伯爵様と、カスパー様 2.5
ロッカールームに現れたコニーを見て、カスパーは顔を顰めた。
「結局、家には帰らずなのか?」
あきらかにコニーは、デミア辺りから借りたと思われるTシャツを着ている。
「……俺を馬鹿だといいたいのか?」
「いや……」
コニーは、カスパーを見ようともせず、コニーはカバンをロッカーに突っ込んでいる。
強張った顔は吐き棄てる。
「カスパー、お前が馬鹿なせいだ」
カスパーは、自分のロッカーを閉めた。
「まぁ、そうかもな。……コニー、事実、お前は、俺とよりを戻す気になったわけだし、俺はそんなお前とよりを戻したわけだから、俺は、救いがたい馬鹿かもな」