役に立たない単語帳

表題のとおり
一般の方にはあまり役に立たないと思われます
語彙数の少なさが一番の弱みなので
ごく簡単な単語も辞書を必要とする毎日なのですが
その中でも特に興味を持ち
和訳だけでは終わらなかったものを集めてみました


009 <dialect> UP!
 せっかくなので授業中に教わった単語の中から…。ということで、「方言」です。訛りとは違って、まったく違う単語で表現します。以下イースト・ロンドンで実際に使われてる方言(若者は使用しないと思いますが…)として教わりました。
trouble and strife  = wife
dog and bone  = phone
skin and blister  = sister
currant bun  = sun
gold watch  = scotch
frog and toad  = road
tit for tat  = hat
mother's ruin  = jin
Adam and Eve  = believe
apples and pears  = stairs
whistle and flute  = suite
boat race  = face
rub-a-dub  = pub
「I was sitting at home with my
trouble and atrife when the dog and bone rang.」ってな具合に使います(教材まる写し!笑)。どれも一般に使用されている単語の方がはるかに短いですが、語尾の発音が同じなんですよね。ネイティブはとにかく喋るの早いから単語が長くなる事に不便は感じないみたいです。「君等が使うと変だから使っちゃダメだよ」って先生には言われました(笑)。


008 <wagon> 
 最近日本で結構な数出回っている、いわゆる「ワゴン車」というよりも、四輪車全般を意味するようです。ということで、辞書を引けば出てくる内容で申し訳ないのですが、 "on the wagon" で禁酒中。 "off the wagon" で禁酒の取りやめ、となります。乗ってるから禁酒中で、降りたから飲んでるという発想が面白いなぁと思いました。アメリカ英語かな? とも思ったんですが、先日のうさぎ中、イギリス人講師が同じ意味で使用してたので「共通」ということでしょうか…。
 ところで下の 007 でも "wagon" 出てきてますね。 "bandwagon" です。パレード等の先頭でバンドを乗せた車という意味で、人気者とか流行の先端等、良い意味で使用されているようです。


007 <trainspotting>
 映画のタイトルです。普通に出回っている意味は「電車オタク」らしいんですが、映画を見るとそれでは意味がまったく通じません。ネット上で検索した限り、「チャンスを掴め」とか、「麻薬中毒」とか、もっともらしい解釈が氾濫しています。どうもしっくりこないなぁ、ということで、うさぎ講師の中でも映画通の方に質問してみました。そもそも彼がこの映画を勧めてくれたので、これが正解だと思います。 "When a person hopes to be leading the bandwagon.This is done not because the person truly likes something, but because it is cool." 長くなりましたが頂いた注釈全文転記してみました。英語の解説を英語でって現在の私の英語力では辛いものがありますが、なんとなく意味はわかりました。問題はこれをどう日本語にするか、ですが…
「ほんとはそれ、好きじゃないけど、イケてるから先頭行っちゃえ〜みたいな?」
 う〜ん何故か微妙に現代語訳。でも映画の内容ほんとにそんな感じです。
 ところでイギリスには、一日同じホームで時刻表と電車をチェックするという趣味が存在するらしいですが、それが "slang" でない本当の "trainspotting" でしょうか?


006 <hedge witches> 
 ネット使用しなければ永久に…はオーバーですが、意味を探すのに相当手間を食ったであろうと推測される一語です。日本語には該当する言葉がないので訳すのは難しいんですが、同意語は "wise woman healer" でした。 "healer" とは信仰治療を行う人で、ようするに白魔術を使う魔女ですね。彼女達は昔、町の中に住む事を許されず、町と外界との境にある、 "hedge" (垣根)の向こう側に追いやられておりました。ということで "hedge witches" は、「垣根の魔女」ではなく、「垣根の向こうに住む魔女」となります。
 ただしこの情報、発信元はカナダです。 "hedge" には「低級」という意味もあるので今回の一語も、単に「三流の魔女」という事かも知れません。出典はコンテンツ化を予定してるイギリス児童文学 "Shadowmancer" 。かなり苦労しつつ読み進んでるんですが、出てくる単語が私好みで辞書引くのが楽しいです(笑)。 "hedge witches" も、別にここまで意味を掘り下げる必要は無いんですが、ある意味趣味ということで…


005 <Fahrenheit> 
 感想ページ等でちょっと触れた「華氏」です。日本で通常使用しているのは「摂氏」で "Celsius" 単位記号は華氏が 「゚F」 摂氏が 「℃」 ですね。繰り返しになりますが ℃=(゚F−32)×5/9 です。
 イギリスでも以前は華氏を使用していたようですが、今現在実際に使用頻度が高いのはどちらなのか、現地報告をお待ちください。ということで、他の単位について…
 イギリスといえばパブ。パブで飲むのはビール。順調に行くと次に出会うのが "pint" という単位。これは専用のグラス一杯分で、ミリに換算すると568mlです。 "halh pint" (当然284ml)という単位も存在します。これはまあ、ふぅ〜んという程度で、通り過ぎてしまったんですが、体重について特別の単位がある、という事実にはちょっと驚きました。 "stone" というのがそれ。石で何個分、という意味なんでしょうか…日本文化的に十人十色で考えると、石っつたって色々あるでしょうに! と思うんですが、イギリス人に言わせると、この場合の重さは一個(?)6.35kgらしいです。 "a woman of 9st." って感じです。あえて和風を試みれば、「体重米一俵弱の女」ってなもんでしょうか? (違うような…)


004 <hopping mad> 
 意味は「激怒する」、なんですが、003 と同じうさぎ講師によると、お年寄りしか使わないお上品な言い回しらしいです。彼のおばあ様はけして下品な単語は口にしない方らしいのですが、そのおばあ様は使用して、彼本人やお母様は使わない、とこれまた非常に分かりやすい(笑)「僕が使うのは "bloody〜" だよ」と言うので、そうだろうともと答えておきました(通じてるかな?)
 出典はショーンさん朗読テープで、これは子供向けの読み物なので納得です。海外は子供の教育に対して、本当に細やかな配慮をしますよね〜特にアメリカの親達の気の使いようは見習わなければならない事がたくさんあります。日本人は子供の言葉遣いにもっと厳しくなるべきだと思いますが、いかがでしょうか? (独身の上、自身は普段大変言葉遣いが悪いのでえらそうな事は言えませんが…)


003 <down to earth> 
 イギリス人うさぎ講師よりの受け売りです。なので、解説も英語。 "real modest" あるいは "normal" と同意語とのことで、つまりは普通の人? 素朴な人? でしょうか。彼曰く、「ショーン・ビーンは、いまだにパブで仲間とビールを飲み交わすので、"down to earth" だが、ピアーズ・ブロスナン(現007です)は高級外車を乗り回したり、一流な物にしか手を出さない、いわゆる映画スターなので "down to earth" では無い」、とのこと。私的には非常にわかりやすい解説です(笑)辞書を引くと、「全く、すっかり、徹底的に」などの訳しか記されていないので、「ほぉ!」って感じですね。
 "earth" って聞くと「地球」しか思い浮かばないんですが、どちらかというと「地面」というニュアンスで使用されることが多いように感じます。これが私個人の感覚か、日本人の特質かはリサーチ不足で不明…


002 < duster >
 ぞうきん、じゃなくて、ダスター・コート、という意味を探しました。そもそもはショーンさん最近出演の映画「THE BIG EMPTY」のトレイラーを見たときに、ショーンさん演ずる"cowboy"を、モーテルの従業員が説明する時の台詞「wear the stupid long black duster」を聞いて、だすたー? と思っての検索でした。映像としてはもちろん同時に確認できたわけで、確かに長い黒いコートを着てたので、コートのことだろうなぁ、という予測はついたわけですが、その時点ではまだ、ダスター・コートというものが何なのかわかりませんでした。こうなると英語の知識の問題じゃないですね。(検索掛けると盲導犬や大型犬の服の画像だったりして…)オンラインの国語辞典を引き、オープンカー用の埃よけコート、という一番しっくりした答えを見つけたんですが、それが"stupid"ってことは、もう一般にはあまり着られていないってことですか…
 実はここで問題なのは、"duster"じゃなくて、"stupid"と"long"と"black"の順番です。
 以前日記をうさぎの講師に添削して頂いた時にも言われたんですが、これらの並べ方には法則がありました。"black stupid long duster"ではいけないようです。(確かに口に出して言ってみると流れが悪い。)日本語の場合形容詞の順序なんて特に気にしないと思うんですが…


001 < bloody hell >
 いきなりこれか! と言われそうですが、イギリス英語を学ぶ上では避けて通れない言葉です。イギリス映画を見ていると、極頻繁に出てきます。(どんな映画観てるんだ…)要するに罵り言葉ですが、あまり深い意味は無いようで、血まみれ、とか、地獄、とかまんま訳すと意味合いが変わってきそうです。
 "bloody"だけだと、超〜という強調になりますね。
 アメリカ人に言っても通じないのかな〜という素朴な疑問が残るわけですが、内容が内容だけにうさぎのアメリカ講師で試す勇気はありません…ま、普段から、イギリス人講師はアメリカ人講師を、アメリカ人講師はイギリス人講師を、「たまに何言ってるか分からない」と称しているので、多分通じないでしょう。
 通じないといえば、アメリカで平和の証のピースサイン(二本指で作るちょき)を、イギリス人に向けてすると殴られるみたいです。手の甲を向けるのが正式に(?)相手を馬鹿にした態度らしいですが、その昔弓矢で戦ってた時代に、捕虜を捕まえた際、もう抵抗できないように弓矢に必要な人差し指と中指を切り落とす風習(?)があったそうで、その指がまだあるぞ! と見せ付けるのは、日本風に言えば「お尻ぺんぺ〜ん」でしょうか?(違うな…)