やってみたいこと 4 (おっぱい開発中)

 

自分の下にいるデミアを押しつぶさないようゲープは懸命に腕に力を入れていたが、その腕はもうずっと震え、すぐにでも肘が砕けそうだった。

枕に頭を置き、目を瞑ったデミアは、なんだか幸せそうな表情で、膨らんでもいないゲープの胸に吸い付いている。

小さく勃ちあがっている乳首を、デミアは唇に含んでチュ、チュっと、短い間隔で、ずっと吸い上げており、まるで微笑んでいるような顔の尖った唇へとゲープは授乳するように乳首を与えていて、それがもうずっと続いている。

「……んっ……」

デミアとセックスするような関係になった当初、あれほど構われたくなかった乳首だったのに、吸われるたびに、こりこりとした小さな乳首からはきゅっと切ない甘さ込み上げしこってしまい、ゲープの胸の間には汗が伝っていた。

汗に気付いたデミアが、もう片方の胸で尖る乳首を弄っていた指先で、色づきをよくしている乳首に名残惜しさを示すように、ぎゅっと乳輪ごと摘まんだ後、手を離し拭う。

手についた汗を自分の顔にこすりつけるようにして拭いたデミアは、それで何事もなかったかのように、また熱心に乳首を吸い上げはじめ、指先も小さな肉の尖りをきゅっ、きゅっと引っ張るように弄り始める。

「……っ、ん、……なぁ、……もう胸は……」

デミアの頭ぎりぎりについた腕でもう体を支えているのが辛くなってきていて、ゲープは肘を折った。もう長時間、熱くなっている体を支え続けるゲープの腕はがくがくと震えていたのだ。

肘を折ったことにより、ゲープの胸はより一層デミアに押し付けられる形になり、口いっぱいに与えられるやわからな乳房の小さな乳首に吸い付くデミアは、ゲープの疲れ具合を伺うために、目を上げた。

しかし、自分の頬が赤く火照っている自覚のあるゲープは、見られるのが恥ずかしく、デミアの頭を抱くようにして覆いかぶさり邪魔をする。

「……吸いにくい。ゲープ」

顔を見せてもらえぬことより、おっぱいを吸う大好きな時間を邪魔されたことにデミアは、文句を言った。

「だったら、やめろ」

少しむっとしたような声に、なんとかデミアが目を上げれば、ゲープの薄い唇は、性感の高まりで火照っているためか、普段よりすこし腫れぼったく見える。

「でも、もう、胸、そんなに嫌じゃないんだろ? 気持ちいいんだろ? ゲープ」

ゲープは、最初、胸を触られるのをとても嫌がっていたのだ。だが、近頃はそうばかりでもない。

しかし、それを正直に口に出したりはしないゲープは、証拠の赤く火照った喉元の辺りなど、しっかり見られているのに、そんなのは違うと、何度か首を横に振った。だが、デミアにずっと弄られてきた乳首はそんな動きにも、敏感に反応する。否定の動きにデミアに捉えられたままの乳首は引っ張られ、ずくんと切なく疼く。

びくりと体を震わせたゲープの乳首を、デミアは愛しそうに吸い上げる。

「胸じゃ、……ない。……お前があそこを触るから」

チュ、チュっと、吸い上げれば、ゲープの吐く息は、忙しなくなっている。

「うそつきめ。お前のペニスなんて、ただ握ってやってるだけだろ?」

いつもより、もっと黒い瞳に浮かべる色を優しくしている目の持ち主は、口へと押し付けられるようになっている胸の中から、こりこりとしこる乳首を舌先で包むようにして更に熱心に吸った。

ゲープの口が開き、声が出る。

「ぁ、っ、んぁッ!」

デミアは、大きな手でゲープの胸肉を揉みくしゃにし、やわらかく盛り上がる白い肉をかき寄せると、中心の尖った乳首に吸い付いた。唾液でべとりと濡れているそれは、吸ってくれといわんばかりに、ぴくんと小さく勃ったままなのだ。

デミアに覆いかぶさる格好のゲープは、プライドなのか、懸命に自重を支えなおしていたが、優しく乳首を吸い続けていると、また努力を放棄してしまった。愛しくも暖かな重みがデミアに圧し掛かる。そんな時、触れ合う肌の温度は、最高だ。

「ゲープ。もしかして乳首ばっかりじゃなくて、べちゃべちゃに濡らしておっ勃ててるここを、もっと構ってくれって急かしてるのか?」

ほとんど乳首から唇を離さない位置で囁きながら、デミアは緩く握っていただけのペニスを、ゆっくりと扱いてやった。胸を吸い始めた最初に、ちょっと扱いていただけで、あとはずっと握っていただけのペニスが、かちこちに硬く、先端まで絞り上げるようにしてやれば、カウパーをトロトロと零している。

「っ! んっ!」

キュっと乳首を吸い上げながら、手を動かせば、ゲープの腰が艶かしく捩れた。

びちゃびちゃと水音さえしそうなほど濡れているペニスをしゅ、しゅと、力強く扱かれながら、乳首を吸われると、もう、ゲープはダメなのだ。

腰の奥深いところで、ずくんと熱く湧き上がった快感は無視するのが無理なしろもので、自分から、胸も股間もデミアに押し付けるようにしてしまう。

口の中でデミアは、乳首を優しく舌先でいたぶる。

「んっ! ンン!」

最初の頃は、吸われても、舐めれても、気持ちがいいどころか、嫌な気分になるほどだった胸への愛撫だったはずなのに、ゲープはもっと吸って欲しくて、背中をぎゅっとしならせるようにして突き出してしまっていた。

自分の体のこのメカニズムがゲープは理解できない。

今だって、いきなり乳首に吸いつかれれば、なんだかどんよりと嫌な感じが下腹にたまり、デミアを突き飛ばしたくなるのだ。それなのに、ペニスを弄りながらされると、つきつきするほど、胸を吸って欲しくてたまらない。それも、できるなら、強く吸って欲しくて、つい自分から胸を押し付けてしまうのだ。デミアの唇が乳輪を噛んで、きゅっと口内に吸い上げられると、声が抑えられない。腰はどうしてもふらふらと揺れてしまう。

「ぁ、んっ、んんっ!」

出る声が恥ずかしくて、ゲープは口を覆った。

しかし、硬いものを扱くデミアは、容赦なく追い詰めてきて、口に含んだ乳首を甘噛みしながら、同じだけの強さで反対の乳首も指先で潰す。

「……ッん……ン!」

指の間から声は零れる。

「んンっ!」

「んな、我慢してないで、エロ声、聞かせろって。ゲープ」

機嫌のいい声を出すデミアは、硬く勃起したペニスから搾り出され、先端に溜まるカウパーを、からかうように下腹へと塗りつける。

まだ口を覆うゲープに悪戯するように、デミアは、わざとらしく音を立てて乳首を吸い上げた。

チュ、チュ、チュっというまるで赤ん坊が立てるような音をさせれば、恥ずかしくてしょうがなくて、ゲープはイヤイヤと首を振る。けれど、性感で疼く胸は差し出されたままで、力の入らない腰も、デミアの手の動きを邪魔しないよう、なんとか懸命に高さをキープしようとしていた。

「ン、……んっ!」

しかし、何度かデミアがきゅっと強く乳首を吸い上げると、とうとう腰の高さを保っていられなくなってきた。デミアの腹を濡らすほど、ペニスの先端からカウパーを漏らす腰は、ペロリと乳首を舐められるだけでも、位置が落ちてきており、支える腕も肘もぶるぶると大きく震えている。

だが、体が支えきれなくなりデミアの上へと落ちてしまえば、ペニスを思うように扱いてもらなくなり、ゲープは嫌なのだ。デミアの手を動きやすくするため、いじましくゲープは何度も体を起こす。

体を起こすたび、デミアは、よくできましたと小さな乳首を強く吸ってやる。

「ァ……っン!」

上がった声は、かなり我を忘れているらしいエロいもので、デミアが目だけを上げて見上げれば、ゲープは、顎を突き出すようにして、口を開いていた。見えないが、きっと瞑られた瞼のまつげがふるふる震えていて、いつものように額には皺が寄っているのだろう。

頬の辺りは、白い肌をうっすらとピンクに染めて快感に緩んでいる。

デミアがずっと吸い付いている左胸は、もう汗と唾液でべっとりと濡れていて、忙しなく心臓の鼓動を伝えていた。

指で弄る右乳首も、押しつぶして胸へと返してやることすらできないほど、こりこりに硬くなっている。

「んんっ! んっ! っ!」

むずかるように腰をふらつかせていたゲープの体が、また落ちてきて、デミアは、ペニスを握っていた手を離した。腕を腰に回し、体を引き寄せる。

ずっと弄り続けてきた乳首を離し、首筋にいくつもキスをする。

引き寄せた腰を揺すってやって、体の間に挟んだペニスを刺激してやる。

だが、その方法では、ゲープはデミアの体の上で嫌がって身じろぎした。

「デミア、……デミア」

はぁはぁと息を荒げる恋人はねだり声を出している。

耳元で荒い息の音を聞かせ、その上、して欲しいことがあるときによくするように、デミアの耳や髪に小さなキスをしだす。

「胸、吸うのやめるなって、ゲープ? 吸われながらいきたいって?」

実際、下にいるデミアを圧迫するほど胸を突き出し、腰を押し付けているゲープの願いはその通りなのだったが、にやにや笑いのデミアに言葉にして言われれば、恥ずかしさで、ゲープは目を見開いた。

咄嗟に、体を起こしたゲープは、赤い顔でデミアを睨む。

「違う。デミア、胸に触るなと言う気で!」

しかし、濡れた胸の中で硬くしこって尖る乳首を見せながらでは、それが嘘なのは、一目瞭然だった。

最近、ゲープは、ペニスに少し刺激があれば、胸への愛撫だけでいけるようになっているのだ。そして、そうやっていくのが好きになりかけている。

見上げた顔は、まだ睨んではいたものの、快感に赤く火照り、目などすっかり潤んでいた。

「本当に?」

からかったデミアは、けれどもそんな恋人をそれ以上追い詰めず、緩く笑う。

「嘘だって。ゲープ。俺のために、胸吸わせてくれよ。ゲープ。こっちにこいよ」

起こされたゲープの体の下で、デミアは体を起こした。

むっとしたような顔の中の、乾いてしまっている唇にまずはキスをし、仲直りを申し出ると、おもむろに、濡れて尖る乳首に吸い付く。

腰の上に座るゲープのペニスから溢れ出ているぬるぬるを使って、ゆっくりと扱き始めれば、胸を押し付けるようにするゲープはしだいにデミアに覆いかぶさる格好になっていった。

自然と、デミアはまたベッドへと押し戻され、横になっている。

デミアの手の動きを邪魔しないよう懸命に体を支えるゲープの期待にこたえてやるため、デミアは、ペニスを扱きながら、乳首を吸う。こりこりの乳首を吸ってやっていると、苛められる原因を、自分だけ楽しんでいるせいかとでも思ったのか、ゲープの手がおずおずと伸ばされ、デミアのペニスを握ってきた。

体質なのか、よく鍛えられているというのにゲープの体の肉質がやわらかく、それは手のひらまで同じで、勿論気持ちがいいのだが。

「なぁ、ゲープ、後で、入れてもいい?」

柔らかな手のひらに、硬く猛ったペニスを押しながら聞けば、ゲープの顔に迷いが浮かんだ。

それが、許す許さないの迷いではなく、嫌なのをどう切り出そうかと迷っている顔で、デミアは、そんな素直なゲープがとても好きだった。

デミアは、一旦乳首を離し、頬にチュっとキスをする。

「嫌か?」

あやすような軽いキスを続けながら、答えが分かっていてデミアは聞く。

「……なら、ゲープ、胸を吸ってくれ、言えよ」

「なっ!」

「だって、そうだろ? 入れられるより、乳首チュウチュウ吸われたり、弄られたりしながら、いきたいんだろ? ゲープ?」

ゲープをからかったデミアは報復に備え、握ったままだったゲープのペニスをいやらしく扱いた。もうずっと焦らされ硬くなった濡れたそれを動かせば、くちゅくちゅと派手な水音がする。腰を捩るゲープは、きっと、デミアを睨んできたが、手を上げも、蹴りもしなかった。

状況に有利なものを感じたデミアは、からかいを本気に切り替えることにした。

デミアは、舌を伸ばすと、乳首を吸い上げる代わりに、柔らかな盛り上がりをみせる胸からツンっと突き出している小さな乳首の先だけをペロリと舐める。

「ゲープ。吸って欲しくねぇ? おねだりしねぇ?」

緩くペニスを扱いてやりながら、舌の先で掠めるようにだけ、チロチロと触れる。

ねだる言葉をゲープは言えなかったが、息のたび、大きく喘ぐ胸は、デミアに差し出されていた。

デミアの手に握られたものは、もうかなりぬめりのきつい体液を漏らしている。

「すっげぇ、ここ、吸って欲しいんだろ? ゲープ?」

デミアは、扱く手の動きを遅くし、揺れる腰を焦らしながら、舌先だけで熱く尖っているものの先をつつく。

時に、チュっと音を立ててキスしてやるが、デミアの息がかかってビクリと震えるものを口に含んで吸いはしなかった。

唇だけで緩く乳首の先を噛んだデミアは、鼓動を早め、期待するゲープの早い息の音を聞きながら、しこる小さな乳首の先をそっと何度か噛み直すだけに留める。

ゲープのペニスは、ゆっくりと緩く扱いているだけだというのに、トロトロ、トロトロ先走りを漏らし続けている。

「……聞きたいんだけど?」

ゲープの唇が迷うように小さく震えていて、優越感からデミアが、弄ぶように窄めた唇から小さく勃つ乳首めがけてふーっと息を吐き出した。

ゲープがデミアの頭が置かれた枕を思い切り殴った。

思わずびくりとデミアは体を竦める。

「怒っ……?」

ゲープはデミアの頭を、ぎゅっと強く抱く。

窒息死でもさせかねないほど柔らかな胸をぎゅっとデミアに押し付けながら、恥ずかしさに擦れた声を小さく聞かせる。

「……吸えよ!……気持ちよくしろ、……いかせろ!」

 

 

 

デミアは、ご要望に応えた。

少し張り切りすぎたか、両乳首を乳輪までいやらしく唾液で濡らすゲープは、ふうーっと満足そうに大きく息を吐き出した後、ベッドで大の字だ。

腰を揺らすたび、柔らかな太腿でもみくしゃにして散々煽ったデミアのペニスの処遇については、残念なことに、ゲープの意識に浮かばぬらしい。

このままだとゲープがかわいらしい寝息を聞かせて、寝入ってしまう可能性があることを経験上知っているデミアは、なんとか気付いていただくタイミングを計っていたが、しかし、待っているだけでは、なかなかそのタイミングは訪れなさそうだった。

デミアは横たわった胸に尖ったままの突き出ている乳首を、少しだけ捻るようにして指先で捉える。

指先に少し力を入れ、快感に腫れたしこりを磨り潰すように弄る。

「俺の最終目標は、胸だけでゲープをいかせることなんだけどな。ゲープ、かなりここ良くなってるみたいだし、もうすぐっぽいよな?」

どうだ?と、デミアが腕で隠されたゲープの顔を覗きこむようにすれば、ゲープは目の上を覆っていた腕を撥ね退けむきになって怒鳴った。

「そんな風に、絶対にならない!」

作戦通り、挑発に乗ったゲープの目はぱっちりと開いて、デミアはにやりと笑う。あぐらをかいた足の間の勃起を指差し、ゲープの視線を誘導する。

「ゲープ。なんか忘れてねぇ……?」

やましそうな顔をしたくせに、ゲープはぷいっと横を向いた。

 

「……トイレにでも行って来い」

「酷ぇ……」

 

デミアは、ゲープに覆いかぶさるようにして押し倒し、まだ勃ったままの乳首にチュウチュウと吸い付き、思わずそれに、っん!と、かわいらしいエロ声を出してしまったゲープは真っ赤になっていた。

 

END

 

 

自分にちょっとばかりクラリとしております。