬く締まったお尻に、ぐいぐいと勃起した自分の熱いものを押しつける狼は、せわしなくチンの全身を撫で回すと、いきなり足元に屈みこみました。
チンのスカートの中に頭を突っ込みます。
「……え!?」
だから、ミニスカは嫌なんだとチンが思う間もなく、太腿を強く掴んで、チンを身動きできないようにした狼の舌は、スカートの中の生太腿を長い舌でべろべろと舐め上げていき、すぐにその舌は、清純な真っ白のパンティのすぐ側まで辿りつきました。
チンの頭には、絶対にパンツを下ろしちゃダメと言っていたコノお母さんの言葉がよみがえります。
お母さん、ごめんと、チンが心の中で謝っていましたが、興奮にはぁはぁ息のうるさい狼は、なんと、チンの優しい気持ちを気遣うかのように、かわいらしい白パンツの端をぐいっと押し上げると、端から舌を伸ばして、チンのお尻の中心に顔を埋めました。
熱心に舐め始めます。お尻の穴なんて、舐められたことのないチンは、そこばかり、狼の舌でべろべろと舐められ、泣きそうです。
ですが、狼は、谷間にパンツを食いこませたお尻を広げ、その中心の窪みの周りをぺろぺろと舐め回し、その上、尖らした舌をぐいぐいと穴の中へと突っ込んできます。
「……な、何がしたいんだ、スティーヴ!」
「かわいいあんたに怪我させたくないんだ、待ってろ」
何を待ってろなのか、全然チンにはわかりません。
ただ、ただ、恥ずかしくてたまらず、その上お尻がむず痒くて、落ち着きません。
そして、理由のわかった今、チンは、一生わからないままで良かったと、強く木の幹にしがみつく破目になっています。
しつこく、でも、せっかちにチンの尻の穴を舐め回していた狼が、立ち上がり、びちょびちょに濡れたお尻の穴に硬くてごりごりするものを押し当て、ぐいぐいと力を入れてきたのです。
恐怖以外の何物でもありません。
位置を調整するためか、こんもりと盛り上がる尻肉も丸見えに、尻の谷間に食い込みも激しいパンツをまた引き上げ、狼が谷間へと食い込ませてくるのには、チンの頬が羞恥でかぁっと熱くなります。
狼はチンの尻を掴み、自分に都合の位置へと持ち上げると、さらにぐいぐいと大きな勃起を押し当て、押し込み、先っぽを埋め、……とうとうそれは、力強い狼の腰の力のせいで、狭いチンのお尻の穴の中へと埋没してしまったのでした。
腹を突き破られるのではないかという、体内の重量に、チンが息もできず喘いでいるというのに、狼のスティーヴは、チンの頬に頬を摺り寄せ、愛しげに唇を寄せ、舐め始めます。
「チン、……好きだ。好きだ」
狼は、チンに思いを寄せて、ストーカーしていたのかもしれませんが、チンは、スティーヴという名の俊敏で身体の大きな狼が森にいるという程度のことしか知りませんでした。というか、今は、死なないために、まず、息を吸うことが先決です。
なのに、スティーヴが唇を合わせてきて、腹底が一杯で出来ない息にチンが口を開けているのをいいことに、ねちっこく舌を絡ませきたせいで、チンは呼吸ができなくて、生命の危機に晒されていました。
ちゅぽんと音を立てて、唇が離れ、狼のスティーヴはうっとりと顔を緩ませているようでしたが、チンはとりあえず、まず、必死にぜいぜいと息をします。
ですが、スティーヴは、チンの赤いフードの肩へとキスを繰り返し、雰囲気を出しながら、立ちバックで勢いよく腰を使い出します。
ずどんと突きだされた腰に、狭い肉道の中をぐさりと突き通され、あまりの衝撃にチンは大きく呻きます。
「無理っ! ……スティーヴ、ストップ! 絶対に無理だ! 俺は初めてなんだ!」
バージン発言に、はっとしたように一瞬スティーヴの動きは止まりましたが、一呼吸後には、暴れるチンを更にきつく抱き込んで、興奮しきったスティーヴが力強く交尾を強要します。尻山に食い込むパンツのゴムも痛いです。
コノお母さんの言いつけ通り、パンツは下ろしませんでしたが、なんでだか、チンは絶体絶命です。
処女だったのに、パンツも履いたまま、狼に立ちバックで犯され、マーキングされてしまったチンは、立たない腰にスティーヴに姫抱っこで、おばあさんの家へと運ばれています。
狼のスティーヴは、念願だった交尾を果たせば、意外と紳士で、立派な狼耳もぺしょりと垂れて、はじめてだったのに、無理矢理犯って悪かったと、一生懸命チンに謝っています。そして、責任を取ると言ってます。
チンは、特に付き合っている人もなく、そして、これから先も、誰かと付き合う予定もないしと……じゃぁ、もう、やられちゃった後だし、そうしてもらおうかなぁなんて考えていますが、自分を狙って見つめている男たちの目にチンが鈍いのが、スティーヴの思うつぼです。
「おばあさんに結婚の許しを貰おう」
狼のスティーヴは、邪魔が入らないうちにと、花嫁を大事に、大事に抱き抱えたまま、おばあさんの家に急ぎます。
「おばあさん、チンだよ。コノ母さんに言われて、お見舞いにパンとワインを持ってきたよ」
いきなり狼と一緒だと、おばあさんが驚くといけないと、ドアの外でスティーヴの抱っこから下ろしてもらったチンは、ドアを開けると、ベッドのロリおばあさんに、そっと近づきました。
しかし、おばあさんの様子が変です。
「あれ? おばあさん、どうしたの? 髪の色が違う」
「ブリーチしたんだよ」
しかしです。
「声も違うよ?」
「ちょっと風邪気味でね」
「え? でも、男の声……」
すると、がばりと内側からシーツが捲られました。中から現れたのは、にやりと色男に笑う猟師のダニーです。
「遅かったな。待ってたぞ、チン」
「ダ、ダニー!? おばあさんは一体!?」
「ロリばあさんなら、出掛けてる。俺の気持ちを知ってるあんたのばあさまから、好きなら押し倒してでもモノにしろって、けしかけられちまったんだ。チン、あんたのばあさん、すっげぇイケてるね」
「は?」
またもや、チンは、事態が把握できません。ただ、ただ、ベッドの上で色気たっぷりにウェルカムと待ちかまえているダニーをうろたえたまま見つめるだけです。けれども、ダニーは待ちきれないとチンににじり寄ります。
「こっちにおいで、チン。ばあさまのお許しも出てる」
ダニーは、チンの腕を引き、ベッドへと引き摺り込みました。
そして、早技にも、もう短いスカートをめくると、チンの白パンツを一気に膝下まで脱がしてしまいました。
パンツから片足だけ抜かせると、左足にまだパンツを絡みつかせたままのチンの足をダニーは、よいしょと肩へと担ぎあげます。
動揺しっぱなしで、抵抗らしい抵抗も出来ずにいたチンでしたが、さすがにこの事態には、ヤバいと焦りました。コノお母さんに、絶対に下げちゃだめだと言われていたパンツを下ろされてしまっています。
しかも、ダニーの手は、シーツに乗ったチンの尻をかきわけ、さっきまで、狼のスティーヴにぐちゃぐちゃにされていた穴にたどり着こうとしています。
「チン、大好きだぞ。大事にするからな」
ダニーは、甘くチンを見つめます。
ダニーの指が、チンのお尻の穴を弄りはじめました。
窄まりの表面は、狼であるスティーヴが、交尾の後にしつこく舐めてきれいにしてくれたのですが、勿論、中は、自己顕示欲の強いスティーヴの白濁した精液が満タンに注ぎこまれ、びちょびちょのままです。
突っ込んだ指が、ぬとりと濡れて、ダニーは目を見開きました。
「……チン?」
チンは、仕方なく、ダニーを見つめ返しました。
「さっき、狼のスティーヴにやられたんだ」
途端です。ダニーが銃をひっつかんでいます。
「あいつ、ぶっ殺してやる!!!!!」
「ちょっと待て! ダニー! やった以上、責任を取るとスティーヴは!」
飛び出して行こうとするダニーを、新婚早々旦那を殺されてはと、懸命に羽交い締めにしてチンは止めます。
「やった以上!? 何が、やった以上だ!! 俺なら、やってなくても、責任くらいいくらでも取ってやる。自分から襲っておいて、何がやった以上だ! 弾、ブっ込んで、死んだ後にも、さらに撃ち抜いてやる。あの、クソ狼!」
部屋の中のあまりの騒ぎに、高齢の女性を驚かせてはと遠慮していたスティーヴも心配になり、顔を覗かせました。
狼の顔を見た途端、ひくりとダニーの額に青筋が立ちます。
「スティーヴ、お前っ、ぶっ殺す! てめぇ、狼の分際で、何、チンのこと襲ってるんだよ!」
スティーヴに銃の狙いをつけるダニーをチンが押しとどめようとしています。足首には下ろされた白パンツが絡みついています。
「チン、なんだ、そのパンツ!? ……ダニー、てめぇこそ、チンになにしようとした!!」
部屋の中は一発触発です。
「ちょっと、あんたたち、何してるの! 床に座りなさい!」
突然、ロリおばあさんの怒鳴り声が響き渡りました。
振り返れば、コノお母さんも、戸口で腕を組み、仁王立ちで部屋の中の惨状を冷たく眺めます。
ダニーとうまくいけばいいわと思っていたロリおばあさんでしたが、そのことを娘のコノと相談すると、もう一人、チンを狙っている男がいるというじゃありませんか。しかも、その男は、感じのいいあのチャーリー・フォンで、ホノルル警察に勤める法科学者のチャーリーなら、気真面目なチンとも相性がよさそうです。そう思って急ぎ戻って来たというのに、部屋の中では、ベッドは乱れ、狼と猟師は取っ組み合い、チンのパンツは、足首に絡みついています。
そんな不穏な空気も重い部屋の中に、ずいっと、一歩前に出たコノお母さんは、男どもを冷たく見下ろしました。
「……うちのかわいい赤ずきんを犯ったのは、どっちかしら? どっちが責任を取るの?」
低く言うコノは、スティーヴとダニーを交互に見比べます。
あまりの迫力に、怯み尻尾は長い足の間に丸まってしまっていましたが、スティーヴがおずおずと手を上げました。
「俺が犯りました。俺が、チンをもらいます」
隣のダニーが慌てました。
「俺は、やってないけど、責任取る気は十分あります。いや、指は入れました。もう、これは責任取らなきゃですよね、お母さん? わかってます。勿論、責任取ります。チンを俺の嫁にします」
「何、言ってるんだ! 俺は嵌めた挙句、チンに種付けまでしたんだぞ! チンは俺のものに決まってる!」
「子種なんて、俺が綺麗さっぱり、洗い流してやるから、気にすんな! お前のが無かったことになる位、チンの中に俺のを溢れ返させてやるから問題ねぇ!」
「チンは俺と一緒になってもいいって言ったんだ!」
「それは、スティーヴ、たまたまタイミングの問題だ。俺が最初に犯れてたら、チンは俺のものになるって言ってたに違いねぇんだよ!」
また掴みあい出した二人を、コノはぎろりと一睨みで黙らせました。
相変わらず、コノの口調に激昂した様子はありません。しかし、低い声は怒鳴られるよりも、もっと怖いのです。
「あのさ、あんたたち以外にも、チンには、チャーリーっていう、もっとよさそうな男もいるんだけど?」
途端に、スティーヴは大きな身体を直角に折り曲げ、狼耳のついた頭を低く、低く下げて、お願いします。
「チンは勿論のこと、俺は、お母さんや、おばあさんのことも誠心誠意大事にさせていただくつもりです!」
「チャーリー!? 何、あいつも、チンのこと狙ってるわけ!? 何食わぬ顔でいい人ぶっておきながら、あいつ、チンのこと狙ってたの?」
騒がしい男たちから、目を離したコノは、ひと目見ただけで、犯られちゃったとわかるチンを慈愛の目で見つめます。
「だから、絶対にパンツは下ろしちゃダメだって言ったでしょ?」
ロリも足首に絡みついたパンツを心配げに見つめていて、チンは懸命に赤い頭巾の裾を引っ張り、精一杯恥ずかしい太腿を隠そうとしました。
「ごめん。……お母さん、おばあちゃん」
コノとロリは、そんなチンを優しく見つめながら、男たちに視線をやります。
「どっちにする?」
ロリは、三人目のチャーリーがいいわと、孫に勧めています。
チンは、困ったように呟きました。
「…………スティーヴ?」
初めての相手だったスティーヴと、一緒になったチンでしたが、新婚家庭は毎日の来客に落ち着いていちゃついている暇もありません。
「ロリおばあさんから頼まれて、届け物をしにきたよ」
まだ離婚もしてないのに、再婚の相手で構わないからと、穏やかに笑いながら不穏な事を言ってチャーリーがチンにパイを持ってやってきます。それも、毎日、毎日やっています。ロリおばあちゃんは、チャーリーが一押しなのです。
そして、ダニーも勿論、やってきます。
「俺は猟師だからね、一応狼の動向には目を光らせとかないと。たとえば、不慮の事故で狼が猟師の弾丸に倒れた時なんかにも、その奥さんの面倒をみるってのも、やっぱ、大事な猟師の仕事だと思うわけ。今日もきれいだね、チン」
そして、そんな来客に不機嫌になってしまった夫のスティーヴを宥めるのが毎晩のチンの仕事です。
あ、チンの赤い頭巾と、ミニスカは、危険極まりないという理由で、スティーヴが禁止しました。
その姿が披露されるのは、二人きりのベッドの中だけです。
「そんなに怒らないでくれよ。機嫌を直してくれ、スティーヴ」
赤のミニスカから覗く、生の太腿でスティーヴの腿を挟んで、チンがスティーヴにキスします。
何度も、何度もキスします。
チンは、頭巾の裾と一緒に、短いスカートをゆっくり持ち上げていきます。
ごくりと、スティーヴの喉が鳴ります。
「なぁ、腹ぺこの狼さん、俺を食べるかい?」
と、いうわけで、外野は騒がしいようですが、ご夫婦仲は円満なようで、幸せそうなので、いいんだと思います。
では。
めでたし。めでたし。
END