やってみたいこと 3 (女性用下着)
「ワハハハハ!」
「いいぞー!」
「似合うぞー!」
負傷者を出すことなく大きな作戦が成功すれば、大抵その晩の飲み会は大騒ぎだ。
明日の勤務は勿論朝からだが、作戦実行チームは、今晩の緊急呼び出しのシフトからは外されるため、普段より確実に皆飲みにいく。今回、チーム50と組んだのは30で、ここのチームは特に陽気に飲んだ。
普段、割合セーブしがちなゲープが、釣られてかなりの杯を空けている。
この顔をどこに隠していたのか、子供っぽい悪戯坊主のような顔で笑うゲープは、チーム30の隊長と一緒になってテーブルによじ登り始めていた。
「……あいつら、脱ぎだすぞ」
「ああ、そうだろうな……」
好意と言うには悪意めいた量のグラスを、チーム30の隊員により差し入れられたテーブルに座り、時間をかけながらも、じりじりとその全てを空にしつつあるチーム50のサブリーダーは、目を据わらせていた。その隣に座るカスパーは、何度かもう飲むなとコニーに言ったが、華やかな外見を裏切り、骨の髄から負けず嫌いで出来上がっているコニーは、絶対にやめない。しかし、大分酒が回っているようで、こんな場所だというのに、カスパーの手をぎゅっと握って放そうともしなかった。
「あんな趣味の悪い下着では贈くられたって、奥方がかわいそうだ……」
小さなテーブルに何とか登ったチーム50の隊長と、30の隊長は、互いに酔いで足をぐらつかせ机を揺らし、二人してばたばた腕を振ってはバランスを取ろうともがいている。この二人、ジーンズの前ボタンが外れているのだが、その下に履いた女性物の下着を、さっきから皆に見せて回り、周りはそれで大盛り上がりだったのだ。ちなみに、50の隊長が赤のパンティーで、30の隊長が紫だ。最初、二人とも赤を履きたがり、大真面目に3回戦のじゃんけんまでして、ゲープが勝った。それでもまだ揉めた挙句に、パンティーを掴みとってゲープがトイレに走りこみ、その後を追ったチーム30の隊長も、しばらくすればにんまりと笑いながら、トイレから出てきた。それから、二人はちらちらと自分の下着を見せて回っていたのだ。
それをぎゃぁぎゃぁ、はやし立てているのだから、どのくらい、二人も周りも酔っているか分かろうというものだ。
顔を顰めてコニーは二人が着用中の下着の趣味をそう断じたが、カスパーはそうでもないと思っていた。視覚から男をそそるためだけにデザインされたそれは、下品なだけに、下半身に訴えかける力が強い。もし、コニーがこういうのを履いて迫ってこられるタイプなら、カスパーも少しは考え直さないでもない。とりあえず、子供じみたやり方で、ぎゅっと指を絡められるよりは、ずっといい。
ゲープたちは、リズムも何もあったものでもないはやし立てる歌にあわせて、テーブルの上で脱いだTシャツをひらひらと回している。とうとう思わせぶりに、Tシャツが投げ捨てられ、警察局の廊下に写真が張り出される有能な隊長たちは、お互いの体をぶつけ合うようにしながら、ジーンズのジッパーを下げていく。
身をくねらしながら、焦らされると、別に興味があるわけでも、見たいわけでもないのに、つい見入ってしまうのは、男の性なのかもしれない。
しかし、三十も後半に入った男のストリップで、店内は拍手喝采の大盛り上がりだ。
ピーピーと口笛を吹かれるのを嬉しそうに笑うゲープは、行き成り勢い良くジーンズをずるりと下ろした。そして、すぐ、引き上げる。
意地悪そうな視線を残して笑うゲープは、わざと腰をくねらせる。
「見せろ! 見せろ!」
近くで自チームの隊長に尻を出されたときには、ゲーゲー言っていた男たちが、テーブルをバンバン叩いて催促する。
すると、今度は、30の隊長も一緒になって、じりじりとジーンズを下げ始めた。叩かれる机にリズムが出てきた。
皆の逸る心のままに、リズムはどんどん早くなる。
割合近くに席を構えていたデミアが、がたんと音を立て立ち上がった。
何が始まるのかと、眺めているカスパーの視界の中で、デミアは、フランクに耳打ちする。
嫌そうな顔で立ち上がったフランクは、周りに邪魔がられながらデミアと一緒にテーブルに近づいてゆく。
幸せそうな酔っ払いの笑顔で半分まで尻を晒していたゲープは、側までやってきた自チームの隊員にサービスのつもりなのか、見せつけるように尻をくねらせたのだが、途端にデミアは、それを思い切り引っ叩いた。
そのままテーブルから引き摺り下ろされ、ゲープは目を白黒させている。
「終わりだ。ゲープ」
だが、デミアの暴挙は、酔っ払いたちを立ち上がらせる。
「なんだよ! デミア! 邪魔すんな!」
フランクも引き摺り下ろしたチーム30の隊長に詰め寄られている。
「この店使えなくなるぞ!」
警察の人間が立ち寄ることの許される店は、暗に定められており、数少ないそれはとても大事だ。
きっぱりと言ったデミアは、ゲープの腕を掴んだまま、もう店を出ようと引き摺っており、今日のダンサーのポケットにチップをねじ込む者はいたが、それ以上のことは起こらなかった。
どさりとベッドにゲープの重い体を下ろしたデミアは、ふうっとため息を吐き出した。
帰りのタクシーの中で、もっと飲みたかっただの、折角楽しんでいたのにだの、なんで尻を叩いたんだだの、とにかく、ずっと文句を言っていたゲープは、言い足りたのか、家にたどり着くワンブロック前ですっと寝入ってしまった。
ぐだぐだに寄った男を抱えて階段を昇るのは、やはり大変で、幸せそうな寝顔を見ている程度では、それほど心が晴れない。
どうしてやろうかとデミアが見下ろしているうちに、酔っ払いはふと目を覚ました。
目を開いたゲープは、シーツの上で蕩けるように笑う。
「……家?」
「まぁな。誰かさんが、歩かないから大変だった」
嫌味にまるで取り合わない酔っ払いは、また眠りに落ちそうな顔でふわふわと幸せに笑っている。
「あ、そうだ。なっ、デミア」
しかし、いきなりゲープは、表情をしっかりとさせ緩んだままだったジーンズを自分から脱ぎ始めた。店でしていたような技巧的な感じではなく、よいしょっと重い尻を持ち上げ、ずるりと山にした膝の下まで下ろしてしまう。
そしてベッドに寝そべたまま、女性もののパンティーを履いた自分をどう?と、自慢するようにデミアを見上げるのだ。
「似合うって言えって?」
「いいだろ。そそるか?」
ゲープの感覚はきっと、いやらしい下着だろ?いいだろ?程度だと思うのだが、残念なことに、とても健康的で健全な雰囲気をかもし出しているゲープに、無防備に殆ど何も隠すことのできない赤のパンティーは、それ以上のいやらしさをかもし出していた。
むちりとやわかそうな白い太腿の付け根には、赤いレースが食い込んでしまっている。
結婚記念日だかなんだかで、少し倦怠期気味のチーム30の隊長が細君へと贈るつもりだったエッチな下着は、
女性ものだから、ゲープの大事なところを隠せるわけがなく、鮮やかな赤に覆われていない白い肌は、すこし縮れ気味の金の陰毛が無防備にはみ出し、いたいけのなさが卑猥にみせていた。
ほとんど中が透けて見える大胆なレースは、それでも中の肌を隠すせいで、気持ちをそそる。
勿論小さく下腹部を覆うだけのレースはゲープのペニスの形を如実に伝える形で盛り上がっている。
本来そんなものまでしまっておく予定ではない股の間の小さな布は、睾丸の形に膨らみ、勿論カバーしきれなくて、開かれている股の間をいつもより猥褻にみせていた。股関節の付け根の白よりは少し色の濃い肌のたるみが、鮮やかな赤に、秘密めいていやらしい。
そんな自分の姿を、蛍光灯の光の中で、幸せな酔っ払いはにこにこと無防備に晒している。もぞもぞと足を動かし、白い大きな尻を半分も隠せていないパンティーをずり下げそうにしながら、鬱陶しいのか、足首に絡みついたままのジーンズを脱いでまでいる。
デミアは手を伸ばし、まるでよく見ろとでも言うように、着ていたTシャツまで胸の下まで捲り上げ、大の字に足を開いた少し膨らみ気味のゲープの腹に触り、そのまま撫で下げた。
「くすぐったい。触るのは別料金だ。デミア!」
白い腹に埋もれるようになっているへこんだ臍を親指で擽ると、ゲープは危機感ゼロで、足をばたばたさせながら、けらけらと笑いだす。
「くすぐったい! やめろ。デミア!」
指の腹で臍のゴマを擦ってやると、ゲープはひいひい笑って、デミアの腕を掴んでくる。
「臍、汚れてる。ゲープ」
「うるさい。今度洗う!」
笑い過ぎの涙で、目を潤ませたゲープとばちりと目があった。
急にゲープはふわりと目を閉じ、唇を突き出すようにして顎を上げる。
「キスしてぇの?」
「そう」
まるで胸を張って答えるような酔っ払いに、デミアは、そっと顔を寄せる。
ちゅっ、ちゅっ、ちゅっと、馬鹿みたいに甘いキスを何度かしていると、急に酔っ払いは少しばかり良識を取り戻したようだ。
視線が落ち着きをなくし、デミアを遠ざけようと、そっと押し、もぞもぞと布団の中に潜り込もうとし始める。
「も、寝る」
しかし、前を持ち上げるレースのパンティーは、そんなゲープの羞恥心を残念ながら、デミアから隠してはくれなかった。
酔っ払いの考えのなさで、大きな尻をデミアに見せつけるような格好になりながら、布団に入ろうとしているゲープは、果たしてむっちりした体を捩る尻にゴムの跡をつけそうな、真っ赤なパンティーの股の間の布が取り外し可能だと、気付いているのかどうか。
布団の下へ潜り込もうとしていたゲープの足首をデミアは掴んだ。
ゲープはとても恥ずかしそうだ。
「やめろよ。デミア……」
本人だってわかっているだろうが、絶対にゲープのむっちりと肉をつけた白い体にこの下着は最悪に不格好だった。けれど、だからこそというのか、足首を掴んで大きく足を開かせ、じっくり見てやりたくなる凶暴な興奮がデミアを突き上げているのだが、多分、ただの酔っ払いであるゲープには、そこまでわかっていないだろう。
デミアは、強く両足首を掴んで引き摺ると、大きく足を開かせる。咄嗟に、ゲープはキスで膨らんでしまった前を隠した。
「や、やだぞ。デミア」
酔いだけでなく、顔を赤くし、前を隠して、酔っ払いは恥ずかしそうだが、だが、前を隠すそのせいで、ゲープの開いた股の間はよけいに強調されていた。
突っ張る前にただでさえ少ない布を引き寄せられている股の間は、奥に進めば進むほど、布の幅を狭くする二辺の長い三角形形をしていて、ちょうど肛門の後ろ辺りで三角形は頂点を結び、食い込んだそこから、またわずかばかりに尻を覆うため鮮やかな赤は、白い尻を這っていく。
後ろ向きにこんな尻を突き出されたら、間違いなく、三角形のクロス地点に指をひっかけ、引っ張ってみたくなるデザインだが、しかし、今、仰向けに足を開かされているゲープは、本来カバーする予定のない勃起したペニスに布を引っ張られ、布が紐と化すクロス地点が、ずれて肛門の真上にきていた。
ゲープがノーマークのそこは、周りよりも肌の色の濃い、ぎゅっと皺を寄せて窄まる穴の様子を、クロスする紐だけで窪みだけを隠して、デミアの目に晒されている。無防備でいやらしい感じがたまらなくそそる。
デミアは、掴んだ足首をゲープの胸に押し付けるようにして曲げ、指で隠されていないレース部分に顔を近づけると、ぺろりと舐めた。柔らかな睾丸を舐めてやったのだが、途端に、ゲープが変な声を上げる。
「ひやっ!」
慌てたようにゲープは、緩く勃起したペニスを覆っていた手をもっと奥まで伸ばして、自分の睾丸をデミアから守るように手の中に隠す。
それでも、まだ、わずかばかりの布で覆われただけの股の間には舐めてやれる部分が沢山残っていて、デミアは、足の付け根や、縮れた陰毛を舌先で舐めていく。ついでに、ゲープの指も舐めてやる。
「やめろって、デミア!」
ゲープは肌を赤くして、酔いに重い体をもぞもぞ動かし、逃げようともがいた。
だが、すぐに気持ちが悪くなったようでぐったりとし、結局、それは大きな尻に、捲れたパンティーをさらに食い込ませただけだ。
「大丈夫か? ゲープ?」
激しく動いたせいで、目的があって途中から片側を縫いとめられていない股間のレースは、もう慎みを投げ捨ててしまっていた。ゲープはわかっていないようだが、ひらひらと揺れるレースは、縁取りのゴムだけを股の間に食い込ませ、デミアを誘う。
「……多分」
デミアはぴたぴたと柔らかな太腿を叩くと、わざと、レースを股間に戻してやり、柔らかい布越しにゲープの股の間を舐めた。
最初はむっとした顔つきだったゲープの腰が、次第にじれったそうにゆっくりと揺れ始め、酔っ払いの欲望に対する正直さを示してとてもかわいい。
いつのまにか、ゲープの手は、もう隠すというより、撫でるようにパンティーの上を動いて、小さなパンティーを濡らす自分のペニスを刺激していて、デミアはその手を取って、赤いパンティーの中へと押し込んでやる。
「触りたいだろ?」
「……そんなわけじゃ!」
一瞬は怒ったようが、酔っ払ってかなり箍の緩んでいるゲープ手は、じわり、じわりと勃起して濡れる自分のものに近づきはじめ、そのうち扱き始めた。
両手を使って、はぁはぁと喘ぎながら、ゲープはくちゅくちゅと自分のものを扱く。
「……っ、ァ」
ペニスから漏れ出す粘ついたもので、濡れたレースのバラがいやらしい。
胸を喘がせながら、小さな布の中でごそごそと動きペニスの付け根を撫で、無遠慮に陰嚢を触る無骨な指も、いやらしい。
つい、デミアは、この酔っ払いをからかいたくなった。
「すっげぇ、いい眺め」
とてもいやらしい下着をつけて、ゲープはいやらしく自慰しているのだ。
「っ!!」
デミアが言えば、びくりと、ゲープの手が止まった。
慌てたように手が引かれゲープはがばりと身を起こそうともがく。
「お前がっ!」
「舐められているとこまで見たいのか、ゲープ?」
デミアは、押さえつけていた足首を放してやったが、その代わり、ちろちろと、焦らすようにデミアが縁取りのゴムを辿るように舐めながら、ゴムのクロス地点に近づき、また戻った。
デミアはわざと舌を大きく出して、見下ろしてくるゲープに聞く。
はっきりと自分の下半身の惨状を目撃したゲープは、茹でられたかのように一瞬にして真っ赤になった。
腹に食い込む小さすぎるパンティーからは、勃起したペニスがはみ出し、ぬらぬらと濡れているのだ。
自分でやったこととはいえ、赤いパンティーはよじれ、殆ど下腹部を覆っておらず、陰毛はほぼ丸見えで、みっともなくて恥ずかしい。
その上、股の間のレースは、こんな風になっていたのか、捲れ上がって赤の間に、しっかりと肌を見せている。
その股の間で、デミアはニヤつきながら、わざとらしく舌を動かす。
「馬鹿! お前、……酷いっ!」
「何が、酷いんだよ」
ゲープはじたばたと逃げだそうとしたが、デミアは、ひょいっと酔っ払いの定まらない腰をひっくり返した。
デミアは、ゲープの尻を掴んで持ち上げると、わざわざ布の割れ目から舐め上げるようにして三角の頂点、きゅっと皺の寄った肛口を舐めとる。
「やだぞ。デミア!」
もがくゲープの汗の匂いが、デミアをさらに煽っていた。
白い尻が、赤い下着の縁取りだけを食い込ませて、しきりに振りたてられるのだ。
ぷるりと震えるむっちりと重い尻は、ぎゅっと力を入れて、デミアを拒もうとしていたが、乱れた下着はデミアを誘っていた。
縁取りのゴムを尻の方へと持ちあげながら、しつこくゲープの窄まりを舐め続けるデミアは、すっかりパンティーからはみ出しているペニスも扱いてやる。
「デミア! デミア!」
デミアは、そっと指を肛口に埋め、いつもより少し柔らかい熱く湿るそこの感触に酒の酔いの深さを確認した。
だったらと、デミアはゲープの腰を捉えたまま、ベッド脇にあるジェルを取り出す。
たっぷりと中身を尻へと零し、脱がせないままの下着の赤を汚しながら、穴の中をジェルを使って解し始める。
「……デミア?」
ゲープが頼りない声を出した。
「うん?」
「お前、もしかして、やろうと思ってるか?」
「……この状況で、そんなこと聞くか?」
親指で、特に念入りに肛口の口を広げるようにマッサージしていると、酔っ払いの腰が揺れ始めた。
「……もっと、……なか……」
消え入りそうな声だが、はっきりとゲープが望んでいて、デミアはにんまりと笑う。
二本そろえて奥まで入れた指をゆっくりと抜き差ししながら、白い体を揺さぶり、解れ具合を確かめる。
「……んっ、ん」
柔らかく指を締め付けてくる熟した肉から、指を引き抜き、デミアは、ゲープの下着のゴムを引っ張った。
股間にゴムが強く食い込んだゲープは、何をされるか気付き、必死になって振り返る。
顔中が真っ赤だ。
「や、だ! 脱ぐ。デミア!」
「このまま、入れる」
「ゴムが痛い!」
「ん? しょうがないな。じゃぁ、こっちから」
デミアは、引っ張っていたゴムを放し、機能的に開けられている股間のレースの隙間から、ゲープの肛口へとペニスの先を擦り付ける。
恥ずかしさに、もっとゲープは慌てた。
「いやだ。絶対に嫌だ! デミア!」
だが、デミアは、ぐいっと腰を押し付け、十分に柔らかくなっていた肛口へとペニスの先を埋めてしまった。ゼリーがぬるりと挿入を助ける。
「あっ!あ、!」
大きなものを咥え込まされる衝撃に、顎を上げたゲープは、声を上げた。息の吐き出されるそのタイミングを上手く利用し、デミアは、もっと腰を押し出し、熱く湿る粘膜の中へとずるずると奥まで入れ込んでしまう。
ぴたりと、デミアの腰がゲープの尻に触れ、喘ぐようにゲープがしきりと息を吐き出している。しかし、デミアは、柔らかな尻に食い込んだままのレースのひらひらが擽ぐるのがくすぐったく、少し腰を引いた。
「ァ……、やっ!」
大きな尻がぷるんと振られ、いつもより、ずっと快感に正直な尻は、下着を食い込ませたまま、デミアに向かって押し付けられる。
開かれた白い尻を掴んで、デミアは強く腰を突き上げてやった。
「ア、ア、アッ!」
デミアは、力強く何度も突き上げる。赤いゴムが広がって食い込んでいる腰を掴み、小さな口に、ずぼずぼとペニスを食わせる。広がるそこは、懸命な様子で、デミアのものを咥えていた。
ずるりと引き抜けば、腸内のヌメリに、ペニスがてろりと光っている。
喘ぎながらもゲープは、あまりの良さを嫌がるように、何度も頭を振った。
「う、ァ、アっ、ん、あ!」
「ァ……、やっ!」
だが、そのうちあまり頭を振り過ぎたせいで、気分が悪くなったようだ。
あんなによがっていたくせに、いきなり、酔っ払いは、ぐたりと頭を布団につけて動かない。
「……あーぁ。大丈夫かよ。お前……」
皺をなくすほど広がり、ゴムの狭間でしっかりとデミアのペニスを咥え込むいやらしい窄まりは、ヒクヒクと蠢きやる気のようだが、本体の方は、しきりに気持ちが悪いと言っている。
しかし、やる気のそこは、浅く繰り返される呼吸のたび、ペニスを優しく締め付ける。
眺めのいやらしさもあって、ゲープがどんな状態だろうが、確実にそそられていたのだが、デミアは仕方なくずるりとペニスを引き抜く。
「んっ、ヤ、……ア、アッ!」
しかし、なんとその刺激で、ゲープがいった。
赤い下着を食い込ませる腰は、ビクビクとと震え、、ぴゅっ、ぴゅっと、白いものを飛ばして、布団を汚している。
「……待て、お前……」
これにはゲープ自身、驚いたようで、振り返った顔は目を見開いて、はぁはぁと息の荒い口も開いたままだが、デミアは、もうこの酔っ払いをどうしてくれようと思った。
しかし、これ以上ゲープを揺さぶることは厳禁のようなので、デミアはゲープの手を引っ張り、ペニスを握らせると、その上から自分の手を重ね、扱く。
最初はあっけにとられたような顔だったゲープが、恥ずかしそうな顔をして協力し始めた頃、デミアは、ゲープの下半身に絡みつく、下着へとべとりと白いものを発射した。
せめてもの腹いせに、デミアは、その汚れを嫌がるゲープの下着に塗り広げ、嫌がらせしてやる。
翌日、二日酔いで顔色の悪いサブリーダーを擁するチーム50の隊長は、酒場での狂乱を反省して、なかなかチーム30の面々と顔を合わせる勇気がでなかった。
「なぁ、デミア、……やっぱり、俺、新しいのを買って返すべきだよな?」
「一緒に買いに行ってやろうか?」
3番隊員の言葉が親切心だけから発せられたかどうかは、内緒だ。
END
フェチぷりにドン引きですか……?